欧州7カ国で4-17歳のピーナツアレルギー患者175例を対象に、生物学的経口免疫療法薬AR101の有効性を二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験で検討(ARTEMIS試験)。AR101は6カ月間で2週ごとに300mgまで増量し、3カ月間維持投与した。
その結果、9カ月間の投与終了後に実施した二重盲検プラセボ対照食物負荷試験で、用量制限を要するアレルギー症状を伴わないピーナツタンパク1回摂取量1000mg(累積摂取量2043mg)達成率はAR101群58%、プラセボ群2%だった(治療差56.0%、95%CI 44.1-65.2、P<0.0001)。有害事象が多くの患者で報告されたが、ほとんどが軽度または中等度だった(AR101群:軽度50%、中等度48%、重度1%、プラセボ群:軽度56%、中等度42%、重度0%)。