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出遅れおじさんです。
岸田総理は13日の予算委員会で、かねてより「グダグダ」と言われてきた18歳未満への10万円給付について、従来の方針を一転して全額(及び一括)現金給付を認めることとし、合わせて、色々取りざたされていた現金給付を行うに当たっての「条件」をつけて審査することもしないと明言しました。
去年の春のデジャヴのようですが、岸田総理も漸く「人の話を聞いて」真っ当な方向に軌道修正できて取りあえず何よりでしたが、ここまでグダグダが続くと今度は自治体が急に方向転換出来ず混乱は続くと思われます。
18歳未満の家族の居ない私はどちらでも良いのですが、財務省を中心とした官僚支配に一穴を明けることが出来たことを歓迎したいと思います。
目の前の「グダグダ」の一つが片付いたので、次のグダグダ「北京オリンピックの外交ボイコット」もさっさと表明して欲しいものです。
(こちらの方が遙かに重要だと思います)
マスコミ報道によればすでに閣僚の派遣はしないこととし、室伏広治スポーツ庁長官、山下泰裕JOC会長、橋下聖子元オリパラ競技大会組織委員会会長等を派遣することが取りざたされているようですが、このお三方のいずれかを派遣して「外交ボイコット」と言うことが出来るのか微妙なところです。
本件は実質的にどうすると言うより、「外交ボイコット」という姿勢、或いはその言い方が角が立つと懸念されるなら「閣僚を派遣しない」という姿勢を表明する事に意義があります。
これについても岸田総理は上記と同じく13日の予算委員会で
「対応については適切な時期に、オリンピックパラリンピックの趣旨、精神、外交上の観点といった諸般の事情を総合的に勘案した上で国益に照らして自ら判断する。適切なタイミングを選んでしっかりと明らかにしたい」
「総理がおっしゃる適切な時期とか、国益はどういったものか」
と突っ込まれ、
「オリンピックまでの期間の中で、各国の動きも勘案した上で我が国として適切な時期を考えていかなければならない。国益はまさに日本の外交の置かれている立場をしっかり総合的に勘案して判断すべきものだ」
と官僚答弁のような返答を繰り返したとのことです。
(上記答弁内容は朝日新聞記事より引用しました)
岸田総理!
「適切な時期」はもう過ぎているのでは無いですか?
「日本の外交の置かれている立場」にしても、彭帥さんばかりでは無くウイグルや香港に対する中国の人権侵害を幾ばくかでも容認する姿勢を見せることが我が国の外交的立場なのですか?
「人権」・「自由」は普遍的なものでは無いのですか?
幾ら大きな貿易相手国とはいえ、そこに目を瞑って配慮するのが外交的立場なのですか?
これでは、安倍、菅の二代で築き上げた米国を初めとした国々との信頼関係を僅か一ヶ月あまりでぶち壊したと言っても過言ではありません。
自民党内にも政府内にも中国に対して融和的な勢力は相当いるようですが、そう言う方々の意見も聞いて「足して二で割る」のが「聞く力」なのですか?
「親中派」と懸念された林芳正氏を外務大臣に据えたことも謝ったメッセージを発しているとしか言いようが有りません。
何れは総理総裁の座を目指す林氏が、従来の悪評を払拭して毅然とした対応を見せるなら問題有りませんが、早速外交センスのかけらも無い所を見せてくれました。
林氏は11月18日の中国の王毅国務委員兼外相との電話会談で、王氏から訪中の要請を受け、招請を受けたのだから調整していくと21日のBS朝日の番組で明かしました。
有るジャーナリストの言によると、王氏からの招請は内々の事とされていたようですが、上記の番組で公言してしまったそうです。
まさか、王氏から招請されたことを「中国に招かれた俺様!」をアピールしたいために番組で喋ってしまったのでしょうか?
いま、中国に招かれて行くことが国際的にどう見られるか判っていないのでしょうか?
そう言う背景を踏まえて断られることも十分ありうる前提で、王氏が「内々」と言った真意が全く理解出来ていないのでしょうか?
林氏の外交センスにも、林氏を任命した岸田総理の外交センスにも呆れかえってしまいます。
不思議なことに、マスコミはこの件についてはほぼダンマリを決め込んでいるようですし、10万円騒動はともかく、岸田内閣に異様に甘いような気がしてなりません。
有り難うございました。