雄鶏の鳴き声

 
2021年3月26日 (金曜日)
 

雄鶏の鳴き声

 


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デンマンさん。。。、今朝、雄鶏の鳴き声 を聞いて目覚めたのですか?


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いや。。。僕のマンションはペットは飼えないのですよ…。だから、雄鶏(おんどり)をペットにしているわけではありません…。

でも、隣の家で雄鶏を飼っているのでは。。。?

いや。。。バンクーバー市内で鶏を飼っている人はいないと思います…。 とにかく、僕は市内で鶏を見たことがない…。

それなのに、どういうわけで雄鶏の鳴き声を取り上げたのですか?

上のクリップをじっくりと聞いてみてください…。 日本人には「コケコッコー」というように聞こえます。 ジュンコさんは、どのように聞こえますか?

やっぱり、「コケコッコー」と聞こえますわァ〜。。。

。。。でしょう? それなのに、生まれながらに英語を話す人には cock-a-doodle-doo(コッカドゥードゥルドゥー) と聞こえると言うのですよ…。

私はカナダで生まれて日本語と英語のバイリンガルで育ちましたけれど、やっぱり「コケコッコー」と聞こえますわァ〜。。。

そうでしょう? 僕は中学生になって初めて英語の授業で、この話を聞いた時に、イギリス人とアメリカ人の耳の構造が日本人の耳の構造と違っていて、日本人は「コケコッコー」と聞こえるのに、イギリス人とアメリカ人の耳には「コッカドゥードゥルドゥー」と聞こえるのだと理解したものですよ…。

でも、そんなことはないでしょう!? イギリス人もアメリカ人も、カナダ人も日本人も、耳の構造は同じだと思いますわァ〜…。

そうなのですよ。。。ネットで調べても、人間の耳の構造は人種を問わず、みな構造は同じなのですよ。。。それなのに、生まれながらに英語を話す人には、なぜ「コッカドゥードゥルドゥー」と聞こえるのか? 中学生の時の疑問が、不意に思い出されたのですよ…。

それで、雄鶏の鳴き声 を取り上げたのですか?

そうです。。。いけませんか?

別に構いませんけれど。。。、でも、それは英語を話すイギリス人が雄鶏の鳴き声を初めて聞いた時に「コケコッコー」と聞こえたのだけれど、英語の文章に書いた時に、cock-a-doodle-doo というように書いたと思うのですわ。。。その時以来、500年たっても英語ではcock-a-doodle-dooと書く決まりになったのだと思いますわァ〜…。

つまり、イギリス人、アメリカ人、カナダ人にも「コケコッコー」と聞こえるのですかァ〜?

そうですわ。。。私が「コケコッコー」と鳴き声を真似して発音すると、カナダ人の友達が「ジュンコは雄鶏の鳴き声そっくりに鳴くことが出来るのねぇ〜!」と驚きますわァ〜。。。うふふふふふふ。。。

それなのに、どうして今でも、英語ではcock-a-doodle-dooと書くのですか?

だから、それが決まりなのですわよ。。。英語の約束事のようなものですわ…。 かつて日本でも同じようなことをしていましたわ…。

どういうことですか?

チョウチョウを、戦前では「てふてふ」と旧仮名遣いで書いたのです…。デンマンさんも知ってるでしょう?

そうです。。。そうです。。。僕の母親も、子供の頃「チョウチョウ」を「てふてふ」と書いていたと言ってましたよ。。。

それと同じですわ…。書き言葉では「てふてふ」と書いても、読む時には「チョウチョウ」と読むのですわ…。。。そういう決まり事なのですわ…。

じゃあ、やがて英語の決まりが変わって cocke-cko-ckoo と書くようになうかもしれないのですねぇ〜。。。

たぶん、言葉に関する限りイギリス人は保守的ですから、そういうことはないと思いますわ…。。。あと100年ぐらいは変わらないと思います…。

ところで、鶏に関する慣用句や熟語が英語にはたくさんあるのですよ…。ジュンコさんも気づきましたか?

例えば。。。?

cock-a-hoop ですよ。。。「意気揚々(いきようよう)とした」という形容詞として、あるいは「意気揚々と」という副詞として使われるのです…。。。ジュンコさんも知っているでしょう? hoop というのは「輪」です。。。僕が子供の頃に hula hoop (フラフープ)が流行(はや)ったのですよ。。。

 

 

雄鶏と輪が一緒になると、どういうわけで「意気揚々とした」という意味になるのですかァ〜?

簡単な理由ですわ。。。雄鶏がフラフープで遊ぶとルンルン気分になります。。。それで「意気揚々と」なるのですわ。。。

それって、マジですかァ〜?

冗談です…。うふふふふふふ。。。

ジュンコさん。。。真面目に答えてください…。。。この記事を読んでいる中学生が英語のテストでcock-a-hoop が出てきたときに、「雄鶏がフラフープで遊んでルンルン気分になって」と解答用紙に書いてしまいますよう。。。

実は、cock-a-hoop というフレーズの由来は、よく分かってないのです。。。一説には、1335年頃のイギリスのエドワード3世の時代には、酒場の看板に「フープの鶏」や「フープのコック」など、「フープ」を含む多くのパブの名前があったというのです…。

つまり、「フープの鶏」という名前の酒場で酒を飲んで意気揚々となるので、いつの頃からかcock-a-hoop が「意気揚々(いきようよう)とした」という意味になったのですか?

そうです。。。別の説では、フランス語の「coc-a-huppe」の翻訳であるという説です。。。「紋章のあるコック」という意味なのです。。。

それが、どういうわけで「意気揚々とした」という意味になるのですか?

「紋章のあるコック」は、ごく普通の「コック」に比べて位(くらい)が高いわけです。。。だから、普通の「コック」よりも「意気揚々として」歩くので、そういう意味になったというものです…。

なんだか、こじつけのように聞こえますけど…。

だから、cock-a-hoop というフレーズの由来は、よく分かってないのですわァ〜。。。

分かりました。。。形が似たようなフレーズに cock a snook というのがあるのです。。。ジュンコさんもよく知っているでしょう!。。。このフレーズは、ある動作をしながら軽蔑する、あるいは侮辱するという意味です。。。この動作というのは、アメリカやカナダで暮らしたことがある人は、しばしば子どもたちがよくやる次のような動作を見たことがあるでしょう!

 

 

make a snook というフレーズも同じ意味です…。ここでジュンコさんに質問です…。「スヌークのジェスチャーをする」というわけだから make a snook と言えばいいのに、なぜわざわざ cock を使うのですか?

相手を軽蔑、侮辱するこの仕草は、親指を鼻に当てて、4本の指を上に向けて、手のひらをヒラヒラと振るのですわァ〜…。これを目の前でやられたら、たいていのアメリカ人は、かなりムカつきますわァ〜! うふふふふふふ。。。、この時、4本の指は下には向けません。。。必ず上に向けて手のひらをヒラヒラと振ります。。。この上に向けて手のひらをヒラヒラする様子が、雄鶏がコケコッコーと鳴くときの鶏冠(トサカ)の動きに似ているのですわァ〜…。

なるほどォ〜。。。言われてみれば、確かに似ていますよ。。。

アメリカ人の中には、この侮辱のジェスチャーを「the five-fingered salute(五本指の敬礼)」と呼ぶ人もいますわァ〜。

では、次です。。。cock-and-bull story というフレーズがあります。。。「荒唐無稽で馬鹿げた話」という意味ですが、「雄鶏と雄牛の物語」がどういうわけで「荒唐無稽で馬鹿げた話」という意味になるのですか?

17世紀初頭のフランス語のフレーズに coq-a-l’âneというのがあるのですわ。。。このフレーズは、ランドルコットグレイブの「フランス語と英語の舌の辞書」(1611年)で次のように説明しています。。。つまり、ある主題から別の主題に移る一貫性のない物語。。。coq-a-l’âne を直訳すると「オンドリからジャッカスへ」という意味になります。。。これは後にスコットランドでは「cockalayne」として使われるようになりました。。。

それがイングランドでは、cock-and-bullになったわけですか?

そういうことですわ。。。意味は、同じで、この場合、「雄鶏の話が急に雄牛の話しになるような荒唐無稽な馬鹿げた」という意味になったわけですわ。。。

ジュンコさんは、見かけによらず博学ですねぇ〜。。。英文言語学でも大学で専攻したのですかァ〜?

雑学を専攻しましたわ。。。うふふふふふ。。。で他にも、なにか cock にまつわるフレーズがあるのですか?

あります。。。ありますよ。。。cock-sure というフレーズがあります。。。これは「確信して」「絶対確実な」という意味ですが、どうして cock が付くようになったのですか?

それは簡単な理由ですわ。。。夜明けには、間違いなく雄鶏が「コケコッコー」と鳴くので sure と並んで「絶対確実な」という意味になったのですわ。

なるほどォ〜。。。言われてみれば、確かにその通りです。。。では、次に移ります。。。cock-up というフレーズがあります…。「失敗」とか「混乱した状況」という名詞として使われることがありますが、どういうわけで、そういう意味になったのですか?

もともと cock という言葉は動詞として使われると「目立つように立ち上がる」、「端で上を向く」、「斜めに曲がる」などを意味したのですわ。。。 17世紀と18世紀には、ボンネット、鼻、目、さらには脚を「コックアップ(上に向ける、上にあげる)」というように使われたようです…。

それがだんだん悪い意味になったのですか?

そうです。。。「コックアップ」を誤って下品な「ペニス」の意味に使うようになったのですわ。。。そういうわけで現在の英語のスラング用語「balls-up」、「fuck-up」、「screw-up」はすべて「cock-up」と同じ意味です。。。つまり、「失敗」とか「混乱した状況」という名詞として使われるようになったのですわ。。。

なるほど。。。、なるほどォ〜。。。では、最後に cocktail です。。。これは cock + tail から出来上がった言葉ですよね…。文字通りの意味だと「雄鶏の尾」ということになりますが、これが、どういうわけで飲み物の「カクテル(調合酒)」になったのですか?

その答えは、すでにウィキペディアに書いてありますわ。

 


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「メキシコ王の娘」説

19世紀のはじめ、アメリカ合衆国南部陸軍とアホロートル8世 (Axolotl VIII) 率いるメキシコ軍の間には小競り合いが絶えなかった。
しかしある時、休戦協定が結ばれることとなった。

休戦協定交渉にあたり、まず最初に酒が供された。
自身が調合したらしき飲み物を満たした杯を持ち、美女がその場に現れたが、その杯がひとつしかなかったことで、その場の雰囲気が不穏なものとなる。

杯がひとつだけということは、アメリカ軍の将軍かメキシコ王か、どちらかが先に飲むことを意味しており、後に回された方が「自らを侮辱している」と感じるのではないかという懸念があったからである。

しかし、その美女は不穏な空気を察し、微笑みうやうやしく頭を垂れると、自らその杯の酒を飲み干した。
これにより、その場の緊張が解け、交渉は成功に終わる。
協定交渉の最後、将軍が機転の利くその美女についてたずねると、王は自らもその美女に会ったことはなかったにもかかわらず、自慢げに答えた。
「あれは自分の娘で、コクテル(Coctel)という」。

サヴォイ・カクテルブックに示された説はこのとおりであるが、他の文献にも類似の説が示されている。
ただし、19世紀はじめのメキシコにはすでに王はおらず、アホロートル8世という名の王も存在していない。

 

「コーラ・デ・ガジョ(木の名前)」説

国際バーテンダー協会が、カクテルの語源として採用している説。

メキシコのユカタン半島にあるカンペチェという港町にイギリス船が入港したときのこと、船員達は町の居酒屋に立ち寄り、渇きを癒していた。
当時、イギリス人たちが酒を飲むときには、ほぼストレートでしか飲んでいなかった。

しかし、カンペチェでは「ブランデー、もしくはラムに砂糖などをミックスした飲み物(ドラック・drac)」が流行していた。
この飲み物は、酒をストレートで飲む習慣しかなかったイギリス人の興味を引くものだった。

ドラックは、厚手のグラスに材料を入れ、スティックやスプーンで攪拌して作られるものであったが、金属製のスティックを使うと不快な臭いがドラックに移ると嫌われていたため、木製のスティックを使うことが多かった。
ある店の少年もそうであった。

あるとき、船員は少年に「それはなんだ?」とたずねた。
船員は「その飲み物の名(ドラック)」をたずねたのであるが、少年は攪拌に使用したスティックのことをたずねられたと思い、「これはコーラ・デ・ガジョ(cola de gallo スペイン語で「雄鶏の尻尾」の意)です」と答えた。

その道具の形が雄鶏の尻尾に似ていたからである。
ともあれ、船員はその飲み物を「コーラ・デ・ガジョ」を英語に訳した「テール・オブ・コック」と言う名で呼ぶようになった。

このエピソードはカンペチェに入港する船員たちに広まり、次第に他の地域の酒場でもこの名を使用するようになっていく。
そのうちに、「テール・オブ・コック」を1語とした「カクテル」という語句が生まれ、それがミクスト・ドリンク全般を指すようになっていった。

この説を最初に提唱したのはハリー・クラドックである。
1936年1月に発行されたイギリスバーテンダー協会(United Kingdom Bartender’s Guild、U.K.B.G.)の機関誌『ザ・バーテンダー(The Bartender)』に、「ルーカス・デ・パラシオという人物から聞いた話」として掲載された。

後に、イギリスバーテンダー協会が監修したカクテルブック『UKBG インターナショナル・ガイド・トゥ・ドリンクス(U.K.B.G. International Guide to Drinks)』に掲載、1967年に発行された『ザ・バーテンダー』でも再掲されている。

日本でも1967年の『ザ・バーテンダー』再掲を期として、1969年10月に発行された全日本バーテンダー協会(All Nippon Bartenders Association)の機関誌によって、この説が紹介されている。

 

「四角軒」説

アメリカ独立戦争の折、ニューヨークの北にイギリスの植民地があった。
町の名はエムスフォードといった。
戦争で、騎兵隊員であった夫を亡くしたベッチー・フラナガンが、この町で「四角軒」というバーを経営していた。

彼女は独立派側に与しており、独立軍にオリジナルのミクスト・ドリンクを振舞っていた。
あるとき、彼女は反独立派側に属する人間の屋敷に忍び込み、立派な尻尾を持つ雄鶏を盗み出す。
盗んだ雄鶏はローストチキンに、その尻尾は酒壺に飾られた。

その夜も、独立軍の兵士達は四角軒で、ローストチキンをつまみに酒を飲んでいた。
ある将校がおかわりをしようとし、酒壺に飾られた雄鶏の尻尾に気付く。

「ずいぶん立派な雄鶏の尻尾じゃないか。一体どこから手に入れたんだ?」すると彼女はこう答えた。
「失敬したのよ。イギリス男の家からね」

自分たちが口にしていたローストチキンの正体を知った兵士達は、高らかに叫んだ。「Viva cock’s tail!(コックテール、万歳!)」

以来四角軒で振舞われるミクスト・ドリンクには「コックテール」の名が与えられ、その名が広まっていった。


出典: 「カクテル」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

なるほどォ〜。。。面白い説が いくつかあるのですねぇ〜。。。

デンマンさんはカクテルにハマっているのですか?

いや。。。僕は酒が飲めないのです…。僕にとって、アルコールは毒なのですよ…。アルコールを分解する酵素が僕の体内にはないのです…。

あらっ。。。そうなのですか?

でも、カクテルの話は面白かった…。雄鶏のことで、いろいろと勉強になりましたよ。。。ありがとう。。。


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【ジューンの独り言】


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ですってぇ~。。。

あなたも、雄鶏の英語で、知らなかったことが分かって面白かったですか?

ええっ。。。 「そんな事はどうでもいいから、もっと他に面白いことを話せ!」

あなたは、そのように わたしにご命令なさるのですかァ~?

分かりましたわ。。。 じゃあ、面白い動画をお目にかけますわ。。。

ワンワンちゃんが人間の言葉をしゃべります!

 


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ええっ。。。? 「そんな馬鹿バカしい動画など、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」

あなたは、また そのような命令口調で わたしに強要するのですか?

わかりましたわァ。。。

では、たまには日本の歴史の話も読んでみてくださいなァ。

日本の古代史にも、興味深い不思議な、面白いお話がありますわァ。

次の記事から興味があるものをお読みくださいねぇ~。。。


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ところで、他にも面白い記事がたくさんあります。

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とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。


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ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、


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