構図の話。巨大オクラは雨上がりのように - 記憶と記録

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見えたことは事実ではなく自分というフィルタを通した記憶であり、さらに記憶は記録で上書きされる。写真とカメラ関係のブログです。

構図の話。巨大オクラは雨上がりのように

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 記事のタイトルは「恋は雨上がりのように」のオマージュです。

 

 今年の夏は初めてオクラを植えました。大変よく育つ植物でたくさんオクラが獲れます。それで最近は毎日オクラを食べています。

 オクラの実はとても成長が速くまた実が大きくなり過ぎると硬くて食べられなくなるので、気が抜けません。雨が続いた後にオクラの株を見に行くと、実が巨大になっていたりします。

 おかげで、スーパーに並んでいる大きさの揃っているオクラを見ると、農家の方のご苦労と技術に気付くようになりました。知は力なりですね。

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巨大オクラ

 

 さて、上の写真では構図に工夫をしていて、

  • オクラを縦にしている ⇒ 人間は、横に置いた物より縦に置いた物を長いと錯覚する(フィック錯視)。
  • オクラを手で持っている ⇒ 大きさの比較対象として手を添えることで、オクラの大きさの認識を助ける。
  • 白背景で撮影している ⇒ 緑色を際立たせることでオクラの存在感を強調している。
  • オクラの上側の余白を少なくしている ⇒ 写真の枠からオクラが飛び出しそうな印象を与え、オクラの大きさを強調している。

 

 どれも、「プロの撮り方 構図の法則」に載っていることばかりだけれど、最近やっと構図について分かった。

 これまでは、(究極に)良い構図というものがあって、それに当てはめれば良い写真になると思っていました(なんでも三分割構図で撮れば良いみたいに思う感じです)。 そうではなくて、強調したいことがまず有って、それを際立たせるために構図を使い分ける、ということがやっと分かってきました。

 上の写真では、”オクラが大きい”とうメッセージを伝えるために、オクラを縦にしたり、手で持ったり、白背景にしたりとしたわけです。

 

使用機材

NIKON D90
NIKON AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

 

参考:フィック錯視の例

 ご参考に、フィック錯視の例を書いておきます。

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フィック錯視(縦線が長く見えるが、実は縦線も横線も同じ長さ)