Clarke Quay @Singapore [Singapore]
―DAY12― 6月27日
すっきり晴れ渡った空に涼しい風が吹き抜けていく。
しかしそれもわずかな時間だけで、太陽が昇るにつれ、風は爽やかさを失い、
東南アジア特有の纏わりつく暑さが幅を利かせてくる、そんな二度目の週末。
友人の自転車を借り、地元の小さなショッピング・モ―ルへ。
モールといっても大きめのスーパーと何店かのファストフードやパン屋などが入っただけの3階建ての小さなビルだ。
ただし大きなフードコートが備わっているので意外と地元の人たちを集めてはいる。
ランチを適当に済ませ、辺りを見回すとフレッシュ・ジュースを扱う店があったので、
スイカジュースを作ってもらい、$2でささやかな幸せゲット。(写真1)
週末ということで、ローカルの友人からお誘いの声がかかった。
平日は遊んでもらえないのでホイホイとオサソイに乗ることに。
みなが忙しく働く平日にフラフラとしている旅行者は、なんとも罪深き存在。
さいわい滞在させてもらっている友人はガイドなので、曜日関係なしのシゴト、気遣いがなくて助かっている。
そんなことを感じながら、ガイド時代から馴染みのある友人の仲間内での誕生会のお招きに預かることに。
「プレゼントもなにもないけど参加していいの?」
「なに、プレゼントって? そんなの気にしなくていいよ。『大丸』があった近所ね、わかるでしょ」
こちらが働いた頃には健在だったがすでに撤退した日系デパートの名称が電話口に。
旧名、旧称のほうがわかりやすい、ってのはお年寄りの会話だよな。
夕刻、『Clarke Quay(クラーク・キー)』(写真3)にほど近い場所にある日本食レストランで合流。
ガイドを退き、SEに転身した変わり種の彼が日本食をリクエストした、というのでこの運びに。
日本料理ながらオ―ダー制のブッフェ、というレストランだったが、
従業員は本土からの中華系らしく、恐ろしいほど要領が悪く、各テーブルでシンガポリアンをイラつかせていた。
あるいはそういうコンセプトの店なのかもしれない。
日本料理の写真を上げるほど酔狂ではないので、雰囲気だけに留めておきますね。
シンガポリアンに「酒飲み」は少なく、どちらかというと「食べる」こと大好き、という人が多い。
たしかに暑い国で大酒飲み、ってあまり聞かないよな。
今日の顔触れも例外でなく、オーダー式のブッフェをタブレット(写真5)で注文しまくり、メニュー全部を食べつくす勢い。
こちらも食べることなら望むところ、受けて立つぜ。
食後は「腹ごなし」ということで『クラーク・キー』から『Boat Quay(ボート・キー)』方面に川沿いを下った。
シンガポール・リバーの河口近くにこの両「Quay」が広がり、河口には「マー様」が鎮座ましましております。
高層ビルが連なる金融街『Shenton Way(シェントン・ウェイ)』(写真4・右)の足元の川沿いに広がる『ボート・キー』は、
舌の肥えた駐在員や金融街の富裕層を満足させる西欧風のレストランでにぎわい、バーが夜ごと人を集めるエリア。
その上流の再開発エリアとして作られたのが『クラーク・キー』、(写真8)
こちらはデザイナーズ・ショップやシャレた雑貨店が軒を連ね、新進気鋭のオシャレ・スポットとして歩みはじめたが、
地下鉄駅が開通するのを待たずに下降の一途をたどった、以前はこの辺りはアクセスの悪いエリアだったのです。
駅ができたことで状況は一変し、家族連れ向けのアトラクションやレストランなどが幅を利かせるようになり、
さらに上流には『Robertson Quay(ロバートソン・キー)』と呼ばれるニュー・スポットも作られはじめている。
「玉突きでも行く?」
「いいね、だけどまたコテンパンにやられそうだけどね」
シンガポールで「玉突き」というとイングランド・スタイルの「スヌーカ」が主流だ。
こちらは高校時代からアメリカ・スタイルの「9ボール」で腕に覚えがあったので、
以前、誘われた際は高を括って勝負に挑んだが、小さなボール、カーブを描くポケットに苦しめられ、惨敗した。
土曜日の夜、シンガポールの夜はまだ更けない。
Clarke Quay
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