酒店・賓館・酒家・旅荘 @Dongguan [China]
部屋の扉を開けるとコンセプトに彩られた装飾が待ち受けていた。
デザイナーズ・ホテルの内装は、
「Hole Habit(洞窟)」「Azure(蒼碧)」など、
つけられたテーマごとに部屋の造りが異なっている。
自分たちの部屋に荷物を放り込むとお互いの部屋に足を運び、
それぞれがそれぞれの職業目線でチェックをはじめていた。
ちょっとした「内覧会」の開催だ。
「テーマごとに部屋が違うのはリピーターが増えそうだね」
「これってひとつ間違えるとラ○ホテルだよな」
「あるいはそこからヒントを得たんじゃない?」
「オーナーが日本に来たことがあったらおもしろいね」
「凝った造りだけど、メインテナンスが大変だな、コレは」
旅や取材のプロだけに、口から出る言葉は勝手放題だ。
モチロン自分を含めて。
「ついでに他の部屋もインスペクションできないかな」
「今日じゃなくてもいいから、滞在中に違う部屋に変えてもらうか、
あるいはマネージャーのヒマな時に他の部屋も撮らせてもらおう」
少しばかり興奮した気分を抑え、現地ガイドにその旨を伝えた。
アメリカでは10年ぐらい前から、
「デザイナーズ・ホテル」や「ブティック・ホテル」といった、
コンセプト・ホテルが急成長を遂げている。
ただ眠る場所、ではなく、
滞在自体を楽しみ、
そのホテルに滞在するために来てもらおう、というのが、
これらのホテルの切り口でもあり、
新しい旅のスタイルの提案でもあるのだ。
アメリカ取材の際、何度かそういうホテルに滞在した経験があったが、
ここ東莞の「デザイナーズ・ホテル」もそれらに負けない造りだ。
ニセモノ天国・中国にありがちな安っぽさがまったくないことに
みながかなり驚かされた。
なかには「ケバい」といってもいいような奇抜なデザインの部屋もあったが、
シックでシャレた造りの部屋もあり、
デザインに偏りがないところがかなり驚きだ。
自分たちが宿泊する平均的な価格帯の部屋で288元、
1元は15円を切っているので一泊朝食付きで¥4,000しない値段だ。
市中のデザイナーズ・ホテルにこの値段で宿泊できるのは、
中国との物価差の恩恵以外のなにものでもないだろう。
「部屋で荷物を広げたら、少し街を歩いてみましょうか」
時間を決め、ロビーに再集合し、ホテルを離れた。
このブログ 今何位?
かっこいい部屋ですね^^
by shige (2010-01-12 23:25)