認知症介護情報ネットワーク(DCnet)>認知症予防!あれこれ

DC博士のワン・ポイント

認知症予防について

はじめに

 高齢者が一番なりたくない病気は? そう、認知症です。でも、この認知症、高齢になればなるほど認知症になる人が増えます。5年長生きするごとに倍増していくのが認知症。なので、「長生きしない」が予防法なのです。それでも皆さん、長生きはしたい。そうしたら、認知症になるまで長生きできて良かったとポジティブに考えてみるのはいかがでしょうか。「認知症は長生きの勲章」なのです。でも、「長生きしても、認知症になるのを予防したい」と、誰もが思うわけですが、認知症予防とは、認知症になるのを先送りすることです。老化は止まりません。でも、老化のスピードを緩めて、認知症になるのを先延ばしする、これが認知症の予防法です。具体的にどんなことをすると良いのか、各回の解説をお楽しみに。

 このシリーズではリスクという用語が出てきます。これは危険率と捉えてください。いろいろな研究から、リスクを高める(発症の危険性が高まる)、リスクを低くする(予防になる)方法が明らかになっています。

認知症介護研究・研修東京センター
前センター長 山口 晴保

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