認知症介護情報ネットワーク(DCnet)>もの忘れ外来って何?

DC博士のワン・ポイント

もの忘れ外来って何?

はじめに

 目が充血していたら眼科、おなかが痛くなったら内科など、特に専門家でなくても、 皆さんが病院に受診する際には、何科にかかったらよいか考えますよね。 では、「最近、書類などよく忘れる」「約束事を忘れて、注意されることが多い」など「物忘れ」についてお医者さんに相談したい場合は 何科にかかればよいでしょう。
 脳神経外科、脳神経内科、老年科、内科、精神科と科はいろいろありますが、その分野の専門医は残念ながら少数です。 もちろん、それらの科に受診して相談してみることもよいのですが、相談した医師が、物忘れや認知症の専門医とは限りません。

 そのようなときに頼りになるのが、「物忘れ外来」、「メモリークリニック」などです。正確には科の名前ではありませんが、その道の専門家が開いている 専門外来です。 担当している医師は、精神科、脳神経内科、老年科などさまざまですが、物忘れや認知症の専門家であることにはかわりありません。ここ10年ほどの間にずいぶん増えてきました。
 初期の相談が非常に大切です。 気になることがあったら、ぜひ一度、近くの病院に「物忘れ外来はありますか?」と尋ねてみたらどうでしょう。
 次回は、「物忘れ外来」ではどのような診察が受けられるのか説明します。

まつかげシニアホスピタル
認知症介護研究・研修大府センター
客員研究員 水野 裕

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