2018年08月
2018年08月31日
進化をし続けるフェアリーディライトが、ついに、日曜日も営業を始めた。しかも、特別メニューまである。
以前、店舗の1階を拡張し、さらに2階まで進出した。ちなみに、2階はなぜか、一晩中照明がついている。
入り口近くの壁には、「日曜日は8時から午後2時まで」との案内が掲げられていた。
スープメニューは、月曜から日曜日まで日替わりで、日曜日は、辛く酸っぱい野菜スープとガーリックパンで120円とある。
更に、日曜日の特別メニューはスープだけではなく、カレーもあった
12時頃入店し、ついに私の顔を覚え、愛想がよくなったお店のスタッフへ、これらを注文すると20分ほど待つようにとのこと。
ついでに、玉葱の揚げたものも注文し、エアコンが効いて快適な客席を独り占めした。
この時は珍しく、お食事やお茶をしているお客さんは誰もいなかったが、お持ち帰りをするお客さんは、途切れることはなかった。やはり、人気のお店である。
料理を待っている間、独特の雰囲気をまとい、背が高く痩せたインド系の男性が入店し、カウンタで何か言ったあと、エアコンの前の席に座った。
何とも言えない渋い表情をした初老の男性で、従業員への態度から、このお店のオーナーかもしれない。
予定よりも若干早く、注文してから15分程で、お食事のすべてが運ばれた。
スープはホットとあるにもかかわらず、さほど辛くはない。スープについてきたガーリックパンは、アルミホイールに包まれ温かく、カレーに付けるとガーリックがとてもよく合った。
デザートとして玉ねぎの揚げ物を食べると、ちょうど良い分量となり、300円の豪勢な昼食であった。
今後も目が離せないが、庶民の味方フェアリーディライトは、これ以上進化するのであろうか。
2018年08月30日
タンザニアとザンビアを結ぶタンザン鉄道。
タンザニア側の始発及び終着駅は、シティセンターから6キロメートルほど離れ、空港へ行く途中のタザラにあるとの情報を得た。
午前中は、晴れたり曇ったり、雨が降ったりと不安定な天気であったが、さほど気温が上がらず、太陽に焼かれることもないので、タザラにある駅までお散歩に出かけた。
アパート近くの11,000Vの裸電線ではハトが集団で羽を休めていた。そのハトは対地電圧が11,000Vであるが、空中に浮かんでいる状態で、電流が体を伝わって大地に流れないため、電気ショックを受けることはない。
最短の経路を行き、4,50分ほど歩くと、時々、週末に映画を見に行くセンチュリーシネマがあるショッピングセンターのムクキハウスの前を通りすぎた。
買い物、ゲーム、昼食をするには、時間がまだ早いためか、お客さんをほとんど見かけなかった。
さらに、2,30分歩くと、上映開始から2週目になるとチケット代が半額になるシネプレックスが入店しているショッピングセンターのクオリティセンターが現れた。
その先には、樹木の枝葉で覆われた側道があり、白い制服を着た交通警察官2人が自家用車とトラックを停止させて、職務質問を行っていた。
ここから先は、徒歩では足を踏み入れたことがない、未知の世界である。
久しぶりに気分が高まり、体が熱くなった。(風邪か?)
側道に沿って左側に、まずはパナソニックが現れ、その後、電話会社やクオリティーグループの事務所が続く。
そして、クオリティセンターから15分程歩いたところで、立体交差の工事看板が見えてきた。
この交差点は常時渋滞するため、解消に向けて、立体交差の工事が進行中である。
その工事看板をよく見ると、資金は日本のODAによるもので、日本の大手ゼネコンが工事を受注しているとあった。
日曜日のこの日も、工事が行われ完成間近の様相であった。
近くで、この立体交差をみると、その出来栄えは見事なものである。
欄干や付属品は、錆に強いガルバナイズ鋼鈑を用いており、しかも、一目見て耐久性が相当高いとわかる渋い銀色を発していた。
このような高品質のガルバナイズ鋼鈑は、タンザニアでは見たことはなく、おそらく日本製か日本の技術を学んだメーカーのものを採用したのであろう。
橋脚の仕上げは、コンクリート打ちっぱなしで、ジャンカなどは見られず輝いており、スランプ値が一ケタの固いコンクリートを使用したとは思えないほど美しい。
さらに、立体交差の下の道路を封鎖することはなく、その上に道路をわたすことができたのは、まさしく日本が誇る匠の技である。
最近、道路やビルでは、価格面において、日本は中国に太刀打ちできなくなってしまった。しかし、このような高度な技術を要するプロジェクトに関しては、中国は日本の敵ではない。
ただし、火力発電所は、すでに中国の技術でできるようになってきていることから、やはり、技術の進歩をとめることはできないようである。
そういえば、地方都市のイリンガへ旅行した時に、空港から市内へ向かう道路を、「チャイナロード」とドライバーは言っていた。
確かに、中国の会社が道路を建設したが、実は、この道は日本のODAによるものであった。
すなわち、地元の多くの人は、工事中に日本のフラッグを見ることがなかったのである。
その点、この立体交差工事は異なっていた。
看板だけでなく、現場事務所敷地内に建てられた日本国旗が、道路や歩道からも見える。
最後に、私が最も感心したことは、次のことである。
働いている作業員に日本人を見かけることがほとんどないことである。
なにやら先ほど述べたことと矛盾するようであるが、日本人以外を使って工事を行い、日本の品質を確保するのは極めて困難である。
ましてや、無事故で工期を守ることなどは、奇跡に等しい。
もし、工事を始めてから今まで、大きな労働災害が一度も起きていないとすると。日本の工事現場でも、表彰状ものであろう。
この工事を行っている職員に、改めて尊敬の念を表したい。
ところで、タンザン鉄道のタンザニア側の駅はどのようになったのかと言うと、この日はクローズされ、敷地内にさえ入れませんでした。
記念に、歩道から見える駅舎を激写。
2018年08月29日
インド系住民をよく見かけるザナキ通り。
この通りの歩道には、新鮮な野菜を売っているお店が軒をつらね、それらのパラソルが数百メートル続いている場所がある。
市場とは言えないまでも、少なくとも、その他の歩道で見られる露天商群を、はるかにしのぐ規模である。
お店とお店が途切れたスペースの歩道に、メニューが書かれた看板が立てかけられていた。
値段は、書かれていないが、普通のお食事ができる内容である。
看板の上部に、メリーズ・エグゼクティブ・レストランとあり、建物と塀に囲まれた回廊の奥にレストランがあるようである。
なお、店名にエグゼクティブの文字があるが、この意味は、後ほど知ることとなる。
レストランに辿り着くには、長くて狭い回廊を進む必要があり、以前お食事をしたサプライズレストランを思い出した。
但し、この回廊には、サプライズレストランへ行く途中にあった理容店などはなく、突き当りにレストランのドアとその上に看板があるのみであった。
ドアガラスを通して、何か赤い文字が見えた。その正体がこれだ。
室内の突き当りの天井から「禁煙」の電光表示板がぶら下がっていた。
並べられたテーブルと椅子が、まともなのには多少驚きながら、奥へ進むと、途中、右側に鉄格子が入った窓があった。
そこから中を覗きこむと、席が3つあり、お食事ができる個室となっていた。
そして、突き当りに到着し、右へ向くと、狭い回廊とは対照的な広々としたスペースが広がっていた。
テレビがサッカー中継を映し出しており、その近くには2人の親父と、1人の親父がいた。彼らは私が入ってきても、特段気にする様子はなく、マイペースであった。
奥には、鉄格子が入った一角があり、この中にいるお兄さんへ、チキンピラウを注文したがないとのこと。
このお兄さんは、まくしたてるようなインド系英語を話すことはなく、初めて聞く語尾を伸ばして発音する英語で、そのことがやわらかく感じ、相手を威圧するところは全くなかった。
しかし、メニューの一番上にあり、準備ができるチキンなんたらかんたらの内容をその英語で、何回も説明してもらったが、よく理解できない
何度も同じことを訊ねるのが面倒臭くなったうえ、同じことを説明してもらうのは悪いと思い、このチキンなんたらかんたらとした。
席に着きテーブルの上を見ると、メニューの他にプラスティックのプレートが立てかけられていた。
このプレートにはウォッカのメニューが挟まっており、どうやらこのレストランはお酒も飲めるらしい。そういえば、1人の親父はビールを黙々と飲んでいた。
運ばれた料理は、ホウレンソウ炒めのようなものの中に、大きめのチキンが埋まっており、お豆のスープとご飯がついてきた。
いつも食べているスワヒリ料理のように、ここでもあまり辛くなく、私のお上品なお口に合い、とてもおいしくいただいた。
ただし、チキンの中が少し赤かったのを、気にはなったのだが。(翌日、お腹が痛くなることはなかった。ラッキー)
値段は、Tshs10,000(500円程)と、他のお店よりも3割から4割ほど高くエグゼクティブで、しかし、その分、量が多く、しっかりとした内容であった。
非常に居心地がよいお店で、探せば隠れた名店がまだあるかもしれないと思った。
なお、このお店のウエイトレスは、スタイルがよく、若くて美人です。ちょっと、愛想が無いけれどね・・・
2018年08月28日
8月26日は、満月だ。
ダルエスサラームの街は暗く、月はいっそうその輝きを増す。
更に、乾季の真っただ中で、雲が少ないことも、満月が夜空に燦然と輝く要因の一つである。
雲一つない早朝、東のビルの最上階から、太陽がゆっくりと現れた。
ベランダで太陽に写真を撮っていると、体をすり抜ける風が涼しさを通り超えて寒く、身震いした。
太陽が真上を通り過ぎ西の方へ向かうと、インド洋はエメラルドグリーンとブルーにはっきりと別れ、その上を白い帆をつけたダウ船が進むのが見えた。
太陽が西の地平線の彼方に消え、夕焼けが終わった頃、東の空を見ると、オレンジ色に輝く、一際明るい満月が、顔を出していた。
まさしくストベリームーンとはこのことで、これほど赤く染まった月を見たことはない。残照を反射してこのような色になるのであろうか。はたまた、月の位置に関係しているのであろうか。
そして、時間が経ち闇が深まると、お月様はストロベリー色から黄金色へと変貌を遂げた。
今月最後の満月でした。
2018年08月27日
ナイトレストランの定番、チキンセケラ&チップスには、外れがない。
どこのお店で食べても美味しいし、しかも安い。
よって、お店の優劣をつけるのは難しいが、頭一つ分だけ抜きんでているナイトレストランがある。
それは、すでに紹介したMeikaf Fine Diningだ。5差路にあり、ザナキ通りの中央に位置する。
午後6時半を過ぎると、歩道の照明が並べられたテーブルと椅子を照らし、この場所のみ浮き上がって見えた。
さらに、室内にも席がある。もっとも、室内でお食事をしている人を見たことはないが。
では、他のお店より何が優れているのか、一つずつ検証していきたい。
まずはエンターテイメント性だ。
お皿の上のお肉と格闘していると、「チャイナ」との呼び声がかかる。
反射的に「ニイハオ」と答えながら、声の方向を見ると、汚れた服を着た少年少女達が、こちらを見て、物欲しそうな表情をしていた。
お店のウエイトレスに追い払われ、この場を離れたが、彼らは5,6人のグループとなって夜の街を徘徊し、ドライバーや通行人からお金をもらうお仕事をしていた。
お食事をしながら、日本では見ることができない、映画のワンシーンのような出来事に遭遇するのは、ここしかない。
しかし、私は日本人なので、彼らから「チャイナ」と呼ばれるのではなく、「ジャパニーズ ハンサムボーイ!」と、今後は呼ばれてみたいものだ。そうすれば、彼らの営業に協力するかもしれない。
次は、ソースの種類が豊富であること。
ナイトレストランではよく見られるヨーグルトやピリピリ等の4種類に加えて、4種類のソースもある。
しかし、激辛は苦手なため、この中で、使うのは、2,3種類ほどだが。
そして、料理にボリュームがあること。
サラダとチップスが別々のお皿に盛られており、全部食べると結構お腹が膨れる。
その上、お肉も大きい。
とどめは、お値段が安いこと。
とくにこの日は、スペシャル料金かもしれないが、他のお店よりも50円から100円安く、今まで食べたチキンセケラ&チップスの中では、最安値であった。
ところで、もはや、シティセンターとウパンガ地区で、お食事をしたことがないナイトレストランは、なくなってしまった。(小規模、サービスが悪いお店は除く)
よって、ブログで紹介するために、チャレンジ精神で入店し、お食事をすることはないが、それでも、月に1回くらいは美味しいお肉を食べることとなるでしょう。