2019年07月29日
空港へ出発 (2019年7月29日)
凶悪犯罪都市との噂を聞いて、ビビって赴任したダルエスサラーム。
しばらくすると、それほどでもないと分かり、犯罪に巻き込まれることはなく、3年間を過ごすことができ、帰国の日となった。
朝方空は、雲に覆われていたが、アパートを出発するお昼頃は、青空が広がっていた。
私を乗せたタクシーが、2019年5月に完成予定の空港新ターミナルに沿って左折すると、渋滞が発生していた。
先を見ると、係員が抜き打ちに、車の中をのぞきこみ、さらにトランクを開けて検査をしていた。
この様なことは今までなく、なぜ、このタイミングで、セキュリティを強化し始めたのだろうか
ターミナルビル入口前にある、出国書類をチェックするカウンターの前には誰もおらず、その後の荷物検査でも、誰も待つことなく通過した。
ただし、この日のこのカウンターの係員は、いつもより数名多くおり、更にターミナル内に引率された集団を見かけることから、新空港ターミナルビルのオープンのための、新人の研修をしているようである。
ところで早めに到着したにもかかわらず、エミレーツのチェックインカウターの前には、長蛇の列。
それでも、さほど待たされることなく、機内預けと手荷物の総重量30kgの手続きを終え、出国審査に向かった。ちなみに、エミレーツは、23kgの機内預け荷物2個と7kg機内持ち込み荷物1個、計51kgがMaxだ。
出国審査でパスポートをさしだすと、オフィサから「レジデンスパーミットの有効期限が切れている」と指摘された。
そこで、にっこりと微笑んで「切れてから、まだ1月以内だよ~ん」と言い、親指をたてた。
すると、オフィサは苦笑しながら、パスポートに出国スタンプを捺した。
タンザニアに3年もいると、タンザニア人の心が分かるようになり、図太とくもなるものなのだ。滞在許可期間が切れていようが、パスポートの有効期限が切れていようが、へっちゃらだ(良い子は、このようなことはしないように)
カフェでゆっくりとしようとしたが、いくつかのフライトが重なっているためか空いている席がなく、仕方なくジュースとキャンディを購入し、長椅子へ運んだ。
カフェの上の電光広告によれば、現在、ダルエスサラームの気温は33度、首都ドドマは36度。
長椅子の廻りには、土産物店が並び、ショーウインドゥには、深みがある黒色のマコンデが私の方に向かって鎮座していた。
ドバイ行きの機体はボーイング777-300ERで、250席ほどある。
搭乗口2番の前のスペースは、この大人数を運ぶ機体の乗客専用となっていた。
出発時刻1時間前に、搭乗案内が始まった。