わたしの昭和⑦ ケロヨンとおじいちゃん。 - ダージリンママ介護日記

ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

わたしの昭和⑦ ケロヨンとおじいちゃん。

昭和43年の夏。

弟と私。

ケロヨンの帽子。

 

同じ年の冬。

ケロヨン帽子と、ケロヨンシャツ。

50年以上前の静岡県伊豆である。

 

コーディネイトより、ケロヨン重視。

 

 

昭和42年のクリスマス。

ケロヨン人形を抱きしめている。

 

 

アルバムには、こんな写真も貼ってある。

 

日本テレビ系の木馬座アワーという番組で昭和41年から44年に放映されたとのこと。

なかなかリアルなキャラクターですよね。

 

目玉部分が発泡スチロールだったケロヨン帽子は、母方の祖父のお土産だった。

東京で買ってきてくれて、あなたずっとかぶってたのよ、と母から言われ、

もらった時のことまで覚えているような気がする。

 

 

この祖父は所作の美しい人で、

四角く切った海苔を、手塩皿の上で、お箸の先を使ってパタンパタンとたたんでから、

先っぽをチョンと醤油に付けて、口に持って行くのだ。

その様子を見た私は、口をあんぐり開けていた、と母が言っていた。

見とれていたんだろうな。

 

私には甘いばかりの祖父だったけど、

おじさん(母の弟、つまり彼の息子)が、熱いお茶をごくりと飲んだ後、

「あ~」と声を出したら、

「おい」と怖い声で注意したのを目撃したことがある。

 

やはり祖父の家で、皆でにぎやかにおはぎを食べた後、

片づけを手伝っていたら、

おじいちゃんのお箸だけは、箸の先ちょこっとしか汚れていないことに気づいた。

 

お行儀がいい人は、海苔をたたんで食べるのだ!

熱いお茶を飲んだ後、声を出してため息をついてはいけないのだ!

そして、箸の先しか汚さないのだ!

 

面と向かってあーしろこーしろと言われるよりも、

周囲の立ち居振る舞いを見て覚えたことは、深く心に根付くのです。

 

 

しかもおじいちゃん、イケメンだったよね。

 

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