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今日の話題は「モチベーショングラフ」
みなさんはご存知ですか?
これは主に大学の就活生向けの自己分析法なんですが、
実は高校生で総合選抜型入試や指定校推薦、さらに就職を目指す生徒にも「自己分析に役立つツール」といわれるものなので、今回ご紹介しますね。
もちろん進路が決まっていない高校生にも、自己分析や適性面を測る機会となりますから、一度作成してみてはいかがでしょうか?
記事ではまず、モチベーショングラフの説明と作成方法を紹介し、
次にこれをどう活用して自己分析するか?を書きます。
なお本日の記事は、以下のサイトを大いに参考としましたので、
私の記事で説明不足の点は、こちらも参照してください。
またグラフ作成にあたり、テンプレートのダウンロードも可能ですから、より関心を持たれた方は、同サイトをご利用いただければ、と思います。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
モチベーショングラフとは
モチベーショングラフとは、生誕から今日までのモチベーションをグラフ化したもの。
縦軸がモチベーションの強弱で、+100~0~ー100までの値を。
横軸は時間軸で、生誕から今日までを書きます。
具体的にはこんな感じです。
次に年齢ごとのモチベーションの強弱を、+100~ー100で決めて、これを折れ線グラフで標記したものがモチベーショングラフです。 具体例としてはこんな感じになるでしょうか。
次にグラフで大きく上昇・下降した分岐点に「どんな出来事(きっかけ)があったか」を書き入れていきます。
さらにその出来事が起こった時「どう思ったか」や「なぜそのように行動したか」を思い出して書き加えていきます。 (スペースが無ければ、付箋に書いて貼ってもいいです)
グラフに思いや出来事がたくさん入りましたね。
最後は、上昇時と下降時に共通する思いや行動を抽出していきます。
自分はこんな時にやる気が出る、とか、落ち込む、といった「思考のクセ」を見つけるために行うのです。
モチベーショングラフが完成したら
モチベーショングラフを作成する一番の目的は「自身を俯瞰的に見て客観的に理解すること」です。
これまでの人生で経験したアップダウンから、自分がどんなきっかけでやりがいを感じ、どんなことに傷つきやすいか?といった分析から、あなたの「傾向」や「価値観」を知ることが目的です。
メタ認知について書いた過去記事もご覧ください。
あなたの傾向や価値観は、これからの進路選択や決定に有効となるはずです。
そして自己アピールや自己推薦書を書く際にも参考になるでしょう。
また面接時にも大いに活かせる内容となるでしょう。
活用法
コロナ禍による行動制限で、高校生活に大きな制約を受けた学生にとって、学チカ(学生時代に力を入れたこと)を求められる就職試験や自己推薦文への対策は難題のひとつでしょう。
事実このブログでも自己推薦文の書き方を指南した過去記事はページビューが圧倒的に多いですからね。
コロナ禍で巣ごもりの中、何を考え、どんなことに落ち込んだか、またどんなことにやる気が出たか、分析するためにもうまく活用してください。
進路決定
モチベーショングラフ活用のひとつに「進路決定」があります。
グラフが完成したら、どんな時の自分が活き活きとしているか?とか落ち込むか?という傾向が見えてくるものです。
「自分は人との関わりを大切にしている」
「自分は意外に負けん気が強い」
「生徒会で縁の下の力持ちに徹し充実感を味わった」
「○○の本を読んで価値観が変わった」
「自分は部活のことで一喜一憂することが多い」
…など、これまでの分岐点や傾向が見えてきます。
そんな自己分析から、
「私は人を支えることに喜びを感じる傾向があるから看護か福祉を目指そう」
「動物好きなので、飼育員を目指す専門学校に進学したい」
「一つのものにのめり込む傾向があるので、今なんとなく興味がある経済の勉強を深く掘り下げたい」
…など、自分の方向性が漠然と見えてくることがあるでしょう。
面接
高校生の面接では、あまり突っ込んだ質問は少ないのですが、自己PRや長所短所を聞かれることは多いので、そんな時にモチベーショングラフの分析が有効です。
例えば、
「あなたの長所を教えてください」
という質問に、
「はい、私の長所は人に優しくできるところです」
とだけ答えても説得力はありません。
説得力ある回答は、
具体的なエピソードなど客観性がないと、初対面の面接官にはその良さは伝わりません。
「はい、私は日頃から困っている人を見かけると必ず声をかけるよう努めています。先日も駅のホームで線路に傘を落として困っているお年寄りのために駅員に声をかけ、これを拾っていただき大変感謝されたことがあります」
と答えるとより具体的で説得力ある回答になるのがわかりますね。
こういった回答をするには、モチベーショングラフから似たような経験をピックアップし自己分析しておくと、意外にすんなり答えられるものですよ。
自己PRや自己推薦文、志望理由を書くとき
志望理由や自己推薦文は、過去の自己分析から、今の思い、そして将来への展望を時系列にまとめなければなりません。
特に志望理由書は「家から近い」とか「学費が安い」「偏差値が…」など誰でも書ける内容ではその価値はありません。
どんな自己分析が、進学先にどうマッチングするかを自分の言葉で表現する必要があります。
モチベーショングラフを作るメリットは、
「自分はこう思う」
という主観的な内容より、
「自分はこんな経験や分析からこう考える」
と、根拠を提示した上で結論に導く論法で、より説得力ある内容に仕上げられるところです。
以下の過去記事も参考にして、悔いの残らない進路決定に資すれば、
今日の記事を書いた甲斐もあります。
自分を最大限に活かせる進路選択ができることをお祈りしております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは、、、また次回、、、
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