「がんばれない」人たち
![ソース画像を表示](https://th.bing.com/th/id/R.2473142bedc80bc2bc612f3438a4d31e?rik=REX3OLLDn27VTA&riu=http%3a%2f%2fhobbystock.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com%2fimg%2fitem%2f00000139281%2fpc_detail_1.jpg&ehk=DW%2bbh5KFvuhhoyZqepexWyndqW6M78VvTezTKiDx5eo%3d&risl=&pid=ImgRaw&r=0)
ヒッキーとのこれまでの対話でわかったことがあります。頑張ろうと必死で苦しんで、チャレンジまでできても、途中で不安や恐怖などによってあきらめざるを得ない場合があるようです。そして、やりたいことがあっても、今度こそ、今度こそと気持ちは急くのに体がついていかなくなり、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状が出てしまいます。こんな時、「ここまで、よく頑張ったね」と言ってくれる人がまわりにいるかどうかで、苦しさは減少するようです。「もっとできるでしょ?」または、「もうがんばらなくていいよ」などという安易な言葉は厳禁です。二度と立ち直れなくなるでしょう。思うのですが、引きこもりさんはすべてが頑張れないのではないんじゃないでしょうか。頑張れるものがあるけど、それが何なのかわからないってことが多いんだと思います。だから、「頑張らなくていい」なんて言っちゃダメです!!判断するのは自分です。ただ、何らかの形で頑張らないと、世の中では生きていけません。そのこともしっかりと伝えていきたいですね。
![ソース画像を表示](https://petland-mikuni.com/wp-content/uploads/2019/11/29.png)
「やる気のきっかけ」は?
① 安心の土台 自分を見捨てない家族の存在 条件なしで応援
② 伴走者の存在 信頼できる人に出会えたとき
③ チャレンジできる環境 将来の目標が決まった時
宮口幸治氏は以下の本でそう言ってました。
~オレ様が帰還してからの生活と、下僕たちに残すもの~
松吉じいさんに、娘がいたことにも驚いたが、オレ様の身元がこんなにあっさりと判明したことには本当にびっくりだった。オレ様の首にはマイクロチップが埋め込まれていたんだ。おかしな機械は、スキャナーと呼ばれるマイクロチップの情報を読み取るものだった。オレ様の個人情報である住所、飼い主氏名、連絡先が明らかになったってわけだ。その日の夜、見覚えのある車が猫松亭の前にやってきた。たった一年前のことなのに、猫松亭にきたのが遠い昔のことみたいに感じた。オレたち猫は人間の何倍もの速さで成長し老化していくからな。
車から降りてきたのは下僕三人だった。オレ様を見るなり、下僕Aはおろおろと泣き、下僕Bは涙をこらえ、下僕Cは涙と鼻水をたらしてオレ様を抱きかかえようとした。勝手に家を出て、勝手に暮らしてきたオレ様を叱りもせず、ただただあったかく迎えてくれた。何もおまえたちにはしてやっていないし、たぶんこれからも何もしないだろう。なのに、なぜそんなにオレ様を大事にし尽くそうとするんだ? まさか、オレ様の肉球から媚薬なるものが出ているのでは? いや、それだったら、とうの昔にマルコの手下につかまっていただろう。つまりオレ様は正真正銘のどこにでもいる野良出身の白黒ハチワレ猫なのだ。それ以上でも以下でもない。
松吉じいさんが引退を決めて、保護猫カフェという転職先にオレ様を連れて行き、それがきっかけで下僕たちとの再会が実現した。「事実は小説より奇なり」! こうして一年ほどでオレ様の冒険はあっけなく終わりを告げた。松吉じいさんはその後、全国温泉巡りの旅に出たようだ。実は何年か前から、引退して旅をする計画を立てていたという。まだ足腰がしっかりしているうちにやっておきたかったんだろう。この松吉じいさん情報は、下僕Aのパソコン画面から仕入れた。じいさんは下僕Aとブログを通じて情報交換してたんだ。じいさんは旅先の情報をブログにあげ、下僕Aはそのブログを読んで、コメント欄にオレ様の近況を書いてじいさんに送っていたんだ。オレ様はじいさんが元気に旅を続けていることがうれしかったし、無事に戻ってくることを祈った。