米GDP大幅マイナス→景気後退入り
(大引け)
始値:9050 高値:9060 安値:8440 終値:8450
出来高減ボラ-620、実線-600長陰線は、昨日の素人提灯上げの否定。これでは、昨日までの三日間上昇は、一時的に過ぎないことの証明となってしまった。
(寄り付き前)
本日からの日経先物のポイントは、①上昇トレンドにふさわしいしっかりした下降ウェッジを形成できるか、その場合、②17日移動平均8642で押しが止まるかである。今後三日間、このラインで下げ止まるならば、今一段の上昇がある。この間の出来高は、逆に減少した方が、上昇トレンド復帰には望ましい。しかし、素人による上昇、実体経済悪化の顕現化を踏まえると、今回の上昇は一時的である可能性の方が、高まりつつある。
景気後退入り確実
米GDPは7年ぶり大幅マイナス
マイナス幅は2001年第3・四半期以来の大きさ
2001年の11月月足は両影コマ陽線、12月月足は両影コマ陰線、翌1月は陰線
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34645320081030
ノエル負債総額414億
東証上場2005/9/27→上場廃止2008/11/15
首都圏でのデベロップメント、不動産投資開発、アセットコンサルティング
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK020690420081030
個人的には、本日から四国の瀬戸内側に宿泊。空気が良く、食事もおいしい。
17日移動平均8658
半導体総崩れ
エルピーダの株価は2006/12の1/20
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200810300008a.nwc
(大引け)
始値:8170 高値:9130 安値:8090 終値:9030
出来高を伴い17日移動平均8658(寄り前の値)を上ブレイク。直近3日で +2300円の急騰は予測計算通り。底が無いように売り続ける期間が長かったので、今度は、天井が無いように買い続けるタイミング。国際優良株も売り込まれ、PBR等理論値も歴史的安値にまで値を落としているので、一週間くらいこのペースで上昇しつづけて正常値に戻すことも考えられなくもないが。
しかし、直近3日で見ると、出来高は増加しつつ本日の伸びが一番高い。つまり、一番下手な投資家が本日なだれ込んで来て上昇させたと言える。加えて、週足で見ると、急落した割には出来高が物足りない。ドル円も薄商いの中での推移で極めて不安定。再度、底を見に行く確率は50%のままだろう。
また、一旦は下降ウェッジを形成するゾーンに突入。-500オーバーの長陰線を作らず、きちんとしたコマ陰線の下降ウェッジを形成できれば、本格的リバウンドトレンドと言える。アメリカは実体経済を織り込みにかかるので、アメリカ離れができれば、日本独歩高になる可能性もあるが、その確率は低い。
(寄り付き前)
NYDOWは-74.16(-0.82%)の8990.96、Nasdaqは+7.74 (+0.47%)の1657.21と、V字回復には遠い。
日経先物は直近エイペクス8105を上抜け、本日からは17日移動平均8658を試す。10/17からの三日間である前回上昇ウェッジより出来高が増加してるのが大きな違い。仮に、本日も出来高が昨日並みに増加するならば、上昇ウェッジとはならい。つまり、前提条件として、①出来高を伴い、②8658を上ブレイクできるならば、日本独歩高の可能性もある。
しかし、出来高が10/21並みに急減し、失速するならば、戻り天井となってしまう。
CMEドル建て8475(大証比+175)、円建て8300。
次週の日経平均累積過去データは、急上昇。
絶景
個人的には、本日は都内のホテル経由、瀬戸内のしまなみ海道へ行く。
大橋を渡り四国の松山・道後温泉まで。
瀬戸内海の絶景を眺めながら、潮風を全身に浴びつつ、巨大大橋を次々に自転車で疾走する愉悦は、極楽にちかい。
絶景そのものに、ずっぽりひたって来る。9月に行って非常によかった。
http://www.pref.ehime.jp/050keizairoudou/040kankou/00003858030722/shimanami/
NYDOW急騰 +889
(大引け)
始値:7770 高値:8380 安値:7470 終値:8300
出来高増下影陽線はボラ拡大+910。Globexの軟調に連動してエイペクス8105を一時割り込んだが、2時過ぎから急速に切り返し大引け坊主に近い形状。本格的上昇トレンド復帰となるためには、仮に下降ウェッジを形成したとしても、エイペクス8105でサポートされたならば、先高感が強い。更に上昇波動復帰の条件を加えると、-500クラス以上の陰線は、日米ともあってはならない。-500以上の陰線だと、下降ウェッジにならずに、下ブレイクしてしまうため。理想的にはコマ陰線の下降ウェッジが最も先高感が強い。
歴史的な乱高下が継続している。
その中で、本年度、特に直近3か月の実現損益がプラスの方は、かなりのトレード上手だと思われる。この乱高下のなかでも収益がプラスならば、ロスカットしつつ苦労して身につけた自己のトレードシステムに、自信を持って良いだろう。一世紀前後の営業をしていた巨大金融機関が倒産に追い込まれ、あるいは巨額損失の赤字に陥っており、ヘッジファンドがバタバタと倒れている過去最悪の環境下のプラスである。大いに自信を持って良いだろう。自己の資金管理は自分でしている以上、自分のトレードシステムは自分で試行錯誤しつつ、身につけて行くしかない。ネット証券ならば簡単に自分の実現損益が表示される。
(前場)
日経先物の直近のエイペクスは8105となる。
それゆえ、利食いが入り下降ウェッジを形成しても、このラインでサポートされ、この上で推移しないと、再び下落トレンドとなる可能性が高い。
(寄り付き前)
NYDOWは+889.35(+10.88%)の 9065.12と下降ウェッジからの急騰であり、下げ止まりの兆候という昨日寄り前の予測計算通り。
日経先物だと、昨日前場までは売り一色であったが、その後場からは買い一色と、地合いは急変し、急激に巻き返している。柔軟性の必要性とは、このこと。
本日の日経先物は、出来高急増、大引け坊主長陽線となれるかが、ポイント。
マーケットの名言
器量の小さい人間は、器量の大きい人間に対して、自分に見えるものしか見ない。
ヘルマン・ヘッセ『ガラス玉遊戯』臨川書店p172
(解説)
器量の大きい人間をマーケットと置き換えても示唆に富む名言となろう。
2008/11/4転機確率50%
アイスランドのデフォルトから何を学ぶか
2006年度に国民一人当たりのGDPが世界第5位、国際競争力がヨーロッパ第1位であった国はどこか?
それが、アイスランドである。そのアイスランドが急転直下のデフォルト。金融に特化した国家経済の不安定さを露呈した。ここから、投資家は何を学ぶことができるか。
投資の恐らく一番の危うい特性は、あまりに簡単に儲けられるというシステムにある。一通りの財を成すのは、簡単すぎるのだ。しかし、それを、長きに渡って着実に保持でき、あるいは更に増やすことは、至難の業となる。あまりに簡単すぎるので、失うのも、あまりに早い、というマネーの本質が顕現することになる。
しかし、今回のような歴史的暴落においても、着実に利を伸ばしている方が、ごく一部であるが、存在しているのも事実。一世紀以上の歴史をもつメガバンク、巨大証券が、バタバタと倒れている最中であってもである。
ごく一部の投資家は、何が違うのか。共通していることは、目先のマネーに動かされぬ、哲学をしっかり持っていることだと思われる。ソロス氏などは、哲学者そのものであるし、ジムロジャーズ氏もプラグマティックな実践哲学者である。彼らは、人類の歴史と思想を重んじ、折りにふれ後輩に学ぶように勧めている。
哲学無き経営者と投資家は、マーケットの世界から、早晩には強制排除されゆくのが、マーケットの厳しい掟であると、人類の歴史は、何度も教えてくれている。
H&M快進撃
今も最大1時間半待ち
http://beauty.oricon.co.jp/news/59447/full/
(大引け)
始値:6980 高値:7730 安値:6830 終値:7730
昨日、寄り前に言及した急激な巻き戻し→急騰が、一日遅れの本日に顕現。出来高減ボラ+900は介入くさいドル円に連動しての急騰。流石にこれ以上売り込めないか。出来高と日柄がやや不足だが、本日安値6830が目先底の可能性は、50%前後か。仮に今一度大底を更新したとしても、本日をもって、先が知れているレベルに突入したと思われる。
(ザラバ)
メガバンク連日のストップ安、三井住友FGは前場ストップ安張り付。はたしてメガバンク幹部には、この理由を分析しうる解析力ならびに咀嚼する理解力があるだろうか。
(寄り付き前)
NYDOWは一時プラスでもあったが、引け際に再急落し-203.18(-2.42%)の 8175.77。下落幅が大きいが、下降フラッグもしくは下降ウェッジを形成しつつある。つまり、下げ止まりの兆候が顕現しつつある。
目先重要なメルクマールとしては、11/4の米大統領選。この時、当選者が事実上決定される。一年以上前からの本ブログの予測通り、オバマ氏でほぼ決まりの流れで、新大統領決定、新規資金流入、軟調地合い一新が期待される。対抗馬はお話にならない駄馬。
11月4日からの週は、日経平均累積過去データからも急騰しやすい地合いとなっている。今週、売りものが出尽くして、日経先物も下降フラッグもしくは下降ウェッジを形成してしまえば、底打ち後の上昇確率は高まる。その可能性としては10/28寄り付き前の時点で50%前後。
千載一遇的妄想
アイスランド国有化銀行が債務不履行
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081027-OYT1T00581.htm?from=main4
(大引け)
始値:7650 高値:7900 安値:7090 終値:7160
出来高増上影陰線の大底更新7090。ボラも当然のことながら、-810と拡大している。今日はリズム的に一時的買い戻し→急騰があっても良い時間間隔と寄り前は思っていたが、ザラバの動きが弱すぎる。Globex主導から先物に即座に連動し、日経平均終値もバブル後最安値更新。政府の空売り規制、10兆円市場安定化政策もあざ笑うかのような、マーケットの返事であり、後場急落。三菱UFJ、みずほストップ安。
既にリセッションのレベルではなく、ディープリセッション(深刻な景気後退)。
7000円割れ射程内。
(ザラバ)
ソニーの危うさ
CEOの経済音痴加減
「規模がこれほどになるとは誰にも予見できなかった」
→数年前から、今回の暴落を見抜いていた人間はいるというのが事実。
彼は、ソニーの節目節目で、その音痴ぶりを発揮している。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081027AT3K2700X27102008.html
千載一遇の買い場は妄想か
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=acg.VURqim.s&refer=jp_home
(寄り付き前)
10/27夕場7100までの急落は、薄商いの中の仕手系仕掛け。あまりに短期の予測値達成下ブレイクは異常値。今一段下落するにしても、一旦は、急速に玉が巻き返され、急騰する可能性がある。大きな転機があるとすれば、10/7の出来高を上回る日と言える。
日経平均累積過去データを復習しておくと、今週は非常に悪い。しかし、次週11月に入ると急に良くなる。過去データからも乱高下のタイミングではある。新規資金流入の可能性が高い時期とも言える。
自分のトレードスタイルで、いかようなポジもとれる時期。試し玉がより有効なゾーン突入となる。
サーキットブレイクも常に想定内。より柔軟に、が合言葉。では、柔軟性とは、何か。自分では柔軟だと思っていることが、他者から見ればガチガチに硬直しているかも知れない。自分の定義を確かめてみると良い。その可否は、マーケットが直ぐに教えてくれる。
マーケットの名言
現実の世界は、平均値や代表値によってではなく、「異常値」によって支配されている。普通ではなく例外に依って、ありきたりな下落ではなく大暴落に依って、中産階級ではなく大富豪に依って。我々は平均的な考えから自分自身を解放する必要がある。
フィリップ・アンダーソン"Some Thoughts About Distribution in Economics"
宇宙いっぱい
7000円割れは時間の問題
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/189987/
マーケットの名言
諸君、まともでありたいならば、疑念を起こしてはならぬ。
拡げれば宇宙いっぱいに満ち溢れ、
収めれば髪の毛一本立てる隙もない、
明々白々として自立し、
いまだかつて欠けたことはない。
眼にも見えず、耳にも聞こえない。
『臨済録』岩波文庫p147
ドル円 79.75
ドル円は、1995/4/19の79.75を目指している展開。
今のマーケットで何が起こっているか、その現在の位置を知りたかったら、日経先物でも、現物でも、月足を見て研究されることをお勧めする。
マーケットの名言
生き残る種というのは、
最も強いものでもなければ、
最も知的なものでもない。
最も柔軟に変化に適応できる種が生き残るのだ。
チャールズダーウィン
7100 大底更新
(大引け)
始値:8450 高値:8450 安値:7580 終値:7620
出来高減、ボラ急拡大-870は、10/17の予測計算通りの大底更新。加えて、夕場で、7100まで急落しており、ここまで含めると-1350の急落という異常値。底が無いように売り続ける見本。
(寄り付き前)
NYDOWは +172.04(+2.02% )の8691.25 と自律反発。
本日からの日経先物は、終値でエイペクス8715を回復できるか、否かにある。回復できないならば、このラインがレジスタンス化していることとなり、跳ね返されて下落トレンド継続。CMEドル建て8460(大証比+10)、円建て 8360(-90)。
次週も、日経平均累積過去データの数値は悪い。
しかし、11月に入ると、日経平均累積過去データの数値は、急上昇する。つまり、今の急落局面は、11月の急騰へ備えての買い場となっているのが、過去データから統計的に見た平均的な投資パターン。今年もそれが通用するか、今年は例外中の例外となるかが、このエイペクス前後の動きから読み取れる。
グリーンスパンさん、今頃、衝撃を受けられても。
3年前に声を大にして警告するのが、金融トップの役割。
しかし、7000億ドルの公的資金とは、いとも簡単に跳ね上がりますな。
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-34488520081023
リニアができると、新幹線と航空機の東京-大阪間のシェアは、
80対20から100対0になる
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081024k0000m020145000c.html
マーケットの名言
寝床につくときに、
翌朝起きることを楽しみにしている人は
幸福である。
カールヒルティ
世界同時暴落DOW-514
(大引け)
始値:8650 高値:8720 安値:7990 終値:8450
出来高急増下影陰線は、やはり ザラバGlobex に連動高と、ノーマルストキャスティクスが場中一時底を打ったことに依るテクニカル的上昇。
(寄り付き前)
一時700の急落NYDOWは-514.45 (-5.69%)の 8519.21、Nasdaq -80.93 (-4.77%)の 1615.75 、S&Pはより下げがきつく-58.27(-6.10%)の 896.78。 上昇ウェッジ崩壊がこれ。
AP電子版トップも「Dow Tumbles More Than 500(ダウ500以上の暴落)」。
ヨーロッパ大幅続落、アルゼンチンの民間年金基金国有化、ハンガリー、アイスランドの国家的債務危機、南米市場は約10%の暴落、原油は7%以上の急落、ドル円97、ユーロ124。
日経先物のサポートラインとしては、8230 (10/16安値)、7710 (10/14年安)、7600 (2003/4大底)。ついに大底更新が射程内。CMEドル建て8215(大証比-445)、円建て8125(-535)。
バフェット氏損失1兆6000億円:富豪損失額ランク
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1016&f=business_1016_020.shtml
確信犯ムーディーズ
砂上の楼閣が崩れることは事前に分かっていた
http://www.bloomberg.co.jp/news/column.html
中国とリーマンの危ない共通点
http://www.bloomberg.co.jp/news/column.html
個人的には、本日から神戸ポートアイランド、六甲、宝塚。
マーケットの名言
「いまがどん底」などと誰が言える?
そう言ったときよりももっと落ちた。
もっと落ちるかも知れん。
自分から「これがどん底」などと言っていられるあいだは、
本当のどん底などであるものか。
シェークスピア『リア王』
上昇ウェッジ崩壊 DOW -231
(大引け)
始値:9100 高値:9160 安値:8620 終値:8660
出来高増、戻り天井、ボラ拡大-540急落は予測計算通り。エイペクス8715でちゃぶついたが、下ブレイク。これは何を意味するかというと、10/14安値7710を起点とするペナントが、下離れる可能性が高まったということ。リバウンド上昇ならば、エイペクス8715でサポートされ、下げ止まったはず。本日の下ブレイクがトラップでない限り、10/14安値7710の年安更新は時間の問題。
また、流れを読んでおられる方はお分かりだと思うが、このように急速にマーケットが動く時には、完成したパターンからポジ取りを考えるのは、既に遅いと思う。完成したチャートは、既に次の波動の用意をしてしまっている。つまり、完成した時点では、利食いは完了していないと、次の変動に間に合わない。結論として、マーケットが、次はこの様に動くだろうと、先へ先へとイメージと兆候を読み取りつつ、その初動をつかまえ、ポジを取る必要があろう。
web2.0 って、結局、全然儲からないの?
http://r25.jp/web/link_review/20002000/1122008101702.html
(寄り付き前)
これが上昇ウェッジの崩壊。
予測計算通りの展開。
NYDOWは-231.77 (-2.50%)の 9033.66、Nasdaqはより下げがきつく -73.35 (-4.14%) の1696.68。
このように上昇ウェッジは、陽線で上値を切り上げてゆくので、一見強いように見えるが、あるポイントでガタリと崩れる。通常の地合いならば、もう少し上伸するが、現状の地合いでは、上昇ウェッジの兆候が出たとたん、このようにガタリと崩れる。
日経先物も、先に指摘しているエイペクス8715をサポートできるかが、今日からのポイント。ここを下ブレイクすれば、下げ足は加速する。
売り好機
ご質問がございましたので回答です。
>どこをみればウェッジに見えるのか
日経先物の直近3日の10/17、20、21日です。
高値のトレンドラインを一本引きます
安値のトレンドラインを一本引きます
そうしますと、実質的には、10/20と21日の二日の高安二本のトレンドラインとなります。
わずかに先が狭まっているので、エイペックス(頂点)をつくりつつあると考え、ウェッジとしました。
つくられてしまった形態を言うのではなく、マーケットがこの形をつくりつつあると、イメージを先取りしつつ、言及しています。このように日足二日でも、先へ先へと読んでゆきます。
更に言いますと、本日夕場で、その上昇ウェッジは、もう既に崩されています。安値9080をつけ、この三日の下値支持線を下ブレイクしてしまいましたので。
私が上昇ウェッジと書いたのが、大引け直後の15時20分ころですので、この、上昇ウェッジ→崩れる、
というテクニカル分析は、的中してしまったということです。10/21終値9240、高値9380ですので、上昇ウェッジを作りつつあるとザラバに気づけば、夕場には200円抜き前後ができたことになります。
また、これが、上昇ウェッジか、下降ウェッジか、解説本によりまして、呼称が別れると思います。私は、上昇しているので、見たままに、上昇ウェッジと言っています。
>今のチャートでは上値きり下がり、下値切り上がりのペナントに見えるのです。
10/14を起点にすれば、確かにその通りですね。
世界の誰も経験したことない市場パニック
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK829077520081021
P2P融資スタート
新ビジネスモデル
「お金を貸し付けたけれども、その人が返済をしなくなった場合には、お客様が当社にお支払いいただいた出資金の元本額が全額返ってこないおそれがあります」と主催者maneoは明言している。つまり、貸し手は担保されない。SNSとしてのコミュニケーション側面を主催者は強調する。貸し倒れになっても、元本の90%程度は保証できるとなれば、資金は集まり、成功の精度は高まるであろう。
http://www.atmarkit.co.jp/news/200810/15/maneo.html
https://www.maneo.jp/lender_risk.jsp
(大引け)
始値:9050 高値:9380 安値:8960 終値:9240
出来高減上下影コマ陽線。出来高が急増してのコマ陽線ならば先高感は強いが、現実は逆の現象であり、上昇ウェッジ形成。この先の展開は何度も経験している。15:02に一分足レベルで急激な円高が進む。騰落レシオ(東一)は10/10に54.4をつけたあと、74まで伸びている。
(寄り付き前)
NYDOWは出来高減 +413.21 (+4.67%)の 9265.43 と急伸してくれたお陰で、売り好機到来。このような上昇は長続きしない。数日後には急落パターンの確率が高まる。日経先物で言うならば、高寄り後、更に上昇しなくては、上影となってしまう。
藤戸レポート
http://www.sc.mufg.jp/inv_info/ii_report/fj_report/pdf/fj20081020.pdf
エイペクス
(大引け)
始値:8600 高値:9090 安値:8330 終値:9090
出来高減下影陽線は、Globexに引かれての上昇。エイペクス8715は超え9000オーバーだが、出来高が伴わない上昇は、弱い。チャート形状は、数日内に戻り天井をつけそうな形態。良くても上昇ウェッジ形成か。
(寄り付き前)
エイペクス8715を回復できるかが、日経先物のポイント。このラインを、出来高を伴いながら終値で十分超えていなくては、上昇波動はありえない。
日経平均累積過去データからは、今週足と次週の週足は数値が悪化。
エントロピー
生命だけにある特徴とはいかなるものであろうか。一塊の物質はどういうときに生きていると言えるか。生物体は負エントロピーを食べて生きている。生物体がはなはだ不思議に見えるのは、自分の力では運動できない平衡の状態にと急速に崩壊するのをまぬかれている点である。
生物体が崩壊して熱力学的平衡状態(死)に至るのを遅らせているこの驚くべき生物体の能力を、統計理論を使ってどのように言い表したら良いであろうか。
生物が自分の身体を常に一定のかなり高い水準の秩序状態を維持している仕掛けは、その環境から秩序というものを絶えず吸い取っていることにある。
シュレーディンガー『生命とは何か』
(解説)
エントロピーとは、乱雑さ、無秩序、不確定性の度合い。マーケットも、乱雑に暴走しているようでいて、しかしある一定の値に収束してゆく。無秩序のようでいて、しかし、ある一定の秩序を吸収している。マーケットも負のエントロピーを食べることで生き延びている。マーケットが負のエントロピーを食べている証拠は、トレンドを作らずにはいられないから。直立している人間は、その形態自体が生きている証拠となるように、マーケットもトレンドを作ることが生きている証拠となる。
変動確率論
エイペクス8715につきまして
最短波動で見た場合、10/14の長陽線が重要だと思います。
この抱きの一本立ち後、全ての日足がこの長陽線にハランでいますね。
この、10/14長陽線の高値と安値は下記です。
高値:9720
安値:7710
これを、足して2で割る(仲値)と、エイペクス8715が算出されます。
(9720+7710)÷2=8715
底打ち後の上昇波動になりつつあるとしたら、この値の上で株価は推移すると思います。
しかし、そうではないので、他の因子も加え、あのような予測計算となりました。
ミシガン大消費者信頼感指数大幅悪化
1952年の統計開始以降、過去最大の落ち込み
米消費者の体感温度に最も近い指数と言われている
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34383820081017
米鉱工業生産指数34年ぶりの大幅下落
「米経済はリセッション入りしたようだ」と公言
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081017AT2M1602X16102008.html
不良債権の全体像見えず
非常時のイニシアチブ不足
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34382120081017
マーケットの名言
マーケットの活動を確率論だけで計算できないのは間違いなく、マーケットの力学を科学で完全に説明もできない。しかしながら、ある特定の時点でのマーケットの状態を数学的に分析すること、つまり、その時点から、マーケットプライス(価格)がどう変動するすかについて確率論による法則を打ち立てることは可能である。実際、マーケットの状況から変動自体を予測できないにしても、変動する確率の大小を読み取ることはでき、この大小を数学的に評価することはできる。
バシェリエ『投機の理論』
7710底割れ確率90%
これぞ狂気の沙汰
6月末の取引残高は54兆ドル(約5400兆円)に達し、
世界のGDP(48兆ドル)や株式時価総額(49兆ドル)を上回る。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200810170020a.nwc
投資のルールは単純明快
皆が貪欲になっているときは心配性になり、皆が心配性になっているときには貪欲になる。
バフェット氏並みの資金力があれば、買い下がりというトレード手法も成り立つだろう。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34381320081017
(大引け)
始値:8430 高値:8810 安値:8400 終値:8700
出来高増コマ陽線は、5日線に上値を抑えられ、寄り前に指摘したエイペクス8715を終値で下回った。このため、年安7710が底割れする確率は、90%と予測計算される。
今朝の朝日新聞にジムロジャーズ氏のインタビュー記事が載っていた。(第12面)
これが面白いので、抜粋する。
「私は、米ドルも、投資銀行も売り続けている。バーナンキは4年間、住宅市場には問題がないと言い続けてきたが大間違いだった。彼は、経済も市場も通貨も何も分かっていない。知っているのはお金を刷り続けることだけ。ポールソンも、ウソを言っているというよりも、愚かなのだ」。
「今回のバブルは恐らく世界史上、最悪の借金バブル」。出典:朝日新聞2008/10/17朝刊
第2面の論説「資本主義は本質的に不安定」も面白い。
経済は人間心理に最も密着した科学だから、とてつもなく面白い。
(寄り付き前)
NYDOWは+401.35 (+4.68%)の 8979.26、-380からの上昇でありボラティリティは700と、ブロードニングフォーメーション継続。
日米共に、第二波が来るかどうかは、トライアングルが収束するエイぺクスの位置に依る。
日経先物は、最短波動のエイペクスは8715。ここに収束後の波動が、以後のトレンドを示唆。
個人投資家の口座開設が急増:
新しい資金は絶えず流入しつつある。
そもそも日本は、個人投資家の参加率が低い。
長い目で見れば、明るい兆候の一つ。
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnTK017988520081016
マーケットの名言
ああ、「いまがどん底」などと誰が言える?
そう言ったときよりももっと落ちた。
もっと落ちるかも知れん。
自分から「これがどん底」と言っていられるあいだは、
本当のどん底などであるものか。
シェークスピア『リア王』
個人的には、本日は都内の世界一朝食がおいしいホテル。
国会図書館で資料収集のあとは、京都。
二週間ぶりに京都駅に降り立ったら、紅葉のポスターだらけであった。
NYDOW再暴落-733(-7.87%) メルトダウン
謙虚であれ
マーケットのことはマーケットに聞け。どんな場合にも、マーケットのことを自分の心に聞かずに、マーケットに聞くという姿勢を貫けるか。勝ちが続き、卑小な自我(小我)が傲慢尊大になり始めると、没落の一歩手前。歴史上の名相場師のどれほどの数が、この単一のプロセスで没落していったか。枚挙にいとまがない。逆に、トレーダーとして世界的に成功しているある方は、飛行機での移動はエコノミークラス、陸上の移動も、なるべく公共の交通機関を使うとのこと。経済を分析する上ではこの方が実体経済を肌身で感じやすい。見習いたい謙虚さでもある。
謙虚さは賢明さであり、傲慢さは愚鈍さ。この世にも、その一部であるマーケットにも、大きな力が働いていることを知れば、謙虚さの大切さが分かろう。
(大引け)
始値:9390 高値:9480 安値:8230 終値:8240
出来高増ボラ拡大‐1250長陰線。10/10がボラ‐1510で、出来高はほぼ同じゆえ、玉の入り方は類似。ハラミ状態が続いている。仮に、このまま出来高が増加しつつ、ハラミが継続できれば、一旦は底打ち上昇の兆しも無い訳ではない。日経先物、NYDOW共に、週足レベルでは failure swings が発生している。つまり、通常の地合いならば、底打ちサインが出始めている。あくまで「通常の地合いならば」という前提。
(ザラバ)
9時9分日経先物のサーキットブレーカーが再び発動。これほどの短期に連発されるのは、はじめて。サーキットブレーカー発動は1日1回のみと決められている。テクニシャンはここを突ける。
激しい乱高下がブロードニング・フォーメーションの特徴。
(寄り付き前)
NYDOW の間髪を入れない再暴落は過去二番目-733.08 (-7.87%)の 8577.91、 Nasdaq -150.68 (-8.47%)の 1628.33、S&P -90.17 (-9.03%)の 907.84。25兆円の公的資金投入など、あざ笑うかのようなマーケットの厳しい反応。あまりにも速いこの再暴落 で、1929年の世界大恐慌を上回る、マーケット史上最悪の下げ相場になりつつあると断言せざるを得ない。メルトダウン。
政府の救済策は、万策尽きたか。最後の手段は、住宅市場の全ての債権放棄か。
日経先物は、昨日言及した「5日線9132で跳ね返されねば、下落が加速するだろう」の通り。
10/14年安7710から、わずか3日で更新の可能性が出てきた異常事態。どのマーケット関係者も遭遇したことのない未知のゾーンに突入。日経先物最安値は7600(2003/4)。
CMEドル建て8465(大証比-1025)、円建て 8380(-1110)。
個人的には、本日から東京、そのあと京都。
Nas再急落-3.54%
経営者の生の声:
経営環境は想定以上に厳しい
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34323720081015
日本株専門のヘッジファンドは壊滅状態
ヘッジファンドの影響が出てくるのは、これから
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34258220081012
(大引け)
始値:9520 高値:9670 安値:9270 終値:9490
出来高増迷いの星十字形状は、5日線に支えられた。事実は小説よりも奇である、を地で行くシナリオか。
ブロードニング・フォーメーション
現状として、新波動はブロードニング・フォーメーションを形成している確率が高い。これは、乱高下に依って波動を形成するパターン。実体経済の悪化、異常な市場心理、下落の長期化、不透明性などがその因子。
岐路に立つ百貨店:軒並み減収減益
原因は、斬新なアイディアを出せる人材不足:
客が入る人気専門店には、長い行列ができている。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081014/biz0810142055006-n1.htm
(寄り付き前)
NYDOWは、最大2500億ドル(約25兆円)規模の公的資金注入発表後-76.62 (-0.82%)の9310.99とリカクによる小幅下落。DOWのリカク位置が低すぎ、先高感が感じられない。Nasdaqは -65.24( -3.54%)の 1779.01 と急落モード再開。Nasdaqの方が日経に連動しやすい。これが、昨日の日経の出来高不足の一因か。Nasdaqは10/10から10/13にかけて空けられたGapが今後はポイントとなる。
CME円建て9345(大証比-335)、ドル建て 9435(-245)。
日経先物5日線9132で跳ね返されねば、下落が加速するだろう。
新波動入り
(大引け)
始値:8020 高値:9720 安値:7710 終値:9680
出来高減ボラ再び急拡大+2010の長陽線。ボラ拡大、新波動入りは予測計算通り。仮に、日経先物レベルで、10/7の出来高を、本日上回ることができたならば、新波動が7710を底にしてリバウンドトレンドとなる確率は増しただろうに。現実はその逆。チャート形状としても悪く、リバウンドトレンドになるならば、スパイクVトップである必要があるが、日経現物もTOPIXも出来高減であるのが、致命的。今回の急落を演じた月足第三サポートラインは、本日で12130処まで上昇している。仮に上昇が継続したとしても、このラインでのマーケットの動きが、今後は重要となってくる。仮に、このラインで、数日後に再び跳ね返されるならば、レジスタンスラインとなってしまい、再び、下落波動となる。
日経平均週足過去累積データからは、次週と翌々週の数値は極端に悪化する。その過去データが、先週前倒しで出現したのか、今からなのか、の見極めが今週のポイント。
(ザラバ)
10/10の予測計算通り、目先目標値達成した結果による新波動入りは、本日から。
上昇波動に入るための上昇か、再び急落するための一時的上昇かは、ザラバにその兆候が顕現する。
マーケットの名言
愛とは、幸福の財布である.
与えれば与えるほど中身が増す
ミュラー
名勝
個人的には、この三連休は、日本最大のカルスト台地である秋吉台の散策と、青海島でのクルージング。潮風をたっぷり浴びて来ました。青海島は、知名度はあまりないが、海上アルプスとも言われている名勝。その断崖絶壁は素晴らしい。また、自然の荒波が作る不思議な造形美と、奇石に圧倒される。日本百景にふさわしい絶景を堪能してきました。
忘れてはならない
1960年代、ウォール街の老練家が、1929年の株式大暴落とその後の大恐慌の悪夢を思い出し、次のように忠告をしてくれました。
「この稼業をやる間は、けっして忘れてはならないことがある。それは、1929年の出来事だ」
ベノワ・マンデルブロ『禁断の市場』東洋経済新報社p247
マーケットは、常に弱者、つまり確固たる信念を持たない投資家を、徹底的にたたきのめす。
ジョージ・ソロス
二律背反
>こと一目均衡表に至っては時間論、予測値計算、波動論という三本柱で価格を重層的に囲ってしまっても確率は1/2となりえますか?
一目均衡表を総合的に解釈しても、予測外の動きが継続するときもあると思います。逆に言えば、自分なりに、どのような時がトリッキーな動きになるか、が分かってしまえば、確率は増すと思います。
つまりは、じっくり観察眼を養うことだと思います。
>先生はどのチャートソフトをご利用されているのでしょうか?
>また、チャートは夕場なしのものをごらんになっているのでしょうか?
特別なものではなく、証券会社の無料で使えるもの、ネット上で無料で使えるもののみです。オーソドックスなテクニカルチャートはたいていみています。株式、為替、コモディティも同時に見ています。
ザラバと夕場を合わせて一営業日と計算されてるものを使います。つまり夕場も含めたものを見ます。
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未知の方からのコメント、ご質問をありがたく頂戴しています。なるべく公開コメントでご投稿頂ければ、他の方の何らかの参考にもなると思われます。お互い建設的な意見交換の場になればと思われます。また、コメントはありがたく拝見させて頂いておりますが、全てのご質問に回答できる訳でもございませんで、その点はご了承頂けましたらと思われます。皆さまのご成功をお祈りしています。
マーケットの名言
彼のアイディアは、つまり物事は非常にうまくゆき、
そしてうまくゆかなくなるということだ。
知るべきことだが、物事がうまくいっているときこそ、物事はうまくいかなくなりはじめているのだ。
彼の論理を単純化するなら、重要なことは、レンドの変化は不可避だと言うことだ。鍵となるポイントは、その転換点を見抜くことだ。
ロバートスレイター『ソロス』早川書房p93
(解説)
このような考え方が二律背反。大切なのはこの二律背反を自分の思考内に、同時に、成立させうる精神の柔軟性。トレーダーならば、どのような状況でも、売りと買いを「同時」に考えられるということ。まるで相反する思考を、同時に存在させることができるということ。
マーケットの名言
「自分を今の地位まで導いてくれたものは何か?」と言う質問について
残念ながら答えはIQじゃない。
一番大事なものは合理性だ。私はいつもIQや才能をエンジンの馬力に、合理性をエンジン効率(実際の出力)に例えて話をする。400馬力のエンジンを持っていても100しか出せないよりは、200馬力の能力でも全てを出力できる方が結果は良いに決まっている。
才能ある人達が持てる能力を発揮できずにいるのはなぜか。それはその人、個人の習慣や性格、考え方が障害となっていて、そのために合理的な考え方をしていないからなんだよ。
『ゲイツとバフェット世紀の対談より』
確固たる信念を持っている人は
不景気の時ほど儲ける。
松下幸之助
NYDOW -678 過去三番目の暴落
(大引け)
始値:9250 高値:9350 安値:7840 終値:8020
同時多発テロ以来のサーキットブレーカー発動の出来高増ボラ拡大‐1510は、予測計算通りのメルトダウン。テクニカル分析通りの予測計算値達成で、次段階に移る。底値がいつ、いくらになるとか、異常値とか、アナリストなどは言うが、テクニシャンはそのような発想を持たない。意味のない数字が点滅しているだけ。マーケットが下げ続けている間は、価格がいくらになろうが、底が無いように売り続けるだけ。マーケットの乱高下とはこういうものであるとは、歴史が証明している。マーケットとは、この繰り返し。また、新たな投資家を引きつけつつある。
(寄り付き前)
空売り規制を解除したNYDOWの崩落は止まらず過去三番目の急落は-678.91 (-7.33%)の8579.19。あっけなく9000割れ。引け1時間まえほどまでは-130ほどで推移していたが、GMの急落に連動するような形で一気に急落。直近7日で-2303の暴落。Nasdaq -95.21(-5.47%)の1645.12、S&P -75.02(-7.62%)の 909.92。マーケットの底から聞こえて来るのは、うめき声か、君が考えているほど甘くないよという嘲りの声か。-777の次は-678。戯れている訳でもなかろうが。
CME円建て8535 (大証比-665)、 ドル建て8615(-585)。
AP電子版は Fear Grips Wall Street(恐怖がウォールストリートを支配する)とのトップ見出し。恐怖の売りが加速すると一気という見本。ちょうど一年前は14198の最高値をつけたNYDOW。
GMはかつての米経済の栄光そのもの。アメリカンドリームが秋の夜長の悪夢に豹変しつつある。全米最大の自動車メーカーの破綻が回避できるのか否か、直近の最大の話題となろう。栄光は昔日の夢、秋の日の凋落はあまりに速い。
本ブログ9/30の予測計算値がほぼ達成された。
↓
NYDOW月足過去データ下落率(月足終値ベース)
2722 (1987/8/25月足)
1739 (1987/10/19月足)
下落率0.63
13470 (2008/6月足)
※8486 (日経先物安値予測計算値)
NYDOW週足過去データ下落率(週足終値ベース)
10635 (2002/3/19週足)
7286 (2002/10/9週足)
下落率0.68
この下落率(7ヵ月)を日経先物に当てはめると次の計算となる。
13058 (2008/5/2週足)
※8879(日経先物安値予測計算値)
0.63の方を週足にあてはめると、8226となり、これが次なる予測計算値。
破綻したリーマン会長350億円報酬への怒号
http://diamond.jp/series/machida/10047/
ファンド価格半値
SQ週に想定を超す株価急落
9000円以下のオプション設定が足りなくなるという異常事態
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34219920081009
個人的には、本日は首都高速が一望できる都内のホテルにいる。
現在深夜2時であるが、それにしても車の流れは途切れること無く、激しい。
マーケットの名言
ソロスは、自分自身を金融マンというよりは、哲学者だと考えていた。「挫折した哲学者」と自らを呼ぶことがあった。
彼の大きな夢は、新しい知識を世界に提示することだった。世界がいかに動いているか、その世界で人間がいかに行動しているか、という知識だ。学生時代、彼はそのような知識を追い求めた。そのことは彼を哲学の世界に導き、彼は一時期、哲学の教授になることを夢見ていた。経済学を学んだが、常に何か違和感がつきまとった。
彼は、自分が学んでいる経済学に、どこかインチキくさいものを感じていた。エコノミストたちは、世界の動きについての現実に即した知識に欠けるように思われた。彼らは、大きな夢を見、理想的な状況だけについて語り、世界はとても合理的だと考えるという過ちを犯していた。
ソロスは自らの論理を築くにつれ、世界は非常に予測が難しく、徹底的に非合理的で、つまり端的に言って理解することが容易でないという強い信念を持つようになった。
ロバートスレイター『ソロス』早川書房p41
(解説)
彼の2007年年収は29億ドル(約2972億円) と報告されている。
NYDOW -189 続落止まず
ロシア株式市場暴落:2日間閉鎖
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/185310/
GM債務超過6兆円
http://diamond.jp/series/analysis/10040/
上場REIT破綻第1号:負債総額1124億円
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aUQjTDKNcyQw&refer=jp_news_index
(大引け)
始値:9370 高値:9470 安値:8940 終値:9200
下影コマ陰線は中途半端な出来高減。週足では増加しているが。RSIはfailure swings発生。しかし、NYDOWにはまだfailure swingsは発生していない。
日経現物と日経先物の目先底をつけるときの出来高が、前週からどのように推移しているか。
2008/3/17週足出来高 日経平均・前週から減 日経先物・前週から増 TOPIX・前週から減
2007/8/17週足出来高 日経平均・前週から減 日経先物・前週から増 TOPIX・前週から減
つまり、日経平均・前週から減 日経先物・前週から増 TOPIX・前週から減
のパターンが直近の底。
2008/10/9今週の週足は、日経平均・前週から増 日経先物・前週から増 TOPIX・前週から増
となっており、今週は破調。
一方日足チャート形状から見ると、この時の目先底形状は、日経現物と日経先物とは類似している。
つまり、目先底を形成する場合は、直近の例からすると、類似形状になりやすいと言える。
以上、たった二つの過去例ではあるが、それをまとめると、10/9安値8940は、目先底である確率は低いと言える。
想定以上の下落:機械受注額
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081009-OYT1T00541.htm?from=main3
(寄り付き前)
NYDOWは一時プラスに切り返す場面もあったが、引けにかけ急速に値を消し-189.01(-2.00%)の 9258.10 と続落止まず。Nasdaqは-14.55 (-0.83%)の 1740.33 とDOWに比べて下落率が低いのがせめてもの救いか。
しかし、NYDOWは、-777、-369、-189と次第に下げ幅を縮小している。仮にこのまま、-100、-50と下げ幅の縮小が漸次継続できれば、下降ウェッジを形成することとなり、底打ちの兆候が出てくることになる。下降ウェッジ形成→反転上昇が一つの有力なパターン。但し、下げ幅を縮小しつつ下降ウェッジを形成するというのが前提条件ではあるが。
本日の日経先物も、昨日夕場で8940までと9000を割れているので、当初の予測計算値に近づきつつあり、一時的な切り返しが想定できるゾーンに突入しつつある。
換金売りピーク近いか?
目先11月が一つのエポックとなる
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK017522120081008
新井組 建創 450億
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34191020081008
個人的には、本日から東京→大阪。
九段下においしいラーメン店があるらしく、行ってみる。
三連休は友人と西日本を周遊。
日経先物 -1120 (-10.97%) 記録的急落
「世界のマネーフローの速さについてゆけなかった。その速さは異常であり、はるかに想定外であった」とは、今年倒産した大手企業の経営者の弁。
本日の急激な下げを見て、その言葉を思い出した。1929年の世界大恐慌を引き出す論調も多いが、約一世紀前の世界と、現代では、通信技術一つとってみても大きく異なる。マネーフローの規模もスピードも、まさに隔世の感であろう。マネーを扱うプロならば、そのスピード感が新次元にシフトしつつあることに気づき、そのスピード感覚を身につけたい。つまり、日経平均で1000~1800円前後の変動は、ボラ拡大する場面では当たり前くらいの感覚である。
ご質問がありましたので回答です。
>月足第一サポートラインは、2003年4月の安値と2004年5月の安値を結んだライン。第二サポートラインは、2007年12月安値を結んだライン。第三サポートラインは、2008年3月安値を結んだライン。これは自分で出した結果ですが、正しいですか?
私なら次のように引きます。人によりけりだとは思います。また私はあまり厳密には引きません。おおよそのラインとなります。
第1:2003/4安値ー2004/11安値:これだと2006/6安値もほぼサポートされることになる。
第2:2003/4安値ー2005/5安値ー2007/11安値
第3:2003/4安値ー2008/3安値
>ファン理論では、ラインを切った場合は、同じくらいの角度の下げを想定する必要があると理解しいます。自分での結果は、第四サポートラインは8800円くらいになるのですが、正しいですか?
ファン理論は、第3サポートラインを下ブレイクしたら、今一段下落する、だと思います。
しかし、8000円レベルの予測計算値は、別の視点から出しています。
>ドル円が100円を割ったということは、96円台まで想定する必要があるか、または、単なるトラップの可能性大ですか?
今年の初めに108円前後がレジスタンスラインになると予測計算しています。110円までオーバーシュートしてしまいましたが。
>金融危機の国の通貨は強くなると、著名な方がおっしゃっているのですが
このような見方は私はしません。
(大引け)
始値:10210 高値:10230 安値:9030 終値:9090
出来高微減ボラ急拡大-1200は、記録的長陰線。日経平均の下落率は9.38%とスターリン暴落に次ぐ歴代3位。寄り前に指摘した、9590、9220を次々に下ブレイク。テクニカル的に一番効いているのが、何度も指摘している月足第三サポートラインを下ブレイクしてしまっているということ。ファン理論により、必然的暴落。底が無いように売り続ける優位性。これがマーケットというもの。
ドル円も一時100円割れは4/1以来。
(ザラバ)
日経平均累積過去データからは、10月第4と5週の週足は極端に悪化している。米国系ヘッジファンドの売り決算があるためだが、玉の入り方が異様な今年においては、それが現在流出しているのか、否かも注目。
また、通常は起こる自律反発が、なぜ無いのかというと、売り玉の回転が利いているからであろう。
一定のテクニカル的レベルになると、売り玉がたまり、それが一気に買い利食いとなり、自律反発は起こるが、今回はその買い利食いの局面で、更に新規売り玉を建てているため。ファンダメンタルズが歴史的悪化の度を増しているのに加え、政府金融当局の愚策が追い打ちをかける。
(寄り付き前)
NYDOW -508.39 (-5.11%)の9447.11は5営業日続落、Nasdaq -108.08 (-5.80%)の 1754.88 と言っても、驚く方は少ないか。 ああまたかという反応。 直近5日間のDOW下げ幅は-1400(-13%)超の過去最大。
CMEドル建て9820(大証比-390)、円建て9750(-460)なので、仮に日経先物がこの値で寄り付くとしたら、直近7日で2300超の急落。弱弱しいサポートラインとしては、9590 (2003/11月足安値)、9220 (2003/8月足安値)。
緊急利下げ示唆、特別ファシリティ、CP(コマーシャルペーパー)発表にも関わらずDOW急落。ついにマーケットの反応がここまで来てしまった。昨年からの段階的利下げで、当初は大きな効果があったが。次第にその効力が薄れてくるであろうと本ブログの指摘通り。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081008AT3L0800208102008.html
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aEztljiVwBYA&refer=jp_news_index
1年で620兆円失う
大恐慌時の方がまし
http://www.bloomberg.co.jp/news/column.html
マーケットの名言
自然には理由がある
益川敏英京都大名誉教授2008年ノーベル物理学賞受賞
マニックマンディ DOW -800
ご質問を頂きましたので回答します
>一つ質問なのですが日経平均10000割れがトラップか否かはいつどのように判断すればよいのでしょうか。
このあと、仮に10540以上まで上伸したあと、このラインがサポートラインとして、下値支持線化するか、否かということです。このラインは月足S構成点となっているので、かなり強力です。
(大引け)
始値:10470 高値:10510 安値:9930 終値:10210
出来高急増下影陰線は、通常の地合いであれば底打ちシグナル。しかし、ファンダメンタルズが歴史的に悪化していることに加え、年安更新9930までと10000割れ。直近では、この底打ちシグナルが出現したNYDOW 9/19週足の長い下影も、翌週あっけなく打ち消されてしまった。そんな地合いではある。
(寄り付き前)
AP通信電子版はManic Monday(異常な月曜日)と形容している。DOWは一時-800を超える急落、終値-369.88(-3.58%)の9955と10000割れは4年ぶり。Nasdaq -84.43(-4.34%)の1862.96、 エマージング市場の急落、英国もドイツも7%の急落。
一世紀に一度の急落相場は下げ止まれない。甘く見るなとのマーケットからのきつい警告はやまない。
日経先物も、昨日出始めた下げ止まりの兆候である重要ライン10540処でリバウンドできなかったことになる。底が無いように売り続けるとは、このこと。10000下ブレイクがトラップである以外、その先の数字はかねてから予測計算してある通り。本日の日経先物が、出来高を伴った長陽線(500オーバー)でない限り、昨日顕現しはじめた下げ止まりの兆候は打ち消されたことになる。
CME円建て10035(大証比-415)、ドル建て10095。
予測計算値10540
(大引け)
始値:10980 高値:11010 安値:10400 終値:10450
出来高急増・年安更新10400は予測計算値10540の達成。ボラ拡大-610は、底が無いように売り続ける本領発揮。月足重要S構成点10540を下ブレイクしてしまったが、誤差の範囲内。ここで下げ止まれば、一旦は目先の底と言える。RSIもまだfailure swingsとはなっていないが、それを作りやすい形状となっている。仮に、明日から上昇できるとすれば、本日安値が目先底となれることも考えられる値動きでありチャート形状。通常の地合いならば、充分その確率が高い。しかし、このラインで下げ止まれなければ、10000割れ、そのあとの予測計算は、本ブログでしてある通り。加えてGlobexが悪すぎる。
予測計算は頻繁にするが、「予想」は決してしない本ブログの優位性が了解される局面であろう。予想をしないとは、上がるだろうとか、下がるだろうとか、事前に予想して決めつけない姿勢のこと。
(ザラバ)
今、世界経済に何が起こっているか。経済感受性の低い二流以下の企業は、再編か淘汰されてゆく、数世紀に一度のパラダイムシフト。資本主義経済とはこのようなシステム。そのシステム自身が試されているとも言える。
ドバイ:高さ1キロ超のビル建設計画
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810060202.html
史上最大の競売
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200810060025a.nwc
(寄り付き前)
テクニカル的には、一時的リバウンドゾーンへ突入。投げ売り急増で、予測計算値10540を目指した後は、一旦は底打ちの兆候が見られるかが、本日の見極め。ザラバの玉の入り方と出来高次第。
マーケットの名言
私にとっては、金を使うよりも
儲ける方が楽だ。
ジョージ・ソロス
大理石に刻め
損害は塵挨に書き、利益は大理石に刻め。
フランクリン 『貧しいリチャードの暦』
(解説)
塵挨(じんあい)とは、チリやホコリのこと。損害は、取るに足らぬものとして扱い、利益を重要なものとして扱えという処世術。ベンジャミン・フランクリンは貧しい家庭の出だが、後に要職に就き、科学者、哲学者、実業家として世に知れ渡る。彼の思想はアメリカ資本主義の原点とも言え、その精神性はアメリカンスピリッツの母胎とも言える。フランクリンの13徳は有名。この13徳を、フランクリンは、散漫にならぬように一週間に一つのテーマに絞り込んで集中して意識化のトレーニングをした。その結果、自分の潜在意識に染み込ませ、血肉化させることに成功したと言う。自分が無一文から出発したにも関わらず成功者となれたのは、この意識のトレーニングであったと、後年述懐している。つまり、性格や意識が人生の全てを形成するという見本である。
しかし、現在のアメリカは、建国以来の危機的状況。彼ならばどのような活躍をするのだろうかと、空想するのも面白い。
フランクリンの13徳 出典『フランクリン自伝』岩波文庫
1:節制 飽くほどに食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
2:沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁をろうするなかれ。
3:規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
4:決断 なすべきことをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
5:節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
6:勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
7:誠実 偽りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。
口に出すこともまたしかるべし。
8:正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
9:中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
10:清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
11:平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
12:純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これに耽りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
13:謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし。
続落止まらず
NYDOW -157.47 (-1.50%) の10325.38、Nasdaq -29.33(-1.48%)の 1947.39 と年安更新。DOWは10000割れ寸前。2005/4には安値10000.46をつけていて、このラインは心理的レジスタンスラインとなっている。
ceatec
会場では、sony、microsoft、au、mapfan、sharp などへ立ち寄った。有機EL、Windows Live Mobile担当の方と少し話す。美しい有機ELへのシフトは着実に進んでいる。ディスプレイメーカーは、この技術をどの程度深化させるうるかで、今後の明暗が分かれてくるだろう。Microsoftで手書きのアンケートを集計していて、それを渡して景品をもらうべく、客がかなり長い行列を作っている。その手動的ローテクさ加減が面白く、なぜwebでアンケートを実施し処理しないのかと社員に指摘したら、「それはそうですね」とか言っていた。
個人的には、そのあと京都へ移動。
日本IBM訴訟続発:禁じ手に近いことをやっている
http://www.j-cast.com/2008/10/04028032.html
米差し押さえ住宅、185円=ネット競売で売却
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%ba%b9%a4%b7%b2%a1%a4%b5%a4%a8%bd%bb%c2%f0&k=200810/2008100400240
米下院修正案可決:金融安定化法が成立
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081004NT003Y36903102008.html
米雇用者16万人減:5年ぶり大幅減少
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aT8E1gRKJ1OE&refer=jp_news_index
AIG生保日本撤退:アリコなど3社売却へ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081003-OYT1T00604.htm?from=main1
マーケットの名言
私自身一度だけ、経済が変わり、新しい経済が生まれたと思ったときがあった。1929年に、アメリカの証券会社のヨーロッパ本部で新米社員として働いていたときだった。直接の上司だった主任エコノミストは、ウォールストリートの好況は永久に続くと信じて疑わなかった。『投資』と題する立派な本を書き、アメリカ企業への株式投資が絶対確実な利殖の道であると断言した。最若年の私は、この主任エコノミストの助手に取り立てられ、その本の校正と索引づくりを任された。本が発行された翌々日、ニューヨークの株式市場が崩壊し、数日後には書店から本が姿を消した。私の職も失われた。
P.F.ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』ダイヤモンド社「はじめに」
NY再び急落 -348
(大引け)
始値:11250 高値:11350 安値:10950 終値:10960
出来高増上影陰線・年安更新10950は、テクニカル分析の予測計算通り。
(ザラバ)
このような局面においては、リズム感が特に重要だと思う。今、大勢は何をしようとしているのか。乗ると引くときの感覚。波乗り感覚のリズム。引きっぱなしの波はない。津波が来る時は、一旦は大きく引く。それが次の押し寄せる合図となる。未曾有の金融危機で、欧米日の政府金融当局が、事態の鎮静化へ向け躍起になって取り組んでいるが、マーケットを思うようにコントロールできないでいる。それは、マーケットも大自然の一部であるから。経済学よりも、数学と哲学の方が、有効であり実効性がある。これが面白い。
(寄り付き前)
NYDOW -348.22(-3.22%)の10482.85、Nasdaq -92.68(-4.48%) の1976.72は 9/29安値1983を下回り年安更新。予測計算通りの急落。
米上院で金融安定化法案が可決されたにも関わらずである。実体経済の悪い数字がスパイラル状に噴出しているのに加え、マーケットが法案の有効性に疑問を感じているため。現代資本主義経済の根幹である「信用」が揺らいでいる。マネーの流動性は、信用性という脊柱が根幹になっている。それが揺らいでいるのだ。
マーケットは、甘くはない。
日経先物も本日は年安を更新するであろう。CMEドル建ては11060、円建ては11005。
HFなどが、換金売りを加速させれば、一気に10540までの急落も想定される。PBR(株価純資産倍率)が低水準ではあるが、買いが流入するか、できるか。
昨日は銀座のH&Mの前まで行ったが、店に入るための客待ちが40~50分には驚いた。特定のイベントの行列ではなく、店に入るだけで、それだけ待たなければならない。長い行列を整備する方が4、5人も出ていた。平日の昼間である。結局、店の中には入れなかった。客が居るところには居るものである。
CEATEC
(大引け)
始値:11440 高値:11520 安値:11150 終値:11150
出来高増大引け坊主は昨日の予測計算通りの急落。11240をこれで二度下ブレイクしているので、トラップ(だまし)ではないであろう。日経225現物は、11143.79と年安更新。
(寄り付き前)
NYDOW -19.59 (-0.18%) の10831.07、日経と連動性が高いNasdaqは -22.48 (-1.07%)の 2069.40 と、下げている。
米製造業景況感指数
7年ぶり低水準:金融危機表面化、実体経済に飛び火
9月の受注減は想定を超えて進んだ
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081002AT2M0104101102008.html
名物社長の苦悩
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34046220081001
2010年まで底打ちしない可能性:米住宅市場
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnTK825022220081001
個人的には、本日からCEATEC 2008、H&M体験、そのあと、京都。
CEATECは数年内に確実に具体化する技術を体験するためと、企業姿勢の視察。
発見や新しい認識、技術の変遷、感動は多い。昨年の来場者は20万人を超えた。
http://www.ceatec.com/2008/ja/
マーケットの名言
たとえ平凡で小さなことでも、
それを自分なりに深く噛みしめ味わえば
大きな体験に匹敵します。
松下幸之助