遊び
本日の予定:6月家計調査(総務省)
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:17280 高値:17310 安値:17200 終値:17280
出来高減の寄り引き同時線のハラミ寄せ線。これは転換暗示を強く表す。但し底を表すはらみ寄せ線は大陰線+ハラミ寄せ同時線であるから、今回は底を暗示しているわけではない。寄り前に指摘した200日移動平均17288を終値は下回った。この200日移動平均に頭を押さえられたのが軟調の原因。
(寄り付き前)
本日の着眼点:NYDOW13358.31 +92.84(+0.70%) だが直近5日で708急落の割には戻りが弱い。日経先物は本日から17日タームの新波動。新波動が上下どちらの波動になるか証拠はまだ少ないが昨日までの展開を見ていると、これから数日間は緩やかな上昇が継続、フラッグもしくはペナントを形成し、その後急落というシナリオの確率が高いと思われる。17680がそのエイペクスとなる。出来高が7/30を超えず、エイペクス17680を上抜けできなければ、このシナリオが有力となる。そうでなければこのシナリオは消滅。200日移動平均が17284なので、終値との位置関係が重要。129日移動平均17651、100日移動平均17664は重要。CME17295(大証比-5)、CRB指数は更に+0.43%上昇し320.99。明日から8月だが、月足累積過去データからみると8月は7月よりは若干上昇しやすい月(今年は捨象)。ドル円は2006/5/12からのサポートライン118にきちんと跳ね返された。2005/1/14からの115.69もその下に位置する。2005/1/14安値と2007/6/15高値に見事なネックラインが出来ている。ドル円の8月下旬はその年のターニングポイントになることが多い重要な節目。
個人的には今日から先物売り上がり予定。
マーケットの名言
遊びにおいて特徴的なことは、構造(ルールの体系としての遊び)に対する意味(遊ぶこと)の優位である。構造が意味を生み出すのではなく、意味が構造を存在させるのだ。
ジャック・アンリオ『遊び』白水社p82
論理的思考
本日の予定:APEC財務相会合(クイーンズランド)
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:17050 高値:17310 安値:17040 終値:17310
7/27の出来高には届かないが、6月以降では2番目の出来高であり230円の陽線が出現したことによりプラットフォームの起点ができた。7/27の高値を抜けていないので自律反発の域を出ない。明日から新波動となる。
(寄り付き前)
本日の着眼点:プラットフォームを形成できるか否かが本日のポイント。プラットフォームは新波動の起点となる。下方へ傾斜したプラットフォームだと底入れが近いことを示唆する。逆に、上方へ傾斜したそれであると、一段安が想定される。プラットフォームは、フラッグパターンに似ていて、新波動に対して逆向きとなるからだ。どの価格帯で出来高が増加するか分足日足の出来高も注目である。明日から17日タームの新波動になるので、ダマシが多い日柄となる。7/27の急落からは、フラッグの旗ざお部分が現在形成されつつあると考えるのが、最も確率が高い。WTIOILが76.76とじわりと上昇している。CRB指数と共に注意。
マーケットの名言
人間の論理的思考の方法は、人類進化の過程においても、個体の成長の過程においても、感情を重要な要素として組み込んだ生物学的なメカニズムなしには発達しなかったはずだ。たとえ発達の初期段階で論理的思考の能力を身につけることができたとしても、その能力が効果的に機能するようになるためには、さまざまな感情の経験を継続的に経なければならない。
アントニオ・ダマシオ『生存する脳:心と脳と身体の神秘』講談社
ネックライン
日経225先物テクニカル分析
ネック・ラインの重要性。6/27安値と7/6安値を結んで下さい。これがネック・ラインです。そうしますとその延長上に7/13 高値が来ます。7/5の高値=ヘッド形成時にこのネック・ラインは出現します。7/13にはこのネック・ラインを上抜けることができませんでした。それゆえ、それからの下落波動が決定したとも言えます。このネック・ラインをブレイクできるか否かは、ヘッドアンドショルダー型では典型的に出現するパターンですので、重要です。
高値18320をつけたのが6/20と7/5。注意深いテクニシャンならば、同じ高値にもかかわらず、出来高が7/5には2割以上減少していることに気づくはず。これも、買い圧力が弱まりつつあることを示す典型パターンです。7/31から新規17日タームの新波動が始まります。新波動の初動段階に於いては、出来高がどのような状況で増減しているかが、その後の波動を予測計算する上で重要です。プライス上昇時に、出来高も上昇していれば上昇トレンドの可能性が高く、プライス下落時に出来高が上昇するならば、下落トレンドの可能性が高いと言えます。
騰落率から。2/26から3/5の騰落率は-9.73%であり、今回ヘッドを7/5に合わせ同騰落率を計算するならば、16550円前後。一方長期のネック・ライン(4/2-5/1ライン)の騰落率-3.97を適用すると、17000円前後。二つの仲値をとると16775が7/27時点での理論計算値になる。26週移動平均17635、9月移動平均17393、12月移動平均17095、52週移動平均17016、24月移動平均16206。
マーケットの名言
暑いな。ますます元気が出るな。
中村天風
選択の自由
テクニカル分析
CME17020(大証比-270)、NYDOW-208.10 と大幅続落。本ブログで理論予測計算している通りの下落展開であり、既に中期トレンドが変化した証左。バンドワゴン効果が日米共に進行中。底が無いように売り続ける手法が奏功。株価急落の一方、CRB商品指数は+0.93%の319.61と上昇していることに注目。比較的消費者の目線に立つというミシガン大消費者信頼感指数確報値は90.4(速報値92.4から下方修正)であり、声明によると「はぼ半数の消費者は2008年半ばまで経済は好ましい状況が継続すると考えている」。
7/27の日経騰落レシオ(東一)は69.4にまで低下。日経騰落レシオの最近の下値を月足から見ると次の通り。54.3(2006/6)、67.1(2004/8)、59.0(2001/9)、68.1(2000/10)、59.3(1998/9)、56.9(1997/1)。信用評価損率は5.78(7/20)。今回のような急落時には日足オシレーター系指標は異常値のまま推移し、機能しなくなることもあるので、週足・月足からテクニカル分析をすると良い。週足累積過去データからは次週(7/30-)は今週よりも一段と悪化する。直近では8/13-の週が過去データ数値は良い(今年は捨象)。
Dow 13265.47 -208.10 (-1.54%)
Nasdaq 2562.24 -37.10 (-1.43%)
S&P500 1458.95 -23.71 (-1.60%)
マーケットの名言
アダム・スミスが『諸国民の冨』(国富論)と題する著作で示したすばらしい洞察の中でも、もっとも大切だと思われるもののひとつは、実は極めて簡単なことだ(実のところあまり簡単なことなので、かえって逆に人々に誤った理解をもたせてしまうこともある)。それは、二人の人や二つのグループの間で行われる交換が、当事者たちの自発的な意志に基づくものである限り、その交換によって利益を得ることができると、どちらの側も信じているのでなければ、交換が実際に行われることはない、ということだ。
フリードマン『選択の自由:自立社会への挑戦』日本経済新聞社p21
(解説)自由主義経済に生きている我々は毎日何かを買う。買う側の消費者も、何か商品を提供する商人(売る側)も、なんらかの利益があると、双方信じているから、あらゆる取引は成立つ。売買によって成立しているトレードもまたしかりである。買う側も売り側も、双方利益を確信しているから、トレードという商取引は成立つのだ。トレードが商取引であると気づいておられる方には、トレードの秘密の半分以上は解き明かされたことになる。
勝縁を結ぶ
本日の予定:アメリカGDP速報値4-6月期
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:17250 高値:17380 安値:17200 終値:17290
前日比-410円出来高急増窓空け気迷い商状の上下影コマ陽線、200日移動平均17278に辛うじて支えられた。7/5からの高値18320からは1120円の急落となった。NYDOW連動急落後も戻りが弱く買いが続かない。単に連れ安ならば、大陽線が建っても良いタイミングである。中期トレンドそのものが変化した証拠でもあろう。7/30月曜日で、7/5からの17日タームの終了となる。今年2月の急落と比較する論調が多いが、トレンドからは別次元に入っていることに注意。2月は上昇トレンドラインを維持した状態での急落である。土・日曜日は週足と月足をじっくりテクニカル分析をすれば今後が見えてくるだろう。
個人的には本日が、今年の一日当たり最高益となりました。先物売一貫玉と上位地銀などの空売り玉を積み重ねてあったので。
(寄り付き前)
本日の着眼点:理論予測計算通りのNYDOW-311(-2.26%)、S&P-35.43(-2.33%)の急落。再三警告していた通りの急落となった。日経先物の場合、2007/2/28からの世界同時株安と根本的に異なることは、以前から指摘している2006/6/14からの1年以上に渡る上昇トレンドラインが、昨日7/26に崩れたことである。世界同時株安時にもこのトレンドラインは崩れなかったことを見れば、今回はそのとき以上の如何に大きな転換点か分かる。6/20の鬼より怖い一文新値18320円から分析している通り、何度も上値を試しながらも、上抜け突破出来なかった。しかし、一旦下落し始めると、次々に重要なサポートライン(下値支持線)を下ブレイクしていったので、このような急落となる。150日移動平均17578、175日移動平均17382、200日移動平均17273と位置する。CMEは17270(大証比-430)であるから、この200日移動平均に支えられた。今回のようなサポートライン下ブレイクの急落時には、底が無いように売り続ける手法が奏功。
個人的には、ご報告の通り先物売り一貫持越し玉→利益確定。上位地銀空売り玉→利益確定。
マーケットの名言
現在は銀行の倒産のような金融ショックが起こっても、株価が一時的に下落するだけですむだろう。強気相場は、そうした小爆発にときおり見舞われながら続いてゆく。そうしているうちに、だれも小爆発を恐れなくなる。このときこそ、大暴落の条件が整ったときなのである。
ジョージ・ソロス『ソロスの錬金術』総合法令p222~223
人に善性あり、悪性あり。勝縁たる三宝の境に向かえば、妙用あらわれやすし
沙石集5本-1
(解説)妙用(みょうゆう)とはこの世の霊妙なる働き。トーマス・エジソンは「発明のアイディアは宇宙空間から来る」と妙用を説明している。
隙
本日の予定:アメリカ耐久財受注(6月)
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:17830 高値:17880 安値:17670 終値:17700
数日来指摘している重要なライン17700円をついに割ってしまった。本日安値17670円であるから2006/6/14(安値14020円)からの第三サポートラインを割ってしまった。故にファン理論からすると本日をもって、2006/6/14から継続していた上昇トレンドから、中期下落トレンドへと大きなトレンド転換をした可能性が高い。安値は100日移動平均17656に支えられた。騰落レシオ(東一)は75.7まで低下。昨日の騰落レシオの見方参照。オシレーター系指標は売られすぎシグナルだが、このような急落時には役に立たないこともある。オシレーターはレンジ相場、或いは緩やかなトレンドでは有効。
個人的には先物売一貫玉→利益確定の繰り返し。
(寄り付き前)
本日の着眼点:直近高値から520円下落しているので、自律反発がどの程度あるかがポイント。CMEは17795(大証比-65)、SP1518.09+7.05(+0.47%)と前日急落した割りには戻りが弱い。急所は17700と終値の位置関係。
マーケットの名言
隙だらけで、隙がない。
自分を主張しない、しかし自分がはっきりしている。
岡村美穂子『相貌と風貌』禅文化研究所p12-13
(解説)この文言は岡村さんによる思想家鈴木大拙という存在への評。出典は鈴木大拙写真集。
無為無心
本日の予定:貿易統計(6月:財務省)
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:17770 高値:17900 安値:17750 終値:17860
出来高増の窓下空け陽線。17700は下ブレイクせず辛うじて85日移動平均17769に支えられた。陽線だが、状況が特に良くなった訳ではなく、買戻しレベルの自律反発。スローストキャスティクスは25%、RSIは34%、新値足は四連続陰線、ボリンジャーバンドは-2σを下ブレイクし異常値レベル、サイコロジカルラインは41%、基準線、転換線、遅行スパンは全て下向き。下向き25日線も下向き15日線とのDC。騰落レシオ(東一)は80.4まで低下。この値の直近底は5/18の74.5だが、2006/11/21には66.2、2006/6/8には54.3まで低下している。理論的底値圏は60以下。上向き13週移動平均17879、26週移動平均17657、先行スパン2が17715まで迫っているので、何れにしろ17700のラインが明日からも重要。52週移動平均は17027。
(寄り付き前)
本日の着眼点:7/12の時点で「7/5から始まっている17日タームが下落波動である可能性が高まった」と本ブログで理論予測計算した通りの推移。CME17745、SP1511.04-30.53 (-1.98%) NYDOW13716.95-226.47 (-1.62%) の急落。本日の日経先物は、ファン理論の第三トレンドラインである17700を死守できるか、否かであろう。このラインを明確に割り込めば、3/14からの上昇トレンドが崩れたことに本日気づいた方の投売りも想定される。そうなると売りが加速される。
個人的には、先週来の通り、先物売一貫持越玉→利益確定、上位地銀空売玉→利益確定。
マーケットの名言
労働者に必要なものはパンでなく詩である。
シモーヌ・ヴェーユ
フェイディアス
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18020 高値:18040 安値:17920 終値:18020
出来高微増の迷い形状下十字。ボリンジャーバンドの-2σに跳ね返された。基準線、転換線はフラット+パラレル、遅行スパンは実線の中。
個人的には先物売玉→利益確定、個別銘柄3719L, 9376L→利益確定、FX参戦。
(寄り付き前)
本日の着眼点:直近高値から400円下落しているので、自律反発はある方が自然。10日移動平均18139、転換線18100が、レジスタンスラインとならずに上ブレイクできるかがポイント。基準線18085と転換線はDC間近。終値で18000を回復できるか否かは心理的影響がでるだろう。CME18005(大証比+35)。個別銘柄は5401新日鉄が今週中にでも上場来高値984を更新できるか注目。
個人的には先物売一貫継続。上昇したら売り乗せ。
マーケットの名言
「完全を求めて、いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」私はこの言葉を忘れたことがない。心に消すことのできない刻印となった。いつまでも諦めずに、目標とビジョンをもって自分の道を歩き続けよう、失敗し続けるに違いなくとも完全を求めてゆこうと決心した。
P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』ダイヤモンド社p99
(解説)ドラッカーの魅力はこのような直截な感情吐露にある。プロとしての仕事をし始めたばかりの社会人一年生が本ブログの読者にいたら、真っ先に勧めたい好著の一つ。プロフェッショナルと言えども失敗の連続である。バットコントロールが世界一上手なイチロー選手と言えども打撃の6割以上は失敗だ。だが、何かが違う。一流に憧れる人は多いが、その理由を分析して考える人は稀。その答えがここにはある。
サポートライン
本日は都内で、日本のマーケットで重鎮と言える理論家兼トレーダーの方とお会いしました。30冊以上の良書をご執筆され、自らもトレードを実践され資産を構築されている方です。その独特の投資手法につきまして、いくつかの質問をしたところ、スラスラと実に明快なお答えを頂きました。「芸が板についている」流暢なその手法解説に感心しました。痛感しましたのは、トレードは自分の実践のなかで身につけるしか方法がない「実践的技術」であるという点です。技術ですから、努力すれば、身につきます。大切なのは、自分自身で実際にトレードに参加し、傷つきながらも考え続けるという姿勢です。「泳ぎ方の本をいくら読んでも、読んでいるだけでは泳げるようにはならない。人の話も聴いているだけではダメだ。自分で水の中に飛び込まねば、泳げるようにはならない」。このようなことの大切さを痛感しました。本を読むことは自分で考えるためのヒントをもらうためです。それ以上でも以下でもございません。主はあくまで自分自身です。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:17980 高値:18010 安値:17900 終値:17970
先週初からの予測計算通りの窓空け急落出来高増の陰線。50日移動平均17948も割れた。騰落レシオ(東一)は83(直近の下値は74.5=5/18)、新値足は三陰線、スロー・ストキャスティクスは44%で下落余地あり、ノーマル・ストキャスティクスは18%で売られすぎ、RSIは42%、70%以下が底値圏(買いシグナル)のボリュームレシオ1は87%まで低下。ボリンジャーバンドは-2σに触れ買いシグナルだが、TP移動平均-2σ自体が下向き。移動平均10,15,20日は全て下向き。寄り付き前に指摘した第三のトレンドラインとは、2006/11/27からのサポートラインであり、17700前後。これは先行スパン17775の下となり雲の中となる。遅行スパンは実線に入り込んでいる。
(寄り付き前)
本日の着眼点:サポートラインが機能するかがポイント。重要なサポートラインは、基準線18080、42日移動平均18010、65日移動平均17842、76日移動平均17794、先行スパン17775、26週移動平均17638。特に終値で76日移動平均を下回るならば、2度下ブレイクしている3/14日からの上昇トレンドは崩れたことになる。このサポートラインは、ファン理論からも考えることができる。ファン理論とは「第三のトレンドラインが破られると、価格は更に一段下落する」。3/14-5/1ラインが破られたのが5/18。3/14-5/25ラインが破られたのが7/12であり、本日から第三のトレンドラインを試されることになる。3/14からは89日目に当たるので、先に指摘しているように既に新波動に突入している。RCI、RSI、ストキャスティクスなどオシレーター系指標はいずれも下落余地がまだあることを示唆。週足過去累積データからは、今週は先週よりもデータ自体は良いが、次週(7/30-)は再び悪化する。騰落レシオ(東一)92.8(7/20)、CME17950(大証比-230)。
個人的には、先物売一貫持越玉→利益確定、個別空売玉→利益確定。
マーケットの名言
私自身一度だけ、経済が変わり、新しい経済が生まれたと思ったときがあった。1929年に、アメリカの証券会社のヨーロッパ本部で新米社員として働いていたときだった。直接の上司だった主任エコノミストは、ウォールストリートの好況は永久に続くと信じて疑わなかった。『投資』と題する立派な本を書き、アメリカ企業への株式投資が絶対確実な利殖の道であると断言した。最若年の私は、この主任エコノミストの助手に取り立てられ、その本の校正と索引づくりを任された。本が発行された翌々日、ニューヨークの株式市場が崩壊し、数日後には書店から本が姿を消した。私の職も失われた。
P.F.ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』ダイヤモンド社「はじめに」
(解説)1929年10月24日の暗黒の木曜日(世界恐慌)を実体験した人間で無いと書けない生々しい一節。永久的繁栄論は、景気循環と同じく、節目で経済の舞台上に踊りだす。
金融業の地位
英国で金融業界は歴史が長いですから一人前の業界として認められています。ファンドマネージャーは英国では尊敬されますし、米国では神様です。でも日本は製造業が中心で、金融業は怪しいとか、汗をかいていないとか、虚業の代表業種と見なされている。
出典:ピーター・タスカ『週刊東洋経済2007/7/28』p64
マーケットの名言
世界はわたしの家である
鈴木大拙
私は先生に「人が信じられなくなりました。生きていることが空しいのです」と打ち明けたのです。先生は「そうか」と頷いて、「美穂子さん、手を出してごらんなさい。きれいな手じゃないか。よく見てごらん、仏の手だぞ」とおっしゃいました。
(岡村美穂子氏は思想家大拙の秘書)
出典:http://www.chugainippoh.co.jp/NEWWEB/n-interviews/sonota/060307_i/060307_i.html
経済学
マーケットの名言
現在の経済学では、経済の動きを予測することはもちろん、説明することすらできない。1970年代半ばから今日に至る15年間の経済の現実についても、経済学は、予測どころか、説明もできなかった。
P.F.ドラッカー『新しい現実』ダイヤモンド社p228
(解説)稀代の碩学ドラッカーの魅力は、考察視点が多面的で、知識の懐が実に深く、歴史的時系列を身をもって体験している点にある。1950年代からアントレプレナー(entrepreneur:起業家精神)の重要性を説き、インターネットの重要性にもその草創期から着目している。彼の著述は文字通り知的刺激に満ちている。
寸陰是惜
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
4本値平均値=18185
出来高減の窓埋め上影小陽線。週間では下落し、先週末に指摘した過去累積データ通りの週足陰線。今週は「一時的に年初来高値も」と予想した大手新聞社をはじめ、主要アナリストは大方上昇予想が多かった。今週の18000円割れ急落を、先週の時点で予測していたものは稀。日足転換線はフラットだが、基準線と遅行スパンが上昇。スロー・ストキャスティクスは48%となったため、あと一段の下落余地示唆。サイコロジカルは41%、RSIは47%。
バブル期のスーパースター、オールドエコノミーの旗手5401新日鉄が上場来高値984円(1989/2/23)に迫る960円まで急伸。上値追い陽線と出来高急増が連動している強いチャート形状。
(寄り付き前)
本日の着眼点:18190(7/17)の窓埋め後も買いが継続して流入するかがポイント。M字波動からは上昇するタイミング。しかしこのM字波動が直近3日の値動きからは崩れかかっている。15日・25日・13週・26週移動平均は上向き継続、10日移動平均はやや下向き。CME18170.
マーケットの名言
私は多くの友を持ち、多くの人に交わったが、君の如きは稀である。君は最も豪そうでなくて、最も豪い人かも知れない。私は思想上、君に負う所が多い。
鈴木大拙『禅と日本文化』岩波新書序
(解説)名著『禅と日本文化』の序に、西田幾多郎が執筆した鈴木大拙の評。あらゆる人物評の中でも白眉中の白眉。人類文化史に巨大な足跡を残した西田と大拙は中学からの学友である。「最も豪そうでなくて、最も豪い人」とは、圧巻とも言える鋼鉄の寸言。最高度に昇華された友情と人格がある
数学的原則
本日の予定:中国GDP(4-6月期) ECB理事会
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
4本値平均値=18113
出来高減の迷いの十字形状ハラミ陽線で窓埋め出来ず。終値18130は転換線18120の上。基準線と転換線はパラレル+フラット継続、RSIが47%、スロー・ストキャスティクスが52%なので、今一段の下落暗示。
(寄り付き前)
本日の着眼点:CME18090(大証比+40)。転換線18130、25日移動平均18120、基準線17965と終値の位置関係がポイント。転換線と基準線はパラレル+フラットゆえトレンドは出ていない。
マーケットの名言
先物価格の動きは単純なランダムではないと考えるべき経験上の証拠が得られた。トレンド追随の技法が、手数料控除後でも顕著な利益を生み出している事実は、値動きの予想の手段としてテクニカル分析を正当化するものである。
Hochheimer p60
アフォーダンス
本日の予定:アメリカ消費者物価指数・住宅着工件数(6月)
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
4本値平均=18083(4本値平均とは始値+高値+安値+終値÷4の小数点以下は四捨五入)
数日前から警告していた予測計算通りの急落。上げるべきタイミングで上昇できないとこのような急落となる。再びアイランドリバーサル状態の窓空け陰線。3/14からのサポートラインを既に下ブレイクしていることに注意。5日線と10日線は下向きで、5日線と15日線のDC。安値17970は基準線17965に支えられた。遅行スパンも下向き。ノーマル・ストキャスティクスが天井圏から30%に低下したため、今一段の下落余地を暗示。出来高は過去27日で最高。一期三節が26日であるから、意味のある出来高急増である。
個人的には先物売り一貫売玉→利益確定の繰り返し。
(寄り付き前)
本日の着眼点:CME18210(大証比±0)→18180なので日経本来の力が試される日。M字波動からは上昇して良いタイミング。上昇できなければ、上昇M字波動が崩れつつあることのシグナル。NYDOWは一時的に14000突破(5日続伸)。米yahooは広告事業の不振で減益。北米半導体製造装置BBレシオは0.94:BBレシオとは出荷額に対する受注額の割合。
マーケットの名言
アフォーダンスは、なぜ世界がこのように見えるのか、聞こえるかをまったく新しく説明しなおす。もし本書がアフォーダンスという言葉のもっているセンスを伝えることに成功するならば、読者は本書を読み終わったあとに、見ること、聞くこと、触ること、嗅ぐこと、味わうこと、歩くことなどについて、いいかえれば自身と世界との関係について、これまでとはまったくちがう「感じ」を体験することができるはずである。
佐々木正人『アフォーダンス』岩波書店p3
(解説)名著を熟読玩味すると、読み終わったあと見上げたいつもの風景が、まるで違った光の渦のなかにあるように見える。知る前の自分と、知ってからの自分が豹変するのは、真の芸術や、優れた人格者との出会いでもそうである。感化により新しい自分に生まれ変わったからだ。変わるのは世界ではなく、自分の内面だ。世界は人のこころの数だけある。
デザイン
本日の予定:北米半導体製造装置BBレシオ6月
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値18260 高値18270 安値18190 終値18210
60円下落出来高減の高値圏はらみ陰線で弱い売りサインとなる。何故高値圏と言えるかというと、月足と週足スロー・ストキャスティクスがそれぞれ86%、82%であり、月足RSIが89%だから。本日は、7/12下放れ並び黒と日足ノーマル・ストキャスティクスに先導された下落。DMIの方向性指数ADXが下落し、再び方向感喪失。5日線・遅行スパンも下落。日経そのものの主体性が感じられない最近の値動きである。個別銘柄は、商社・地震関連銘柄が上昇。
個人的には、持越先物売玉→利益確定。
(寄り付き前)
本日の着眼点:3/14からのM字波動が、新波動となった現在も継続しているならば、7/12の押しから上昇し18320を上抜けても良い形状でありタイミングでもある。しかし、18320を何度も試しながらも跳ね返されつづけると、ここが強力なレジスタンスラインに豹変する可能性もある。そうなると7/12の下放れ並び黒の影響がジワリと効いてくる。7/12と7/13に30円の窓があるので、ここを埋めた後の反応がポイント。5・10・25日移動平均は上向き、転換線、基準線はフラット+パラレル。ドル円121、騰落レシオ(東一)は97.6(7/13)。週足で見ると、スロー・ストキャスティクスが83%での売りシグナル。過去累積データ週足からは、今週は急落へ要注意(今年は捨象)。CME18195(大証比-75)Nasdaq-9.67 (-0.36%)2697.33、S&P-2.98(-0.19%) 1549.52、CRB指数320.64(-1.37%)。NYDOWが上昇していながらのNASとSPの破調は注意。NYMEXでの原油先物買越は11万2287枚で史上最高(CFTC)。
個人的には、先物売玉→利益確定、
原発関連銘柄はテクニカル的過熱感から売玉持越状態。
マーケットの名言
創造性のある優秀なデザイナーを見つける才能や、自分が満足するものを出してるまでデザイナーを駆り立てる才能は天才的だった。
心の底からデザインにこだわりがあった。
『スティーブ・ジョブズ』東洋経済新報社p256
(解説)デザインはフォルムであり、それだけで巨大なパワーを有する。スティーブ・ジョブズとエルヴィス・プレスリーの共通点は?と聞かれたら即答できますか。答えは、メディテーション(meditation:瞑想)を趣味としていたこと。煙草もアルコールも口にしないエルヴィスの目は瞑想者特有のもの。ロックはあくまで彼のメッセージを伝えるための表現技法。
しなやかな感性
マーケットの名言
バブルというものは、はじけた後に、初めてバブルであったと認識できるものだ。
出典:アラン・グリーンスパンFRB前議長
(解説)バブル期からその崩壊に至るチャートを現在から見るとあまりにも明瞭だが、その真っ只中に居る最中は、何が起こっているのか分かりづらいということ。彼がFRB議長に就任して2ヵ月後に、NYDOWが22.6%暴落するブラックマンデーとなる。学者らしい、マーケットの流動性を活用してこれを乗り切り、その後20年近くに渡り米経済黄金期を陰から支えたので、巨匠という含意のマエストロ(maestro)と呼ばれる。ジュリアード音楽院で学んだほどの音楽通であり、野球にも造詣が深い。論理的かつ中庸的発言が多い。彼に比肩する人材は、日本には未だ不在。
勝利を求める姿勢
マーケットの名言
今後も毎日、イチローを1番打者としてラインナップに書き込むことができると分かり、最高の気分だ。彼は、このチームをリードしてくれる選手。試合への準備、熱心に取り組む態度、勝利を求める姿勢は、見ていて喜ばしいものだ。
出典:ジョン・マクラーレン新監督がイチロー選手との新契約を結んでのコメント。http://mlb.yahoo.co.jp/japanese/headlines/?id=1861840&a=3937
(解説)世界中のアスリートの中でも、恐らく練習量がスバ抜けて豊富なのが彼。本年春に、清原和博選手(本塁打歴代5位)と一緒に練習をした。その時、彼が「僕の練習には絶対について来れないと思った」と語った言葉に、自己の練習量への自負がある。打撃コーチや監督までが、「何を考えてあれほど長時間練習をし続けられるか分からない」と言うほどのあまりに凄まじい練習量。松坂大輔投手にも今春「ちゃんと練習をして、アメリカに来い」と言っていた。恐らく彼が真に自信を持っているのは、今までの輝かしい記録ではなく、自己の練習量の豊富さそのものだろう。松坂投手の幸運は、自分以上にとてつもなく熱心に練習する日本人アスリートと出会えたことだろう。大横綱千代の富士(史上最多1045勝)は、引退を決意したとされる貴花田戦で「稽古をやっている奴にはかなわない」と実に印象的な言葉を余韻に残し現役を退いた。天才とは努力の異名に過ぎない。集中力をもって最も練習(勉強)した人間が栄冠を手にするのはどの分野でも同じ。実力は粘り強い練習で涵養する以外に方法がない。実力とはこの様に身につけ辛い技術ゆえ、他の追随を許さぬイブシ銀の輝きを放つ。
泰然自若
日経225先物テクニカル分析
月足移動平均乖離線を見ると、1996年以降で最も大きく乖離している。75月と25月の乖離率であり、これは、月足レベルでは強い売りシグナルが出ていることを意味する。NYDOWの連れ高のみが続くと、日経は崩れやすい地合いになりつつあることを月足レベルでは示唆。また、月足では18580(2000/5)、20810(2000/4)が次なる高値メドとなる。
マーケットの名言
勝利の女神は、正しいか否かよりも、笑いがあるか、謙虚であるかどうかを重視している。
米長邦雄
真剣勝負
本日の予定:EU(欧州連合)予算担当相理事会(ブリュッセル)
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18190
高値:18300
安値:18180
終値:18270
出来高微増の窓空け陽線。高値18320は超えられず。ノーマル・ストキャスティクスは91%で、過熱感。現在最も近い形状がアセンディング・トライアングル。基準線、転換線は横ばいであり、週足でも横ばい。週足では20円高の陽線となり、最終日で過去累積データに従ったことになる。
(寄り付き前)
本日の着眼点:直近380円下落しているので、自律反発はある方が自然。CME18195(+215)のため、連れ高になった場合、高寄り後も買いが継続できるかがポイント。CME値からは高値更新まで120円あまりだから、一気に到達しても良い値幅ではある。単に連れ高ならば、一時的な上昇となり、崩れやすい地合いでもある。
個人的には、個別買玉→利益確定
マーケットの名言
人生は真剣勝負である。だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらねばならない。真剣になるかならないか、その度合いによってその人の人生は決まる。大切な一生である。尊い人生である。今からでも決して遅くはない。お互い心を新たにして、真剣勝負のつもりで、日々に臨みたいものである。
松下幸之助『道をひらく』PHP研究所p23
行動ファイナンス
本日の予定:鉱工業生産指数確報(5月:経産省) 5月米貿易収支
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18120
高値:18150
安値:17940
終値:17980
予測計算通りの急落。出来高増の長陰線。チャート形状は下放れ並び黒(GD後の陰線二本)となり、極めて悪化。これは追撃売りの急所。自律反発は無く、サポートラインを次々に突破し、終値がかろうじて基準線17965上。3/14からのサポートラインも下ブレイクしたことは重要。転換線と遅行スパンは下向き、5日15日線が下向きでのDC間近。スロー・ストキャスティクスは昨日指摘した通り天井圏から下落し24%、新値足は二本目の陰線出現で売りサイン。7/5から始まっている17日タームが下落波動である可能性が高まった。指摘しているS構成点、ストキャスティクスなどのテクニカル分析が如何に効いているかの実証となった。
個人的には先物売り一貫玉→利益確定、7715S→利益確定。
(寄り付き前)
本日の着眼点:18220まで自律反発し昨日の急落で空けた窓を埋めることができるかがポイント。ノーマル・ストキャスティクスが反発を助けてくれるが、窓を埋められないと状況は悪化する。5日移動平均18198、転換線18160と終値の位置関係もポイントであり、今後の上昇のためには転換線を終値が上回ることが最低条件。先月第二木曜6/7は230円の上伸だったが、その後4日は下落調整している。3/14から始まる上昇トレンドのサポートラインは18000前後に来ている。波動リズムが変調していることから、7/5から新波動に突入していることは確実。CME18125(大証比+65)。
CRB指数高値が324.24と10ヶ月ぶりの高値を取ったことは注目。
マーケットの名言
戦略や戦術は教科書や授業で教わることはできない。会得するためには、過去の戦史を自分で丹念に調べることである。戦いの本質は古今東西、陸海とも変わらない。古代に至るまでありとあらゆる戦史を調べ、更に陸上戦についても調べるべきだ。そして、古今の戦術書を読み、その中から本質を抽出し、自分なりの作戦原理を編み出すてきである。借り物ではなく、自分自身で編み出した作戦原理だけが、応用が効くものである。
田渕直也『ランダムウォーク・行動ファイナンス理論のすべて』日本実業出版社p250
粘り強さの賜物
本日の予定:日銀金融政策決定会合(11,12) 国際収支(5月:財務省)
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18110
高値:18130
安値:18050
終値:18060
出来高増の窓空け陰線。25日移動平均18080を割り込んで終了。数日前から指摘していた通り、上がるべきタイミングで上昇できないと、本日のような急落となる。ノーマル・ストキャスティクス%Kは3.7%で売られすぎだが、スロー・ストキャスティクス%Dは49%と、上昇トレンド時の50%を天井圏から落ちてきて割れてしまった。確率的には今一段の下落が想定される。RCIは売りサイン後の順調な下落。新値足は一本目の陰線が出現、あと一本出たら売りサイン。強弱レシオは人気の度合いを表すBレシオが急落しているが、この形状は2007/2/27に類似している。騰落レシオ(東一)は92.8にまで低下。5日15日移動平均は下向き、基準線は横ばい、遅行スパンは下向きで実線に接触、転換線は上向きで、日足は転換線の下。総合的に、サポートラインである基準線17965を終値で割り込むと、調整が長引くことを示唆。
個人的には先物売り玉→利益確定
(寄り付き前)
本日の着眼点:重要なサポートライン:転換線18120、25日移動平均18079、基準線17965、50日移動平均17862:特に本日終値と基準線の位置関係が大切。
三連休後の次週は、過去データの6,7,8,9月中で最も悪い(週足下落率が高い)週となる。簡単に言えば、今週は上がるべき週であり、次週は下がる週。これは過去データ累積であり今年は捨象しているが、GW前後からほぼ過去データに沿った推移であるのが本年の特徴。
CME18080(大証比-180)、S&P-21.73 (-1.42%)となった。昨日まで警告しておいたように、上がるべきタイミングで上がらないと、このような思わぬ急落となる。DOWよりもS&Pの下げ幅が大きいことに注目。
個人的には、昨日まで累積していた先物売玉(売り一貫)→利益確定、個別空売玉→利益確定。
Dow 13,501.70 -148.27 (-1.09%)
Nasdaq 2,639.16 -30.86 (-1.16%)
S&P 500 1,510.12 -21.73 (-1.42%)
10-Yr Bond 5.0380% -0.1210
マーケットの名言
毎晩遅くまで相場研究を続けたことで、投資ルール、自己規制、そして投資プランをようやく形成することができ、それがついに上手く行ったのである。これは運ではなく、粘り強さと努力の賜物だ。毎晩テレビを見ながらビールを飲んでいるだけで、株式相場やアメリカ経済のような複雑なものに対する答えが見つかるはずがないのである。
アメリカは、誰もが努力をすれば、何でも出来る国だ。時として希望を失っても、過去以上の努力をして、決してあきらめないことである。決定的な違いを生むのは、月曜から金曜に9時から5時まで働いた後で、どれだけの時間を割くかなのだ。
『オニールの成長株発掘法』パンローリングp199
(解説)日本では極めて稀だが、オニール氏は成功した投資家と理論家を兼ねた人物。本書は彼の研究下積み時代の方法や感情も素直に吐露されている好著。成功する上位2%以内の投資家は、自分自身で考え、自助努力する習慣が深く身についている。これは、あらゆる職業と同じ。
ハイウェイ
本日の予定:6月工作機械受注速報
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18260
高値:18280
安値:18220
終値:18260
出来高微減の迷いの十字。転換線はやや上向き、基準線は横ばい、遅行スパンは下向き。DMIは弱い売りサイン。
テクニカル的に非常に面白いのが、8002丸紅の日足形状。
オニールの「取っ手付きソーサー」形状となっている。日足で一年分を表示すれば見事に描出される。
図解→『オニールの成長株発掘法』パンローリングp308
個人的には7715S→利益確定
(寄り付き前)
本日の着眼点:CMEは高値18365から失速し18235(大証比-45)。依然ネックとなっている18320トライが出来高を伴いつつ出来るかがポイント。出来高が伴わなければ、6/28からの9日目(一節)という日柄と、目標値達成感から、上昇値が戻り天井となる可能性が高い。昨日指摘したアセンディング・トライアングルの形状からは上方ブレイクを示唆するが、日柄とフォーメーションから今週中に上ブレイクできなければ、崩れる可能性の方が高い。ノーマル・ストキャスティクスは81%で若干の上昇余地がある。RCIは売りサイン間近。サイコロジカルラインは50%でニュートラル。ポイントアンドフィギュアは買いサイン継続、逆ウォッチ曲線は陰転の兆し。5日15日25日移動平均は何れも上向き。移動平均乖離線は売りシグナルへの予兆。株価エネルギーを表すAレシオは124%、人気の度合いを表すBレシオは108%、ボリュームレシオ1は110%、ボリュームレシオ2は52%でニュートラル。
CRB商品指数は321.23(+0.37)であり、RCIは62、ストキャスティクスは80%で共に上向き。
原油先物は1986年以降最高の買越幅9万6147枚とCFTC発表。
WTIOIL=72.19(高値73)
マーケットの名言
フォン・ノイマンにとって成功への道は、車がほとんど通らず、スピード制限のない、車線がたくさんあるハイウェイのようなものだった。
ライフ誌
サポートライン
本日の予定:5月機械受注統計
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18250
高値:18300
安値:18240
終値:18280
出来高減の窓空けコマ陽線。転換線、基準線は横ばい、遅行スパンは上向き。DMIは売りサイン拒否、RCIは売りサイン間近。スロー・ストキャスティクスは天井圏から下落し62%、ノーマル・ストキャスティクスは逆に81%まで反発。ローソク足はアセンディング・トライアングルを形成。騰落レシオは99.5、UOは63.62。個人的には、6994S,1722L→利益確定。
サポートライン
転換線 18085
25日移動平均18060
基準線 17965
50日移動平均17826
75日移動平均17702
マーケットの名言
生き残れるのは、最も強い種でも、最も賢い種でもない。最も変化に順応でき、適応できる種のみが生き残れるのだ。
チャールズ・ダーウィン『種の起源』
tit for tat 戦略
マーケットを、経済問題としてではなく、純粋数学の問題として捉えられるようになると、確率は高度に安定し、利は飛躍的に増加する。そもそも現代経済学もサミュエルソン氏などにより数学を推論の軸として多用することによって大きく進歩した。物理現象も社会現象も心理現象も、数学的感性の影響は計り知れぬ。その無限性と稠密性は面白すぎる。言語思索と数学思索は、あらゆる知性の両輪。
7/12にIPO予定だったナインユーが中止
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/bunkatsu3.cfm?genre=o3&id=dd5ikz0206&date=20070706&PageNo=1
マーケットの名言
古今東西、大相場師と言われるほどの人は皆、利乗せが強く、引かれ腰が弱い人である。押目買い戻り売りという言葉が素人筋の心理に迎合した悪い言葉で、真理は上にも下にも、相場の波に乗った新高値買い、新安値売りである。
木佐森吉太郎『株式罫線の見方使い方』東洋経済新報社p94
(解説)利乗せが強いとは、利が乗っている銘柄はテコでも売らず買い乗せすること。一方、引かれ腰が弱いとは、少しでも損が発生したらサクサクとロスカットしてしまうこと。多くの投資家は日常の金銭感覚のままトレードをしているから、逆をしてしまいがち。
異常値
WTIOIL日足はストキャスティクスが97%、RCIが88%であので、近日中の調整が想定される。一方、COMEX金週足はストキャスティクスが15%、RCIが7%と、底値圏である。
CME 18205
Dow 13,611.68 +45.84 (+0.34%)
Nasdaq 2,666.51 +9.86 (+0.37%)
S&P500 1,530.44 +5.04 (+0.33%)
10-Yr Bond 5.1950% +0.0510
マーケットの名言
現実の世界は、平均値や代表値によってではなく、「異常値」によって支配されている。普通ではなく例外に依って、ありきたりな下落ではなく大暴落に依って、中産階級ではなく大富豪に依って。我々は平均的な考えから自分自身を解放する必要がある。
フィリップ・アンダーソン"Some Thoughts About Distribution in Economics"
(解説)フィリップ・アンダーソン氏はノーベル物理学賞受賞(1977)、東大名誉教授。囲碁も強く、「ノーベル賞受賞者としては川端康成氏に次いで二番目に強い」と語る。
ナッシュ均衡
本日の予定:米雇用統計6月
本日のIPO:3082きちり 公募値152000→買い気配初値つかず
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18210
高値:18220
安値:18100
終値:18150
出来高微増の下影陰線。終値は15日移動平均上、5日移動平均は下向き。RCIとDMIは売りサイン点灯間近。転換線、基準線共に横ばい、遅行スパンは下向き。上昇力が弱く、指摘通りのS構成点とストキャスティクスの引力が強かった一日。
(ザラ場)
RSIのサポートラインを下ブレイクした。
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK320848320070706
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-26752720070705
(寄り付き前)
本日の着眼点:依然ネックとなっている18320への高値試しの一日となろう。直近は上昇したくとも、S構成点とストキャスティクスの売りサインに終始引かれている展開。これにRCIも加われば引力はより強くなる。このようなディストリビューション状況が継続すると、思わぬ急落がありうる。この状態で二本の長大陰線が出現すると、17日タームの下落波動はほぼ決定。この状況を打破するためには、出来高を伴う長大陽線が必要。18320を上ブレイクしても出来高が少なければ、そこが戻り高値となる確率の方が高い。騰落レシオ(東一)103.8(7/5)、CME18210、S&P+0.53 (+0.03%) 1,525.40、WTIOILは高値72.35まで上昇し、終値71.81。
ナッシュ均衡の面白さ。
トレードの真理をついている。充分活用できる。勝ちパターンが身についているトレーダーは、この概念を知らなくても、試行錯誤の末、無意識に応用しているに違いない。トレードは勝つ(利益)か、負ける(損失)か、いわば最も単純な二者択一のゲーム。どちらを選択することもできる。選択するのは貴方次第ということ。数学のみを使って勝ちすぎると、アナリストやファンドマネージャー、株式評論家など全ての市場効率主義者を敵にまわしかねない。しかし、彼らの少なくとも数十倍以上の実績を挙げ続けられる事は、事実が毎日証明している。この様な文言は豪語だが、「天に口なし、事実をもって語る」とも言う。
マーケットの名言
完全な予測は一般に不可能である。このような循環を断ち切るには確率的に決定するしかない。
中山幹夫『社会的ゲーム理論入門』勁草書房p5
依頼のない時、いろいろ販売促進をやりましたが、結局、いちばんの営業とは仕事の実績であって、人と交際することじゃないと気がついた。弁護士は営業がうまくなるより、職人として自分の仕事に自負心を持ってやれば依頼人はいくらでも来ると自信がついた。
黄金の才能
本日の予定:ECB(欧州中央銀行)理事会 5月景気動向指数(内閣府) 通常国会閉幕
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18220
高値:18320
安値:18210
終値:18240
前場は寄り前に指摘した「上がらなければいけない日」通りの上昇だったが、やはりネック18320に跳ね返された。出来高増の上影陽線。転換線、基準線、遅行スパンは上向き。RSIはサポートラインに沿った動き。ノーマルに続き、スロー・ストキャスティクスも売りサイン点灯。DMIは方向性指数のADXが-DIを上抜けたので買いサイン点灯。RCIは9日が82%まで上昇したので、売りサインが点灯しやすいポジション。これで12日間高値を更新出来ていない。
個人的には、1712S,6466S→利益確定。
(寄り付き前)
本日の着眼点:日柄とN波動からすれば本日は上がらなければいけない日。上昇波動復帰のためには、ネック18320の上抜けが最低条件。仮に本日が陰線だとしたら、相当強い売り圧力があると思われる。週足過去データからは、来週(7/9-13)は今週よりも良いが、その次の週(7/17-20)の数値は悪い。
マーケットの名言
始値、高値、安値、終値の四つからなる迷路のどこかに、マーケットという幻の線が延びている。この線は、マーケットが生み出す価格のスイングを表したものである。
ワイルダー『テクニカル分析入門』パンローリングp108
迷いの十字
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:18190
高値:18230
安値:18160
終値:18190
出来高減の迷いの十字。寄り前に指摘したRCIの天井圏からの下落通りの軟調推移。これで2日連続してCME値には届かず。ノーマル・ストキャスティクスは売りサイン。RSIは3/5来のサポートライン上にある。DMIは方向性指数ADXがやや上向きで買いサイン間近。転換線と遅行スパンは下向き、基準線は横ばい。RCI27も順調に下落。昨日指摘したダイヤモンド・フォーメーション通りの値動き。
個人的には8905L→利益確定。
(ザラ場)
RSIは3/5以来のサポートライン上にある。この位置は重要。RSIのサポートラインは、実際のプライスより先にはっきり表れるからである。
(寄り付き前)
本日の着眼点:タイミング的には、押しも終了し、新波動突入である本日は、上昇しても良い日柄。逆に言えば、本日のような日柄で軟調推移だと、新波動は下落波動の確率が高まる。CME18250(大証比+40)。RCI27日が天井圏から下がり始めている。このシグナルは一旦は調整する可能性が高い。移動平均15,25,75日は全て上向き。DMIは買いシグナル目前。ノーマル・ストキャスティクスは明確な売りサイン。サイコロジカルは58%。
実質実効為替レート大幅低下93.4→個人のヨーロッパ旅行客はしばらく減るだろう。
ちなみにプラザ合意時の1985、翌86の年足は双方陽線。
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%bc%c2%b8%fa%b0%d9%c2%d8%a5%ec%a1%bc%a5%c8&k=200707/2007070300246
http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/market/forex/jikko/index.htm
マーケットの名言
人間の心から流れ出るものは、大自然の創造物に匹敵するほど、我々に畏敬の念を起こさせ、驚異的であり、奇跡的であり、また恐ろしく、醜悪で、威嚇的ですらあり得る。
その能力とは即ち、複雑な事物やそのパターンの本質を抽出したり、イメージや抽象的象徴を創造してそれを代々継承するという人間固有の能力、そして宇宙の創造にも等しい、心のなした最大の偉業ーそれまで秩序の存在しなかった宇宙に秩序をもたらす能力、である。心の神秘はあまりに巨大である。
バーバラ・B・ブラウン『スーパーマインド(心は脳を超える)』紀伊國屋書店p13-4
(解説)心は伸縮自在。いくらでも大きくなれる。この大宇宙よりも大きくなれる。全人類の歴史を感じることもできる。一方、いくらでも小さくなれる。とてつもなく卑小にもなれる。全てはあなたの心次第。
ダイヤモンド・フォーメーション
本日の予定:日銀6月マネタリーベース 新発10年物国債入札
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
高値:18250
安値:18170
終値:18210
出来高微減の迷いの十字形状小陰線。転換線はやや下向き、基準線は横ばい。スロー・ストキャスティクス%Dは90%で高値警戒感。ノーマル・ストキャスティクスは100%からのダイバージェンスで売りサイン示現。DMIは方向性指数ADXがやや上昇し方向感が出始めている。直近終値は、17970→18160→18190→18210と少しずつ切り上がっているが日経先物本来の騰勢力はあまり感じられない。上がるべきタイミングで上がらないと、前回同様、思わぬ急落が想定される。フォーメーションとしては、珍しいダイヤモンド・フォーメーションを形成しつつある。騰落レシオ(東一)は107.9に低下。3/14から76日目に本日が該当するため、上昇波動の一巡(三期)完了。明日から新波動。
個人的には9613S→利益確定
ムンバイSENSEX指数が2日連続で最高値更新
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-26706620070703
アメリカ独立宣言は1776/7/4→そのためこの日がアメリカ独立記念日
2006/7/4米独立記念日のミサイル発射
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=77521&servcode=500§code=500
(寄り付き前)
本日の着眼点:CME18270なので、ネックとなっている18320を上抜け理論計算値18560に近づけるかがポイント。出来高を伴う必要がある。WTI原油が急伸し70ドルを突破していることには注意。個別石油セクターは良いだろう。しかしWTIのストキャスティクスは週足で100%、RCI89%をつけているので、一旦は調整がはいるレベル。
3日連続して円高方向122と進行しているので、高寄りした場合、カブセになる可能性もある。
CME18270(大証比+80)
S&P+16.08 (+1.07%) 1,519.43
10YrBond-0.0350 4.9980%
WTIOIL 71.34
個人的には個別優良銘柄の利益確定。先物はザラ場中の動きを見てから。
マーケットの名言
人々が思い思いの行動をしても、お互いの行動は似ているものである。
エリック・ホッファーEric Hoffer"The True Believer"
エリック・ホッファーは独学で鍛えられた骨太の社会哲学者。現代文化はこのような強靭な哲人も必要とする。
力量
本日の予定:6月調査日銀企業短期経済観測調査(日銀短観)、アメリカ6月ISM製造業景気指数
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
高値:18190
安値:18080
終値:18190
ノーマル・ストキャスティクス%Kは100%となり、買われすぎ過熱感を示現。スロー・ストキャスティクス%Dも71%、RSIはダイバージェンス。基準線は上向き、転換線は横ばい、出来高減の下影コマ陽線。
個人的には、次の通り
先物売建て
4283L→利益確定
6504S→利益確定
(寄り付き前)
本日の着眼点:ネックになっている一文新値18320を上抜けるかが近日中のポイント。6/29終値からはあと160円。3/14からの上昇波動が7/3で一巡(三期)76日となる。今日明日は大きな転機に差し掛かっている。CME18180(大証比+20)、S&P-2.36 (-0.16%)。 ノーマル・ストキャスティクスは0%の底から83%まで一気に上伸している。類似例は4/4前後。しかしこの時の騰落レシオは90前後であり、今回の115台とは乖離している。基準線横ばい、騰落レシオと複合すると3/22の方が類似性が強い。
個人的には先物売り一貫。
個別優良銘柄買玉の利益確定。
7月IPOは以下の5件のみ(括弧内は主幹事)
7/6 3082きちり(みずほインベスターズ)
7/12 3855ナインユー(モルガンスタンレー)
7/25 3439三ッ知(東海東京)
7/25 3243ダイヨシトラスト(東洋)
7/31 3244サムティ(三菱UFJ)
マーケットの名言
自分の力に応じてしか、モノは見えてこない。
世界はその人の心の投影。誠実な人には世界は誠実に見え、正直な人には世界は正直に見え、悪人には世界は悪に満ちているように見える。