ひどい「肩こり」で頭痛や吐き気も……「病院行かなくてOK」薬剤師おすすめ、3つの薬(2024/02/23 13:00)|サイゾーウーマン
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ひどい「肩こり」で頭痛や吐き気も……「病院行かなくてOK」薬剤師おすすめ、3つの薬

2024/02/23 13:00
tata(薬剤師)
写真ACより

 近頃、肩こりがひどいとお悩みの方はいませんか? 気温の変化が連日激しく、春の陽気から一気に真冬の気候。天候や気圧の変化も目まぐるしいですよね。こんなときには自律神経が乱れ、体にさまざまな不調を引き起こすんだとか。肩こりもその不調のひとつだそうで、なんとも厄介です。

 そこで今回は「肩こり」をテーマに、その原因と解決策について薬剤師のtataさんに聞いてきました。

※2021年7月6日公開記事を再編集しています。

目次

肩がコリすぎて、頭痛や吐き気を感じる
天候や気温が目まぐるしく変わる時期は肩こりを引き起こす
天候や気温由来の肩こりには漢方薬がおすすめ
肩こりに悩む方におすすめの漢方薬

肩こりで集中力が続かない……“負のループ”から抜け出したい!

 今回ご紹介するのは、システムエンジニア(以下、SE)として働くエミさん(仮名)33歳のエピソード。


「最近、集中力が続かないんです。仕事の能率も悪くなって、以前では考えられないような簡単なミスをしてしまいます。その修正に時間がかかって残業が増えるから、ますます集中力が下がり、またミス、修正、残業の繰り返し。原因もよくわからず、悩んでいました」

 以前から、日常的に肩こりを感じていたというエミさんですが、「SEという職業柄、パソコンにかじりついて作業するので、仕方ないと思っていました」とのこと。ところが、この2~3年、特に梅雨の時期に、肩こりが悪化することに気づいたそうです。

「とにかく肩がコリすぎて、最近は首から頭にかけてズッシリ重い。ひどいときは、頭痛や吐き気を感じる日さえあります。これでは、仕事に集中できるはずもありません。首まわりを温めたり、軽くストレッチをしてみたり、いろいろと工夫はしたのですが、コリがほぐれるのはそのときだけで、根本的に改善されていないような気がします」

 仕事が進まず残業続きの状況を見かねて、上司から「残業しすぎ。もっと減らせるでしょう?」「やる気がないんじゃない?」などと注意され、仕事へのモチベーションも下がってしまったとか。

「『今日も残業か、また怒られるのかな』なんてことが頭をよぎると、それだけでやる気を失くしちゃって……。仕事を辞めちゃおうかな、なんてことまで思い始めて、“負のループ”に陥っています。この状況から抜け出す方法はありませんか?」


 肩こりはひどくなると、エミさんのように、仕事にまで影響が及んでしまいます。ここからは、特に梅雨の時期に肩こりがひどくなる理由と、その対策についてお伝えします。

梅雨時期に起きる肩こりの原因を解説

 梅雨は、天候や気圧、気温などが目まぐるしく変わる時期。こういった外部環境の変化に体がうまく適応しきれないと、自律神経が乱れ、体にさまざまな不調を引き起こします。肩こりもその不調の一つで、自律神経が乱れると血流が滞るため、肩こりの原因となるのです。

 さらに、長期的な低気圧や長雨による多湿なども、体のだるさやコリに加えて、冷えやむくみ、頭痛などといった不調を引き起こします。

梅雨の肩こりには漢方薬がおすすめ

 エミさんは、マッサージ師の友人に自身の不調について相談。すると「最近、肩こりに悩むお客さんが、漢方薬を飲み始めた」という情報をもらい、さっそく調べてみたところ、わざわざ病院や薬局に行かなくても、ネットで頼めるサービスを発見。ものは試しと利用してみることにしたそうです。

 ネットで相談しながら勧められたのは、「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」(けいしぶくりょうがんかよくいにん)という漢方薬。飲み始めると肩こりだけではなく、冷え性だった体質まで改善されたといいます。

「長年、肩こりで悩んでいたのがウソみたいです。全体的に体調も良くなって、仕事もバリバリ頑張ってますよ!」

 肩こりが改善され、仕事も順調だと明るく話すエミさんのエピソードでした。

肩こりの症状に漢方薬がおすすめの理由

 漢方薬は、今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指すもの。漢方では、血(けつ)や水(すい)の巡りが悪くなることが肩こりの原因と考えます。特に、梅雨の肩こりの場合は、水の滞りを改善する漢方薬を用いることで、改善が期待できるのです。

 エミさんの場合は、「梅雨」といった外的要因がきっかけで起こった肩こりでしたが、高血圧や加齢が一因となっている方も。こうした原因の異なる肩こりにも、それぞれ適応する漢方薬がありますので、以下にご紹介します。

肩こりに悩む方におすすめの漢方薬

・桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん):めまいや立ちくらみ、足の冷えがある方におすすめ。体内に滞った水や血の巡りを良くしてくれます。

・独活葛根湯(どっかつかっこんとう):腕が回らない、肩を動かすと痛む方におすすめ。血行を良くし、栄養を与えます。

・釣藤散(ちょうとうさん):血圧が高い方に熱を抑え、血の巡りを整えます。慢性的な頭痛やめまいにも効果的。

 このように、症状の原因から漢方薬を選ぶのですが、ご自身の体質にきちんと合っていないと、効果を感じられないだけではなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあったものを見つけるのは大変ですよね。

 そんな時は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたに合う漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

あんしん漢方

「たかが肩こり」と思わず、今から体調を整えよう!

 梅雨時期は、さまざまな体調不良を起こしやすくなります。「たかが肩こり」とそのまま放置してしまうと、症状が悪化するばかりではなく、肩こり以外の思わぬ不調を招く可能性も。

 梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏がやってきます。今のうちから体調をしっかり整え、夏の暑さを乗り切るパワーをつけましょう!

tata(薬剤師)

tata(薬剤師)

横浜、都内で病院薬剤師として12年間勤務する。アロマテラピー検定一級。仕事をしながら結婚、出産、育児といったライフイベントとの両立の大変さを体感する。自らの経験から、現代の働く女性に寄り添う形で薬や医療の知識を一般にわかりやすく広めたいと考えている。

最終更新:2024/02/23 13:00
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結局、すべては「血行」につながるのよ!!