本 - 不自然
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『ヘビーデューティーの本』

★簡単な紹介

○初版
1977年10月
婦人画報社
小林泰彦著

○復刻版
2013年9月5日
山と渓谷社、ヤマケイ文庫

★前口上

40年以上前、高校生の頃にオシャレ心に目覚め、
心を捉えられたのが、ヴァンを筆頭にしたアイビーとトラッドスタイル。
ヘビアイ(ヘビーデューティー・アイビー)が始まった頃。
何にも知らんから買い始めた教科書が婦人画報社刊、月刊誌『メンズクラブ』。
同誌の執筆陣のくろす・としゆき、小林泰彦、石津謙介等が書いた本も買い、熟読したもんです。

その後、メンクラも単行本も、引越しと同時に廃棄。

そして、幾星霜、
今年2018年はブルックス・ブラザース創立200周年、ヴァン創立70年。
ブルックスの青山にある日本総本店へ行ったら、
“Brooks Brothers: 200 Years of American Style”
なんちゅう本があり、迷わず購入。

すると、懐かしさもあり、昔のアイビー、トラッド、ヘビアイ、プレッピー系の本が読みたくなり、
便利なAmazonで主な物を再び購入。

お気楽なファッションの本ばかりだから、のんびりと読んでおります。
その中に最初に読んだのが、記事の題名にした『ヘビーデューティーの本』。



★評


1:
石津謙介が創立したヴァンとその広報誌となった『メンズクラブ』は日本の男に
アイビーと言うファッションを教え、同時に着こなしの基本も教え、
多大な貢献をしました。

そして、ヘビアイも同様に多大な貢献、と言うか、紹介をしました。
まずは、スニーカー。
当時、高性能化を始めたスニーカーを紹介。
ジョギング用のナイキのワッフルトレーナー、ブルックスのヴィラノバ、がその筆頭。
今も昔も殆ど変わってないコンバースのオールスターもね。
もう一つは、ダウン製品。
山から街中へ引きずり降ろされたのです(笑)。
いやいや忘れちゃいけない、デイパック。
洋ナシ形、上下二室、底を革かスウェードで補強。
ナイロン製で発色に優れ、好みに合う色を選べる。

まぁ、そう言っても、メンクラだけじゃなくて、
あの『ポパイ』でも結構取り上げてました。


2:
また、
これ以降、男が大好きな能書き塗れ(笑)の物へこだわりを公認させたのも(笑)、
このヘビアイブームの時。
その後『モノマガジン』誌の発行の起源もここにあると考えて間違いないでしょう。


3:
「ヘビーデューティーアイビー」
(略して「ヘビアイ」)と言う言葉を作り出したのが、
この本『ヘビーデューティーの本』の著者、小林泰彦。
初めて「ヘビーデューティー」(と「ヘビアイ」も)と言う言葉が現れたのが、
『メンズクラブ』1976年9月号に小林が書いた記事「ヘビアイ党宣言」。

このメンクラ、間違いなく買っているんですが、
「ヘビアイ党宣言」の記事、全然記憶に残ってない(笑)。


4:
『メンズクラブ』を毎月買っていた頃、写真は悪くなかったけど、
記事は面白くなかった。
内容も大したことなければ、文章も大したことなかった。
つまらん雑誌でした。

そして、この『ヘビーデューティーの本』を読むと、
当時の記憶が蘇った(溜息)。

つまらん。
まぁ、筆者の小林泰彦は武美中退の絵師だから、
大した文章を書けなくて当然と言えば当然。
表現力も無ければ、新たなアウトドア用品を何としても紹介したいと言う熱意も無し。
だからと言って商品紹介をしているかと言うと、中途半端。

面白かったのは、最後に載ってる取材記の「ヘビーデューティー覚え書き」。
DVDやBDの映画ではなく、特典映像だけが面白いなんて阿保な事が起きとる(溜息)。


5:
40年前の思い出に浸りたい人には至福の一瞬を過ごせます。
当時の事物を調べるための資料としては使えるかもしれません。
それ以外の人には紙屑以外の何物でもありません。


駄作、反故。




タグ ヘビーデューティーの本






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『新版 あゝ野麦峠』

★簡単な紹介

朝日新聞社刊

○旧版
昭和43年10月10日第1刷

○新版
昭和47年12月20日第1刷


★評


1:
大変な力作であり、名著。
言葉を奪う事実に満ちた本です。

製糸工場主が過酷な労働条件で年若い工女を働かせ、窃取し贅沢な暮らしをしていた、
と私もこの本を読むまでそう思ってました。

ところが、実際には違いました。

女工哀史」は女工だけではなく、製糸経営者側も「哀史」でした。
儲かった者は誰もいません。


2:
明治になって西欧列強による植民地化を防ぐには外貨を稼ぐ殖産興業が必要でした。
その中でも養蚕と製糸は原料と技術が国内で自給出来たため、国際収支には大変有利で、
全輸出額の内で生糸関係は、明治初年で60%、昭和初期でさえ3割を下ることがなかったとか。
(p.12)

生糸の輸出先はほぼアメリカ(97%)。
(p.345)
アメリカと戦争が始まると、輸出も出来ず、更に工場は軍需工場としてタダ同然で没収。

>それではいったい誰が儲けたのか?…

まるまると太っていったのは、巨大な軍艦だけだった。
(p.346)


3:
女工達にとって糸ひきはどうだったかと言うと、

>これは従来の女工哀史といわれるものにもいえることであるが、青くさい文学青年的発想のセンチメンタルはかえって有害である。
筆者が長年かかって数百人の元工女と話し、考え続けた問題はそこにあるが、知り得た範囲では、従来いわれて来た画一的な<哀史>とはよほど違ったものだった。
(p.336)

山本茂美が取材した580名のお婆たちによると、

総括
行ってよかった:90%
普通:10%
否:0
(p.336)

>家にいたらもっと長時間、重労働をしなければ食っていけなかった。
(p.336)


(病人の扱いについて)
>これはきわめて重要で、当時は周囲がみんなそうだったから、特別に自分が哀史とも感じなかった。
哀史の哀史たる深刻な所以がここにある。
(p.342)

>筆者は、長年この調査をして気付いたことは、工女の故郷で、女工哀史というと一様にけげんな顔をすることである。
彼らは決してそう思ってないのである。人間は比較することだけしか感じることができないものだとしたら、
彼らにとっては哀史どころか、それは生活の一歩前進であったと考えるのも無理ない。
つまりそれは日本農村の底知れない貧しさ、みじめさの象徴であった。
(p.343)


4:
経営者側はどうだったかと言うと、
例えば、山一林組の場合。

昭和2年8月28日、山一林組の従業員一同の労働条件と環境の改善を訴えた嘆願書が林今朝太郎社長に渡す。
要求は聞き入れられず、8月30日、罷業(=ストライキ)突入。
9月17日、争議団、解散。
昭和5年、山一林組、倒産。

この件に関しては、山本茂美は、次の様に書いています。

>したがって山一林組の悲劇は、この<損だもの>という、企業の鉄則を無視した時代錯誤の悲劇と言えないであろうか?
つまりこれは非人道的というより結果的には<時代についていけなかった無知>とでもすべきものだったであろう。
(p.344)


<損だもの>と言うのは労働条件と環境を改善しない事で、
その内容(pp.264~265参照)の中に経営を圧迫するものは、賃上げ、娯楽設備を作る事以外は一つもありません。


5:
とんでもない国際競争の中でなぜ、岡谷の製糸工場だけが生き残ったかというと、

日本有数の大工場の社長であっても、社長室で葉巻をくわえて坐っている社長ではなくて、
みずから工女の先頭に立って働いたからだとか。
(p.328)


6:
女工達の労働条件を改善すれば、工女達ももっと幸せな人生を送っていた可能性もあります。
また、生糸の品質と効率も上がっていた可能性もあります。
戦後70年も経ったこの時代に生きる一人として、私CYPRESSもそう思います。

でも、実際にはそうならず、
>アメリカに生糸を売って、その金でクズ鉄と重油をもち帰って造った日本海軍の象徴(→戦艦大和のこと)は消えた。
(p.367)

日本は現在、家電、車等で欧米では作られなかった高品質、高性能、納得のいく価格で世界経済で生き残ってきましたが、
液晶TV、PC等電子製品では中国と韓国に負けつつあります。
更に従来の製品でも、日本製ほどの高品質ではなくても、平均以上の品質と性能でより低価格の中国製品に負けています。
この低価格の原因が「女工哀史」や『あゝ野麦峠』である可能性もあります。

また、日本で働き国に帰り家を建てられた中国人もいて、これなどは正に「優等工女」、「百円工女」です。
1993年に始まった外国人技能実習制度での低賃金、労働条件の悪さ等は糸ひき工女と変わっていません。


7:
資本主義、自由経済というものは、改めて冷酷、弱肉強食であると痛感しました。

「諏訪千本」と製糸工場の煙突が乱立し、外貨を稼いだ岡谷の製糸産業。
今はその跡形も無い岡谷。
冷酷な事実の前にただ言葉を奪われるだけです。






タグ 野麦峠 山本茂美 女工哀史






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テーマ : 時代小説
ジャンル : 小説・文学

『原発敗戦』 危機のリーダーシップとは

★簡単な紹介
船橋洋一
2014年2月20日初版
文春新書

1:
題名から想像出来る様に、第二次大戦での敗北と福島第一原発での事故を比較しています。

帯に同書の「はじめに」からの引用があり、この本の内容を的確に表していますので、当記事でも引用。

>戦後70年になろうというのに、いったい、いまの日本はあの敗戦に至った戦前の日本とどこがどう違うのだろうか?
日本は、再び、負けたのではないか。
あの事故の教訓についていまなお国民的合意さえできていない現実を見るとき、いま一層の敗北感を感じるのである。
福島原発事故は日本の「第二の敗戦」だった。
私たちは、福島原発事故とその悲惨な結果をあえて敗戦と見なすことから再出発すべきなのだ。


2:
その比較に関しては、同書を読めば分かるので一々書きません。
代わりに恐ろしい内容を紹介。

2-1:
p,141から

>管首相が東電で語った恐怖のシナリオ

(前略)

 東電が福島第一原発事故対応から撤退した場合、日本は米国やロシアなどの外国から「占領」されるかもしれない。
 国民のいのちと安全を、そして国を守ることができない破綻国家となる。
 そうなれば「国際的な部隊がやってきて対応しなければならないことだって十分にありえる」
 そのような恐怖のシナリオを菅は口にした。

 菅は後に、その時の恐怖感を私に語った。
 「(チェルノブイリの時、最後は)ソ連は軍隊を使った。日本だったらどうしても自衛隊を使うしかない。それをやらなかったら、どこかから強引に来られることになる。
そうなったら日本という国そのものの意味が存在しなくなる」

…想像も出来ない事柄です。こんな事が起きていたら日本の海外での信用度ガタ落ち。日本の国債の海外での格付け、どこまで下がるやら。
それに円相場、株相場、どうなっていたでしょう?

2-2:
p,107から

>その危機を通して、米NRCの日本サイト支援部長を務めたチャールズ・カストーは次のように私に語った。
事故後も人々は、1F(ブログ主注=福島第一原発)は、一回こっきりの例外的な状況とみているのではないか。
福島は例外だ、アレはひどすぎたと思ってるいるように見える。
そうではない。事故は起こるという根本的な信念を持たなければならない。
それを持たないと、もう負けている。規制はもはやその瞬間から、負けだ」

福島第一原発で核燃料収納容器で炉心溶融、つまりメルトダウンが起こったのは事実で、2011年3月15日以降、「炉心損傷」に言葉を変えただけです。
(p,75~76から)
…つまり、あんな事、メルトダウンは二度と起こらないからそれに対する計画、避難訓練、対策等金と労力の無駄だからやる必要ない、って事。

2-3:
p,123から

(前略)

>また、規制官庁のトップは、その分野の専門職が長期にわたって担当するのでなければ、規制は筋金入りにはならない。
 しかし、保安院の場合、寺坂信昭院長はじめほとんどの幹部は1,2年で交代してきた。

(中略)

1,2年で交代となれば、その多くがそのポストにいる間はタフな決定を先送りしようとするだろう。「非決定の構図」というリスク回避システムである。
 それは、戦前から綿々と続く霞が関の人事慣習にほかならない。


…日本の官僚体制が日本を破滅へと導く可能性が永遠に有り続けるのです。


3:
こんな具合に不安が決して消えない日本の実情を教え、暗澹とする本です。
個人的には唯一の希望はこの暗澹とした事実を知り、認めた事です。
読後に嫌な気分になってもいい方は、是非とも読んで下さい。



タグ 福島第一原発 原発敗戦 船橋洋一



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テーマ : 歴史関係書籍覚書
ジャンル : 本・雑誌

『生きている兵隊』(伏字復元版)

★簡単な紹介

石川達三
中公文庫
1999年7月18日初版


1:
石川達三と言えば、40年から30年前、テレビのクイズ番組で、
「第一回芥川賞受賞者と作品の名前は?」
なんて問題が良く出て、答は、
石川達三、『蒼氓』」

これで石川達三を覚えたもんです(笑)。


2:
1937年7月7日、日中両軍が北京郊外の盧溝橋で衝突、日中戦争の始まり。
石川達三は1937年12月25日、中央公論の特派員として中国戦線へ行き従軍。
1938年1月5日、石川、南京到着。
南京で8日、上海で4日取材。

帰国後、1938年2月1日から『生きている兵隊』執筆開始、2月11日脱稿。

戦争の真実の姿を伝えようとしたのですが、
当時の内務省は、
「聖戦にしたがう軍を故意に誹謗したもの」
「反軍的内容をもった時局柄不穏当な作品」
として発売禁止を通告。
8月には
「虚構の事実をあたかも事実の如くに空想して執筆したのは安寧秩序を乱すもの」
との理由で新聞紙法違反で起訴、禁固四か月、執行猶予3年の実刑。


3:
南支での日本軍の戦闘と蛮行を描いてます。
この本で凄いのは従軍僧片山冬澄の行動。
敗走する中国軍兵士は市街地に入ると武器を捨て民家に入り制服を脱ぎ捨て平服を着る。
片山は左の手首に数珠を巻き、右手にはショベルを持っていた。
片山がそういう中国人を見つけるとショベルで叩き殺していった。
連隊長が敵の戦死者を弔ってやるのかと問うと、そういう気持ちにはなれない、戦友の仇だと思うと憎い。
(p,60~62から)


4:
小説ですから、書いてある事を鵜呑みには出来ませんが、事実に忠実の様です。
と言うか、もはや史実、歴史上の事実、日本にしてみれば汚点。

半藤一利の解説から、p,210~211

昭和十四年二月に作成された陸軍省秘密文書第四○四号「事変地ヨリ帰還ノ軍隊、軍人ノ状況」の一部をここに引用したい(原文は片かな)。
「戦闘間一番嬉しいものは略奪で、上官も第一線では見ても知らぬ振りをするから、思う存分略奪するものあった」
「ある中隊長は『余り問題が起こらぬように金をやるか、又は用をすましたら後は分からぬように殺しておくようにしろ』と暗に強姦を教えていた」
戦争に参加した軍人をいちいち調べたら、皆殺人強盗強姦の犯罪者ばかりだろう
中国戦線にある日本軍の軍紀のゆるみは、個人のレベルではなく、すでに集団になっていることを、これらの言葉は示している。

(中略)

>その回想(→ブログ主注:石川達三のこと)によれば、「くわしく事実を取材し、それをもとにして、たとえば殺人の場面などには、正当な理由を書きくわえるようにした」というし、
また検閲を考慮して「作中の事件や場所は、みな正確である」というのである。

旧日本軍、皇軍が神の如く下々の人間に対し恣意的に、自由に蛮行を繰り返したのは間違いない様です。
これでは、70年経っても中国や韓国から日本が残忍だと攻撃されて当然。
皇軍が猛省し、軍紀粛正を徹していたら違っていたのですがねぇ…



タグ 石川達三 生きている兵隊 伏字 検閲




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テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

『閉ざされた言語空間』 占領軍の検閲と戦後日本

★簡単な紹介
江藤淳
文春文庫
1994年1月10日初版

1:
大変な力作です。
江藤淳がアメリカのメリーランド大学附属マッケルディン図書館とメリーランド州スートランドの合衆国国立公文書館分室へ行き、
そこで見つけた一次資料から書かれています。

そして大変衝撃的な内容です。


2:
どんな内容かと言うと…

2-1:
第二次大戦後、連合国により占領されていた日本で実施された検閲
これは連合国がやったのではなく、アメリカ政府のみがやった事。
(→p,126)

2-2:
米占領軍が行う民間検閲はポツダム宣言第十項で保証している言論、表現の自由と矛盾している。
(→p,152)

2-3:
連合国最高司令部は、当時に新聞法、国家総動員法等12法令を撤廃しろと「新聞と言論の自由に関する新措置」(SCAPIN-66)を発令。
これは、日本の新聞が母国に対する忠誠義務から解放されたが、連合国の「大本営発表」をする以外生き残る道を奪った。
(→p,202~206)

2-4:
“War guilt information program”
=戦争についての罪悪思想を日本人の心に植えつけるための宣伝計画
を民間情報教育局(CI&E)が強力に行った。
(→p,261)

2-5:
1945年12月8日以降、日本の殆どの日刊紙で『太平洋戦争史』の連載が始まる。
現在の「自虐的」歴史観を植えつけ始めた。
(→p,263~264)

2-6:
p,345から、これは江藤の意見ですが、

>そればかりではない。
いったんこの検閲と宣伝計画の構造が、日本の言論機関と教育体制に定着され、維持されるようになれば、
CCDが消滅し、占領が終了したのちになっても、
日本人のアイデンティティと歴史への信頼は、いつまでも内部崩壊をつづけ、
また同時にいつ何時でも国際的検閲の脅威に曝され得る。


3:
まぁ、読んで頂いてお分かりの様に悪辣非道の国です、アメリカは。
決して民主主義の楽園、理想国家ではありません。
しかも短期的に達成しようとするのではなく最低でも10年単位で自分達の望む通りにしようとします。

「自虐的」歴史観を日本にもたらしたのは、アメリカです。

>また同時にいつ何時でも国際的検閲の脅威に曝され得る。
→韓国と中国からいつも「歴史認識」を修正しろと言われる。
これらの国と常に緊張関係を強いられ、アメリカの軍需産業から兵器を買わされるおめでたい日本。


4:
名著です。
是非御一読を。



タグ 江藤淳 閉ざされた言語空間 検閲



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テーマ : 歴史関係書籍覚書
ジャンル : 本・雑誌

『零式戦闘機』

吉村昭
初版1968年7月
新潮文庫初版1978年3月30日

子共の頃は、飛行機も好きだった私CYPRESS。
事実や史実を綿密に調査し、それに基づいた小説を書き続けた吉村昭
人の貧相な想像力など敵わぬ人間の営み。
だから吉村昭の小説はどれも面白い。

その吉村昭が我国の一世を風靡した零式戦闘機を小説にしました。
この小説も面白い。

1:
ある意味、衝撃的な本。
日本が太平洋戦争でアメリカに勝てるはずなかったのが実によく分かります。
それも、第1ページ目から分かります。


戦争開始当時、工業力で日本がアメリカに勝てないのは周知の事実でしたが、
それ以外でも勝負にさえなりませんでした。

1939年3月23日、名古屋市港区大江町に在った三菱重工名古屋航空機製作所から
零戦の試作機を岐阜県各務原(かかみがはら)飛行場へ試験飛行のために運ばれる時、
使われたのが、
牛車。
トラックではなく、牛車。
牛で運んだのです(@_@)。
各務原まで48㎞の道を24時間掛けて運びました。

当時の道路状況が名古屋市内を出ると道幅が狭くデコボコだったため。

その後戦争が始まっても、輸送状況は変わらず牛車で24時間掛けて運ぶのが続いたのでした。

…こんなんじゃ勝てるはずないでしょう。


2:
空戦性能を良くするために機体を軽量化しました。
そのためにあらゆる所を肉落ししました。
これは人間の手作業ですから、大量生産とは逆行した設計です。

…こんなんじゃ勝てるはずないでしょう。


3:
こんな具合に一つの飛行機からも、その開発の最初からも戦争に勝てなくて当然だったのが分かります。
工業力に大差があっただけでなく、工場で作り出した製品を運ぶための道路さえ真面ではありませんでした。

製品の工作や工程を簡略化し大量生産を全く考慮しなかった設計。

戦争と言うものを全く理解していなかったとしか解釈出来ません。



タグ 吉村昭 堀越二郎 ゼロ戦 零式戦闘機



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テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

原作『黒部の太陽』

黒部第三発電所のトンネル工事で165℃の岩盤地帯を貫通する工事を描いたのが、吉村昭の佳作『高熱隧道』。
これを読んでいたので映画『黒部の太陽』の原作も読みたくなり、読んでみると…


1:
ん~、まぁ、面白い。
映画では黒四ダム計画全五工区の内、殆どが第三工区の「関電トンネル」しか描かれていません。
物資輸送用のために最初に必要だったし、また破砕帯にぶち当たり大変な難工事になったから映画の題材としては最適。
悪い選択ではありません。
映画にする物を一つにしたおかげで、話が散漫になりませんでした。

小説の方では、黒部渓谷の歴史、黒三ダム工事、黒四ダムの第四工区、当時の関電社長の太田垣氏の生い立ち、
関電全社を挙げての黒四ダム建設の応援、等も描かれています。


2:
さて、映画の中で気になっていたのが、黒四発電所設計事務所次長北川覚(三船敏郎)の次女牧子(日色ともゑ)が白血病で死ぬ事。
このエピソードは無くても映画としては成立するので、単なる北川の仕事に対する献身振りを強調するにすぎない演出だと思ってました。
北川にはモデルがいて、実際に次長だった芳賀公介氏。
その芳賀氏の三女順子さんが黒四建設中に白血病で亡くなったそうです。

ふ~ん、なるほど。

現実感を出すためと言うよりは、順子さんへの哀悼の意を表す事と芳賀氏への敬意を表すために映画に加えたんですな。


3:
感想は、まず、日本語がねぇ、全編に亘り何か素人っぽいんです。
小説家って感じじゃないんです。
作者の木本正次は、毎日の新聞記者で在職中から小説を書いていたらしい。

例えば、P.10

>立ち停まって下を見下ろして、芳賀はアッと息を呑んだ。

標高2,700mの立山の鞍部から千数百メートル下に黒部川が流れているのを見て、谷の深さに驚いている場面ですが、
驚き具合が伝わりません。
ここでは芳賀が
黒部峡谷の深さ、急峻さ、自然の過酷さ、
等に驚き、
こんな所に本当にダムと発電所を作れるのかと不安になっています。
こういうものがこんな素人っぽい表現では伝わりません。


4:
吉村昭の『高熱隧道』を先に読んでいるので、比べたくなくても無意識に比べてしまいます。
吉村昭の緻密さの前では、この小説、学生の宿題の読書感想文並の出来。



タグ 木本正次 黒部の太陽 吉村昭 高熱隧道 三船敏郎 日色ともゑ



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テーマ : 読書感想
ジャンル : 本・雑誌

Micro

マイケル・クライトン(Michael Crichton)の遺稿を『ホット・ゾーン』(Hot Zone)のリチャード・プレストン(Richard Preston)が完成させた小説。

日本語訳『マイクロワールド』は早川ノヴェルズから上下二巻\1,785×2=\3,570なんて相変わらずのとんでもない値段。

1:
100分の1に縮小された7人の大学生がハワイの熱帯降雨林の中で元の大きさに戻るために死闘を繰り広げる話。
悪人達とも戦いますが、最大の敵は、虫。
ファーブルの『昆虫記』の話が続きます。

この虫との戦いが大変面白い。
やはり人間の貧相な想像力は自然界の生物と出来事には敵いません。
自然と自然科学の深さと面白さがよく分かる小説です。

2:
クライトンらしくない展開は、キス。
クライトンの小説でキスシーンって無かったんじゃない?
見ず知らずの男女の登場人物が出来ちゃうってのもクライトンらしくない。
“Congo”でも”Rising Sun”でも他の小説家なら男と女をくっ付けちゃうところをくっ付けなかったからなぁ…

3:
最後に敵役の一人が改心しちゃうのが、興醒め。
ここはプレストンが書いたんでしょう。
力不足が明らか。

4:
内容は、
デズモンド・バグリィ『高い砦』
ファーブル『昆虫記』
アジモフ『ミクロの決死圏』
マイケル・クライトン”Prey”
を混ぜ合わせたお話し。

5:
面白い話です。
特に私の様に生物学系が好きな人にお勧め。

タグ マイケル・クライトン リチャード・プレストン Micro マイクロワールド


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テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

『はだしのゲン』その1

1:
手に入れたのは今年の正月明け直ぐだったから、中公文庫版全7巻を読み切るののに、一ヶ月掛かりましたな(^_^;)。
予想以上に長いし、内容が詰まってましたから時間が掛りました。
オマケに、老眼気味のお目目には少々小さい活字だもんで(笑)。

2:
全巻読んだのが数十年前ですから、忘れていた事も多く、言葉を奪われました。
オマケに今回は、ネットで色々見たり読んだり聞いたりしながら読みましたので、前回よりも圧倒されました。

被爆者の声(→故伊藤明彦氏が集められた広島、長崎の被爆者284人の証言。音声と映像両方有り)
http://www.geocities.jp/s20hibaku/index.html

広島平和記念資料館WebSite
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/index.html
内の
「展示を見よう 本館」
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/visit/vist_fr.html

以前にも紹介した
平和博物館
http://www.peace-museum.org/
内の
「広島、1945年10月」
http://www.peace-museum.org/welcome.htm
「被爆翌日の長崎」
http://www.peace-museum.org/yamahata_frame/frames.htm

ヒロシマの記録 原爆・平和写真データベース化(→5枚だけ残る被爆直後の広島の写真。松重美人氏撮影)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/04abom/kiroku/index.html

3:
これらのサイトを見たり聞いたりすると中沢啓治氏が描いた被爆直後の状況は誇張されてないのが、よく分かります。
屋根瓦を溶かす1200℃の熱線に晒された人体は中沢氏が描いた様になるんです。
(因みに爆心地の地表では、3000℃、爆風は1平方メートル当たり30t)
被爆直後の動画なんか有るはずも無く、残された写真は中国新聞の報道部員だった松重美人氏が撮った5枚のみ。
被爆者の写真を撮った松重氏もあまりのケガの酷さ惨さに直ぐには撮れず、またファインダーが涙で濡れたそうです。

4:
はだしのゲン』では被爆翌日以降の描写も貴重であり、写真で伝えてない事も分かります。
大量に発生したハエ。
死体を大地に帰すウジも大量に発生。

治療出来ない被爆者のケガは化膿するだけでなく、ウジがそこにも発生しました。

5:
その他の被爆直後の惨状は上記のサイトを参考にして下さい。

惨状について事細かに書く気になりませんが、心に一番強く残ったのは火災のために家族や助けるを求める人を見殺しにせざるを得なかった人が非常に多い事。
家の下敷きになった家族を救えず、迫り来る火災のために見殺してしまったのは主人公ゲンだけではなかったのです。

自分の命を犠牲にするか、助かるか、究極の選択を求める地上で一番残酷な選択を迫られた人が非常に沢山いたのです。

6:
はだしのゲン』に描かれているのは、「地獄」が最も相応しい。
開高健先生が、たしかチャップリンの『殺人狂時代』についてだったと思いますが、「現実が想像力を追い抜き笑えない」と書いてます。

ヒエロニムス・ボス(1450年頃~1516年)を始め、地獄を描いた人は多数いますが、放射線と3000℃の熱線と1平方メートル当たり30tの爆風の中に人を入れることを考えた人は一人も無し。
そしてそんな物を発生させる爆弾を作り出した人間。

神に一歩近づいた人類です。
地表に灼熱地獄を作り出せるようになったのですから。

7:
はだしのゲン』は反戦、反核のマンガであるのは間違いありませんが、
「貧すれば鈍す」に徹底的に対抗したマンガでもあります。
「武士は食わねど高楊枝」を決して忘れなかったゲン。
風と共に去りぬ』と正反対の物語です。

地上に現れた灼熱地獄を体験し、家、家財、財産を全て失い、
熱線と爆風でケガはしなくても急性の放射線障害と内部被曝による白血病、癌、肉腫に絶えず怯えながらも生き続ける。
アトランタの攻防戦とは恐怖の総量が全く違うのです。

8:
ゲンのお父さんの言葉。

「心配はいらん 体は傷つけられても
心の中までは傷つけられはせんまい」

「元! 進次!
自分が正しいとおもったことは 安っぽくまげちゃいかんぞ」
~中公文庫版第一巻p.42~

「元
麦はのう 寒い冬に芽を出し何回も何回も踏まれ
根を大地にしっかり張ってまっすぐに伸び
やがて豊かな穂を実らせるんじゃ…
おまえも麦にようになれ
「踏まれても踏まれても
たくましい芽を出す麦になれ」
~中公文庫版第七巻pp.384~385~

この言葉の通り生きるゲンです。

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テーマ : マンガ
ジャンル : 本・雑誌

依光隆氏と中沢啓治氏

お二方が亡くなり、昨日2012年12月25日(火)ニュースに載りました。

1:
私の世代だと依光隆氏は親の世代に当たり、中学時代、NHKの『少年ドラマシリーズ』の原作になった、
光瀬龍や眉村卓の少年少女向けSFの挿絵を描いた人です。
『その花を見るな!』、『その列車を止めろ!』、『夕ばえ作戦』、『なぞの転校生』、『時をかける少女』等々
の表紙や挿絵です。
私が画伯の名前を初めて目にしたのは、小学校5年か6年の時だったと思います。
週刊か月間の少女マンガに載った短編小説の挿絵でした。
題名は覚えていないし、内容も殆ど覚えていません。
それでも、中学の吹奏楽部か音楽の大会の様な話で、
主人公がギターを弾き、
本番中に弦が切れ手の甲に刺さるけど何とか最後まで演奏出来た、
なんて粗筋だった気が…。
挿絵の作者の苗字が、
「依光」
なんて珍しい名前だったんで記憶に残り、その後数年すると『少年ドラマシリーズ』が始まり原作を見ると再び、
依光隆
の文字を発見し記憶に定着した次第です。

2:
中沢啓治氏と言えば勿論、
『はだしのゲン』
私が読んだのは30を過ぎてから。
かなり前に読んだので記憶が曖昧ですが、
天皇の戦争責任とか左翼思想の刷り込み用教材とか貶す意見も有りますが、
被爆した一人の人間として考えて当然の事を写実的に描写したと捉えて妥当でしょう。

絵は少々気持ち悪いタッチですが、もう一度読みたい。

3:
冥福を祈念いたします。

死せるものの魂、安らかに憩わんことを。

Requiescat in pace

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テーマ : 雑記
ジャンル : 本・雑誌

『Blue RIBBONS』

スニーカーの極私的体験を書いたら、週に一人位このブログを訪れて下さるので、古いスニーカーを書いた本を紹介します。

1:
この本は、初期(1971~1984)のナイキの靴を紹介した本。
なんですが、題名がよく分かりません。
奥付けに書いてある題名は、
『Blue RIBBONS』。
Amazonで“blue ribbons”で検索すると、全77件中61件目。
その題名が『+81 Special Edition BlueRIBBONS Plus eighty one- Creators on the line- 』
困ったもんです(溜息)。

2:
さて、題名がよく分からん本ですが、本の作りがいい。
写真がキレイ。
文章は他のナイキやスニーカーのムックよりはマシな程度。
筆者の芥川貴之志は、
>これは新しい価値観の提示と言っていいはずだ。
>古いナイキシューズは単にコレクターズアイテムというだけでなく、それ自体が一つのカルチャーであるということ。
と最後に書いてますが、そういう熱い思いや微笑ましい「おバカ」振りは文章の中には皆無。
筆者は苗字から想像出来る通り芥川龍之介の孫らしいですが、文章の表現力は残念ながら無し(涙)。

そんな本なのになぜ手放さないかと言うと、最初にも書いた通り写真がキレイだから。
写真集として残してあります。

3:
古い(1970年代から1980年代前半)のスニーカーはナイキに限らず単純なデザインに、キレイな色を単純に組み合わせ、白い靴紐でアクセントを付け、
一つのスタイルを完成させましたな。
それが実に美しく、またカッコいいんだなぁ。
まぁこれがタータンチェックやギンガムチェックのシャツなら問題がないんですが、
ただ靴には人の体重を支え、歩くと言う重大な役目があり、外観を形作る事とは全く別問題なんです。
歩きやすさを考えれば、ヴィンテージと呼ばれる昔のスニーカーや復刻版は、以前にも書いた通り、お勧めしません。
最近のナイキならエアテイルウィンドの復刻版が出て、紺に黄色のスウッシュで実に美しいんですが、
私が買ったのは同じ色の組み合わせのルナグライド+3。定価はほぼ同じ。
やはり靴は性能第一なんです。


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テーマ : 気になる本をチェック!!
ジャンル : 本・雑誌

『赤い人』

吉村昭の小説
(参考→Wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%84%E4%BA%BA

→Amazon http://www.amazon.co.jp/%E8%B5%A4%E3%81%84%E4%BA%BA-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%90%89%E6%9D%91-%E6%98%AD/dp/406183200X

→講談社 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=183200X
)

1:
倉本聰の『獨白』で北海道の本を書いたので印象的な本をもう一冊紹介。

2:
大昔、北海道は留辺蘂(=るべしべ)のユースホステルに泊まった時、とある地元発行の小冊子を手に取りました。
題名はもう覚えていませんが、内容は鮮烈で未だに印象に残っています。
明治時代、北海道の主要道路は誰が造ったか?と言うものでした。
造ったのは、囚人達でした。
なんと、1930年代中盤以降のソ連と同じであり、ソルジェニーツインの名著『収容所群島』に書かれてる事と同じでした。
いや驚きましたね、上川から層雲峡を通り石北峠を越え留辺蘂まで国道39号線で自転車で来たんですが、
正にその日走った道路を100年前にほぼ囚人の手だけで森林を切り開き造ったんですから(溜息)。

2:
この徒刑囚の苦役による開拓を詳細に描いたのが吉村昭の『赤い人』です。
なぜ「赤い人」かと言うと囚人服が赤かったからです。

3:
この本から離れますが、少々似ている事。
18世紀中頃のイギリス。ジャコバイトの反乱後、ジョージ・ウェイドはスコットランド高地地方の部族を武装解除。
そして舗装した軍事道路と40ヶ所の橋を建設。
その後スコットランド部族を監視するために6中隊が派遣。
その中隊を率いた一つがキャンベル家。
キャンベル家のタータンはイギリス正規軍の「赤い上着(=Red Coats)参考図→http://en.wikipedia.org/wiki/Red_coat_(British_army)」と区別され、
「黒い監視隊(=Black Watch、ブラック・ウォッチ)参考図→http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Watch」と呼ばれるようになりました。
ま、簡単に言えば、現場監督(笑)。

…この道路と橋の建設、そして赤い上着だけが、ま、同じで(笑)。
…日本ではブラック・ウォッチはラルフ・ローレンが使い有名になり、私はラルフ・ローレンが好きなもんで書かせていただきました(笑)。
どういう柄かというと、上の引用と同じですが、
http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Watch
…キャンベル家のタータンとブラック・ウォッチは同じ色使いですが、元祖であるキャンベル家のタータンの方が薄い
http://www.ccsna.org/jsep50a.htm


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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

『獨白 2011年3月 「北の国から」ノーツ』

北の国から』の生みの親倉本聰の本。

1:
北海道へは合計90日は遊びに行ってます。
ま、それ位好きな所で、出来れば毎年6月第2週から9月30日迄遊びに行くのが理想の人生なんですが(笑)。
ここ20年程暇なし金無しで1秒も行った事ありません(涙)。
私の遺伝子には北方大陸系の部分が多いらしく、北海道は居心地が誠に宜しい。
津軽海峡を越えると気候が変わり、植生が変わり、匂いが変わり、ビールも変わる(笑)。
明らかに本州と違い寒帯に近いのが分かります。

2:
夏場涼しいんで私の様な自転車乗りには最適な所です。
A:道路の幅が広い。
B:路面が荒れてない。
C:道路に信号機や標識が立ってない。
D:交通量が非常に少ない。
E:信号が異様に少ない。
F:目に優しい景色が多い。
G:旅人に親切。
H:道路のカーブの半径が大きく曲がるのが楽。
こんな感じで自転車に乗ってるだけでも、非常に楽しく気持ちいい場所です。
また観光地でも、層雲峡の様に徒歩か自転車じゃないと一番の見所へ行けない所も有り得してます。

3:
こんな訳で北海道を好きになりました。
北の国から』は、連ドラを放送していたのは81年当時知っていましたが、
観たのはこごみちゃん(児島美ゆき)と黒板一家(田中邦衛、吉岡秀隆、中島朋子)が、原始ヶ原(だったはず)へ遊びに行くシークウェンスのみ。
でも『北の国から』を初めて観たと言えるのは、『‘87 初恋』で、北海道へ行き、好きになってから。
この頃、ビデオを借りて連ドラ全部と83年と84年のスペシャルを一気に観ました。
その後は、2002年、私が後に虜になる『愛なんていらねえよ、夏』と同じクールにやった『‘02 遺言』迄毎回楽しみでした。

4:
ではなぜ私が『北に国から』を記事にしないかと言うと、2002年以降観てないからです。
北海道の自然の美しさを見事に映像に捉えているし、大好きな北海道を舞台にしてるし、話はいいから好きなんですが、
私の心の柔らかな部分と共鳴する場面が多いので、簡単には扱いたくないんです。
ある意味私には大変「重い」ドラマなので簡単に観流すことはやる気にならず、心の「体調」を整えてから観たいと思ってます。
簡単に言うと、観たいけど、観られない、そんなドラマです。
その内お金に余裕が出来たらDVDを全部買って心の準備が出来たら一気にまた観てやろうと思ってます。

5:
同様に『北の国から』関係の本も、あまり手にしたくありません。
では、なんでこの『獨白』を手に入れたかと言うと、倉本聰のサイン入りだったから(笑)。

6:
内容は連ドラの成り立ちと話の元になった出来事等、中々面白い。
あちこちに脚本からの引用が有るんですが、かなり覚えてます。
北の国から』が好きな方には間違いなく楽しめますから、お勧めします。

そして私の無意識も知らない間に整理がついたようで、読んでいて久しぶりに観たくなりました。


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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

"Model Railroading with John Allen"

特撮とかミニチュアとか書いてたら思い出した物が有ります。
ジョン・アレン(米国、1913~1973)が作った「G&D鉄道」と言う鉄道模型です。
この方の鉄道模型の本が
"Model Railroading with John Allen"
です。
これが、とんでもない物で正に「玄人はだし」の典型なんです。

簡単な紹介は、Wikiで、
ここ

詳しくは、英語ですが、
"John Allen's Gorre and Daphetid Railroad - A Reminiscence"
ここ

この「鉄道」の写真集”Model Railroading with John Allen”が出ましたが、残念ながら現在絶版。
Amazonに中古が出ています。
ペーパーバック
ここ

ハードカバー
ここ

私は鉄道模型を趣味にしていませんが、なんでこのG&D鉄道を知ったかと言うと、友人に上記のペーパーバックの翻訳を頼まれ訳したからです。

1:
読んで驚きました。素晴らしい、実に素晴らしい内容の本です。
一つの事に長年全身全霊を傾けるとどんなに素晴らしい物が出来るか、この事が実によく分かります。
情熱を注ぐ物が仕事、つまり金になる事物である必要は全くありません。
逆に仕事では、これ程の手間暇を掛けるのはコストや人件費を考えれば不可能です。
金銭尽くで事物を考え勝ちな社会を打破する痛快な本でもあります。
人間がいかに情熱で生きる動物であるかもよく分かります。
遊ぶことの素晴らしさも、勿論よく分かる本です。

そしてなによりも、この本の美点は、
幸せに生きるとは全身全霊を何かに注ぐ事だと教えてくれ、
自分は幸せか?
やりたい事をやってるか?
と改めて考え直すキッカケになる事です。
(同時に自分の仕事についても)

玩具を子供の物だと馬鹿にしちゃいかんぜよ、諸君。

2:
さてこの「鉄道」の名前について。
"Gorre and Daphitid Railroad"は、
"Gory and defeated"と発音すると本文に書いてあります。
これは、
「血まみれ敗戦鉄道」の意。

3:
最後にアメリカの名言を紹介
"The difference between men and boys is the price of their toys."
「大人と子供の違いはオモチャの値段」

タグ G&D


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テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

開高健『一言半句の戦場』

開高健先生が亡くなってから20年以上経ちました。
1:
一言半句の戦場
開高健「単行本未収録作品集成」編集委員会 編
1-1:
この本の第一印象は、
値段が
高い。

亡くなった直後(のはず)に全集が刊行開始され、毎月一冊お値段\4,500、22ヶ月続きました。
開高先生のファンですから毎月買いましたよ、当然。
22巻全巻揃いだと
¥99,000!
改めて計算すると大した金額です。黒澤明監督のDVDbox東宝3組+大映1組の新品よりは安い
、けどまとめて買うには迷い悩み金策を絞り出さないかん値段。
おまけに、私が開高先生を知ったのは亡くなる10年程前でしたから、その10年間にかなりの本を買いました。
それ位ファンの心と生活と財布に影響を与える全集なのに未収録の書き物が、まだ、あったんです
しかもこの未収録作品集成、定価\3,200+消費税もするので直ぐには買う気にならず中古が出るのを待ってました。
マメに探さなかったので出版から2年後の今年(2010年)中古を半値で入手。
1-2:
中身の中でpp.477-534の「さまざまな思い出」は不要。開高先生の作品でないし「饒舌な年譜」(pp.419-476)の補足にもなってません。感想や意見は不要。立木義浩や高橋昇(本来は俗字)の写真を満載した方が遥かに良かった。
その点、開高先生の旧友谷沢永一が書いた「開高健の強運」は芥川賞受賞前後等、年譜の補遺になっていて納得。
1-3:
朝日の文化欄で開高先生を特集した時(2008年8月31日(日))、この本を

>ずしっと重い

と書いたけど確かに重い
760g
因みに全集第12巻は箱入りで
740g
(東野圭吾の『白夜行』集英社文庫版は460g)
1-4:
内容は、当然ですが、開高健そのものです。
文体、形容詞が開高健です。
1-5:
開高先生が小説家の修行としてやるべき事とやるべきでない事として書いたのが
1:文士劇に出ない
2:横文字を読む
っていうのがありました。
「1」は不明。「2」はよく分かります。日本語に対する感性が強まり使い方に対して厳しくなります。
横文字のもう一つの利点は生まれ育った日本語と違う考え方と感じ方があるのを実感出来る点です。
私の場合、英語の実習でミステリーをかなり読み分かったんですが、開高先生、かなり横文字的な考え方をしています。
「視線と心を奪う」
を初め、ものを主語にした物主構文が非常に多い。
そのために読みにくく、分かりにくくはなっていません。
先生自身、英、独、仏がそれなりに出来たので影響されてるのは間違いありません。
芥川賞受賞後、プロの物書きになってから文章を書けず苦しんだそうです。
その苦しい時に横文字の考え方で何とか乗り越えたのではと愚考しております。
大学を出るまで生まれ育った大阪のプラグマティズム的な考え方との相性も良かったのでしょう。
1-6:
物主構文の他にもう一つ横文字的なのが、
具体的
に表現する点。
英語圏の小学校の国語の授業では
「面白い」
という一般的な形容詞の代わりに生徒自身が感じた形容詞を考えさせ、また自分にとって何が、なぜ、どの様に「面白い」か考えさせるそうです。
開高先生の場合、例えばまだ年若く元気一杯だけどルアーに直ぐ反応する魚に
「中学生」
を使いました。説明しなくてもどんな魚か簡単に想像出来るでしょ?
1-7:
日本語の中では、やはり先生の日本語が目と心に一番心地良く、好き。
だから私の日本語は開高先生の真似です。
私がよく使う
「視線と心を奪う」
は開高先生の完全にパクリです。
この本を初め、たまに開高先生の本を引っ張り出して読むと、ソックリ(笑)。当り前です、真似して書いてるんだから(笑)。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

“Dewey”

正式な題名はちと長く、
Dewey: The Small-town Library-cat Who Touched the World”
邦題は、
『図書館ねこ デューイ ―町を幸せにしたトラねこの物語』
ある猫の一生のお話。

1:
猫?
猫の小説で直ぐに思い浮かぶのはポール・ギャリコの『ジェニィ』とハインラインの『夏への扉』(漱石の『我輩は猫である』はどう解釈しても猫の小説ではなし)。
ノンフィクションなら、ライオンですが同じ猫属の話なので、ジョーイ・アダムソンの『野生のエルザ』シリーズ。
2:
…これらを読んだ方なら既にこの本も楽しまれたことでしょう。

むしろこの本は猫の毛の柔らかく滑らかな感触を知らない方にお勧め。
3:
さて
比較的新しい英語の言葉に“PC”があります。
PC

political correctness

政治的公正

差別的でない表現、言葉遣い

社会的少数派の文化、権利、感情を尊重し、彼等彼女等を傷付ける言動を排除
4:
例えば、
“history”の“his”は男性を表わす訳ではなくギリシャ語の“historia”から出来た言葉。それなのにPCでは女性の観点からの歴史を“herstory”とします。
5:
PCにはこういう単なる思い付きか冗談が多いのですが“pet”の言い換えはいい。

“four-legged companion”
=仲間であり友達であり連れであり話し相手である。そやつの特徴は四つ脚。

この定義を260ページに渡って説明しているのがこの“Dewey”。勿論、「生」の話ですから、楽しい事だけでなく最後には当然別れもあります。キレイ事でないのが好ましい。
素敵な話です。是非御一読を。
6:
ペーパーバックの唯一の欠点は活版のために写真が不鮮明。ハンサムなDeweyが分かる写真が表紙だけ。


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テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

『綾瀬はるか in 「ICHI」』

綾瀬はるかのファンなので手にしてみると…

これはひどい。
市の写真が前半だけで後半はアイドル綾瀬はるかの写真。
笑顔を振り撒くアイドル綾瀬はるかの写真は『ICHI』の番宣だけでも十分ありますから、この写真集には必要ありません。
無表情、仏頂面、襤褸、剣豪、殺陣等美貌、美人と無縁のものを演じ(身に着け)ながらも美しさを漂わせる綾瀬の写真だけで十分です。

非常に魅力的な市を演じた綾瀬ですが、演技の面から考えると美し過ぎ良くない。無駄に美しい。
でも写真になると人物設定と物語から離れるので美しさから「無駄」が取れ映画以上に美しくまた魅力的になっています。
おそらく綾瀬の美しさをこれ以上引き出した写真(集)は無いでしょう。これからも無いかもしれません。

だから笑顔を振り撒くアイドル綾瀬はるかの写真はこの写真集には不要です。
綾瀬「ヲタク」なら無条件で買うでしょうが、綾瀬「ファン」なら古本を半額以下で買った方がいい。
…という訳でまだ私は買ってません。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

“The Ruins”

邦題は『ルインズ廃墟の奥へ』、スコット・スミス
デビュー作"A Simple Plan"の出来が良過ぎ、10年以上2作目を書かなかったから小説を止めたと思っていました。

1:
この小説も面白い。
カスパー・ダヴィッド・フリードリッヒヒエロニムス・ボスの絵を合せ熱帯降雨林に播くとこの小説になるでしょう。

2:
この小説を読んで思い出したのがトゥウェインの『アーサー王宮廷のコネティカット・ヤンキー』(→「傲慢」)とケン・フォレットの『鷲の翼に乗って』(→"independent")。
「傲慢」とアメリカ人が人の性格を表わす時によく使う"independent"(=「独立心が強い」ですが、「積極的」と「困難に立ち向かう」も暗示している)は、同じもので一枚の硬貨の裏表にすぎません。
この小説の様に他国に対する敬意を忘れ無知を恥じないと未だにマーリンの呪いが蘇り、アメリカ人を傲慢にし自滅させています。

3:
題名の"Ruins"は日本語で考えると中々興味深い。物語から「遺跡」と分かりますが、話が進むと「廃墟」とも捉えられます。個人的には邦題にも使われてる「廃墟」の方がいい。現在完了進行形だからです。


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テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

“A Simple Plan”

邦題は『シンプル・プラン』、スコット・スミス

1:
『秒速5センチメートル』の中で種子島の高校生はカブで通学しています。

2:
これで思い出したのがアメリカやカナダの事。彼地では16歳で車の免許が取れるとか。
それだけ広大で、また交通の便が悪いと言う事。
だから高校生が修理工場(?)の一角を借り車を再生するキングの『クリスティーン』なんかは実にアメリカ的で日本では考えられない話。

3:
そしてこの“A Simple Plan”もアメリカという広大な土地だから書ける物語で日本では無理。
ヤクザが稼いだ金を頂く話ですが、
「ひょっとしたら実際に起るかもしれない」と思わせる設定です。

4:
登場人物達の心の動きや変化も楽しめます。極普通の人間でもこういう場面に直面すれば正気を保つのは難しいでしょう。

5:
読む事を楽しむという小説の美点を「単純」に楽しめます。


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テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

『寛永無明剣』

光瀬龍時代劇SFの第一作目。
初版立風書房昭和44年
さし絵:石井三春
私が持っているのは
ハヤカワ文庫昭和54年11月15日七刷
さし絵は同じく石井三春。
好きなだけ昼寝が出来る怠惰な正月に、枕元に常に置いておく本の一冊。

1:
ネットで調べると絶版になっているのでまず内容を要約すると、

人類の歴史を変えるために寛永年間の江戸に密航した未来人と時間局員の戦い。

2:
タイムトラベルであるところがSFになり、主要な舞台が寛永年間の江戸なので時代劇になります。
江戸が舞台ですから当時の人々、暮し振り、街並が細かく描写され中々宜しい。
ところが終盤、SFになると、当然なのですが、内容の違いが大きい。
また寛永年間に有り得ない物が現われる場面は、違和感が大きく意見が分かれると思います。
個人的にはどうも話が大袈裟になり過ぎるので、SFの部分が無くてもいい。

3:
今読むと意外といいのが現代、この小説が書かれた昭和四十年代前半の描写。
私も当時を知っている世代ですから、光瀬龍の描写から簡単に思い描けます。
また光瀬お気に入りの石井三春のさし絵も風情があり私も気に入ってます。

4:
欠点もありますが、それを上回る寛永年間と昭和四十年代前半の描写。
そして昼寝し放題の数日の休日がこの小説に「風味」を加えてます。ま、こういう日には何を読んでも良くなるか(笑)。


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テーマ : SF小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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