映画版『真夏の方程式』
2014年6月21日(土)
午後9:00~11:35
フジTV系
1:
TV放送を観ました。
殆どカットされてなかった様です。
(→上映時間:2時間9分)
2:
何だ、『白夜行』の二番煎じじゃないか(溜息)。
まぁ、これだけ書いて分かる人には分かるでしょう(笑)。
ただ、あの点は違います(笑)。
3:
そして、殺人の動機が非常に弱く、そのため物語の力が弱い。
なぜ二人の人間が殺されなければならないのか、ハッキリ言って分かりません。
特に「現在」の方の殺人は、「過去」の事件で犯人が刑期を終了しているので、関係者が何も話さなければ事件にもならないので、
殺人をする必要が皆無。
この動機の弱さを観客に考えさせようとした脚本なのか、どうか、考える気にもなりません。
4:
海が美しい設定ですが、美しい海のカットが皆無。
困ったもんです(溜息)。
5:
それでも、湯川先生を演じる福山雅治は相変わらずいい。
頭が良さそうに見えます。
今回のヒロイン川畑成美を演じた杏も期待通りにいい。
特に終盤、泣く場面では、本当に泣いていた(^.^)。
本当に鼻水が出るし、物語が進むと鼻水を垂らしたもんなぁ(^.^)。
6:
それと、湯川先生と子どもの恭平(山崎光)の海の中を見る実習のシークウェンスは良かった。
映画の中で、一番重要なシークウェンスと言ってもいいでしょう。
実験とか言ってる方もいますが、どう見ても科学知識の実習です、応用です。
この実習(または応用)の目的が、
「海の中と言う地上からは見えないものを、どのようにして見るか」
これが暗示している物を考えると、重要なのがよく分かります。
映画の中では「玻璃の海」と大変美しい設定になっていますが、単なる美しい海か?
なぜ美しいのか?
、と恭平と観客に暗に尋ねているのです。
7:
恭平はこの実習(または応用)で使った物を最後に持って帰ります。
自分で将来判断しろと言う演出であります。
、と同時にペットボトルと言う軽い材質でありながらも、腐食には、ある意味、大変強い。
そう、恭平に小学生の時から消えることのない人生の重荷も背負わせてしまいました。
これが『白夜行』と同じ点なんです。
無力な子供にこういう重荷を背負わせていいのか?
この点に反対の私には、この映画の評価を落とす一番の部分です。
タグ 福山雅治 杏 白夜行 吉高由里子 前田吟 風吹ジュン 真夏の方程式 山崎光
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