オードリー・タン、グレン・ワイル著「PLURALITY」日本語翻訳|サイボウズ式ブックス

P L U R A L I T Y :

THE FUTURE OF
COLLABORATIVE TECHNOLOGY
AND DEMOCRACY

日本語
プロジェクト
進行中!

OVERVIEW PLURALITYとは

PLURALITYーー違いを乗り越えて協力するための技術

Pluralityは台湾のデジタル民主主義の立役者で、デジタル大臣をつとめたオードリー・タンとマイクロソフト首席研究員をつとめ、数学を駆使して新しい社会制度を設計してきたグレン・ワイルが提唱するテクノロジーについての新たなビジョンです。

Plurarilityは「多元性」「多様性」を意味する言葉で、2024年5月20日にはこのビジョンについて詳述した『Plurality: The Future of Collaborative Technology and Democracy 』と題した書籍が出版されました。

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今日の世界では、ITやAIが急速に発展しています。その一方で、フェイクニュースによる社会的な分断や、AI顔認識監視カメラなどによる権威主義的な監視によって、民主主義を損なう可能性などが危惧されています。

そのような中で、Pluralityは、1つの視点や考え方だけでなく多様な視点や考え方を認め、テクノロジーと民主主義の共存を目指すことで、社会的・文化的な違いを超えて、深い理解と尊重、そして無限の未来を育むための新たな道を示そうとしています。

例えば、Uberが台湾に上陸したとき、世界のほとんどの地域でそうであったように、ライドシェアリングの規制に関する賛成反対が多くの論争を巻き起こしました。しかし、台湾はデジタル技術(vTaiwanプラットフォーム)を用いて市民の意見を集約し、深い対話を促進することで、賛成派・反対派の双方が合意できる妥協点を見つけ出しました。

このような技術は、対立を助長するのではなく、対立する勢力の間に共感的なつながりを与え、社会的結束や合意形成のための協力的な力になる可能性を秘めています。

Pluralityは、誰一人取り残さないようにしながら、人間関係を根本的に豊かにするための概念とツールを提供するものです。

ENDORSEMENTS 推薦コメント

多元性という広大で無限の広がりの中で、それぞれの生命は唯一無二の尊い存在である...外部の状況がいかに危ういものであろうとも...分かち合う善の種が大地を突き破り、共感、喜び、調和の花へと開花するよう、積極的に行動しよう。

チベット ダライ・ラマ14世法王

技術的に進歩し、政治的に挑戦的で、急速に進化する21世紀において、自由で開かれた未来とはどのようなものだろうか?グレン、オードリー、そして共著者たちは、説得力のある展望を提示している。

ヴィタリック・ブテリン
イーサリアム・ファウンダー

民主主義は相反する価値観の対立であった。しかし台湾では、民主主義は多様な価値観の対話となっている。オードリー・タンは、イデオロギーの制約を超越した「デジタル・デモクラシー」を創造する方法を示してくれた。

蔡英文
中華民国総統(台湾)

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オードリー・タンとグレン・ワイルのプロジェクトは、台湾(そして他の国々)が新たな社会民主主義の方向へと進む上で、効果的かつ有意義なものとなるだろう。

柄谷行人
『世界史の構造』著者
ベルクグリューン文化哲学賞受賞者

インターネット技術が分断を加速したのであれば、心地よい共存も実現できるはず。Pluralityには、そのためのヒントがあふれています。

青野慶久
サイボウズ共同創業者兼CEO

新しいゲームのルールを読んだり、そのゲームが構築する世界を想像したりするのは、とてもワクワクする。しかもこのゲームはグローバルな問題であり、コミュニティが協力し合う方法なのだ。素晴らしい!

リチャード・ガーフィールド
マジック:ザ・ギャザリングのクリエイター

Pluralityは、まるで楽観的なSF小説のようだが、すでに現実に起こっている!世界中の民主主義国家は、台湾の足跡をたどってデジタル時代の自由社会をアップグレードできるのだろうか?ハッピーエンドを祈る。

ジョセフ・ゴードン=レヴィット
エミー賞受賞アーティスト、HITRECORD創設者

ABOUT PROJECT 日本語プロジェクトについて

日本語翻訳・出版プロジェクトが進行中

サイボウズ株式会社の出版部門・サイボウズ式ブックスではPluralityの日本語翻訳および書籍刊行プロジェクトを立ち上げました。

サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」ことをパーパスに掲げ、テクノロジーの力で、チームのメンバーが共通の理想に向かって役割分担しながら協働し、チームの生産性と働く人の幸福度を高めることを目指しています。Pluralityにはその実現のための多くのヒントがあると考えています。

本プロジェクトでは原著である『Plurality: The Future of Collaborative Technology and Democracy 』を日本語に翻訳するとともに日本語版書籍を制作します。

翻訳は、ポール・クルーグマンやトマ・ピケティの著作の翻訳でも知られる、翻訳家の山形浩生さんにご担当いただきます。本書はオープンソースな試みとして、GitHub上で英語版・中国語版の原稿が公開されています。後日、日本語版の原稿もこちらで公開する予定です。また、読者のみなさんが疑問や感想を共有したり、関連する動画などを視聴したりするための日本語フォーラムもありますので、ぜひご参加ください。

グレン・ワイルとオードリー・タンは本書の執筆に対していかなる報酬や印税も受け取ることはありません。収益はPluralityのコミュニティとミッションを支援するためにのみ使用されます。

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