海を歩くゲンゴロウ
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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan
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shingo-ayumi
2024
Wed, 20 Nov 2024 09:52:29 +0900
2024-11-20T09:52:29+09:00
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2013-06-01T12:00:00+00:00
海を歩くゲンゴロウ
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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan
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夏に里帰りしたクロゲンゴロウはどうなったのか?
http://cybister20.exblog.jp/34296752/
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夏に放流したクロゲンゴロウのモニタリングに行ってきました。〈カミヤコガシラミズムシ〉 保全池に行く途中にある各所の湿地で採集しながら現地に向かいます。〈オオコオイムシ〉
今までいなかった場所に突然オオコオイムシが出現しました。どこかから飛んできたのでしょう。この地域ではコオイムシしかいないと思っていたので驚きました。 さらに他の湿地へ〈コマルケシゲンゴロウ〉
コマルケシゲンゴロウもまたこの地域では珍しい種です。この場所は遷移が進行したヒタヒタの湿地です。しかし、今年の春に高校生たちが遷移した湿地を手で掘って小さな解放水面をいくつか作ったところ、コマルケシゲンゴロウは一気に増えました。このような微妙な湿地を好む種の保全は長期的に見た時に、この作業を定期的に永久にやらないとダメなのか…と難しさを感じます。
〈上陸したコシマゲンゴロウ〉
そんな湿地から数メートル離れた陸地にあった朽木や石をひっくり返していくと、すでに越冬準備に入り上陸していたコシマゲンゴロウを数個体確認することができました。しかし、この日は暖かかったせいか、障害物をどけるとすぐに動き出してしまいました。
コシマゲンゴロウはこのような方法で何度か見つけたことがありますが、シマゲンゴロウは見つかりません。もう少し水辺から離れた場所で越冬するのでしょうか? さて、いよいよクロゲンゴロウの保全池にやってきました。先月までたくさんいたシマゲンゴロウやコシマゲンゴロウの姿はありません。
これまでマーキングを施し放流したクロゲンゴロウは13個体です。そのうち今回は11個体を再捕獲しました。 ちなみにこちらはジュニア生物調査隊のアンリちゃんが自分で育てて放流した個体です。翅にはアンリの「A」がマーキングされています。8月に放流してから毎月調査をしてきましたが、11月になっても池から出て行かず残っています。 今回、相棒のナギサくんも自分で育てた個体にマーキングをして放流しました。さて、これらの個体が来年繁殖してくれると良いのですが。
これからの時期は池を引っ掻き回すと越冬中の虫たちにダメージがありそうなので(そもそも寒くてもう移動はしないと思われるので)、しばらく調査はお休みする予定です。次の調査は3月下旬か4月に実施したいと思っています。
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生きものに関する活動
shingo-ayumi
Wed, 20 Nov 2024 09:51:26 +0900
2024-11-20T09:51:26+09:00
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タイワンハブ
http://cybister20.exblog.jp/34237899/
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〈タイワンハブ Protobothrops mucrosquamatus,沖縄県〉 台湾や中国、インドシナなどに分布する種です。日本では沖縄県名護市とその周辺地域に見られる外来種です。沖縄に入った経路としては、マングースショーやハブ酒用のハブの代用品として、日本国内に輸入されたことがきっかけだといわれています。その後も自力で移動したり、資材などに紛れて運ばれたりして沖縄島内で分布を広げています。 大きさはホンハブに比べると小さく、背中に沿って不規則な暗赤褐色の斑紋が並び、頭が細長いのが特徴です。
今回は雨が降る林道や林縁で数個体を確認しました。公表されている分布域外だったのでさらに分布が広がっているのでしょうか…。
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外来種
shingo-ayumi
Sat, 02 Nov 2024 13:20:39 +0900
2024-11-02T13:20:39+09:00
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神奈川県東部でアカネ属調査(2024年秋)
http://cybister20.exblog.jp/34227585/
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〈リスアカネ♂〉 秋になって何度か長女を連れて赤とんぼ調査に出かけています。まぁ子どもの面倒を見ながらだったり、何かのついでだったり、ガッツリではないのですが、いちおう「トンボとりをするぞ!」と言って出かけています。〈ナツアカネ♂〉
娘が採ったナツアカネ。水田の少ない三浦半島や横浜南部では珍しい種になってしまいました。横浜西部から北部にかけてはまだ広く見ることができます。ちなみにこの個体は横浜北部で採集したものです。〈アキアカネ♂〉〈アキアカネ♀〉
毎年少なくなっていますが、今年は特に少ないと感じています。その話をすると「アキアカネみたよー!」と言う人はいますが、いるにはいるんです!ただ問題なのは個体数です。
〈コノシメトンボ♂〉
横浜では比較的各所で見かける種です。横浜市内の学校のプールで採集をすると一番多く採れるヤゴがコノシメトンボです。また公園のコンクリート池などでもよく見かけます。〈ノシメトンボ♀〉
僕が小学生の頃は身近にいたトンボでしたが、現在の県東部では珍しい種です。横浜より三浦半島の方がまだ見かける機会は多いかなと思っています。〈ウスバキトンボ〉
アカネ属ではありませんが、まだまだ飛んでいました。 ナツアカネを採った日。娘は得意になって「自分はトンボ採りが上手い!」と思ったようです。しかし、次に出かけた時は大惨敗でこの通り機嫌を損ね、自分が採るまで帰りたくないとグズっていました…笑
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トンボ
shingo-ayumi
Mon, 28 Oct 2024 14:21:36 +0900
2024-10-28T14:21:36+09:00
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タガメが多い場所、ゲンゴロウが多い場所
http://cybister20.exblog.jp/34201498/
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少し前に観音崎自然博物館の高校生チーム「観音崎生物調査チームNEO」のメンバーと一緒にタガメやナミゲンゴロウの分布調査をしていこうという話をしました。
そこで、まずは隊長が率先してやらねば!ということで一人で遠征をしてきました。分布調査なので今まで情報がない地域や自分も行ったことがない地域を攻めてみることにしました。 美しい秋の水田風景 すでに稲刈りが終わった水田〈ナミゲンゴロウ〉
地図を頼りにいろいろ回っているとナミゲンゴロウを見つけました。 タガメとゲンゴロウが同所的にいる地域はありますが、そんな地域は全国的に多くありません。タガメが多い地域はゲンゴロウが少なく、ゲンゴロウが多い地域ではタガメが少ないといった印象です。2種が競合関係にあるということではないと思いますが、好む環境や地域の微妙な違いによって2種が同じくらいの割合で一緒にいる場所は多くありません。 最初に行った地域では各所でナミゲンゴロウを確認しました。ここはナミゲンの多い地域のようです。ここでは残念ながらタガメを見つけることができませんでした。〈アキアカネ〉
車で大幅に移動して地域を変えてみることにしました。 ここでようやくタガメを1個体確認しました。しかしここでもナミゲンの方が多く、タガメはこの1個体のみでした。〈ノシメトンボ〉
その後さらに車で移動をし地域を変えて調査をおこないました。すると今度はナミゲンは見つからずタガメが増えてきました。 とある地域の水田では、雨に濡れながらイネにしがみ付いているタガメを見つけました。最初は卵塊を保護している個体かと思いましたが、どうやらただイネにしがみ付いているだけのようでした。飛ぼうと思ってイネに登ったはいいが、雨が降ってきて飛ぶことを断念したのでしょうか?笑 どういう状況か分かりませんが面白い写真が撮れました。
この調査はみんなで記録を持ち寄っておこなおうと思っています。ただ人気のある種なだけあって公開はできません。そのため博物館資料として保存し、レッドリストの改定や保全活動の時などに提供できるようにしていきたいと考えています。
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タガメ
shingo-ayumi
Sun, 13 Oct 2024 16:04:32 +0900
2024-10-13T16:04:32+09:00
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クロゲンゴロウの里帰り その2
http://cybister20.exblog.jp/34181488/
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ということで、2024年1月に掘った池はこのように良い感じの池になりました。ヒルムシロが生えてきたのは嬉しい限りです。 2024年9月の様子。 8月にジュニア生物調査隊のアンリちゃんが繁殖させた個体を放流しましたが、放流した個体はすべて生きていました。そして同じ池に残っていました。 そして今回は第二陣として僕が繁殖させた8個体を放流しました。第一陣と二陣に分けたのは、途中干上がったり、他の生き物に食われたり何があるのか分からないため、危険分散として2度に分けて放流することにしました。しかし、心配とは裏腹に第一陣もすべての個体の生存が確認されました。 こちらは干上がってしまった池です。今回深く掘り直しました。高校2年生の市原君は泥んこになって池を掘りました。それにしても泥んこになりすぎだろ!笑 最後はイノシシが来ないように自分の匂いを付けて「このぬた場は俺のナワバリだ!」と主張をしました…笑
〈コマルケシゲンゴロウ〉 次はもう一つの湿地へ移動しました。この湿地もいつまで持つか分かりません。現在コマルケシゲンゴロウやカミヤコガシラミズムシ、クビボソコガシラミズムシなどの希少種がいるので、こいつらもなんとかしたいところです。〈マメガムシ〉
湿地を好む種の保全は、湿地を新たに作るまで少し時間がかかります。水場を作ったあと、しばらく放置しなくてはならないからです。こちらはもう少し時間がかかりそうです。
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生きものに関する活動
shingo-ayumi
Tue, 01 Oct 2024 12:03:04 +0900
2024-10-01T12:03:04+09:00
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マニアックな昆虫観察会
http://cybister20.exblog.jp/34179802/
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先日、観音崎自然博物館のイベントとして海岸、湿岩、潮溜まり、洞窟を中心としたマイナー昆虫の観察会を実施しました。〈クロコブセスジダルマガムシ〉 昨年、海岸の岩礁域に生息するクロコブセスジダルマガムシの観察会をおこないました。そもそも1.5mmの地味で見つかりにくい微小昆虫に人が集まるのか!?と心配があったので、春から少しずつ宣伝をしながら伏線を張りストーリーを作りました。おかげさまで定員は満員で開催することができました。
そこで今年は前回よりさらにパワーアップをさせて、クロコブセスジダルマガムシに加え、湿岩に生息するコモンシジミガムシ、海岸洞窟で多く見られるカタモンハネカクシやウミコオロギも合わせて観察会を実施しました。
湿岩に張り付いて虫を探す参加者の皆さん
〈コモンシジミガムシ〉
1.5mmのクロコブセスジダルマガムシを探した後だったので、2mm以上あるコモンシジミガムシがデカイと感じます。そして子どもたちの多くは、簡単に見つけられた!と調子に乗り天狗になります。そんな様子に茶々やツッコミを入れるのも一つの楽しみです!笑
潮溜まりにも水生昆虫が!?
〈チャイロチビゲンゴロウ〉
子どもたちはこのチャイロチビゲンゴロウに一番喜びました。小さくてもよく動き色合いも目立つのですぐに見つけることができます。ちなみにクロコブセスジダルマガムシのような極小で地味な昆虫の後に紹介するのがコツです。このような観察会でいきなりチャイロチビゲンゴロウから始めても反応が薄いのです。出し方、見せ方、順番はとても大事です!
〈ナギサスズ〉
〈カタモンハネカクシ〉
午後は海岸洞窟にいる昆虫を探しました。ウミコオロギの仲間やカタモンハネカクシは神奈川県ではレッドリストに載るレア種です。
普段昆虫採集をしない場所でも実はいろいろな種がいて、中にはレアな種もいるんだよ!というのを伝えたい観察会を実施しました。
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観音崎自然博物館
shingo-ayumi
Mon, 30 Sep 2024 10:54:43 +0900
2024-09-30T10:54:43+09:00
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中学生・高校生たちと珍しくデスクワーク
http://cybister20.exblog.jp/34165362/
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この日、放流する予定であったクロゲンゴロウにマーキングをしました。
このクロゲンゴロウは、本拠地の池が潰されてしまったため、潰される前に回収し繁殖させ、同じ谷に新たな池を掘ってそこに放流する予定の個体です。第一陣は8月に放流し、今回9月に第二陣を放流する予定でした。 マーキングをしたクロゲンゴロウ。
この個体は後日僕と行けるメンバーで逃がしに行きます。
この日は、今後の予定や各々の調査の近況報告、これからの課題等を打ち合わせしました。そして午後は、顕微鏡を使って交尾器を抜いて同定をする練習をしました。 意外にも真面目に取り組む中学生・高校生たち。ニセモンキマメゲンゴロウ 普段フィールドワークがメインで、デスクワークなんでまともにやらない子たちですが、この日は本来やるはずだったフィールドワークよりも充実した活動ができたのではないか?と思えるくらい良い室内活動ができました。 以前合宿で採集した標本の中から地域初記録の水生昆虫を見つけたジョーくん。昔の標本をあさっているとこんな当たりを引くこともあります。
夕方、1日頭を使った中学生・高校生たちは、最後はホワイトボードでお絵描き大会をして帰っていきました。僕のイラスト、悪意も込みでちょっと似てるな…笑
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観音崎自然博物館
shingo-ayumi
Tue, 24 Sep 2024 14:42:13 +0900
2024-09-24T14:42:13+09:00
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情報のない地域でタガメを探す
http://cybister20.exblog.jp/34156284/
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記録や情報を聞かないマイナーな地域に水生昆虫の採集に行ってみました。
〈マダラヤンマ〉 いつも一緒に活動しているジョーくんがどうしてもマダラヤンマを採りたいというので、午前中はマダラヤンマの生息地へ。ジョーくんを一人池に捨てて、僕らは車で開拓に出かけました。しかしそこでは良さげな環境を見つけることができませんでした。
昼頃、ジョーくんは無事マダラヤンマを採集したということで、ジョーくんを拾って、そこから車で数時間かけて移動し、初めて行く地域に行ってみることにしました。 やっぱりいた!タガメだ! ウシガエル、アメリカザリガニ、コイ等の外来種が広く入っている地域ではありましたが、数地点でタガメを確認することができました。
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タガメ
shingo-ayumi
Sat, 21 Sep 2024 11:19:00 +0900
2024-09-21T11:19:00+09:00
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リスアカネ
http://cybister20.exblog.jp/34141070/
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〈リスアカネ Sympetrum risi risi, 神奈川県〉 リスアカネが多産する池に行ってきました。 ものすごい個体数で、連結している個体も多く見られ撮影もやりやすい状況でした。
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トンボ
shingo-ayumi
Fri, 13 Sep 2024 16:05:27 +0900
2024-09-13T16:05:27+09:00
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ヒメフチトリゲンゴロウの蛹
http://cybister20.exblog.jp/34141064/
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写真の蛹はヒメフチトリゲンゴロウの蛹です。甲虫の蛹は撮影方法によってだいぶ印象が異なります。]]>
ゲンゴロウ
shingo-ayumi
Fri, 13 Sep 2024 16:02:06 +0900
2024-09-13T16:02:06+09:00
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観音崎のハグロトンボ
http://cybister20.exblog.jp/34100337/
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〈ハグロトンボ Calopteryx atrata, 観音崎周辺〉 私の住む町、横須賀市の観音崎は非常に水域に乏しい地域です。特に流水域は乏しく、アサヒナカワトンボやミルンヤンマ、コシボソヤンマ、コヤマトンボ、ダビドサナエ、ヤマサナエなど三浦半島に分布する流水性トンボ類の空白地帯でもあります。しかし、そんな観音崎でもオニヤンマとハグロトンボだけは少なからず生息が確認されています。しかし移動性の高いハグロトンボはなかなか評価が難しいもので、未熟な個体が山の中やじめじめした場所で見られることはあるものの、本拠地はどこなの?という謎がありました。〈観音崎周辺のハグロトンボの生息地〉
観音崎周辺で唯一、安定した流水(川)があるのは和田川です。当初は和田川が本拠地だと思っていました。しかし、確かに幼虫が確認されたことはあるものの個体数が少なすぎるし、一部を除いてすぐに汽水域になってしまうので、本当にここが本拠地なのか?と疑問を感じていました。 ところがこの日、前々から気になっていた水路に入ってみると、思った以上に多くのハグロトンボを確認することができました。本拠地はこっちだったのか!?といった感じです。ある程度藪漕ぎをしなくてはならない場所で、一見面白そうな環境ではなかったので今までちゃんと入って来なかったのですが、奥に進むと良さげな環境が残っていました。
一般的にはいたって普通種のハグロトンボですが、「この地域では貴重!」という感覚を持って観察することを僕は大切にしています。観音崎のハグロトンボが人知れずたくさん残っている場所があったことに喜びを感じました。
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観音崎周辺の自然
shingo-ayumi
Tue, 10 Sep 2024 11:40:56 +0900
2024-09-10T11:40:56+09:00
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ジュニア生物調査隊の夏合宿2024
http://cybister20.exblog.jp/33952879/
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〈オオルリボシヤンマ〉 ここ数年は職場である観音崎自然博物館のイベントとして、8月に3回の合宿をすることが恒例となっています。そして3回目の最大の山場であるのがジュニア生物調査隊の合宿です。よく言えばワンパクな小学生たちを連れての合宿は自分一人で行くのとは気苦労が10倍も20倍も違います!良いフィールドなのにも関わらず満足な虫とりができないというストレスが一番ですが、他にも行った先の人に怒られたり、僕が子どもたちに怒ったり、やらかしたり、うるさかったり、とにかく気が抜けません!
とは言えいろいろドラマがあったり、エピソードがあったり、やらかしも含めて楽しいやりがいのある活動です。まぁそんな彼らもあと数年もすれば中学生、高校生になって一緒に楽しめる仲間になるのですから。 イネが美しい8月後半の里山 今回は前年と同様、子どもたちに地形図を渡し、自分たちで目的の生き物を定め、自分たちで場所を探し、そこに行って採集をするという企画でした。宿舎に到着して早速会議をし、翌日の進路と計画を立てました。そして、その日は僕が指定した簡単なルートで地図通り行くという地形図を読む練習をしました。 ギンヤンマを採ったSちゃんと、今回スタッフとして参加したジュニア隊OBのジョーくん。さすがパイセン!オオルリボシヤンマをあっさりサクッと採りました。
今回多くの子たちの目的だったのがオオルリボシヤンマです。ジュニア隊は三浦半島や神奈川県東部に住む子たちが多いので、当地域に分布しないオオルリボシヤンマは憧れのトンボです。 オオルリボシヤンマ採ったぞー! オオルリボシヤンマの飛ぶ池の持ち主のおばあちゃんと仲良くなって野菜をたくさんいただきました。
里山に行って、そこで出会う農家の方や散歩をしている方など、地域の人と少しでもいいから雑談をするということは大切なことです。たった5分、10分(長くなると小一時間…)でも話をするだけで虫とりはスムーズになります。そして時に網を持って歩いているだけで悪い印象を与えてしまうこともある場合でもそんな印象やトラブルを和らげることができます。 もらいすぎた!笑
この謎のマメとおひたしにしたら美味しいという野菜と夕顔をいただきました。ちなみにこの謎のマメは、おばあちゃんの娘さんがくれて植えたもので、食べるのではなく観賞用だそうですが、種名は分からないとのことでした!笑 さて、翌日から地形図を見て本格的な里山探険が始まりました。彼らが考えたルートは相当な移動距離でしたが、まぁ頑張るぞ!
地図を片手に責任感のある子、虫を見つけたらすっぽかして離脱する子、最初から人任せな子、いろいろいます!僕はそこに関してはとやかく言いません。
やったオニヤンマ!〈オニヤンマ〉
オニヤンマというトンボは大人になっても、何百回採る経験をしてきても、手に持つと「やっぱイイトンボだな~」と思います。 オオルリボシヤンマが連結する瞬間を採ったNくん。〈オオルリボシヤンマ〉
美しくデカくカッコイイこのオオルリボシヤンマを子どもたちは狙っていました。採集の腕はまだまだですが、でもまぁワーワーやりながらもちゃんとみんな採っていたのでよしとしましょう!「強くたくましく採る!」がテーマのジュニア隊ならそのくらい軽く採ってもらわないと困ります!
〈ギンヤンマ〉
美しいヒシの池 ジュニア隊きっての斬り込み隊長Aちゃん。この日も普段通りのテンションでなんのためらいもなくヒシ池に泳いで入っていきました。さすがだよ!君はジュニア隊の誇りだ! そんなヒシ池で小学5年生のGくんはナミゲンゴロウの終齢幼虫を採りました。 さて次は湿地に入って水生昆虫の採集です。 真剣な顔でタモ網をふるうSくん〈コシマゲンゴロウ〉〈クロゲンゴロウ〉〈マルガタゲンゴロウ〉〈エゾコガムシ〉〈オオイトトンボ〉
僕は湿地の淵でトンボの撮影をしていました。 先ほどヒシ池で泳いだAちゃんを煽てて僕の分も水生昆虫を採ってもらいました。彼女は採集が上手いのでクロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウなどを次々と採集し、そのうちエゾコガムシも採ってきました。「おぉ!それは結構珍しい!」と思わず言ってしまったのが失敗でした。「え!じゃぁ私が貰う!」と言ってエゾコガムシはくれませんでした…笑 この日は直後にものすごい豪雨に見舞われ、気温も下がりこのままでは寒くてヤバイ!ということになり、少し早めに宿舎に戻りました。宿舎に戻ってからは標本づくりをしました。
〈オオゴモクムシ〉
エピソードを語ればまだまだいろいろあるのですが、それは観音崎自然博物館のYouTubeで!
今年も無事に合宿を終えることができました。毎年これが終わるとやりきった感で一度自分のスイッチをオフにしたくなるのですが、去年はそのままオフにして無気力になり、オンにするまで時間がかかったので、今年は自分をコントロールして徐々に秋モードに切り替えていきたいと思っています!笑 そろそろ自分のために誰にも気を使わないエキサイティングな虫とりをしたいものです。
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観音崎自然博物館
shingo-ayumi
Thu, 29 Aug 2024 23:38:02 +0900
2024-08-29T23:38:02+09:00
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セマルガムシ
http://cybister20.exblog.jp/33935926/
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〈セマルガムシ Coelostoma stultum, 千葉県〉 少し前に撮影したものですが、セマルガムシです。セマルガムシの仲間は国内では4種が知られています(セマルガムシ、ヒメセマルガムシ、コガタセマルガムシ、ニセセマルガムシ)。丸みを帯びた特徴的な形態をしているため、写真を撮る時はなかなか全体にピントが合わず苦戦しました。
〈生息地の様子,千葉県〉
セマルガムシは池から湿地から時に休耕田や水田で見られることもあり、特別珍しい種というわけではありません。しかし、どのような環境を好むのか?と言われると説明するのがなかなか難しく、ある程度水生植物がある水辺です。上の写真のようにクナシリシジミガムシが多産するような水深が浅いヒタヒタの湿地でも採集されました。
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水生昆虫いろいろ
shingo-ayumi
Thu, 22 Aug 2024 00:35:30 +0900
2024-08-22T00:35:30+09:00
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スウィンホーキノボリトカゲ
http://cybister20.exblog.jp/33938431/
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〈スウィンホーキノボリトカゲ Diploderma swinhonis,神奈川県〉 国内で繁殖して少し前に話題になったスウィンホーキノボリトカゲの観察に行ってきました。
本種は台湾に分布する種で、台湾から輸入された植物から植物に紛れて入ってきたのではないかと言われています。2016年には特定外来生物に指定されています。 記録のある地域に行っていろいろ歩き回って探しましたが、なかなか見つからず、いつもお世話になっているAさんに情報提供をしていただきました。
確認できたポイントはピンポイントでそこまで拡大していないのでしょうか。ただ、確認された場所ではかなり個体数が多かったです。
ある程度大きくなった個体は日本のキノボリトカゲと同様に樹で縄張りを張っていました。非常に素早く、警戒心も強く、すぐに逃げてしまい撮影が大変でした。 こんなに高いところにも! 幼体は地べたで多く見られました。 写真には採れませんでしたが、コオロギを捕食する様子を観察しました。 意外にもあまり知られていない種で、可愛いからと言って採集して持ち帰ったり、他の場所に逃がしたりしないようにこのブログでは紹介させていただきました。
〈台湾 高尾市〉
ちなみに上の写真は台湾で撮影した個体です。昔はデジカメの性能が悪かったので、こんな写真しかありません…。台湾では町中でもちょっとした緑地があれば比較的都市部でも普通に見られました。個体数も多く警戒心も低い印象で、簡単に捕まえられるので捕まえて遊んだ記憶があります。〈台湾 蘭嶼〉
僕もずいぶん若いですが、この写真のようにシッポまで入れるとかなり大型のトカゲであることが分かります。日本のキノボリトカゲと比べてかなり大型です。
なかなか捕食が上手で、コオロギやバッタ、チョウなどに飛びついて食べていたので、日本でも増えたら危ないのではないか?と危惧されます。とにかく可愛いからと言って持ち帰ったり、他の地域に逃がさないようにしましょう!
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外来種
shingo-ayumi
Fri, 23 Aug 2024 11:55:48 +0900
2024-08-23T11:55:48+09:00
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オオクワガタをいただいた
http://cybister20.exblog.jp/33935931/
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少し前、宿泊した施設の方に、施設のある地域の地元産のオオクワガタをいただきました。施設名や地域を書いてしまうと悪い意味で人が殺到してしまう可能性があるのであえて書きません。 この地域ではメチャクチャ大量にいるわけではないものの、日常的にオオクワガタが外灯に飛来するそうです。タイミングが良い当たりの日があって、そんな時はクワガタの10匹に1匹くらいはオオクワガタが当たるそうです!そりゃすげー!羨ましい限りです!
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虫いろいろ
shingo-ayumi
Thu, 22 Aug 2024 00:47:21 +0900
2024-08-22T00:47:21+09:00
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