ジュニア生物調査隊の夏合宿2024 : 海を歩くゲンゴロウ
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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan


by 佐野真吾、歩海

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ジュニア生物調査隊の夏合宿2024

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〈オオルリボシヤンマ〉
 ここ数年は職場である観音崎自然博物館のイベントとして、8月に3回の合宿をすることが恒例となっています。そして3回目の最大の山場であるのがジュニア生物調査隊の合宿です。よく言えばワンパクな小学生たちを連れての合宿は自分一人で行くのとは気苦労が10倍も20倍も違います!良いフィールドなのにも関わらず満足な虫とりができないというストレスが一番ですが、他にも行った先の人に怒られたり、僕が子どもたちに怒ったり、やらかしたり、うるさかったり、とにかく気が抜けません!

とは言えいろいろドラマがあったり、エピソードがあったり、やらかしも含めて楽しいやりがいのある活動です。まぁそんな彼らもあと数年もすれば中学生、高校生になって一緒に楽しめる仲間になるのですから。
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 イネが美しい8月後半の里山 
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 今回は前年と同様、子どもたちに地形図を渡し、自分たちで目的の生き物を定め、自分たちで場所を探し、そこに行って採集をするという企画でした。宿舎に到着して早速会議をし、翌日の進路と計画を立てました。そして、その日は僕が指定した簡単なルートで地図通り行くという地形図を読む練習をしました。
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 ギンヤンマを採ったSちゃんと、今回スタッフとして参加したジュニア隊OBのジョーくん。さすがパイセン!オオルリボシヤンマをあっさりサクッと採りました。

 今回多くの子たちの目的だったのがオオルリボシヤンマです。ジュニア隊は三浦半島や神奈川県東部に住む子たちが多いので、当地域に分布しないオオルリボシヤンマは憧れのトンボです。
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 オオルリボシヤンマ採ったぞー!
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 オオルリボシヤンマの飛ぶ池の持ち主のおばあちゃんと仲良くなって野菜をたくさんいただきました。

 里山に行って、そこで出会う農家の方や散歩をしている方など、地域の人と少しでもいいから雑談をするということは大切なことです。たった5分、10分(長くなると小一時間…)でも話をするだけで虫とりはスムーズになります。そして時に網を持って歩いているだけで悪い印象を与えてしまうこともある場合でもそんな印象やトラブルを和らげることができます。
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 もらいすぎた!笑

 この謎のマメとおひたしにしたら美味しいという野菜と夕顔をいただきました。ちなみにこの謎のマメは、おばあちゃんの娘さんがくれて植えたもので、食べるのではなく観賞用だそうですが、種名は分からないとのことでした!笑
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 さて、翌日から地形図を見て本格的な里山探険が始まりました。彼らが考えたルートは相当な移動距離でしたが、まぁ頑張るぞ!

 地図を片手に責任感のある子、虫を見つけたらすっぽかして離脱する子、最初から人任せな子、いろいろいます!僕はそこに関してはとやかく言いません。
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 やったオニヤンマ!
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〈オニヤンマ〉
 オニヤンマというトンボは大人になっても、何百回採る経験をしてきても、手に持つと「やっぱイイトンボだな~」と思います。
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 オオルリボシヤンマが連結する瞬間を採ったNくん。
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〈オオルリボシヤンマ〉
 美しくデカくカッコイイこのオオルリボシヤンマを子どもたちは狙っていました。採集の腕はまだまだですが、でもまぁワーワーやりながらもちゃんとみんな採っていたのでよしとしましょう!「強くたくましく採る!」がテーマのジュニア隊ならそのくらい軽く採ってもらわないと困ります!
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〈ギンヤンマ〉
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 美しいヒシの池
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 ジュニア隊きっての斬り込み隊長Aちゃん。この日も普段通りのテンションでなんのためらいもなくヒシ池に泳いで入っていきました。さすがだよ!君はジュニア隊の誇りだ!
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 そんなヒシ池で小学5年生のGくんはナミゲンゴロウの終齢幼虫を採りました。
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 さて次は湿地に入って水生昆虫の採集です。
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 真剣な顔でタモ網をふるうSくん
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〈コシマゲンゴロウ〉
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〈クロゲンゴロウ〉
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〈マルガタゲンゴロウ〉
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〈エゾコガムシ〉
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〈オオイトトンボ〉
 僕は湿地の淵でトンボの撮影をしていました。
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 先ほどヒシ池で泳いだAちゃんを煽てて僕の分も水生昆虫を採ってもらいました。彼女は採集が上手いのでクロゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウなどを次々と採集し、そのうちエゾコガムシも採ってきました。「おぉ!それは結構珍しい!」と思わず言ってしまったのが失敗でした。「え!じゃぁ私が貰う!」と言ってエゾコガムシはくれませんでした…笑
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 この日は直後にものすごい豪雨に見舞われ、気温も下がりこのままでは寒くてヤバイ!ということになり、少し早めに宿舎に戻りました。宿舎に戻ってからは標本づくりをしました。
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〈オオゴモクムシ〉

 エピソードを語ればまだまだいろいろあるのですが、それは観音崎自然博物館のYouTubeで!

 今年も無事に合宿を終えることができました。毎年これが終わるとやりきった感で一度自分のスイッチをオフにしたくなるのですが、去年はそのままオフにして無気力になり、オンにするまで時間がかかったので、今年は自分をコントロールして徐々に秋モードに切り替えていきたいと思っています!笑 そろそろ自分のために誰にも気を使わないエキサイティングな虫とりをしたいものです。



by shingo-ayumi | 2024-08-29 23:38 | 観音崎自然博物館 | Comments(0)