朝日新聞ってホントに北朝鮮&中国の手先かもしれないと思ってしまう記事。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

朝日新聞ってホントに北朝鮮&中国の手先かもしれないと思ってしまう記事。

朝日の一面見て、卒倒しそうになった。ジョンイルくんが死んで、なんと金正男礼賛??!! 「自由人」? 「世界をよく知り」? 正男が? 国を預かる気になれないのは、単に遊んでたいからだけでしょ。さらにジョンイルが「拉致問題でも『主犯』の疑いがぬぐえなかった」??!! 疑いかよ! さらに金正恩の心中を思いやる??!! どうなってるの、この若宮啓文という人物は? こんなのが「主筆」の朝日新聞って何、と思ってしまう。ところで主筆ってなんだか知らないけど、一応えらいんでしょ?

そもそも金正恩が三代目についたのは、ほかの国の政権交代とか王位継承とかとは同列に扱えないだろう。まずどう見ても、まともに状況わかってるとは思えない傀儡でしかない。北朝鮮の現状すべて把握して国を運営する気があるとは考えられない。それが何を考えようが関係ないでしょ。記事の前提からして変だわ。この北朝鮮(の親分一家)へのすり寄りかたって異様すぎ。

そして主張は、北朝鮮にもっと甘くしろ?? そうすりゃ正恩を懐柔できるかもというわけ? いやはや。本気でそんなこと思ってるとしたらホントおめでたい。北朝鮮の国が崩壊したら難民とか出て困るから、北朝鮮の人たちには悪いけどあの政権を温存させて封じこめるのがいちばん無難、という意見ならまだわかるけどね。その意味で、この記事の見解は特に中国(そしてもちろん北朝鮮の権力層)のマウスピースみたいなもんだけど。

ちなみにこの記事の続きも、ホントに無責任きわまるシロモノで、スキャンする価値もなし。



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