財務職の志望動機の書き方は?自己PRのポイント・例と取り入れたい3つの観点|【マイナビ会計士】公認会計士の転職・求人

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財務職の志望動機の書き方は?自己PRのポイント・例と取り入れたい3つの観点

財務職の志望動機の書き方は?自己PRのポイント・例と取り入れたい3つの観点

「財務部門への転職を考えているけど、志望動機をどう書けばいいか悩んでいる…」財務の専門性と自身の強みをどう結びつけるべきか、効果的な志望動機の構成に頭を悩ませている方も多いでしょう。

この記事では、財務職への志望動機を書く際の6つのステップと、経験別のアピールポイントを詳しく解説します。未経験者から経験者まで、それぞれの立場に合わせた具体的なアドバイスをお届けするため、ぜひ最後までご一読ください。

財務の仕事内容や求められるスキル、効果的な自己PR方法まで網羅的にカバーし、希望の求人を見つけたいとお考えでしたら、マイナビ会計士へご相談ください。専任アドバイザーが求人のご提案から説得力のある志望動機の書き方までサポートいたします。

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先に知っておきたい財務・会計・経理の違い

企業の経済活動を支える財務・会計・経理は、密接に関連しながらも異なる役割を担っています。それぞれの特徴を以下の表で比較しました。

部門 主な役割 時間軸 具体的な業務
財務 資金の管理・計画 未来 資金調達、投資計画立案、予算管理
会計 資産全般の管理 過去〜現在 損益記録、財政状態報告
経理 金銭の出入り管理 日々 預金・現金管理、売上管理、仕入管理、帳簿記入、決算書作成

財務部門は会社の将来を見据えた戦略的な資金管理を、会計部門は、企業活動における金銭や物品などの会社が保有する資産全般を管理します。経理部門であれば、日々の企業活動における金銭の流れを具体的に記録・管理するといった具合です。

これら3つの部門が連携することで、企業の健全な財務管理が実現されます。各部門が異なる時間軸と視点で業務を遂行し、総合的な経済活動の把握と管理を可能にしているのです。

財務部門の具体的な業務内容

財務部門は、企業の資金管理と財務戦略の要として重要な役割を果たしています。主な業務内容は以下の4つに分類されます

  1. 財務戦略の立案
  2. 予算・資金管理
  3. 資金調達
  4. 余剰資金の運用

要するに、財務部門は企業の「お金」に関する戦略的な意思決定と日常的な管理を担当し、企業の持続的な成長と安定性を財務面から支える重要な役割を果たしているものです。財務に関する仕事・業務詳細については以下のページもご覧ください。

財務の志望動機の書き方6ステップ

財務部門への転職を考えている方は、自身の強みと財務職への適性を明確に伝える志望動機を書かなければなりません。そこでここからは、効果的な志望動機を作成するために、書き方を以下の6つのステップに分けて解説します。

  1. 自己分析を行う
  2. 業界・企業研究を行う
  3. 志望理由を明確化する
  4. 具体的なエピソードを用意する
  5. 構成を組み立てて書く
  6. 読み直して改善する

自己分析を行う

第1ステップは自己分析です。志望動機の土台となることから、しっかりと調べて明確にしなくてはなりません。具体的には、以下のような手順で自らを深掘りしてください。

  • 経験、スキル、価値観を深く掘り下げる
  • 財務への興味や情熱の源を探る
  • 数字を扱う能力、分析力、コミュニケーション能力などを洗い出す
  • 自身の強みと財務職との関連性を明確にする

「大学時代の会計学研究で培った分析力が、財務職への適性になりそう」といった曖昧な状態から、より詳細に自らを見つめ直すことがポイントです。この段階で自己理解を深めることで、説得力のある志望動機の土台を作れます。

業界・企業研究を行う

第2ステップは、業界と企業の徹底的な調査です。具体的には、以下のような方法で下調べをしっかりと行ってください。

  • 財務部門の役割や課題を調べる
  • 業界のトレンドを把握する
  •  企業のWebサイト、年次報告書、ニュース記事を活用する
  • 可能であれば、社員や業界の専門家とネットワーキングを行う

単なる表面的な情報収集ではなく、ここで大切なのはその企業の財務部門が果たす具体的な役割と、あなたがどのように貢献できるかを見出すことです。よく調べていることは「細かく調べて確認できること」を伝えられますし、自身のスキルと企業におけるニーズのマッチングも明確になります。

志望理由を明確化する

第3ステップでは、自己分析と業界・企業研究の結果を踏まえ、なぜあなたが財務職を志望するのか、そしてなぜその特定の企業で働きたいのかを具体的に整理しましょう。例えば、財務の専門性を高めたい、経営の意思決定に貢献したい、グローバルな財務管理に携わりたいなどのキャリアプランと企業が提供する機会を結びつけるイメージです。

また、企業の財務戦略や課題に対して、スキルや経験がどのように活かせるかも考えます。志望理由を明確にすることで、面接官に対して熱意と適性を効果的に伝えることができます。

具体的なエピソードを用意する

第4ステップは、あなたが本当に体験した具体的なエピソードの準備です。志望動機に説得力を持たせるため、「御社の海外展開に伴う財務リスク管理に、私の国際会計の知識を活かしたい」といった具体的な貢献案を考えておくと良いでしょう。

嘘のエピソードは簡単に見破られることから、以下のようなエピソードがないかを考えてみてください。

  • 財務分析が経営判断に貢献した経験
  • チームで財務課題を解決した事例
  • 財務関連の資格取得や独学の経験
  • 志望企業での具体的な貢献案

ポイントは、このエピソードが志望企業の求める人材像や課題解決にどうつながるかを明確に示すことです。スタートからゴールに至るまで、一貫していることが伝われば、志望動機の説得力は自然に高くなります。

構成を組み立てて書く

第5ステップは、ここまでに集めた情報を基軸として、志望動機の構成を組み立てることです。このステップでの基本は、論理的で読みやすい流れを作ることです。応募書類の志望動機における文字数は200文字~300文字するのが一般的なことから、この中であなたの魅力を伝える必要があります。

一般的な構成として、「導入」「志望理由」「自己PR」「将来のビジョン」「結び」などが挙げられます。各パートをスムーズにつなげ、全体として一貫性のある内容にすることが重要です。構成を組立てる際は、読み手を惹きつけ、適性と熱意を効果的に伝える流れを作りましょう。

読み直して改善する

最後に志望動機を書き上げたら、必ず読み直しと改善を行いましょう。まず、以下の2点から志望動機に問題はないか、矛盾はないかを確認してください

  • 内容面:志望理由の説得力、エピソードの具体性、企業研究の深さを確認
  • 文章面:誤字脱字、文の長さ、段落構成、専門用語の使用を確認

不安なときには第三者に読んでもらい客観的な意見をもらったり、時間を置いて再度読み直したりすると、新たな改善点が見つかることもあります。大切なのは、読み手の立場に立って、わかりやすく説得力のある内容になっているかを吟味することです。

とはいえ、自己分析からの一連の流れは個人で行うと膨大な時間と労力がかかります。また、必ずしも的確な意見をもらえるとも限りません。財務を本気で目指して志望動機を書き上げたいとお考えでしたら、ぜひマイナビ会計士のアドバイザーへご相談ください。一緒に志望動機をより洗練させ、採用担当者の心に響く内容に仕上げましょう。

財務の志望動機における効果的な3つの自己PR方法

ここでは、財務の志望動機を書く上で特に効果的な以下3つの自己PR方法を紹介します。上手に使うことで、強みや適性を明確に伝えて、採用担当者の心に響く志望動機を作成しましょう。

  1. スキルや経験を棚卸しする
  2. 過去と現在でズレのないエピソードを伝える
  3. 最新ツールへの適応力をアピールする

スキルや経験を棚卸しする

財務の志望動機を作成する際、財務職に関連する能力や経験を深く掘り下げます。何を書くとしても、自らのスキルや経験を明確にできなければ中身は薄くなりますし、内容も相手に伝わりにくいからです。具体的には、以下のような点に注目しましょう。

  • 数字を扱う能力
  • 分析力
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力
  • チームワーク

直接財務に関係しない経験でも、財務職で活かせるスキルを見出すことが大切です。この作業を通じて、自分の強みや独自性が明確になり、志望動機の内容が充実します。また、財務職との関連性を意識しながら見直すことで、自身の経験やスキルを財務の文脈で効果的にアピールできます。結果として、説得力のある志望動機を作成するための土台となるのです。

過去と現在でズレのないエピソードを伝える

財務の志望動機では、一貫性のあるストーリーを描くことが肝心です。過去の経験、現在の志望理由、将来のビジョンが論理的につながることで、志望動機の信憑性が高まります。エピソードを構成する際は、以下の4点を意識しましょう。

  1. 過去に何があったのか
  2. そのときどう考えたのか
  3. その経緯でなぜ財務を選んだのか
  4. 最終的に将来どうなりたいのか

それぞれが自然につながるエピソードを考えることで、採用担当者に「本当に財務職を志望している」という強い印象を与えられます。ただし、それぞれに論理的な飛躍がないようにすること、そして過去の経験と現在の志望理由が無関係なストーリーは避けましょう。

最新ツールへの適応力をアピールする

財務部門では、企業情報を一元管理するERPシステムや最新の財務ツールの活用が日常的に行われています。そのため、それぞれにおける適応力や活用経験をアピールすることは、効果的な自己PR方法となります。具体的には、以下のような点をアピールすると良いでしょう。

  • 使用経験のあるERPシステム(SAP、Oracleなど)の名前と活用方法
  • デジタル化推進の実績
  • 特定業界向け財務ツールの知識や使用経験
  • データ分析ツール(Excel, Power BIなど)の活用スキル

さらに、新しいツールやテクノロジーに対する学習意欲もアピールポイントです。すでに学習している等、前向きな姿勢をアピールすることで変化の激しい財務環境に適応できる、つまり即戦力として期待しやすい人材だと伝えられるでしょう。

財務の求人からわかる志望動機に取り入れたい3つの観点

財務職の志望動機を作成する際、求人情報から読み取れる観点を取り入れることでより魅力的になります。ここでは、財務の求人から見えてくる3つの観点を紹介します。

  1. 経営の意思決定に貢献する役割への意志
  2. 事業部門との協働
  3. グローバルな財務管理への意欲

経営の意思決定に貢献する役割への意志

マイナビ会計士が保有する財務職の求人では、「経営陣との距離が近い」「CFOと直接やりとり」といった記述が多く見られ、財務部門が経営の意思決定に深く関わっていることを示しています。また、「IPO準備」や「ガバナンス体制の構築」などの記述も多く、企業の成長段階に応じた財務体制づくりへの意欲も求められています。

これを受けて志望動機では、経営の意思決定に貢献したいという意志を明確に示すことが大切です。例えば、「財務データを基に経営陣の意思決定をサポートし、企業の持続的な成長に貢献したい」といった表現を用いることで、この観点をアピールできます。また、IPOや企業統治に関する知識や興味があれば、それも積極的に盛り込むと良いでしょう。

事業部門との協働

一方で、財務の求人では、「事業部門との連携」や「経営管理」といった記述も多く見られます。財務部門が単に数字を管理するだけでなく、事業の実態を理解した上で財務的観点から事業の成長や改善に貢献することが期待されているためです。

この場合の志望動機においては、財務の専門性を活かして事業部門と協働し、企業価値の向上に貢献したいという意欲を示しましょう。「財務データを活用して事業部門の課題を可視化し、改善策の提案を行いたい」といった具体的な目標を述べることで、この観点をアピールできます。

グローバルな財務管理への意欲

その他にも、グローバルな視点や国際的な財務業務への意欲もよく挙げられる観点です。「海外子会社の管理」や「クロスボーダーM&A」などの記述が多く見られることからも、グローバルな財務管理スキルの重要性がうかがえます

この点においては、国際的な財務業務に対する興味や意欲を示せる内容が効果的です。「グローバル展開する企業の財務管理に携わり、国際会計基準や為替リスク管理などの専門知識を活かしたい」といった表現を用いるなどです。海外経験や語学力がある場合は、それらも積極的にアピールすると良いでしょう。

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【経験別】財務の志望動機を書く際に押さえたいアピールポイント

財務職への志望動機においては、未経験者、経験者、第二新卒それぞれで効果的なアピールポイントも異なります。ここでは、以下の3つに分けて各経験レベルに応じた志望動機の書き方のポイントを詳しく解説します。

  • 未経験
  • 経験者
  • 第二新卒

未経験

未経験者が財務職を志望する際は、関連するスキルや資質を具体的にアピールすることが大切です。事務処理能力の高さや数字への強さを示す実績、関連資格(簿記など)の取得状況と学習成果、数字を扱う適性や論理的思考力を示すエピソードを伝えましょう

  • 「前職での正確な事務処理により、部署の業務効率が20%向上した」
  • 「日商簿記2級を取得し、財務諸表の基本的な読み方を理解している」
  • 「学生時代のアルバイトで売上管理を任され、データ分析により売上を10%増加させた」

上記のような具合で財務への興味と学習意欲、そして適正をアピールします。直接的な財務経験がなくても、関連するスキルや資質、学習意欲を具体的にアピールすることがポイントです。

経験者

財務経験者の志望動機では、実務経験を基に即戦力としての価値をアピールしましょう。具体的には、過去の具体的な業務内容とその成果、志望企業の財務状況への理解、経験を活かした貢献プランと新たな挑戦などです。実際に書く場合は、以下のように何をして、どうなったかを伝えてみてください。

  •  「前職では月次決算業務を担当し、決算期間を従来の10日間から7日間に短縮した」
  • 「貴社の直近の決算報告を拝見し、○○の点に注目しました」
  • 「前職での国際会計基準(IFRS)導入の経験を活かし、貴社のグローバル展開をサポートしたい」

具体的な実績と専門知識を示しつつ、志望企業での具体的な貢献イメージを描くと伝えやすくなります。また、貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)、有価証券報告書を開示している場合、内容を読み込み、理解しておくと信ぴょう性を高められるでしょう。

第二新卒

第二新卒として財務職を志望する場合、学生時代のエピソードや財務における専門性を高めるための取り組み、前職での経験の活かし方などを伝えるのが有効です。いずれにおいても財務を選んだ理由は、一貫性を保った状態で明確にしてください。

  • 「大学のゼミで企業分析を行った際、財務諸表の大切さに気づき、以来財務への興味が高まりました」
  • 「社会人になってから日商簿記2級を取得し、現在は1級の取得を目指して勉強中です」
  • 「営業職での経験を通じて培った数字への感覚と、顧客ニーズの理解力を財務分析に活かしたい」

財務を選んだ明確な理由を伝えつつ、関連する学習や経験、そして前職での経験をどう活かすかを具体的に述べることができれば信ぴょう性も高まります。キャリアチェンジへの強い意志と、財務職での成長性を全面にアピールしましょう。

財務の志望動機でアピールできる資格には何がある?

財務の志望動機でアピールできる資格には、以下の3つが挙げられます。

  1. 公認会計士・税理士
  2. ファイナンシャルプランナー
  3. 簿記検定と会計関連の資格

公認会計士・税理士

公認会計士と税理士は財務分野においてもっとも権威のある資格で、財務の志望動機においてもアピールポイントとなります。公認会計士は、企業の財務諸表の監査や会計コンサルティングを行う専門家であり、財務部門での高度な業務に直結する知識を持っています。一方、税理士は税務に特化した専門家で、税務申告や税務コンサルティングを行うのが一般的です。

また、税理士試験には科目合格制度があることから、全科目の合格を待たずとも一部の科目に合格していることを志望動機でアピールできます。専門知識の習得に向けた努力と学習意欲を示す良い証拠となるでしょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は、個人や企業の財務計画を立案する専門家としての知識を証明するものです。経済状況や将来起こり得る大きな出来事を予測しながら、お金に関する総合的な計画を立てる点において、企業の財務部門で求められるスキルと共通しています

FPの知識は、企業の財務戦略立案や資金計画にも応用できるため、財務部門への志望動機において有効なアピールポイントとなります。例えば、「FPの資格取得を通じて培った長期的視点と総合的な財務分析力を、御社の財務戦略立案に活かしたい」といった形で志望動機に盛り込むことができるでしょう。

簿記検定と会計関連の資格

簿記検定や会計関連の資格も財務部門への志望動機において、特に未経験者にとって重要なアピールポイントとなります。この資格は、経理や会計の基礎となる知識を証明するものであり、比較的取得しやすいという特徴があるからです。

例えば、日商簿記検定は3級から1級まであり、段階的に知識を深められます。また、BATIC(国際会計検定)やCFM(公認財務管理者)なども、財務・会計の専門性をアピールする上で効果的です。「財務の基礎知識を身につけるため、独学で簿記3級を取得しました」といった形で志望動機に盛り込むと良いでしょう。

財務の志望動機を考える際に役立つスキルや適性は?

財務部門への志望動機を考える際には、特定のスキルや適性もアピールポイントの参考になります。以下に分けて、財務職で求められる主要なスキルと適性を詳しく見ていきましょう。

  • 財務戦略力
  • 資金管理
  • 資金調達
  • コミュニケーション能力
  • 数字を扱う能力
  • 財務の専門性への興味と学習意欲

財務戦略力

財務戦略力とは、企業の財務状況を分析し、将来の成長に向けた戦略を立案する能力のことです。具体的な例としては、以下が挙げられます。

  • 経営目標達成のための資金計画策定
  • 投資判断
  • リスク管理

企業の持続的な成長と価値向上に寄与するため、志望動機で強調すべきポイントです。志望動機においては、過去の経験や学習を通じて培った分析力や戦略的思考力を伝えつつ、それらを財務戦略にどう活かせるかを具体的に述べましょう。

資金管理

資金管理は、キャッシュフローの予測と管理や運転資本の最適化、そして資金の効率的な配分など企業の日々の運営に不可欠なスキルです。適切な資金管理により、企業の財務健全性が維持され、事業の円滑な運営が支えられます。

この点において志望動機では、数字への強さ、計画性、細やかな注意力などをアピールすると良いでしょう。また、最新の財務管理ツールやシステムへの関心や習熟度を示すことも効果的です。

資金調達

資金調達は、企業の成長戦略を実現するために行われるものです。主な内容として挙げられるのは、以下のとおりです。

  • 様々な調達手段(銀行融資、株式発行、社債発行など)の理解
  • 最適な手法の選択能力
  • 投資家や金融機関とのコミュニケーション能力

志望動機に盛り込む際には、財務分析能力や市場動向の理解力、さらには交渉スキルなどをアピールすると効果的です。資金調達の経験がなくても、学習意欲や関連する知識を示すことで、将来的な成長性も伝えられます。なお、求められるスキルについて詳しくは、下記ページもご覧ください。

コミュニケーション能力

財務部門では、単に人と話すスキルだけでなく、複雑な財務情報を様々な部門や経営陣に分かりやすく説明して納得してもらう能力が求められます。また、以下の能力もコミュニケーションの一環として挙げられます。

  • 経営に関する数字を分析し、問題点を発見・解決策を提示する論理的思考力
  • 財務情報を「翻訳」して伝える能力
  • 数字を通じて会社の課題を明確に伝える能力

志望動機では、過去の経験で培ったプレゼンテーション能力や、異なる部門との協働経験などを具体的に述べると効果的です。未経験であっても伝えやすいことから、自らに関連したエピソードはないかを棚卸ししてみるのも良いでしょう。

数字を扱う能力

財務部門では数字を正確に扱い、その意味を深く理解する能力が求められます。数字の背後にある事業の実態を読み取るだけに限らず、会社の状況を数字で把握したり、的確な判断を下したりするなどが一例です。

志望動機で伝える際には、これまでの経験で培った数字を読み解く力や、データ分析スキルをアピールすると良いでしょう。会社の数字に慣れていたり、数値分析や改善策の提案をしたりした経験があれば、その点も強調できます。

財務の専門性への興味と学習意欲

財務分野は常に変化するため、継続的な学習は未経験から経験者に至るまで求められる能力です。そのため、志望動機では「現在勉強している」「すでに取得済み」など、財務の専門性に対する強い興味と学び続ける意欲を示すことが大切です。

また、現在の独学での財務会計学習状況や簿記資格の取得状況と今後の目標、税制改正など最新情報の収集姿勢なども挙げられます。ここで大切なのは財務の専門性を深める強い意欲と実際の行動を示すことで、将来性と価値を企業に伝えることです。終始一貫したエピソードを添えて、積極的にアピールしましょう。

財務の志望動機に関するよくある質問(FAQ)

最後に、財務の志望動機に関する以下のよくある質問へ回答します。

  • 財務職に向いている人はどんな人ですか?
  • 財務部の目的はなんですか?
  • 財務はなぜ必要なの?

財務職に向いている人はどんな人ですか?

財務職に向いている人は、経営への深い関心と高い専門性を持ち、数字に強く分析力に優れた人です。また、金融、会計、法律などの幅広い知識を持ち、統合して企業の財務戦略を立案できる能力も求められます。

志望動機を書く際は「経営課題に対する分析力を活かし、財務の視点から企業価値向上に貢献したい」といった表現で、自身の適性をアピールできる点でもあります。

財務部の目的は何ですか?

財務部の主な目的は、企業の財務健全性を維持し、持続的な成長を支援することです。具体的には、資金調達、予算管理、金融機関との交渉、投資判断など、企業の資金に関わる幅広い業務を担当します。

志望動機に反映する際は、この目的を理解した上で、自身がどのように貢献できるかを明確に示すことが効果的です。「長期的な視点で企業の資金繰りを最適化し、安定した経営基盤の構築に寄与したい」といった表現で結びつけられると良いでしょう。

財務はなぜ必要なの?

財務が必要な理由は、端的に言えば企業の持続的な成長を支えるためです。財務は企業の血液とも言える資金の流れを管理し、適切な投資判断や資金調達を行うことで、企業の健全な発展を促進します。

「財務の視点から企業の成長戦略を支援し、長期的な企業価値の向上に貢献したい」といった表現であれば、この重要性を理解していることをアピールできるでしょう。

まとめ

財務職への志望動機は、単なる自己アピールの場ではなく、企業の未来を共に描く意欲と能力を示す機会だと考えましょう。志望動機作成では、自己分析と企業研究を徹底し、財務の専門性と自身の強みを結びつけることがポイントとなります。

しかし、実際に自己分析や企業研究を行い、それを魅力的な志望動機にまとめ上げるのは、簡単なことではありません。特に、未経験者、経験者、第二新卒など、それぞれの立場によって強調すべきポイントが異なるため、個々の状況に応じたアプローチが必要となります

マイナビ会計士では、財務・会計分野に特化したアドバイザーが在籍しており、個々の状況に合わせて志望動機作成のサポートを行っています。志望動機で悩んでいる方や、より効果的なアピール方法を模索している方は、ぜひマイナビ会計士にご相談ください。

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