セントラルヒーティングのオトクな使い方。家全体をふんわり節約保温
こんにちは! ジョンソンレディの神田恵理です。今回は、暖房のオトクでエコな使い方についてお話しします。
今の一戸建ての暖房は、灯油やガスの暖房専用ボイラーを使ったセントラルヒーティングが主流です。
高気密・高断熱の家を24時間自動的に暖め、春や秋のような心地良い温度に保ちます。
家の中がどこに行っても暖かく、浴室や玄関も寒くなりません。
お母さんが赤ちゃんに授乳中、寒い思いをすることもありませんし、パネルヒーターは表面が高温にならないので、お子さんが触れてもやけどをする心配がなく安心です。
でも、使い方を間違うと、せっかくの暖房も「寒かろう高かろう」になってしまいます。暖房のコツを覚えて、快適に冬を過ごしましょう。
暖房は24時間つけっぱなし。家の中全体を暖かく
灯油ストーブの生活に慣れていた人は、セントラルヒーティングの家に引っ越した後も、寝る前や外出する時に暖房を切ってしまいがちです。
「24時間暖房をつけっぱなしにするのはもったいない」という感覚は、なかなか変えられないようです。
セントラルヒーティングの場合、暖房は24時間入れておくのが基本中の基本です。
空気を暖めるのではなく、熱が物に直接伝わる仕組みなので、温風ヒーターのように部屋を急に暖めることができません。
暖房を切って室温が下がると、暖まるまで時間がかかりますし、かえって光熱費がかさみます。
旅行や帰省で何日か家を空ける時も、低めの温度設定でつけっぱなしにしてください。
ボイラーもサーモスタットバルブも、真ん中が基本
セントラルヒーティングは、ボイラーで45〜70℃に温めた温水を、各部屋のパネルヒーターに循環させる仕組み。
ボイラーとパネルヒーターの両方に、温度を調整する目盛りがあります。
ボイラーの出湯温度は、最低と最高の間の真ん中にセットしてください。
節約のつもりで、ボイラーの出湯温度を下げてしまうと、温水が家の中を循環している間にどんどん冷めて、暖房の効率が悪くなります。
1枚1枚のパネルヒーターには、室温を一定に保つサーモスタットバルブが付いていますが、こちらも基本は目盛りの真ん中です。
ボイラーは真ん中、パネルも真ん中で、室温が20℃になります。
室温を何度に設定するかは、ライフスタイルに合わせて
室温は20℃ぐらいが、体感的に寒いとも暑いとも感じなくて、ちょうどいいと思います。
リビングを22℃に設定すると、黙ってテレビを見ているにはちょうど良くても、家事で体を動かすと暑いくらいですね。
ベストな室温は、それぞれの家庭のライフスタイルによって違います。
共働きで日中は家に誰もいないお宅なら、昼間は温度を下げられますし、主婦の奥さんは、昼も部屋を暖かくしておきたいですね。
1階と2階がそれぞれ独立したフロアになっているか、リビングに階段や吹き抜けがあるかでも、最適な室温は変わってきます。
空気の対流を起こさないため、家中を同じ温度に
暖房の基本でもう一つ大切なのは、部屋と部屋の間に温度差を作らないこと。
例えば、もしリビングを25℃、寝室を15℃くらいにすると、家の中の空気が対流を起こしてしまいます。
対流が起きると、室内のハウスダストが舞い上がって空気が汚れますし、室温が低い部屋が結露しやすくなります。
設計段階で工夫できる暖房の効率アップ
室内の暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れて冷え、冷気が床に降りてくることをコールドドラフト現象と呼びます。
足下が寒くなって不快なだけでなく、健康にも良くないといわれています。
窓のすぐ下にパネルヒーターを配置すると、このコールドドラフト現象を抑えることができます。
リビングなどの大きな掃き出し窓は、特に熱が逃げやすいので、外に出る時に邪魔にならないような高さの小さなパネルヒーターを設置するのがおすすめです。
冷暖房エアコンを肌寒い季節の補助暖房に
秋や春先は、全館暖房が必要なほど寒くなくても、ちょっと暖まりたい日がありますね。
補助暖房として、冷暖房エアコンを取り入れてはいかがでしょう。
共働きのご家庭なら、日中の室温を20℃以下にして、帰宅した時にエアコンで部屋を暖めるのもいいですね。
また、カーテンは窓から熱が逃げないよう、遮光性や遮熱性の高いものを選びましょう。
玄関の床暖房で冷たい外気をブロック
玄関のたたきに床暖房を入れると、外から帰ってきた時に暖かく、外から入ってくる冷気をブロックできます。
玄関の濡れた靴やコートも、自然に乾いて快適です。
暖房器具のベストな使い方を個別にアドバイス
私たちジョンソンレディは、皆さんに快適な省エネ生活を送っていただくため、それぞれのお宅にうかがった時に暖房の使い方を個別にアドバイスしています。