新築を建てる前の地鎮祭やり方とは?行う必要性は?
こんにちは。COZYの川口です。
新しく家を建てる前に土地を清め、工事の安全を祈願する地鎮祭。
古くからの慣習ではありますが、今の時代、行うか行わないかは施主様の判断次第です。
そうなってくるとお客様からは「で、本当のところやった方がいいんでしょうか?」と聞かれるんですよね。
僕の答えは「絶対にやる必要があるかというと、そうではないですね」。
実際、僕のお客様では半々なんですよ。
結局は人それぞれということになってしまうのですが、もし迷うのならこういう観点で決める人もいますよ、という例を挙げていってみましょう。
新築で地鎮祭をするかどうかは、建てる土地のタイプにもよる
地鎮祭をやるかやらないか、新しく家を建てる土地がどういう場所であるかによって判断する方もいます。
1.一般流通地
いわゆる空き地を購入した方は地鎮祭を行う率が高いです。
土地の下見の時にはたいてい更地になっているので、以前どんな家が建ち、どんな人が住んでいたかわかりません。
そのためいろいろと想像して不安になる人もいますが、特段何もない土地が大半です。
それでも、これから自分が一生住むお家なので一度きちんとお清めをして、安全に工事が進むよう土地の神様にお願いしておこうと考える方は多いです。
2.造成地
宅地造成をした土地は、造成会社が先に一帯の地鎮祭を済ませています。
すでに神主さんに清めていただいていますから、無理にもう一度行う必要はありません。
「でもやっぱり自分の土地だし」と考える方だと、自分たちで簡易的なお清めをすることも。
地鎮祭の儀式の中で、土地を清める「四方祓(しほうはらい)」という作法がありますが、これを簡略化してやってもいいですね、と僕もお客様にお話ししています。
3.親族からの譲渡地
親御さんなどが住んでいた土地で建て替え工事をする場合、地鎮祭はあまり行わないようです。
代々住んできた土地に思い入れや愛着があるからこそ、先祖の思いみたいなものをそのまま引き継いでお家を建てる。
「それでいい」と僕自身も思うので、あえて地鎮祭をおすすめするようなことはしません。
自分たちで地鎮祭を行う時は何が必要?そのやり方は?
前項で触れた簡易的なお清めをする場合、やり方に特に決まりはないのですが、参考まで四方祓についてご紹介しますね。
流派によっても異なるようですが、本来の「四方祓の儀」は、紙や麻を切って作った「切麻(きりぬさ)」というものを米や塩とともに土地の中央と四隅にまき、祓い清める儀式です。
自分たちでやるという方には米、塩、酒を少量ずつでいいので持ってきていただいて、ご家族で土地の四隅にまき、最後に柏手を打って土地の神様にご挨拶するというような感じです。
「これで土地を清められたね」と施主様が満足できる方法であれば何でもいいんですよ。
ちなみに当社の場合、地鎮祭に関して特に指定がなければ、神社への依頼や工事関係者の日程調整はもちろん、祭壇やお供物の準備に至るまで、お客様側での手配は不要です。
地鎮祭当日に規定の玉串料だけ用意して現地へ来てくださるだけでいいので楽ちんです。
もし特定の神社にお願いしたいとか、仏教やキリスト教など神道以外の宗教にのっとって行いたいという場合はお客様ご自身で依頼していただくことになりますが、そのような選択も可能です。
神式の地鎮祭については以前のコラムである程度詳しくご紹介しているので、よかったら読んでみてください。
新築での地鎮祭は家族の思い出にもなる
最初に書いたように、地鎮祭は絶対にやる必要があるものだとは思いません。
ただ、僕自身が造成地に家を建てる時はやりましたね(笑)
僕にとっては仕事を通じて見慣れた行事でしたが、家族にとっては初めてのことなのでやってよかったみたいです。
子どもが生まれて百日目のお祝いで神社へ行く時のような、そんな感覚で家族の思い出づくりとして行うのもアリでしょうね。
あとは余談ですが、お客様から「地鎮祭の後にご近所へ挨拶しに行ったほうがいいでしょうか?」という質問もよくいただきます。
これから始まる工事については施工会社が挨拶に回っているので、お客様自身が行くのは引っ越しの時でいいんです。
お家が完成するまでに忘れられちゃうかもしれないし、引っ越しのトラックが停まることで迷惑をかける可能性もあるので、入居日が決まった頃に「○日に引っ越してきます」と挨拶する方が相手も安心するでしょう。
新築入居時のあいさつについてはこちらの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
新築引っ越し時の挨拶はいつ行くの?マナーやノウハウもご紹介
どんなに些細なご相談でもお客様が納得するまで僕たちも一緒に考えます。
お家づくりに関して、迷っていることや判断がつかないことがあったら、ぜひ一度お気軽に札幌COZYの新築一戸建て相談窓口へお気軽にご相談ください!