「海外社員比率を20%に」グローバルへと急成長するカバー人事部が描く、世界を目指す組織づくり | COVERedge

「海外社員比率を20%に」グローバルへと急成長するカバー人事部が描く、世界を目指す組織づくり

わずか数年で社員数が10倍に増え、今年3月には初の海外拠点「COVER USA」を発表するなど、世界的な注目を集めるカバー株式会社。急成長に伴い、社内の仕組みや文化も大きく変化を遂げています。この目まぐるしい進化と拡大による成長を支える要となっているのがカバーの人事部です。

グローバル市場へと躍進するVTuber業界のリーディングカンパニーとして、どのような人材を求め、どのような組織を目指しているのでしょうか?エンターテインメントの未来を切り拓く、人事部の展望に迫ります。

「グローバル企業になる過程を体感できる」入社の決め手となった、カバーの魅力

ーまずは自己紹介として、カバーに入社した時期や、これまでの経歴を教えてください。

2020年4月に入社し、現在は5年目になります。執行役員管理本部長兼人事本部長として、人事や経理、法務など会社のバックオフィス全般を担当しています。新卒では日本郵政に入社し、その後、公認会計士を取得し監査法人トーマツでの勤務を経て、医療系ベンチャーで取締役COOを務めたのち、転職エージェント経由でカバーに入社しました。

私は2021年に入社しました。新卒ではIT業界専門のエージェント企業に入り、前職ではスマホゲーム会社で採用や人材開発を担当していました。カバーに転職したのは、前職の社員がカバーに入社し、紹介してもらったのがきっかけです。現在は人事本部採用チームのマネージャーとして、新卒・キャリア含めて年間200名規模の採用を行っています。

ー転職の際に重要視していたことや入社の決め手となったことはありますか?また、入社当時のカバーの会社規模についても教えてください。

転職エージェント経由でカバーのことを知り、それまでVTuberやホロライブプロダクションという名前は聞いたことあるな、といった程度の知識でしたが、社長や社員がコンテンツを大切にしていると強く感じ、入社を決めました。 現在カバーの社員は約600名おりますが、入社当時は60〜70名で、まだ1フロアのオフィスでした。入社当時は3人だったバックオフィスも現在は管理・人事あわせて40〜50名おり、大きく成長したなと感じます。日に日に強い組織になっていると実感します。

私の入社当時は200名ほどの規模でした。IT×二次元コンテンツには日本から世界に向かって戦えるポテンシャルがあり、ホロライブプロダクションはこれから世界で伸びていくという勢いを感じてワクワクしたのが大きな決め手でした。グローバル企業になっていくまでを体感することは滅多にできない経験です。その過程を、せっかくならこの一度しかない人生で味わってみたいと強く思いました。

今のカバーには「世界に行くぞ!」という会社共通のチャレンジがあり、そこをひとつずつクリアしていく楽しさや達成感がありますよね。

例えば、先日も「ロサンゼルス・ドジャース」とのコラボを実施しましたが、世界で広がっていくコンテンツに携われるのはカバーの大きな魅力ですよね。ホロライブプロダクションのユーザーは4割が海外ですし、今後さらにグローバル展開が加速されると感じています。

趣味で繋がるSlackや、全社ミーティングで絵文字が飛び交う!ユニークで柔軟なカバーの社風

ー日本発でグローバル展開していく企業の一員になれるのはとても大きな経験になっていきそうですね。カバーの社風やカルチャーは当時と今とで何か変化はありますか?
また、どのようなカルチャーがカバーには根付いていますか?

入社当時から社員は10倍に増えましたが、当時から社風は変わりません。とても真面目で自社コンテンツを大切にしている方が多く、会社が大きくなっても堅実に、新しいことにも果敢に挑戦しようという意識を持っている人たちがたくさんいます。大人数の会社になっても、個人の個性を尊重するカルチャーが醸成されています。

カバーの社員は、ピュアな方が多いですよね。現状を見極めつつチャレンジしていくカルチャーは、やはり、「世界に行くぞ!」という会社共通の明確なビジョンがあるからだと思います。部署は違えど、グローバル企業を目指すべく、ともに切磋琢磨し、部署を超えて一丸となろう、という意識で自然と社員全員が繋がっていると感じます。

社内での交流が頻繁なのもカバーの特徴ですね。月1回開催されるオンラインでの全社ミーティングもとてもあたたかい雰囲気で、チャット欄では発表に対してのコメントや絵文字がたくさん贈られているんです。

 所属タレントの配信くらいチャット欄を盛り上げてくれますよね(笑)。社内ではSlack(スラック)を使っているのですが、業務と別に趣味のチャンネルがあるんです。私はポーカーのチャンネルに入っています。

ゲームや漫画、ご飯など、様々な趣味のチャンネルが100個くらい立ち上がっていて、部署を超えて好きなことで社員同士が交流をしています。部活もつくりたいという声もあるので、今後もこうした社内交流は人事部としてもどんどん盛り上げていきたいですね。

「やりたいことや成し遂げたいことが会社と合っている」採用時に重視する適性とは

ー個人の好きなことを大事にできるカルチャーはエンターテイメントを提供する会社としてとても意義がありそうですね。
現在採用も強化をしているかと思いますが、面接など採用時に最も重視していることは何でしょうか?

当たり前のことかもしれませんが、採用候補者の方にとって成果を出せる環境なのか・成果を出したいと思えるのか、また候補者の方がその能力を充分に発揮できるのかというところを特に重視していますね。そのために「(今後のキャリアを含め)何を目指しているのか、何を成し遂げたいのか、その軌道の中にカバーが合っているか」を採用時点では質問などを通して意識して聞いています。それらが会社と社員とで合っていれば、自ずと「これをやるべき」「やりたい」が生まれ、それが大きな成果に繋がると思うんです。

採用候補者本人がどんなキャリアを描きたいかを聞くことは大事ですよね。その人のやりたいことが会社とマッチしないとパフォーマンスが出ません。スキル面やカルチャーフィットも見ていますが、何をしたいのか、という目的感がある人を重視しています。単に「会社が成長しているから来ました」だけではなかなか難しいです。まだ若い会社なので、社員育成制度が成熟しておらず、ポテンシャルのある人を採用する必要があります。そのために人事部としては、そうした方々が活躍できるポジションを作ることがミッションでもあります。

 ーなるほど。カバーに入ることをキャリアの目的とするのではなく、自身のキャリア形成とカバーの事業をリンクさせて自分はどうなりたいかを考えることが大切なのですね。
そうした面接などを経て、入社した社員に活躍いただくための工夫や仕組みなどはありますか?

人事部では、部署の上長と新しく入った社員とのミーティングを定期的に設けています。上長とは3ヶ月目までの目標を決めてアクションプランを作り、入社後目標に基づいた評価ミーティングなどを行います。入社された方とは定期的に人事部が1on1を行い、困りごとや業務の進捗の確認を行っています。入社した社員が早期に活躍できるようにフォローするのと合わせて、良い採用のためにも私たち人事が現場を知ることはとても大切なので、現場の状況をできるだけリアルに知り、採用の質を担保できるように心がけています。

毎月15〜20名ほど新しい社員が入ってくるので、新しい人を受け入れるカルチャーは醸成されていますね。新しく入社する方が多い一方、退職率は10%程度と低い割合です。これは採用時点からカルチャーマッチがうまくできているためだと思います。また、残業が多いのでは、と思われがちなのですが、全社の平均残業時間も月12時間程度と、働きやすい環境だとと思います。

入社時にはSlackの全社チャンネルで自己紹介をしてもらったり、部署ごとでウェルカムランチも行っています。その他にも、月1回の全社ミーティングでは社長の話や各部署からプロジェクトの発表があるので会社全体の現状を知ることができます。さらに年1回オフラインでの全社ミーティングもあり、そこでは表彰やワークショップを行っており、新しい方でも社員同士で絆を築きやすい環境だと思います。

ダイバーシティな環境づくりに取り組み、海外社員比率20%を目指す

ー人事部との定期的なミーティングやウェルカムランチなど、新しく入った方も社内に馴染み、安心ができそうな体制があるのですね。
その他、人事として社内環境をより良くするために現在取り組んでいることや心がけていることがあれば教えてください。

現在、全社員中10%が外国籍の社員のため、ダイバーシティやグローバルな環境にすることに取り組んでいます。年間10万円まで語学学習を支援する制度があったり、海外の文化を知る研修を社内で行ったりもしています。最近は全社ミーティングで英語が得意な方は英語で発表するようにもなってきています。

ゆくゆくは海外従業員の比率を20%にしたいと考えており、資料や案内文などを日英併記にしたりと、社内の多言語対応を進めています。日本で働く海外社員の苦労する点などもリサーチし、全社員参加の勉強会を企画したりもしています。よりグローバルな企業となるべく、文化と言語の障壁に対応していきたいですね。あと、現場の課題感をキャッチアップするためにも、社内の御用聞きになることは心がけていますね。相談チャンネルで話を聞き、改善をすることをベースに考え、「無理」と言わないことを意識しています。

ーグローバルなコミュニケーションやビジネススタイルを学べるのはカバーの魅力でもありますね。人事部が思うカバーにフィットする人材の特徴や、重要だと思う要素は何ですか?

いろんな人を巻き込み、やり切れる人ですね。会社が拡大して人が増えていく中で、受け身の姿勢ではなく、自ら動き、育っていく人を求めています。例えば若手社員の育成でも、まずはやらせることが大切だと思っています。自ら進んでやっていくなかで、新卒2年目で数百人規模のプロジェクトのサポートをしたりマネージャーになったりと、入社2〜3年で大きな責任を任される人もいます。

カバーのバリューにも「果敢にしかける」「枠を超えて結集する」「結果にこだわる」の3つが掲げられていますが、いろんな人を巻き込みながらやり切ることは重要だと思います。「結果にこだわる」だけを見ると、成功しなきゃダメなのかなって思っちゃうかもしれないですが、そうではなく、失敗してもやりきって結果を出すことのほうが重視されています。失敗してしまっても、やりきったうえで振り返り、次につながる方法が見出せていたら怒られない、素敵な社風です。

誰もやったことのない事業で世界を目指すために、人事部が目指すこととは

ー3年後もしくは5年後の、未来のカバーを引っ張っていくのはどういった方だと思いますか?
どのような方に活躍いただきたいと思われますか?

最上志向な人ですね。今までの積み上げではなく、世界に行くためにどうしたらいいか、そこに最速で到達するためにどうすればいいかを考えられて、やり切れる人が求められます。過去のカバーの実績に引っ張られることなく、新しい挑戦ができる方に活躍いただきたいです。

そうですね、未来との差分で物事を考えていくのは必要だなと思います。一方でこれまで積み重ねてきた足元のこともあるので、そこと挑戦のバランスをとり、かつ挑戦することにワクワクできる人が求められています。挑戦し続けるのは体力もいりますし、疲れますが、それでも「こういうことしたら楽しいよね」とポジティブなモチベーションに変えられて次に行ける人が求められるし、活躍できると思います。前例がないことも多いので、そういう状況に対応できる人材が必要です。

ー今の「等身大のカバー」を一言で表すとしたらどんな言葉を選びますか?

今のカバーは「大人になった」と言えるかもしれません。企業が大きくなり、できることは増えていますが、一方で守らなきゃいけないこともあり、重要なタイミングです。これまでの積み上げを守りながらも、少年の心を持ち続けることが大事だと思いますね。

「加速」という言葉を選びたいです。まだ会社が200名ほどの規模だった頃は一人でも完結せざるをえなかったことも、組織が大きくなったので多くの人を巻き込める環境ができてきました。この環境を活用してさらに加速をしていくフェーズにあると感じますし、海外展開などでこれからさらに10倍、100倍の成長ができるフェーズに来ています。「幕開け」でもありますね。

ーそれでは最後に、お二人がそれぞれ望むカバーの展望を聞かせてください。

海外展開を通してさらに事業が拡大していくので、それに対応した人事本部を作っていきたいです。職種も人種もさらに増えていくので、ここから5年間は改善と挑戦を続けていきたいと思います。専門性が高く、社内コラボが盛んな組織を目指したいと思います。

VTuberで世界に行く、という誰もやったことがない事業を行っているので、どうしたら組織として強くなれるのか未知な部分もたくさんあります。もっと現場を理解して、こういう組織だったら事業が伸びる、社員の皆さんが充分に力を発揮できる、など最適な組織や採用力、制度を提案し、作り上げることが目標です。カバーならではの強い組織を作り上げ、日本発でグローバルで戦える会社になっていきたいですね。

ーカバー人事部の想いを伺うことができ、カバーの組織や社風や展望について、より知ることができました。ありがとうございました!

カバーの採用情報はこちらからご確認いただけます。

カバー株式会社 キャリア採用サイトhttps://cover-corp.com/recruit/career
カバー株式会社 新卒採用スペシャルサイトhttps://cover-corp.com/recruit/newgraduate

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