令和6年度関東地方発明表彰「長野県発明協会会長賞」受賞(2024年11月18日) | ニュース | エプソン

2024年11月18日

セイコーエプソン株式会社

令和6年度関東地方発明表彰「長野県発明協会会長賞」受賞

- 低消費電力・高安全な無接点電力伝送方法の発明で、補聴器のワイヤレス充電システムの実現に貢献 -

セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、このたび令和6年度関東地方発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)において、『低消費電力・高安全な無接点電力伝送方法(特許第5544705号)』の発明が、「長野県発明協会会長賞」を受賞したことをお知らせします。

表彰式は、11月15日(金)にANAクラウンプラザホテル新潟(新潟県新潟市)にて開催されました。

「長野県発明協会会長賞」受賞者
写真左から 神山 正之 / 塩崎 伸敬 / 上條 貴宏 / 長谷川 稔

大正10年に始まった地方発明表彰は、全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分け、それぞれの地方において優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰する制度です。

今回「長野県発明協会会長賞」を受賞した発明は、コイルを用いた電磁誘導方式の無接点(ワイヤレス)電力伝送システムの電力伝送方法において、送電装置が、a) 充電開始前は、受電装置の受電可能位置への設置を検出するまでの期間、b) 充電開始後は、送電装置が満充電状態の通知を受けた時点から受電装置が取り去られる、または再充電の通知を受けるまでの期間に、間欠送電を行うものです。

通常送電時以外は間欠的な送電しか行わず、無駄な電力伝送をなくし低消費電力化した電力伝送方法を実現したこと、および過充電を防止し、受電装置が受電可能な状態で設置されない限り通常送電を行わないため、異物介在による異常発熱などの危険性を自動的に回避できることから、低消費電力で高い安全性を確保できる点が評価されたものです。

本発明による充電制御IC・受電制御ICは、複数の補聴器メーカーのワイヤレス充電システムとして採用され、取り扱いが簡便でありながら高い安全性を確保し、充電での無駄な電力消費を抑制した、補聴器のワイヤレス充電を実現し、補聴器使用者に便利さと安心を提供するとともに環境負荷の低減に貢献しています。

【受賞および受賞者】

<長野県発明協会会長賞>

神山 正之(かみやま まさゆき) セイコーエプソン株式会社
マイクロデバイス事業部 MD商品開発部
塩崎 伸敬(しおざき のぶたか) セイコーエプソン株式会社
マイクロデバイス事業部 MD商品開発部
上條 貴宏(かみじょう たかひろ) セイコーエプソン株式会社
マニュファクチャリングソリューションズ事業部
MS企画設計部
長谷川 稔(はせがわ みのる) セイコーエプソン株式会社
プリンティングソリューションズ事業本部
P企画設計部
大西 幸太(おおにし こうた) 元セイコーエプソン株式会社
曽我部 治彦(そがべ はるひこ) 元セイコーエプソン株式会社

【無接点電力伝送方法の概要図】

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。