みなさん、こんにちは。
高校生の頃からイマイチ納得できないことが在りましてね。
ギブソン・レスポール・デラックスはどうして”デラックス”なんですかね?
レスポール・スタンダード、まあ”スタンダード”ってくらいだからこれを基準にしますと、レスポール・カスタム、レスポール・ジュニアってのはその製品の性質とネーミングに違和感は無いのですけど、レスポール・デラックスはスタンダードに比べてどの辺が”デラックスなのよ?”って感じです。
ところで、レスポール・デラックスの生産本数はかなりの数でありまして、「レスポール大名鑑(後編)」によりますと1969~1978年の10年間で約3万本。
これは所謂バーストレスポール、1958~1960年スタンダードの約20倍。
これほどの数が生産されていながら、どうしてプロミュージシャンの愛用者が、ザ・フーのピート・タウンゼントとシンリジィ加入初期のスコット・ゴーハムぐらいしか思い浮かばないのでしょう?
もっともこれには裏事情が在るようで、特にプロミュージシャンはこの当時のデラックスのミニハムを通常のハムバッカーに換装して使用している人が非常に多かった模様。
一見スタンダードですが、実はデラックスを改造したものというオチだったようです。
さて、どうしてみんなミニハムを嫌うのよ?
私的には絶対にこっちのルックスの方がカッコイイと思いますわ。
もっとも、例によってこの意見は少数派か(笑)。
一般的にこのミニハムは通常のハムバッカーに比べてトレブリーだと言われています。
レスポールって誤解されている方もいるかもしれませんが、けっこう高音域が出ます。
そしてそれは歪ませた時に顕著になります。
これが意外と厄介で、ピッキングやミュートに粗が在るとそれが耳障りなノイズになりがちです。
簡単な解決法はアンプのトレブルを絞ることなのですが、実はこれをやってしまうと高域成分全体がショボくなって所謂”立った”音を出すことが非常に難しくなります。
徒にトレブルのつまみに触ってはいけません。
とにかく歪系の高音域は技術でコントロールするのが吉です。
やや話がそれましたが、普通のハムバッキングでも歪ませれば充分高音域は出ますので、よりトレブリーなミニハムは”じゃじゃ馬”的な感じなのでしょう。
そう、デラックスは扱いにくいですからみんな触れずにおきましょうね(笑)。
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