坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
展示構成と見どころ主な展示品
生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを、美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開します。これらの作品を通して坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどり、この類稀なアーティストの新しい一面を広く紹介いたします。
坂本龍一の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開きながら、心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出します。坂本が追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と、「時間とは何か」という深い問いかけは、時代や空間を超えて、私たちに新たな視座をもたらし、創造と体験の地平を開き続けてくれることでしょう。
坂本龍一 (SAKAMOTO Ryuichi/音楽家)
1952年、東京都生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年「Yellow Magic Orchestra」結成に参加し、1983年の散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(83年)の音楽では英国アカデミー賞、映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。環境や平和問題への取り組みも多く、森林保全団体「more trees」を創設。また「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行った。1980年代から2000年代を通じて、多くの展覧会や大型メディア映像イベントに参画、2013年山口情報芸術センター(YCAM)アーティスティックディレクター、2014年札幌国際芸術祭ゲストディレクターを務める。2018年piknic/ソウル、2021年M WOODS/北京、2023年 M WOODS/成都での大規模インスタレーション展示、また没後も最新のMR作品「KAGAMI」がニューヨーク、マンチェスター、ロンドン、他を巡回するなど、アート界への積極的な越境は今も続いている。2023年3月28日、71歳で逝去。
■企画展示室 1階
坂本龍一+高谷史郎 《TIME TIME》2024 (新作)
坂本龍一+高谷史郎 《water state 1》2013
坂本龍一+高谷史郎 《IS YOUR TIME》2017/2024
カールステン・ニコライ 《PHOSPHENES》《ENDO EXO》2024(新作)音楽:坂本龍一
■企画展示室 地下2階
坂本龍一+アピチャッポン・ウィーラセタクン《async–first light》2017
アピチャッポン・ウィーラセタクン《Durmiente》2021 (日本初公開)
坂本龍一+高谷史郎《async–immersion tokyo》2024
坂本龍一+Zakkubalan《async–volume》2017
坂本龍一+高谷史郎《LIFE–fluid, invisible, inaudible…》2007
アーカイブ特別展示:1996–97年のパフォーマンスを再現した新作インスタレーション 坂本龍一×岩井俊雄《Music Plays Images X Images Play Music》1996–1997/2024(初公開)
■中庭(1階/屋外) 坂本龍一+真鍋大度《センシング・ストリームズ 2024–不可視、不可聴 (MOT version)》2024
■サンクン・ガーデン(地下2階/屋外)スペシャル・コラボレーション
坂本龍一+中谷芙二子+高谷史郎《LIFE–WELL TOKYO》霧の彫刻 #47769 2024(新作)
主な展示品
開催概要
会 期 | 2024年12月21日(土)-2025年3月30日(日) |
開館時間 | 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜日(1月13日、2月24日は開館)、12月28日-1月1日、1月14日、2月25日 |
公式HP | mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/ |
会 場 | 東京都現代美術館 企画展示室 1F/B2F ほか |
住 所 | 東京都江東区三好4-1-1 |
料金(消費税込)
※ ( )内は前売り
一般 | 2,400円(1,920円) |
大学生・専門学校生・65 歳以上 | 1,700円(1,360円) |
中高生 | 960円(760円) |
小学生以下 | 無料 |