洋蘭を楽しむ北国の家ができるまで
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母の待つ里に行ってきました

先日、義父の法要がありその帰り道に「母の待つ里」に立ち寄り散策してきました。

「母の待つ里」はご存知だと思いますが浅田次郎の最新作 母の待つ里を、昨年NHKが4回完結として放映されたドラマです。
思いもつかないストーリーでとても楽しめるドラマでした。






バスの終点は佐々木酒店の前、母の待つ実家はここから歩いてすぐ、途中にはお寺もあるという設定でした。





ドラマの舞台となった山里の様子は緑豊かなジオラマで全景が確認できました。





ドラマに出てきた佐々木酒店は屋号が鳥屋部商店という実在のなんでも屋さんで、岩手県遠野市附馬牛町(つきもうし)にあり、細い道と馬越峠(まごしとうげ)を越えて達曽部(たっそべ)に至る県道に面しています。
ちなみにドラマに出てくるバスは青森ナンバーになっていました。





鳥屋部商店は年中無休の現役なんでも屋さんで手前左のマドンナ(店主)を慕って男性たちが毎日のように集まってくるのだとか。
マドンナは「母の待つ里」フィナーレのシーンでドラマに出たそうです。





さて、”佐々木酒店”から少し登っていくと母の待つ家がある事になっていますが、実際はお店から車で数分の遠野ふるさと村にある母の家にむかいました。
ふるさとむらは山ぎわに作られた8.8ヘクタールもある敷地に田んぼ、林、川、池、水車小屋や神社もあり、同じ屋根のしたで馬と暮らす古い南部曲り家がいくつも移設されています。
それらの古民家の保守は遠野市が管理しているそうです。






入村料は550円、ビジターセンターを抜けて村の中に入るとまだ芽吹き前の広葉樹の林を進みます。
あちこちでキクザキイチゲが風にゆれて、雪が消えて間もない田んぼはまだ田起こし前です。
暫く歩くと曲り家が見えてきました。







ここが母の待つ家として撮影に使われた弥十郎どんの家です。カマや背負子がかけてあったりミノやかんじきがぶら下がっていたり、今にも”母”がヒョイッと戸口から出てきそうな雰囲気です。






中に入るとまず土間、ここで煮炊きや冬の夜なべをする場所だったようです。ご覧の通りとても暗いので、日の短い冬は行灯の油がもったいないので早めに寝ていたのでしょうね。
オシラ様や供養額も展示されていました。



供養絵額の説明文にはこう書いてあります。
〜来世での幸福な生活を願って〜
遠野には、江戸時代末~明治にかけて死者を供養するために、その家族や友人が施主となって寺院に奉納した絵額が多数存在する。これまでの聞き取り調査では、決まった呼称が判明せず、仮に「供養絵額」と呼んでいる。絵額の多くは死者の姿を鮮やかな色彩で描いており、死者は豪華な座敷にいて、美しい着物や軍服などで装っている。
床の間や画面のどこかに必ず戒名が記されていることが最大の特徴である。死者が、生前好んだ趣味や特技・遊び・仕事をしている姿にご馳走や酒、茶、菓子、果物が配され、子供ならおもちゃや好んだ動物が描かれる。供養絵額に類似した資料は岩手県中央部でも確認されている。また、東北地方では山形県村山地方の「むかさり絵馬」が有名である



南部曲り家では馬は母屋とつながった厩で大切に飼われていました。
村内では山からのきれいな清流も流れていますし、鯉が飼われている池の畔にはカッパもいました。
舎利(枯れた幹のこと)のある盆栽をそのまま拡大して地面に植えたような立派な木もありました。





女あるじの親戚が住む釜石市に向かう途中、何度も通っていた遠野の町ですが、今回幹線道路からそれてあちこち見て歩いたのは初めてでした。
民話のふる里、日本の原風景に出会える町とは知っていましたが、こうして歩いてみるとそれを実感した週末でした。


北国にもやっと春が来ました

4月も中旬に入り、最低気温はプラスになって北国にもやっと春がきたようです。
周りの山の芽吹きはまだで一見寒々しいですが、冬の間は聞こえなかったキツツキのドラミングや野鳥の鳴き声があちこちから聞こえてきます。
何本もある庭のタラノキでは先端の芽が動き始め、もう少しするとタラの芽がたくさん収穫できそうです。





黄色い水仙、やっと一輪目が開花し始めました。






ニリンソウでしょうか、そこここでピンク色の丸い小さなつぼみが膨らんで白い可憐な花がさきはじめました。





北向きの屋根からの雨だれで湿っぽい地面ではわさびは小さな蕾をつけた花茎が伸び始めました。
もう少し経ったら鼻にツンとくる三杯酢のクキワサビにして賞味しましょう。





蘭だなの下やジューンベリーの株元ではショウジョウバカマたちがピンク色の花を咲かせました。





種が飛んだのでしょうか、咲くまで7年はかかるそうですが庭のあちこちでカタクリの葉を見ます。
葉は大きいのにつぼみのない株、つぼみを付けた株、早くも満開になった株など日当たりの違いなのか何日か開花がズレるようです。





この株は花びらが全開で満開です。





キクザキイチゲ、花色は白、薄い紫、濃い紫などバリエーションがあるようです。





これは濃い紫色のキクザキイチゲ、庭にあるのはこのひと株だけですので、消えずに毎年咲いて増えてくれることを祈りましょう。






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プロフィール

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Author:kaz
間もなく定年退職を迎える埼玉在住のサラリーマン→2011年9月で定年になりました。
どこに行っても人だらけの都会から雪の降る故郷が恋しくなるのは年のせいか→'11年10月にやっと盛岡に戻ることができました。
古い柱時計、真空管ラジオの修理をしながら洋蘭を育てるのが趣味。

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