洋蘭を楽しむ北国の家ができるまで 2019年12月
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レリア アンセプスが咲きました(Laelia anceps)

 仕事納めの12/27、朝起きてみると一面の雪、それまでは殆ど雪はなかったので今シーズン初のまとまった積雪です。

雪国で育った人は雪道の歩行に慣れていますので転んで怪我をする人は少ないですが、全くいないわけではありません。

年を取るに従って足腰も弱るので、私は転ばないように靴に滑り止めをつけての通勤です。




















 毎年自然に自生しているままの姿を見せてくれるレリアアンセプスですが、今シーズンも花が咲きました。

原産地はカトレヤと同じようにメキシコ・中米からブラジルにかけての標高500〜1,500m近辺の涼しい場所で、樹木の表面や岩に着生しているようです。

いわゆる着生種ですので、自分の体を支えつつ栄養補給するための根ですから、おとなしく鉢の中に収まってはおらずに四方八方に伸びだしています。



















 整った星型の花の中央に唇弁と呼ばれるリップが濃い赤紫と黄色のコントラストに惹かれてやってくる昆虫を待っています。

もう一株のレリアアンセプスは花茎が二本立ち上がっていますので、間もなくそちらの株も花を咲かせてくれることでしょう。















 レリアは開花前、蕾の成長とともにその根本からたくさんの蜜を分泌するのですが、自然界では蜜を舐め取ってくれる生き物やスコールで洗い流されて開花の支障にはなりません。

屋内で開花させるためには定期的に蕾周辺の蜜を洗い落とさないと、蕾を覆っている苞とくっついてしまって開花できなくなってしまいます。

下側の花びらの先端に固まった蜜のかけらが少し残っていました。
きっと小さな蕾のうちからたくさんの蜜で虫に花のありかを知らせて受粉してもらおうという戦略なのかもしれません。




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温泉に行ってきました(花巻市 大沢温泉)


 最近、皆さんのブログで温泉に行ってきました、という記事が多く見受けられ何とも羨ましく、私達も温泉に出かけることにしました。

行き先の選定ですが、自宅から車で一時間前後、自宅近辺にも雪が少しありますので雪の多い北方面は避け、南の花巻市にある大沢温泉に決めました。

大沢温泉は今まで何度か宿泊したことはありますが、日帰り入浴は初めてです。









 幸い、道路には全く雪はなく無事到着、帳場で二人分1,200円を支払い、その隣りにある、小さなちゃぶ台がいくつも並んだお休み処で一休みしたら早速入浴の準備をします。

準備と言っても単に貴重品を袋に入れて帳場に預けるだけです。

日帰り入浴で利用できるお風呂は以下の3つです。
大露天風呂 大沢の湯(混浴)
女性専用露天風呂 かわべの湯
レトロな薬師の湯(男女別)
そして本館には
豊沢の湯(男女別) ここだけがシャワーやシャンプーなどが用意されています。



 大沢の湯は豊沢川に面した大露天風呂、初夏には下の川面からはかじかがえるの鳴き声も聞こえます。
この時期は寒さで水蒸気がもうもうと立ち上りよく見えません。
















 大沢の湯の真向かい、川向うには藩政時代から使われているという菊水館があります。

残念なことに公道から菊水館への道路事情の問題で今は宿泊やヒノキの南部の湯もお休みになっています。
その代わり、内部に昔ギャラリー「ちがや(茅)」が設けられていますが冬期は閉館とのことでした。

菊水館へは左側に見える小さな橋を渡って行き来します。









 大沢の湯は浴槽の中央から源泉が流れ出ていて奥はぬるめ、手前にはあつめの板看板がかかっています。

先客は隣町から来たお年寄りが二人、しばらくして若いご夫婦が入ってきました。

奥に見える菊水館に通じる橋からは露天風呂が丸見えなんですが誰も気にする人はいないようです。

前回泊まった時も若い女性が一人で入ってきましたので、この露天風呂は女性の入浴が多いのかもしれません。















 お風呂から上がってお休み処へ戻ると女あるじは昔懐かしいコーヒー牛乳を飲んでいました。

写真奥の帳場の更に向こうは何でも売っている売店、お菓子にフルーツ牛乳やコーラなどの他に野菜や漬物、自炊する湯治客が必要とする材料も一通り揃います。









 お休み処で一休みした後はレトロな薬師の湯へ、手前はあつめ、奥はぬるめのお湯でした。
のんびりとお湯に浸かってたっぷりと汗を流しました。














   (マウスをのせると画像が換わります)

  休み休み2つのお湯を楽しんでいるうちにお昼になりましたので、食事は長い廊下を抜けた先にあるお食事処”やはぎ”で摂ることにしました。

狭い廊下からは想像できませんでしたが、中は意外な広さでした。
ビールジョッキ片手にツマミをたくさんたのんで語り合うカップルや大沢の湯であった二人連れのお年寄りなど既に何組ものお客が食事をしていました。
















 一品物や麺類などのメニューを眺めることしばし、定食メニューからひっつみ定食と天丼を頼みました。

ひっつみは小麦粉が普通ですがここは珍しくそば粉のひっつみが特大のどんぶりで供され、昆布の茎の佃煮と白いのは山芋、ではなく杏仁豆腐のドライフルーツ添えというデザートまでついていました。

女あるじの天丼も揚げたての熱々でしたがタレが今ひとつだったそうです。








 最後に本館にある豊沢の湯でしっかり体を洗ったら再びお休み処にもどって一休み。

泉質はラドン含有、ph9.0のアルカリ単純泉で源泉かけ流しの温泉ですので、長く入っていると肌がツルツルになるので、特に女性には喜ばれるようです。

小一時間かけて自宅へ戻り、週末のお出かけは無事終了しました。

先月の鶯宿温泉長栄館と違って今日は日帰りでしたが、やはりゆっくりお湯に浸かると気持ちまでゆったりしてきます。

また良い温泉を探して日帰りも含め出かけてみたいと思います。





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盛岡 鮭まつり

 師走になると秋に獲れた鮭を加工した荒巻鮭が出回ります。

西の鰤文化に対してこちらは鮭文化圏の真っ只中、鮭が無くては年が越せないと思っているひとりです。

三陸沿岸で加工された荒巻鮭を販売する鮭まつりが毎年盛岡で今頃に開催されます。
会場は荒巻鮭、袋詰のいくらや海産物を買い求める人々でごった返しています。









 会場一帯にはとてもいい匂いが漂い、身が厚くて超大ぶり、アツアツの帆立貝を食べることもできます。
このボリュームなら400円は妥当な値付けだと思います。
















 荒巻鮭を下ろすにはよく切れる出刃包丁が必須、それにちょっとした技も必要です。

そんなわけで、半身分、一匹分など本職がきれいに下ろした荒巻の切り身も売っています。















 荒巻鮭は鮭が川へ遡上する前に、海に居るうちに獲った雄の鮭を塩漬け、塩抜き、海風で乾燥・熟成させて造ります。

値段は目方で違いますが、概ね4,000円から7,000円ぐらい、今年は鮭が不作の為少し値段は高めでした。













 我が家でもまあまあのサイズを一匹だけですが買いました。

この時期には外気温も低いのでしばらく軒下にぶら下げて熟成させ、月末に下ろそうと思っています。





















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プロフィール

kaz

Author:kaz
間もなく定年退職を迎える埼玉在住のサラリーマン→2011年9月で定年になりました。
どこに行っても人だらけの都会から雪の降る故郷が恋しくなるのは年のせいか→'11年10月にやっと盛岡に戻ることができました。
古い柱時計、真空管ラジオの修理をしながら洋蘭を育てるのが趣味。

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