ココロマチ 代表取締役
吉山 日出樹
情報流通と地域プロモーションのプロとして
わたしたちが伝えていきたいこと
1997年の創業以来、私たちがこだわり続けてきたものがあります。それは街の個性とそこに暮らす人々の魅力を発信したいという思い。わたしたちが提供しているすべてのサービスはこの思いを起点に生み出されています。
住みたい街を見つけるための地域エリアガイド『itot』(アイトット)も、東日本大震災をきっかけに立ち上げた復興支援サイト『東北にいこう!』も、首都圏と地方をつなぐ交流サイト『ココロココ』もそうでした。
いずれも街と人が織りなす生活や文化が持っている力強さや美しさを、多くの方々にお届けすることで成り立つサービスという点で共通しています。都会に住まう者、地方に住まう者の交流を促すような価値を多くの方々に伝えていきたい。
社名に込めた「ココロマチ」という言葉には、 人の「ココロ」をつないでいこうという思いと、皆さんに「ココロマチ」にして頂けるサービスを作ろうという気持ちを込めて名づけました。街や人、コミュニティをつなげることでの新たなコミュニケーションの創出。これこそ、情報流通と地域プロモーションのプロである、わたしたちにしかできないことだと確信しています。
近代化と経済成長と引き換えに失ってしまった
人と土地、人と人の絆を取り戻したい
わたしたちが地域に根ざした魅力を、より多くの方々に知っていただくことで成し遂げたいこと。それは社会の近代化と経済成長と引き換えに失ってしまった、人と土地、人と人とのつながりがもたらす価値の再発見にあると考えています。
わたしたちは日頃から、足を使った丹念な取材を通じて、地方に暮らす人々のなかに、都会が失ってしまった温かみのある人間関係や、古きよき暮らしが息づいていることを知りました。田植えや稲刈りの後に振る舞われる郷土料理や地酒の美味しさ、そして料理を囲むたくさんの笑顔と温もりのある言葉。そうした欠けがえのない魅力のひとつ一つを、もっと多くの人たちと共有することができれば、わたしたちの未来は少しでも明るいものになるのではないでしょうか。
明治以来、経済優先で走り続けてきたこの国のあり方が、いま問われています。わたしたちは、都会と地方、コミュニティと個人との間に横たわる断絶をインターネットやリアルな交流の場を作ることで少しでも改善していきたい。懐古趣味でも都会のエゴでもなく、いまできる最善の方法によって成し遂げることができたら、次の世代を担う子どもたちに誇れる社会を作ることもできるはずです。
ローカルを知るからこそ
可能なグローバル化がある
世界を視野にわたしたちの取り組みは続きます
これまでわたしたちは、地域やコミュニティと深く関わりながらビジネスを行ってきました。しかし、それはいつまでも日本という枠組みの中に留まり続けることを意味するものではありません。海外にもわたしたちと同じ問題意識を持っている人は大勢いるはずです。都会と地方の格差や希薄な人間関係が社会問題となりつつある国も少なくないでしょう。
そうした国々に、わたしたちが日本で培ったノウハウを移植することができたら、きっと大きなインパクトを生み出せるに違いありません。ココロマチは小さな会社です。それがいつ実現できるかはわかりません。でも、ローカルを熟知しているからこそ可能になるグローバル展開があると信じ、いつか必ずやり遂げたいと思っています。