韓国
~仕事でも美味しいものは食べさせてよ3泊4日~
(2005.8.24~8.27)
2日目(8月25日)
■このトマトジュース
7:15。朝、起きると今日も雨だった。洗面用具を持ってこなかったので、それぞれ3500W(約350円)という高価な歯磨き粉、ハブラシを使うことにもなったため、気分は沈み気味だった。
朝食はホテルのバイキングだった。かなり充実した内容で、こういうときは普段では考えられない食欲が不思議と出てくるものだ。日本人宿泊客が多いことから、メニューやスタッフも日本対応されている。
…ただ、ここでいただけないものが一つあった。
トマトジュースだ。こういうホテルなどでの朝食時では、オレンジやグレープフルーツジュースを飲むことが殆どだが、辛いものばっかり食べているし「野菜も摂らないと」と妙な健康への気遣いがトマトジュースに目を向けたのだ。
ところが、このトマトジュースの塩辛いこと。「塩をパックごとこの中に落としたろ」という程で、口に含んだ時に塩のえぐみを感じるほどなのだ。身震いするくらい。コップ一杯を飲むのが辛かった。飲む前とは違う意味での健康への気遣いが必要になった。
■全州石焼ビビンバ
今回は仕事で韓国へ来ているのでソウルのみの滞在だが、観光であれば是非、足を運んでみたいのが
全州(チョンジュ)だ。「食は全州にあり」といわれるほど、食文化では一目置かれ、ビビンバ発祥の地としても知られる。
さすがに今回は全州には行けないが、訪問した企業を11:30に出発し明洞(ミョンドン)の
『中央会館』へ向かう。ここで「全州石焼ビビンバ」を食べる。もともとビビンバは石焼ではなかったが、この『中央会館』がソウルに進出し 「石焼ビビンバ」を初めて考案した店として有名だ。
けばけばしい黄色の看板群がひときわ目立つ店で、随所に日本語も見られる。メディアにもかなり取り上げられたとみて、「ん~完全な観光レストランか。期待できないんじゃないの」と思いながら、中へ入る。庶民的な雰囲気だ。
今回同伴しているT氏は辛いものが苦手で、初日から、キムチをはじめとする辛いものに完全にヤラレていた。デリケートなことに、辛さだけでなくお腹の調子も良くないようだ。折角のビビンバもうまいと感じながらも腹に納めるのが精一杯といった感じだった。
こちらはいたって絶好調で、同行者と分けて1杯半がっついた。美味かった。出るときには地元の人で行列ができていた。
■GS25
次のプレゼンは宿泊先のホテルなので、一旦ホテルに戻ることになった。少し時間があったので、すぐそばのコンビニエンスストアに向かった。ホテル前には「セブンイレブン」と「GS25」があったが、やはり韓国オリジナルのコンビニを利用しておきたい。「GS25」に入る。
部屋で飲むお茶あたりを買おうと思い、ご当地のお茶を手にした。生茶など日本製品も充実していたが、T氏がそれを手にすると、同行で通訳も兼ねたC氏から「せっかく韓国に来たんだから日本のもの買わずにこっちのを買いなさいよ」 と怒られていた。T氏もお腹の気を遣ってかかなり慎重派だ。
おっと、そうだ夜飲むビールを忘れていた。韓国ブランドのビール「OB」と「CASS」をつまみと一緒に買った。
■渋滞と夕食会場
午後からホテル内でプレゼン、その後、企業訪問。その企業を18時に出発し夕食会場へ向かう。とにかくも、どこを走っても渋滞。雨と渋滞で気分も滅入る。渋滞をビジネスチャンスと考える屋台が、道路の真ん中にあるデルタゾーンで店を出していた。
外を見ると、高層ビル群。ん?金色のビルは生命保険会社だそうだが、最上部が雲にかかって見えない・・
19:36。一行は夕食会場に着いた。大きな店なのだが残念ながら店名が読めない・・パンフレットもハングルのみか。ここで表記はできないが焼肉の店である。大食堂という感じの広さで、お客さんも一杯だ。一行は、仕切られたテーブル席の部屋へ通された(※後に、この店の名が『韓国八道』であることをC氏より教わった)。
席について最初に思ったのは箸。韓国では「チョッカラ」と称する金属製の箸を使う。それが割り箸と同じように袋に入ってテーブルにならんでいたのは不思議な感じだった。直接端置きにある感覚があったのだ。これって割り箸と違って、使ったらまた洗って包装するんだよな…
因みに、箸が長いのは韓国は「器を手に取る」文化ではないため、遠くのものでも取りやすい配慮があるためだ。また、焼肉前に出されたスープについても、各々が直接スプーンにとって口に運ぶ。
次に驚いたのは野菜。この店に始まったことではないが、食事については、野菜の摂取量がかなり多い(というかほとんど野菜)。
キムチや前菜もさることながら、この焼肉についても野菜を挟んで巻いて食べるというスタイルだ。いきなりわさっと盛られたチシャの量には驚いた。
チシャにも色んな葉があり、一通り味わってみた。肉は変わったところで、牛の顎の下あたりのが出た。
あと、肉と一緒に挟む野菜も美味かったが、カニフェ(渡り蟹のキムチ漬)も味わえた(後にカニフェではなくケジャンが正解、とC氏から指摘を受けた)。