落車の代償・・・フォーク交換の意味 |
これは私の左肩を前から撮影したものです。
日頃は事故をするな、落車に気を付けろと言ってるくせに
自分が落車をしてしまいました。
右カーブでガードレールが始まる起点、
つまりガードレールの端っこに激突したのです。
ガードレールの端っこは丸く折り曲げてあります。
そこに自転車の左側をぶつける形で突っ込んでしまいました。
ホイールの左側をこする様な形で衝突。
主にドロップハンドルの曲がった部分と
フロントフォークをガードレールにぶつけました。
私は左肩を丸いオレンジ色の反射板に強打して
見ての通り怪我を負ったのです。
かなり大きな音がしたので近所の人が窓を開けて様子を見に来ました。
横を通り過ぎた車が、たぶん自分が引っかけたと思ったのでしょう。
前方でハザードランプを出して停車して
運転していた御婦人が駆け寄って来て下さいました。
自転車はハンドルがステムごとずれていましたが
元に戻せば走行できる状態でした。
大きな衝撃があった割には被害は最小限と言えるでしょう。
痛かったですが打撲で済みました。
あとほんの少し強打したところがずれていたら鎖骨を折ったかもしれません。
寒空に疼く傷を見ながら胸をなでおろしています。
自分は運がよかったのです。
自転車の損傷はご覧の通りです。
まずはハンドルですがバーテープが切れただけで済みました。
最初は判らなかったのですが
1ミリほど振れが出てしまったようです。
写真以外のところも傷付いてしまったので2か所損傷があります。
傷が目立ちますから。
覆水盆に返らずとはまさにこの事ですね。
やってしまった事は仕方ありません。
問題は、このあとどうするかです。
ハンドルのバーテープは換えればいい。
ホイールのスポークは黒く塗るか、交換も出来るでしょう。
問題はフォークですよね。
傷は修復出来るものなのか判りません。
修復できなければシールか何かで隠すしか無いのかなぁ・・・
衝撃を受けたカーボン製のフォークを使い続けてもいいものかどうか・・・
カーボン製のフォークは交換という事も頭に入れてショップに行きました。
ショップに行くと偶然にもママチャリダーさんがバーテープを交換しに来ていました。
「あっ!」
「アッ!」
お互い軽く驚きあいます。
「どうしたの?」
「落車した・・・」
店長に落車の状況を説明してアドバイスを受けます。
「フォークは見た感じ表面だけの傷の様に見えますね。
中まで損傷があるかどうかハッキリさせたいというのであれば
外注で専用機械で診断する事も出来ます。
ただし、こんな傷でも何千円もしますけどね」
「傷の修復は出来ますか?」
「カーボン製のものなら修復は可能です。
これも外注になります。
ただし、かなり高額になりますし、修復したとしても保証は付きません」
「フォークの交換はどのくらいかかりますか?」
「フルカーボンで3万円くらいからでしょうか」
カタログを持ってきてくださって・・・
「こんな感じですねぇ~こんなのなら形も似てますし・・・
ちょっと待って下さいね。
お客さんのRFX8のフレームサイズのフォークのオフセットを調べてみます」
待っている間、ママチャリダーさんと世間話・・・
ママチャリダーさんは色々しゃべってたと思うんですが
私は自分のフォークの事が心配で上の空でした。
「コギコギさん、あのRFX8のフレームサイズだとオフセットは50mmになります。
50mmというのは・・・ちょっと無いですねぇ~
45mm前後のオフセットの物は多くあるんですけど・・・
オフセットが5mm違えばトレール値が変わってきますんで
乗った感じが、かなり違ってきますよ。
5mmとはいえ大きいんですよねぇ~」
ここまで書いたら「オフセット」とか「トレール値」という
言葉の意味を説明しておかなくてはいけませんね。
まずはブリヂストンのHPから解説図を拝借します。
フォークのコラムの軸の延長線から車軸がどのくらい前に出ているかという数値です。
トレール値というのは・・・
コラムの軸の線を伸ばしていくと地面にぶつかりますよね。
コラムの軸の延長線と地面の交わった所から
タイヤの接地点(車軸から地面に垂線を降ろした点)の距離がトレール値となります。
このトレール値が長いと直進安定性が良くなります。
具体的には両手放しがしやすくなる。
長距離を乗るなら直進安定性がいい方が楽ですね。
ただ曲りにくくなるので連続するコーナーをキビキビ走るのはしんどいかも。
トレール値が短いとハンドリングが軽くなりキビキビ曲がれますが
直進安定性は減少するので両手放しは難しくなります。
ずっとハンドルに手を添えてコントロールし続けないといけない感じになります。
なんとなくオフセットが長いとトレール値も長くなりそうな気がしますが
それは違うみたいなんですね。
トレール値はヘッド角(ヘッドチューブの角度)やタイヤの外径、
そしてオフセットの3つの要因で変わってくるので
オフセットが長いからハンドリングは重たくなる等と勝手にイメージしてはいけません。
(なにより私が間違った認識をしていました)
逆にオフセットが長いとトレール値は短くなり(キビキビしたハンドリングになる)
オフセットが短いとトレール値は長くなります(直進安定性が良くなる)。
ここまで書いたらヘッド角(キャスター角)が変われば
トレール値が変わる事も解りますよね。
この辺の説明は「自転車探検!」を参考にしました。
フォークの形状がどうであるかという事が
その自転車のハンドリングに大きな影響を及ぼしている事がお判りでしょうか。
バリバリのレース仕様のロードバイクに
トレール値が長くなるようなフォークを付ければどうでしょう。
ハンドリングは重くなりフレームの設計思想は台無しですよね。
逆にロングライド向きのフレームにトレール値が短くなるようなフォークを付ければ
常にバイクコントロールに気を使うロードバイクになってしまいます。
ただ単に軽量化をするためだとか
剛性を上げるためだとか
見た目がカッコいいからという理由だけでフォークを交換するのは危険ですよね。
もし仮にフォークを交換するのであれば
今現在、自分のロードバイクのトレール値がどのくらいで
交換後はどのくらいになるかを知った上で
どういう味付けのロードバイクにするか
そこまで考えた上で交換しないといけないでしょう。
「う~ん・・・オフセットの合うフォークが無い・・・
それじゃあ、ブリヂストンのフォークはどうですか?」
「ブリヂストンはフォークのオフセットの種類も多いですし、
メーカーは修理用として在庫持ってますよ。
価格と納品の期間を問い合わせてみます」
店長がブリヂストンに問い合わせてる間、
ママチャリダーさんは横でペチャクチャ喋ってましたが
私はブリヂストンのフォークの事が気になって上の空でした。
「コギコギさん、ブリヂストンのフォークは4万5千円です。
工賃も入れると5万ですね」
「エエッ!そ、そんなに高いの!
どうしようかなぁ・・・」
「あのフォークをそのまま乗り続けるというのは出来ませんか?」
「大きな傷をそのままにして乗るのはちょっと・・・
あの傷を見る度に思い出すでしょう・・・落車を・・・」
ここでママチャリダーさんが一言・・・
この一言は妙に覚えてました。
「コギコギさんって、そういうメンタル的なところ、弱いのよね」
(こういう場合、メンタルが弱いと言うのだろうか?)
「5万か・・・大きいなぁ・・・」
「何言ってんのよ、ボーナス入るんでしょ!
男なら買っときなさいよ!」
なんだかよく解りませんが
ママチャリダーさんの一言でブリヂストンのフォークを買う事にしました。
まあ、交換してみて違和感はありませんし
以前のフォークよりも剛性が増しているそうです。
落車すると代償は大きなものになります。
怪我もしますしバイクも傷付きます。
くれぐれも安全運転で行きましょう!
このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。
下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。
ポチはどれでも一つでいいですよ。
にほんブログ村
フロントフォークは迷わずスッパリ交換で正解だと思います。リアは三角で支えますがフロントはあれだけが命綱ですしカーボンの中身なんて絶対解りませんから。出費は痛いですが安心の対価と考えれば安いモンですヨ!!しかしこんな時安心の国産アンカーなら恐らくどんな部品でも単品購入出来るはず。車種選択も幸運の内だったのでは?
私は幸いにも大きな落車の経験はありませんが、忙しい年末年始、安全運転で乗り切りましょう。
車体の損傷は、自身を守ってくれた代償と考えるしかないですね
私も7月のあの日を忘れません
気が付いたら救急車の中
車体を守って自身が怪我をしてしまった形で
両手の脱臼が、今でも治っていません
お互いきをつけましょう。
僕も今年2回落車して指の脱臼がまだ治りません。師匠、また安全祈願いきましょう!まぁ、心掛けが何より大切なのは言うまでもないでしょうけど(^^;;
コギコギさんが落車なんて・・・・。
大きな怪我にならなくて本当に良かったです。
路面が凍っていたのでしょうか?
フロントフォークは大きな出費でしたがバイク被害&身体の怪我の程度を考えれば不幸中の幸いと言わざるを得ませんね。
お大事にしてください。
滑って落車じゃないので凄い危なかったですね。(滑っても危ないですが)
体が物に激突ですから。
コギコギさんは大きな怪我じゃなくて良かったです。しばらく体が痛そう…
バイクは怪我しましたが…
お大事に。
神様が注意を即してくれたと思っています。
確かに、こんな時国産メーカーのアンカーで良かったかも。
フォークは注文して3日で届いたみたいです。
それにアンカーはオフセットの異なるフォークを
4種類も揃えているそうで
これはコスト面から他のメーカーには無い事だそうです。
どのサイズのフレームに乗ってもベストなのは嬉しいですね。
ショップの天井からぶら下がって売るアンカーを見て
私のロードバイクだと判別できるなんて凄いですね。
怪我は大したことありません。
傷も癒えています。
来年、御一緒出来る事を楽しみにしています。
とっさに車体を守った気持ち、よくわかります。
私もガードレールにぶつかる瞬間、
心の中で「自転車がぁ~」と叫んでいました。
どんな事で落車するか分かりません。
本当に、お互い気を付けましょう!
またいつもの神社にお参りする事になるでしょう。
自転車が壊れる心配をしてました。
体の方が大切なのに人間って変ですよね。
自転車は損傷が激しければ廃車にして買い換える事が出来ますが
人間の体はそういうわけにいきませんからね。
打ちどころが悪かったら、
取り返しのつかない事になっていたかもしれませんからね。
もっと大きな事故を防ぐために
神様が注意を即してくれたんだと思います。
少々高い授業料でしたが勉強になりました。
本当に危なかったですね。
体の骨がずれたんじゃないかと思いました。
実際、しばらくずれた感じがしてたんですよ。
固定物に衝突すると低速であっても衝撃が大きいですね。
私は運が良かったです。
この度は大変な惨事で驚いています。怪我も軽症で済んだようで何よりです。私も以前落車しましたが、膝を酷くスリ剥いてしまいました。命に別条のないけがなので不幸中の幸いでしたが、本当に落車は怖いですね。
大事な愛車を傷つけてしまったのは残念ですが、まずは自分の命が最優先ですので名誉の傷と割り切りましょう。自転車は買えるけど、命は変えませんしね。
古い話ですが、私は高校1年の時に自転車に乗っていて交差点でトラックと出会い頭に衝突したことがあります。トラックが道を塞ぐ形で出てきて、こちらは止まりきれずに相手の側面に衝突したのです。その時はホイールはグニャリと曲がり、フロントフォークは後方に向かって大きく曲がりましたが、奇跡的に体は何ともなく、トラックも(多分)無傷でした。自転車が衝撃を吸収してくれたんですね。この時はまさに自転車が身代わりになってくれたんだと思います。ホイール、フロントフォーク、ハンドルは車でいえばバンパーやボンネットみたいなもんですね。
それ以来、北海道でアイスバーンでコケた以外は特に何事もありませんでしたが先日ついに自宅を目前にして立ちゴケをしてしまいました。ビンディング、気を抜かないようにしないといけませんね。
トレール値、いい勉強になりました。何となくホイールベースが長いと直進性がいいけど曲がるのは苦手みたいなイメージがありました。
ちょっとした落車でも怪我します。
自分が命の危険と隣り合わせという事は
案外忘れ去られてしまっているように思います。
今回の落車を良い教訓に安全運転に努めたいと思っています。
ほんの数秒違っていたら大変な事になっていたかも。
私も、今回の落車は幸運でした。
打ちどころが悪ければ骨折していたかもしれませんからね。
ヒヤリ、ハットの法則に習い
小さな事故をきちんと防いでいきたいと思います。
お大事になさって下さい!
先日グレーチングの隙間にタイヤをてコケるという愚行をやらかしまして
前輪が少々いたんだなと思っていました
おととい車で運ぶときにフォークから変な音が。。。。。。
。。。。。クラックが入っていました。。。。
今代理店に問い合わせていますが、ちょっと古いモデルなので入手が微妙かもです。最悪ブリヂストンの補修部品を当たるしかないかな
当面は前まで使っていたロードで行くしかありません