移住者の郷土愛を感じるサイクルラック |
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2024年 05月 27日
この記事は4月28日(日)の出来事を書いたものです。 相生に新たにサイクルラックを設置したお店があるという情報をSNSで得た。 場所は相生市相生2丁目。 昔ながらの呼び方で相生(おお)と言う。 造船で栄えた港町は 今では高齢化が進んだ古い町になっている。 その中の、かつて商店街があった通りに 築百年の元本屋を改装した「相生ベース」があるのだ。 残念ながらオーナーは所用で不在だったが 代わりにスタッフ(店長)の女性が出迎えてくれた。 「サイクルラックの高さとか向きとか問題はないですか?」 彼女は私の席の横で片膝をつき 私の目線まで下りてきてメモを取る。 「全く問題はないです」 傍らで、おそらくは彼女のお子さんだろう、 小学校低学年くらいの女の子が不思議そうな顔で 彼女の服を握れるくらいの距離にいる。 店内は、お世辞にもオシャレとは言い難いが 手作り感満載で親近感が持てる。 実は、店のオープンは2023年12月とまだ新しいのだが 驚いたことに、しっかりと地域に根差したコミュニケーションの場となっていることは 出入りする客を見ていればすぐに分かった。 コーヒー一杯が350円・・・ その安さの裏にはちゃんとしたコンセプトがある。 多世代多文化交流拠点 、つまり、子どもから、高齢者まで 様々な世代や個性を持った人が繋がれる場所。 人間は、もともと群れを形成して生きる。 だから、豊かな人生を送るためには繋がることが大切なのだ。 こんな場所を提供するオーナーとは いったいどんな人物なのだろう? きっと、強い郷土愛を持った地元相生の人に違いない・・・ ところが事実は違う。 オーナーは徳島県出身で相生には2017年に移住してきたというのだ。 「外でサイクルラックにロードバイクが掛かっている写真を撮りませんか? たぶん、オーナーは実際に使用しているところを見たいと思うんですよ」 サイクルラックまで行くと 私はロードバイクを彼女に手渡した。 すると、彼女はその軽さに目を白黒させる。 「ええっ!めっちゃ軽い!」 「ロードバイクはママチャリとは別物。 だから、皆さんが考えている以上に行動範囲は広いんです。 追い風に乗ったり向かい風に見舞われたり まるで鳥みたいなんですよ」 私は、はりまシーサイドロードがサイクリストに人気のコースであることや サイクリストの聖地と言ってもいいくらい、万葉岬にはたくさんのサイクリストが上ってくることを伝えた。 「これからの暑い季節は特に ローディーが来たらやってほしいことがあるんです。 ボトルの水は大丈夫ですか?って聞いてあげて。 それでね、ボトルに氷を入れてあげれば、 たぶん、そいつは、この店のこと、大好きになりますよ」 そんな話をしていると 近所の年配の女性が寄ってきた。 「こんな風に使うのね! 私、どうやって使うんだろうって思ってたのよ」 聞くところによると この女性がこのサイクルラックに「AIOI BASE」と焼き印をいれたのだとか。 「W(オーナー)さんが是非、 ゴールデンウィークまでにやってくれって持ってきたの」 実は、彼女もまた、東京から相生に移住してきた方だった。 「東京じゃね、お祭りがあっても見るだけになるでしょ。 でも、こっちは違う、参加できるから。 いろいろ地域のイベントもあるし・・・」 それに、彼女はここから海までのほんの100mほどを歩くたびに 東京と違って空が広いと感じるのだと言う。 「地元、相生の人間の方が 相生なんて、何にも無いから、どうせ・・・って思ってる。 案外、よその人の方が相生の良さを分かるかもしれないですね」 トースト、ドリンク、サラダ、ゆで卵という内容の「モーニングセット」がワンコインの500円。 しかも御津町にある 「Butterfly knot -bakery-(バタフライノットベーカリー)」のパンも販売してるから補給にちょうど良いだろう。 国道に面したコンビニで補給しているローディー諸君! そこから、ほんの100mほど入って「相生ベース」に行ってみないか。 サイクルラック完備で 何より、可愛らしい女性店長が 「ボトルの水は大丈夫ですか?」と気遣ってくれるのだから。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村 #
by a-elf
| 2024-05-27 22:07
| その他
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2024年 05月 25日
もしかしたら、この記事を読んでいただく頃には もうすでに「第4回はりまシーサイドライド」は定員になっているかもしれません。 しかし、それを踏まえたうえでも、伝えたい思いがあるんですよね。 MCアケさんに「はりまシーサイドライド」の協力を持ち掛けられるずっと前から サイクリストと住民との関係性について思うところがあり 実は、それを「はりまシーサイドライド」で実現させていこうと思いました。 そうですね・・・もう何年も前になります。 もしかしたら10年以上前になるかもしれません。 ロードバイクが流行り始めると それに伴って、サイクリストたちへの批判も激しくなってきたんです。 「あいつらは邪魔だ!」 「あいつらは危険だ!」 関西のサイクリストのメッカと言えば淡路島なんですが サイクリストへの苦情をどこへ出せばいいのか分からなくて レンタサイクルのお店に出した住民の方がいらっしゃったんです。 その内容がSNSで広まって色々と考えさせられました。 当時、私もインターネット上で攻撃対象になっていまして・・・ 「俺はロードバイクが嫌いだから見つければ幅寄せはするしクラクション鳴らす。 それで引っ掛けたのがおまえだったらゴメンな」 今でも忘れない、私に向けられた憎悪の言葉です。 しかし、サイクリストにもマナーの悪さなど 反省すべき点は多くあったと思っています。 例えば、長すぎるトレイン問題。 サイクリストはSNSで繋がって みんなが楽しくサイクリングするのはいいのだけれど トレインが長くなりすぎて邪魔! 追い越しが出来ない! 赤信号、みんなで渡れば怖くない・・・ じゃないですけど、 心のどこかで迷惑だろうなと思っていても 誰もトレインを分割しようとしないんですよね。 今でこそ、はりまシーサイドライドのように 参加者を少人数のグループに分割して それぞれにサポートライダーを付けるイベントも出てきましたが お話を頂いた当時は、そういうイベントは記憶にありませんでした。 はりまシーサイドライドの舞台になる七曲りは 適度なアップダウンのあるワインディングが続きます。 交通量もある程度あります。 そういう道でサイクルイベントするのですから 絶対に少人数ごとのグループに分割すると主催者側に言ったんですよね。 そしたら、それが、すんなり通った! 民間が主催するサイクルイベントですから 参加者の満足度を上げつつ利益も出さなければなりません。 と、同時に、七曲りを通行する方や コース上の住民の方々に迷惑をかけないようにしなければならないと思ったのです。 自分も攻撃対象になった経験から サイクリストは他者への配慮が無いと社会から駆逐されると感じていました。 まずは、人として、当たり前の配慮をしたうえで 更に、住民の人々と交流することも大切だと思っています。 昨年のはりまシーサイドライドのブリーフィングで言いましたが 出会った住民の方々に挨拶をしようと・・・ 「こんにちは!」と笑顔で声をかけるだけで大分違うからと・・・ 住民との交流は何も時間をかけて農業体験だとか ワークショップのの開催をしなくても 一瞬の声掛けでも充分できるんです。 そういう私の思いも参加者の人々に伝えたいと思っているんですよね。 それからもう一つ、 はりまシーサイドライドのサポートライダーは経験豊富な優秀なサイクリストが付きます。 今から示すものは、試走の時に議論した資料の一部ですが ただ単に道案内をするのではなくて 自転車の場合、どこをどのように通ったら安全かを 経験豊富な彼らの目で検証しています。 例えば、これ、 車は、もっと先で右折しますが カーブがあって見通しが悪いので 手前の細い道から入りましょうとか 信号機のあるT字路で 信号待ちでトレインが連なる可能性もあり 手前から歩道を利用して横断歩道を通行して更に歩道に入るとか この橋の継ぎ目はロードバイクのタイヤがハマる可能性があるから 車道ではなくて歩道へ誘導するとか 現場を細かく見て 考えられる最も安全なルートを選定しています。 それから、なんと! 小規模サイクルイベントですが サポートカーも同行します。 はりまシーサイドライドは定員30人の小規模イベントですが 小規模だから実現できることはある。 小規模だからこそ得られる満足感もあるはず・・・ そんな思いでスタッフは取り組んでいます。 是非、私たちの故郷を一緒に走ってみませんか? 参加申し込みはスポーツエントリーから ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 #
by a-elf
| 2024-05-25 20:10
| 自転車のこと
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2024年 05月 21日
「七曲りを舞台にサイクルイベントを開催するなら コギコギさんに協力してもらうのが一番だと思って・・・」 一番最初に「はりまシーサイドライド」のお話を持ってきてくださっと時のMCアケさんの言葉です。 今でも鮮明に覚えています。 そんな風に思てくれていたんだ・・・ 絶妙なワインディングとアップダウンが続く通称「七曲り」は 思わず踏んでしまう最高のコースだと思っています。 牡蠣筏が浮かぶ瀬戸内海を横目に シッティングやダンシングを織り交ぜながら高速で移動する快感は ローディーならば癖になる。 干潟から万葉岬の眺望まで 短い区間に変化に富んだ景色が連なるのは 瀬戸内海広しといえども、七曲り以外にあるでしょうか? 最高に恵まれた環境に感謝するべきだと思っています。 そんな七曲りを 七曲りを根城に活動するローディー達が紹介するイベントが 「はりまシーサイドライド」なのです。 それは、ふるさと自慢のサイクルイベントだと言い換えてもいいかもしれません。 「ほら、七曲りって、楽しいでしょ、奇麗でしょ」 って心の中で呟きながら参加者を案内します。 サポートライダーの原動力の大部分は郷土愛・・・ 自分たちの走るコースを愛しているから・・・ 七曲りを走るローディーの多くが 立ち寄る場所が1.3㎞ヒルクライムした先にある万葉岬。 東は京阪神の工業地帯から西は牛窓、 小豆島はもちろん、淡路島、果ては四国まで見渡せる。 これだけ広い眺望を、たった1.3㎞ヒルクライムするだけで拝めるのです。 この場所にローディーが来ない日は無いと思えるくらい 多くのローディーがやってきます。 しまなみ海道にも琵琶湖にもサイクリストの聖地があるらしいですが 私の中では万葉岬こそがサイクリストの聖地だと思っています。 そんなコースに 去年から国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定され城下町龍野がコラボしました。 重伝建地区とは伝統的建造物群保存地区のうち、 特に価値が高いものとして国が選定したもの。 そんな地域に住む人々の郷土愛も並々ならぬものがあります。 私たちの素晴らしいふるさとを見てほしいという強い思いがあります。 その思いは、これまで、サイクルイベントと結びつくことはありませんでした。 しかし、様々な偶然が重なって「はりまシーサイドライド」の目的地となったのです。 サイクリストの聖地と呼べるほどの七曲りと 国が特に価値が高いものとして選定した城下町がコラボレーションするような そんなサイクルイベントが他にあるでしょうか? 「はりまシーサイドライド」には、そういった事情で 自転車に縁の無い人々が関わっています。 しかし、私は七曲りを愛するサイクリストと 城下町を愛する人々が化学変化を起こすことで 他に例を見ない、オリジナリティーの高いものが誕生したと思っています。 どうでしょう。 あなたも私たちと一緒に このコースを走ってみませんか? 参加申し込みは スポーツエントリーから ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 #
by a-elf
| 2024-05-21 00:19
| 自転車のこと
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2024年 05月 17日
今日は、読者の皆様にご報告があります。 私が関わっておりますサイクルイベント 「はりまシーサイドライド」が 今年も7月21日(日)に開催されることになりました。 (雨天順延7月28日) 申し込みは5月18日よりスポーツエントリーから 2021年に第1回を開催した「はりまシーサイドライド」 今年で第4回目を迎えます。 当初は道の駅みつから赤穂御崎を往復するサイクルイベントだったのですが 昨年の第3回から目的地を龍野城下町に変更、 その結果、午前中のHOTEL万葉岬でのスイーツに加え 昼食は城下町の古民家カフェなどレトロでオシャレなランチを頂けるという 他のサイクルイベントでは絶対に体験できないオリジナリティの高い内容になりました。 「絶対、安すぎですよね」 これは私が担当した参加者が ゴール後の道の駅で漏らした言葉です。 参加費以上の満足感が彼女にそう言わせたのでしょう。 その他にも 遠方から参加してくださった参加者からも 「他にも色々参加しているのですが 全てにおいてトップクラスの満足度でした」と お褒めのメールを頂いたりしました。 私は、その手応えから サポートライダーに次のような言葉をかけました。 「俺たちは非常にオリジナリティが高く そして、満足度も高い、 そういうサイクルイベントのサポートライダーなんだと、 そこは、誇りを持っていい」 自分たちが作り上げる小規模サイクルイベントの中で ひとつの到達点に達したと思いました。 次は、これと同じことをやればいい・・・ ところが世の中そんな甘くはありませんでした。 「はりまシーサイドライド」の主催から 道の駅みつ、HOTEL万葉岬を経営する清交俱楽部が下りることになったのです。 第1回目からお世話になっている担当のUさんは 新たな新天地へ旅立っていきます。 もう、頼ることはできません。 果たして「はりまシーサイドライド」をこのまま続けるのか それとも終わりにするのか? 実は担当のUさんは このような事態になることを想定して ある秘策を私に残しておいてくれたんです。 「コギコギさん、龍野コンシェルジュもサポートライダーも 協力者すべてで、はりまシーサイドライド実行委員会を立ち上げるんです」 小さいとはいえ、ここまで続けてきた地域のサイクルイベントを終わらせたくはない。 私達は、Uさんが残してくれた秘策の通り、 はりまシーサイドライド実行委員会を立ち上げました。 こうして第4回はりまシーサイドライドは開催へ向けて動き出したのです。 もちろん、昨年と同じな訳がありません。 意見がぶつかり合う中で 小規模サイクルイベントの ひとつの到達点に達したと思っていた内容に手が加えられます。 いや、私が、これこそが、理想の小規模イベントだと思ったのは 幻想に過ぎなかったのかもしれません。 コースも修正が加えられ 内容も違ったものになっていきました。 結果的に第4回はりまシーサイドライドに関わるスタッフの人数は 昨年を大きく上回ります。 参加者の満足を得るべく 新たな仕掛けも用意しました。 実のところ、私が思う理想の小規模サイクルイベントは まだ先があったようです。 どうでしょうか・・・ あなたも「第4回はりまシーサイド」に参加してみませんか? 申し込みは5月18日よりスポーツエントリーから ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 #
by a-elf
| 2024-05-17 23:42
| 自転車のこと
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2024年 05月 13日
この記事は4月21日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 最終走者のあやぞんは ピットでロードバイクに跨りながらぽんさんを待つ。 「コーナーの手前で充分減速して コーナリング中はブレーキを掛けない方がいいわよね」 自分に言い聞かせるように 落車しないすべを唱えた。 実は彼女、ミッドナイトエンデューロで落車した過去を持つ。 ホッブスコーナーからレッドマンコーナーにかけてのS字・・・ 一瞬で地獄へ落ちた。 その恐怖がトラウマになっている。 しかし、今、トラウマに打ち勝って コースへ飛び込んでいかなくてはならないのだ。 「大丈夫、あやぞんにはブルべの経験も 雨中走行の経験もある」 私は、ありきたりの言葉しかかけられない。 やがてぽんさんが帰ってくると つっちーさんが素早く計測タグを付け替えた。 余計なことを考える暇はない。 あやぞんは「頑張ってくるわ」というように左手を上げるとコースに飛び出していった。 そして、案の定、すべてのラップを6分台で 清々しくもゴールしたのである。 レースを終えただるま珈琲・・・ あやぞんはリザルトを見ながら呟いた。 「どうやったら3分の差を縮められるかしら」 3位と3分差で表彰台を逃したのだが 4時間で3分差という差が 彼女の負けん気に火をつけたかもしれない。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村 #
by a-elf
| 2024-05-13 22:08
| レース
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