わぁ〜、感動して興奮が覚めやらぬ - ちょこママnz

ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

わぁ〜、感動して興奮が覚めやらぬ

9月。いろんな大学(と言ってもニュージーランドには8校しか大学はない。なんせ人口5百万人だ)やポリテクニックと呼ばれる専門学校や職業専門学校がオープン・キャンパスをし始める。

 

うちも行ってきた。マッセイ大学の航空科(Massey University School of Aviation)だ。期間は3年間。どんな感じなのか。

 

 

写真は撮らなかったので、紹介するものは大学のWebサイトからお借りしました

 

航空科の校舎はモダンで新しく、空港のすぐ横にある。飛行機の離発着が直に感じれてパイロット志望の子どもたちにはたまらないだろうな。

 

 マッセイ大学は、ニュージーランドでは大学で学士号(航空学)を取得できるパイロット養成コースを唯一提供。学生は航空学士号(Bachelor of Aviation)を取得しながら、商業パイロットライセンス(CPL)を取得できるため、実践的な飛行訓練と学術的な学位の両方を得られる。

 

1年生、2年生は航空学を学びながら、シュミレーション機でかなりの練習もでき、並行してインストラクターについてもらい実際に飛行練習、そしてソロで飛べるように学ぶ。2年生の後期にはエアロバティック飛行できる飛行機で「緊急時に態勢を取り戻す」訓練もする。フライト・スクールやエアロクラブではエアロバティック飛行は機材を持っていないからやらないことが多いらしい。へー。

 



 

3年生は、「フライト・インストラクション(選抜)・コース」、または、「ビジネス・マネージメント・コース」に分かれる。

 

ハンガー(格納庫)には専属の職人気質を匂わせる整備士のおじさんもいて、いつも最新の注意を払って整備している。生徒から聞いたが、その腕はものすごく高く、なんと近隣国の、例えばフィジーとかの飛行機の整備点検もこのおじさんのが雇われている会社がやっている。外国のエアラインも信頼している会社に雇われている、このおじさんの腕前はすごいんだと言っていた。おかげで、通常の許容されている飛行時間よりも長く飛行機を使うことを許可されたらしい。すごいな。それだけ信用を得ているんだ。

 

なにせ、エアニュージーランドが認定している、唯一のフライト・スクール推薦校だ。

 

 

オープン・キャンパスに行くまでは、「なんで大学にいく必要があるの?早く飛びたいからフライト・スクールに行きたい」と言っていた息子。

 

だけど、説明会に出て、生徒の生の声を聞いて「なんか、大学に行きたくなった」と変わってきた。

 

あ~、良かった。だって、航空大学に行ったほうが潰しが効くよ(母はママ友を通じて情報収集をしたのだ)、と何度も話していたが懐疑的だった息子。 だけど、3年生の言葉を聞いて、「なるほど」と思ったらしい。

 

一連の説明会とシュミレーターや飛行機を見た後に、Q&Aの教室でおしゃべりしたのが本当に良かった。

 

誰もいなかったし、勉強する内容については特にもう聞きたいこともなかったので、「じゃ、帰るか」と話していたら、3年生の金髪で長身の爽やか君が「なんでも聞いていいですよ。なるべくすべて答えようと思います」と言ってくれた。

 

で、聞いた。

 

寮(Hall of Regidence)に住んでいるんですか?それともフラッティング(仲間とフラットをシェア)?

 

僕は、前期を寮で、そこで友達を作って後期からは友達5人とフラッディングです。

 

どのくらいかかるか教えてくれる?

 

僕の場合は、一人180ドル(ちょこママ感覚で18,000円)の週家賃、光熱費とかが70から80ドル(同7,8千円)、後は食費等かな。

 

自分で御飯作っているの?

 

はい。

 

どうやって空港のそばの校舎まで来てる?

 

ほとんどの人が車できます。バスもあるけど、飛行練習のときは朝6時スタートがあるので、車が便利。

 

シャツにアイロンは自分でやってる?

 

できるようになりました。

 

学費はどのくらい?

 

おおよそで言うと、僕の場合1、2年生のときは約50,000ドルずつ、3年生で70,000ドルだったかな。スチューデント・ローンで借りてます。あ、それと最初の頃スーパーで在庫管理のバイトもしました。ただ、勉強が大変なので、それはやめ、今はこの学校の給油係の仕事をもらってやってます。返済のことを考えるとゾッとします。

 

やー、そんなにかかるんだね。だって、車のガソリンのお金もいるもんね。

 

そうですね。いや〜、本当にお金かかります。

 

ね、エアロバティックの飛行練習はいつやるの?本当はさ、聞きたくないけど。怖いな。だけど、いつ?

 

別に航空ショーみたいに練習するのではなく、例えば変な態勢になったときに、いかに機体を元の体勢に戻すかの練習なんです。それは結構大変で、飛び慣れてきているのに最初は気分が悪くなりました。2年生の後期にやります。

 

そこへ、途中から合流したガタイのいい、ちょび髭の黒髪くんが、

 

いや、気分悪くなったとか言わなくていいんですよ。急に前が見えなくなるんで、教官も「あ〜、気分悪いんだな」ってわかるんです。あはは。

 

え、それってゲロったってこと?

 

そういうこと。あはは。だから前のガラス部分が汚れてるってこと。あはは。

 

きゃー、すごい。

 

遠慮なく聞く母。爽やかくんが、息子に

 

学校のことで聞きたいことある?

 

いや、特には。あ、学生は何人いるんですか?

 

約100人かな。

 

だんなが

息子はビジネス・マネージメントには興味ないからインストラクション・コースにしようかと思っていました。だけど、これは選出された人しかとれないんですね。ということは、2年間の勉強だけでは、学位はとれないですよね。

 

そうですね。ただ、マネージメント・コースを取りながら、別の学校でインストラクターのコースを取ることもできますが、学費が別途必要になりますね。5−8人くらい選出されるんで、取りたいならチャンスはありますよ。

 

僕は飛びたいんです。インストラクターにはあまり興味がありませんでした。なにがいいんですか?

 

自分が学んだことを実際になにも知らない生徒に教えていく。その育つ過程を見れる。そして、その子達がエビエーションの世界に羽ばたく姿を見るってすごいな~、自分が役に立っんだ〜、と思んです。それに人に教えるって、逆にすごく学びになるんです。

 

そうなんだ~。

 

そして、黒髪君と爽やか君は心づもりなどもシェアしてくれた。

 

とっても、とってもありがたかった。

 

あ~、こんないい子たちが集まるこの学校で学べたらいいね。

 

母はとても感動し、夜ウエリントンに戻ってからも心躍る、感動、興奮でなかなか寝付けなかった。

 

あ~、息子の進路のことで母も色々経験ができる。あ~、ありがとう。