ε-130Dを使い始めました(εエクステンダー130Dの使用)
先月からタカハシ ε-130Dを使い始めた記事をの~んびりしたペースで書いています。
今回はその3回目の最後で、εエクステンダー130Dの使用について。
ε-130Dは接眼部に付属の補正レンズを使用した焦点距離430mm、f値3.3のハイスピード鏡筒ですが、オプションで焦点距離を1.5倍(f値5.0)に延ばせるタカハシ純正のεエクステンダー130Dを使用する事も出来ます。
εエクステンダー130Dは
タカハシのHPにて『イプシロンの各機種に合わせて専用設計した5群7枚構成のεエクステンダーはコマ収差の補正を行なっています。ε-130Dに使用すると焦点距離を1.5倍に拡大て650mm(f/5.0)に引き延ばしますが、星像は直焦点と同等以上のものが得られる超高性能なエクステンダーです』との説明があり。イメージサークルはΦ44mmです。
使用方法は接眼部から付属の補正レンズを取り外してεエクステンダー130Dに付け替え。
価格はかなりお高いですが、ε-130D鏡筒を焦点距離430mmと650mmの二刀流で使える様になる利便性にもひかれて購入しました。
εエクステンダー130Dを使用してのファーストライトは、カシオペヤ座の各散開星団M103、NGC659、NGC663の3天体を同一視野に入れて行いました。
撮影当日は雲の影響で使用できた撮影枚数が3分露光×10枚だけになってしまったのでノイズは多いですが良く写ったと思います。
カシオペヤ座の散開星団 M103、NGC659、NGC663
撮影地:京都府舞鶴市
鏡筒: タカハシ ε130D+εエクステンダー130D(焦点距離:650mm(f5.0))
カメラ:QHY268C(Readout Mode#1Gain:57 OffSet:30 Temp:-8℃)
フィルター: IDAS HEUIB-II
赤道儀:SkyWatcher EQ6R、極軸合わせ:PoleMaster
ガイド鏡:Askar 32mm F4、ガイドカメラ:ZWO ASI224MC、ガイドソフト:PHD2
その他:SVBONY FW(フィルターフォイール)、ZWO EAF(電動フォーカサー)
画像処理: Pixinsight(WBPP、SPCC、DBE、BXT、Curves Transformation、NXT)
、Photoshop CS2、RawTherapee 5.8
上記、εエクステンダー130Dを使用して撮影した3分露光撮影の撮って出し画像1枚をモノクロとし『四隅部・中心部・各上下左右中央部』を切り出して星像をチェックしてみます。
APS-Cセンサーサイズによる撮影で、星像は四隅においても歪になる事無く丸くなっておりコマ収差はほとんどありません。素晴らしいと思います。
最後に
ε-130Dはエクステンダーの使用も含めて星像がシャープ、APS-Cセンサーサイズのカメラで四隅まで綺麗に写る、イメージサークルがΦ44mmと大きいので周辺減光が少ない等々、撮影画像を見てもすごくお気に入りの鏡筒となりました。
ε-130Dを赤道儀(SkyWatcher EQ6R)に搭載した時の鏡筒セットのバランスは赤経軸・赤緯軸共にバッチリ取る事が出来てガイドも良好です。
まだ使い始めたばかりですがこれから使用していく中では光軸調整や主鏡の洗浄等メンテナンスも必要になってくるのでいつまでも良好なコンディションを保てる様に大切に使って、たくさんのお気に入り画像が残せる事を楽しみにしています。