オンライン内見とは?内見時に聞くことや失敗から学ぶ注意点 | 賃貸の森

オンライン内見とは?内見時に聞くことや失敗から学ぶ注意点

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 近年、物件探しだけではなく内見から申し込み・契約までオンライン1本で完結できる時代になりました。なかでもオンライン内見に対応する不動産会社は急増しており、遠方からの部屋探しにも便利です。一方、一部ではオンライン内見をして後悔した人の声も耳にします。そこで今回は、オンライン内見のメリットやデメリットをはじめ、内見時に聞くことやオンライン内見に臨む際の注意点についてご紹介します。

オンライン内見とは

 オンライン内見とは、スマホやタブレット、パソコンを使って好きな場所から物件が内見できる非対面型のサービスです。不動産会社のスタッフが現地(物件)へ出向き、部屋の中をビデオ通話で案内してくれます。ポータルサイトにあるような動画や360°ビューイングとは違い、リアルタイムで物件を映し出してくれるため、対面型の内見に近いのが特徴です。

オンライン内見のメリット・デメリット

 オンライン内見の大きなメリットは、場所を選ばず内見ができることです。就職や進学などで遠方(海外含)から引っ越すことになった人でも、オンライン内見を利用すれば自宅にいながら部屋探しをすることができます。直接内見するよりも交通費がかからず、時間の節約になるのも大きなメリットでしょう。また、小さなお子さんがいる人や家族、友人と一緒に内見することも可能です。

 そのうえであえてデメリットを挙げるなら、安定した通信環境がないと通信が途切れたり映像や音声が乱れたりするケースがあることです。オンライン内見ではビデオ通話アプリを使用しますが、たった1軒の内見でも膨大な通信料がかかります。スマホでオンライン内見をする際は速度制限に注意しなくてはなりません。また、騒音や部屋の匂いなどはオンライン内見で知ることができないため、入居後に「思っていたのと違った」となる可能性がゼロとは言い切れないでしょう。

オンライン内見の流れ

 オンライン内見の流れは以下の通りです。

  1. 内見したい物件をピックアップして不動産会社に問い合わせる
  2. 内見OKならオンライン内見を希望していることを伝える
  3. 内見可能な日を調整する
  4. 内見当日にビデオ通話で内見を始める

 オンライン内見に必要なものは、スマホやタブレットなどのデバイス、インターネット環境、不動産会社指定のビデオ通話アプリのみです。あらかじめ希望エリアや予算感を伝えておけば、他に紹介できる物件をピックアップしてもらえる場合もあります。

オンライン内見の体験談

 一見メリットだらけに見えるオンライン内見ですが、実際に契約して後悔することはないのか気になる人も多いでしょう。そこで、オンライン内見の体験談をピックアップしてご紹介します。

2時間足らずで5軒も内見してもらえた

 直接物件に足を運んで内見する場合、2時間で5軒もの物件を回ることはほぼ難しいでしょう。効率よく内見できる点も、オンライン内見のメリットです。

仕事の休み時間に内見できて便利だった

 忙しくて不動産会社や希望物件に足を運ぶ時間がなくても、場所を選ばずスキマ時間で内見できるのは嬉しいポイントです。

その場で寸法を測ってもらえて助かった

 オンライン内見だと、部屋の大きさが把握しにくいためベッドや机が置けるのか不安に感じる人もいるでしょう。この場合でも内見スタッフに頼めば寸法を図ってもらえるので大変便利です。

便利だけど画面がブレて気分が悪くなった

 意外にも多かったのがこちらの意見。手ブレや画質の悪さで気分が悪くなるケースもあるようです。視点を自由に変えることはできない上に、相手はプロのカメラマンでもありません。部屋の中をじっくり映してもらえるようお願いしましょう。

オンライン内見で決めたらキッチンが小さくて後悔した

 キッチンや設備のサイズ感が分かりづらいのはオンライン内見のデメリットと言えます。内見スタッフに質問することはできても、受け取り方や伝え方は人によって差があるので、引っ越してからギャップを感じる可能性もあるでしょう。

失敗から学ぶ!オンライン内見で聞くこと&注意点

 オンライン内見のメリットやデメリット、失敗談を含む体験談を踏まえ、オンライン内見でスタッフに聞いておくべきポイントをまとめました。聞くことの内容はもちろん、それぞれの注意点についても把握しておきましょう。

部屋の寸法や搬入経路の広さ

 今使用している家具や家電を持ち込む場合は、部屋に入るかどうかを必ず確認しましょう。部屋のサイズだけではなく、搬入経路のスペースが十分に確保されているかを知ることも大切です。エレベーターのある物件は、そのサイズも聞いておくと良いでしょう。

コンセントの位置や数

 家電の配置を決める上で、コンセントの位置や数は重要なチェックポイントです。キッチン周りの家電製品置き場に十分な数のコンセントがあるか、また大型家電を設置するのにコンセントの位置に問題がないかなど、引越し後の暮らしをイメージしながら確認しましょう。

室内にある設備や設備設置の可否

 賃貸物件は、大家さんの許可なしに新たな設備を設置することができません。照明器具や温水洗浄便座が設置していなければ、入居後に設置できるか確認しておきましょう。また、エアコンがきちんと作動するのか、年式はどうなっているのか聞いておくのも後々トラブルにならずに済みます。

★エアコンの年式が2010年以前のものなら電気代が割高になります。築古物件などで設備も古いままなら、入居前に交換してもらえるか確認しておくと良いでしょう。

日当たりが良いか

 物件資料を読むだけでは分かりづらいのが、部屋の採光性です。方角を知ることができても、隣の建物の位置関係によって日当たりが悪いこともあります。日当たりを重視するなら、日没より前の遅くない時間帯に内見すると良いでしょう。

ドアや窓の建具がスムーズに動くか

 ドアや窓など建具の立て付けが悪いと、スムーズに開け閉めできない場合があります。オンライン内見なら自分で実際に動かすことができないため、内見スタッフに動作確認をしてもらいましょう。万が一動きに問題があれば、契約前に修理してもらえるか聞いておくこともおすすめです。

換気設備やカビ発生の有無

 お風呂や洗面所、収納スペースの奥などは湿気がこもりやすくカビが発生しやすいです。クローゼットの中にカビが生えていると、収納した衣服やバッグが傷んでしまうこともあるでしょう。換気扇やエアコンの動作確認にくわえ、湿気がこもりやすい場所を見せてもらうと安心です。換気扇の耐用年数が超えている場合は、契約前に交換してもらえるか聞いておくと良いでしょう。

部屋の傾き

 部屋が傾いていると健康にも害を与えます。特に、築年数が古い物件ほど部屋の傾きが心配なので、部屋が傾いていないか内見スタッフに確認することをおすすめします。

共用部分

 ゴミ置き場や自転車置き場などの共用部を見ることで、その物件に住む住民のマナーがわかります。共用部がきれいな物件は管理会社やオーナーの管理が行き届いているサインなので、万が一のトラブルにもきちんと対応してもらえるでしょう。

周辺環境

 Google Earthなどを利用すれば家にいながら周辺環境を調べることができますが、窓から見える景色や窓の外の騒音は物件資料で把握することができません。オンライン内見の際は、事前に周辺環境を把握して気になる点を内見スタッフに伝えておきましょう。

オンライン内見ですべてを把握するのは難しい

 デバイスがあれば場所を選ばず利用できるオンライン内見ですが、オンライン上で物件のすべてを知ることはできません。におい、騒音、湿気、断熱性、カメラには映し切れない傷や汚れ…このような点が気になる人は、実際に物件へ足を運んで内見するのがベストです。もちろん、内見をした以上契約をしなければならないというルールもありません。オンライン内見で失敗しないためにも、事前に質問事項をまとめたり、気になることは遠慮なく聞いたりするようにしましょう。

オンライン内見で聞くことをまとめて失敗を防ごう

 遠方で現地へ出向くことが難しい人、担当者と直接やり取りするのが怖い人などにはオンライン内見を利用するメリットが十分あります。しかし、オンライン内見だけで契約を決めてしまうのもそれなりのリスクがあるため、デメリットを十分に理解した上でオンライン内見を利用しましょう。

元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級
元・不動産メディア営業/現・不動産系ライター
岸山 海河 10本
有名不動産メディアSの創刊に関わり、地元〜大手不動産会社の物件広告を担当。2014年より不動産系ライターとして活動しています。引っ越し経験も多く、現在は片田舎に建てたマイホームに在住。部屋探しのワクワク感は今でも大好き!これまでの経験を生かしながら、沢山の人の「暮らし」に寄り添う記事を提供します。 資格:普通自動車、日本化粧品検定1級

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