赤ちゃんの外気浴はいつから始める?メリットと進め方教えます
生まれたての赤ちゃんと保護者さんは、部屋の中で過ごしがちです。そのため、外の空気に触れる外気浴を始めるタイミングややり方が分からない方も珍しくはありません。そもそもなぜ外気浴をすべきなのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事は、外気浴が赤ちゃんと保護者さんにもたらすメリットを解説しつつ、始めるタイミングや進め方をまとめました。赤ちゃんとのお出かけを考えている方に、役立つ内容となっています。興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。
目次
赤ちゃんを外気浴させるメリット
体温調節機能や肌を鍛えられる
五感を刺激できる
生活リズムを整えられる
コミュニケーションやリフレッシュに役立つ効果も
赤ちゃんの外気浴は問題なければ生後3週間後から
外気浴の進め方
部屋に外の空気を入れるところから始める
ベランダや庭で徐々に外の空気に慣れる
保護者さんと一緒にお散歩する
赤ちゃんを外気浴させるときの注意点
直射日光や風が直接当たらないように
外気浴は赤ちゃんの体調やご機嫌を最優先して
人が多い場所や時間帯は避けて
まとめ
赤ちゃんを外気浴させるメリット
外気浴には赤ちゃんだけでなく、保護者さんにもメリットをもたらします。まずは外気浴で得られるメリットについて学びましょう。
体温調節機能や肌を鍛えられる
赤ちゃんの体温調節や肌の機能はまだまだ未熟です。外気浴で外の気温変化や空気を感じることで、これらの機能を高められます。また、皮膚を日光に当てることで、ビタミンDの生成を促す効果も得られます。ビタミンD欠乏症を防ぐためにも、外気浴は必要です。
五感を刺激できる
室内に十分日光や風邪が入っていても、実際に外に出たときの様子とは異なります。外気浴で室内とは異なる光や空気の具合・風や外にいる生き物の声などに触れることで、赤ちゃんの五感を刺激できます。
五感の刺激は、視覚や聴覚の発達だけでなく、赤ちゃんの好奇心や心の発達を促す効果もある重要な要素です。外気浴は、赤ちゃんの体だけでなく、心の成長にもよい効果をもたらします。
生活リズムを整えられる
外気浴は生活リズムを整える効果も期待できます。決められた時間に外出する習慣を身につけさせてみましょう。
決められた時間外で過ごす習慣を得た赤ちゃんは、程よい疲れを感じるようになります。室内で過ごしているときより食欲や睡眠欲を感じるようになるでしょう。これにより、食事や睡眠のタイミングを整えられます。
コミュニケーションやリフレッシュに役立つ効果も
外には赤ちゃんの興味をひくものがたくさんあります。それをもとに話しかければ、保護者さんとのコミュニケーションを持てるでしょう。外気浴は、親子の絆を作るのにピッタリです。
また、外気浴で外の空気を吸いながら過ごすのは、保護者さんのリフレッシュにもつながります。
赤ちゃんと一緒に過ごしていると、どうしても室内にこもりっきりになってしまいます。同じ場所にいると気持ちが塞ぎがちになりますが、外気浴の時間を設ければ気持ちを意識的に切り替えられるでしょう。これも外気浴の持つメリットです。
赤ちゃんの外気浴は問題なければ生後3週間後から
赤ちゃんの体調などに問題が無ければ、外気浴は早くて生後3週間後から始められます。心配な場合は、1か月検診で医師に相談し、問題がないかチェックしてもらってから始めましょう。
多くの人が1か月検診後に外気浴を始めますが、環境や赤ちゃんの体調により、首が座ってから開始する家庭もあります。外気浴は赤ちゃんの成長を促すためのものです。赤ちゃんの体調を第一に考えて開始時期を決めましょう。
外気浴の進め方
今まで室内で過ごしていた赤ちゃんをいきなり屋外に出すと、思わぬトラブルに遭遇する恐れがあります。外気浴は、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に慣らしていきましょう。基本的な慣らし方を解説します。
部屋に外の空気を入れるところから始める
まずは室内とは異なる外の空気に慣れるところから始めましょう。天気や気温の落ち着いている日に、窓を開けて外気に触れさせます。最初は1~2分程度の、ごく短い時間で構いません。少しずつ外の空気や風邪に慣れさせましょう。
春や秋の気温が落ち着いている時期は、風の強い日や天気の悪い日を割けて行います。夏は涼しい日や時間帯に窓を開けて過ごしましょう。冬は日中の温かい時間に窓を開けて空気を入れ替えるようにして外の空気に触れさせます。
ベランダや庭で徐々に外の空気に慣れる
生後3週間後から外気浴を続けていると、生後1か月後から外の空気にも慣れてきます。頃合いを見て、赤ちゃんを抱っこしてベランダや庭に出てみましょう。この段階では1日2回・5分程度が外気浴の回数と時間の目安です。
赤ちゃんが外の空気を感じてもびっくりしない・気持ちよさそうにしているなら、次の段階に移ります。
保護者さんと一緒にお散歩する
外の空気に慣れてきたら、保護者さんと一緒にお散歩しましょう。最初は1日1回、数分程度で構いません。家の周りを散歩する程度から始めます。赤ちゃんの様子を見つつ、時間や距離を伸ばしてください、
ある程度時間や回数を決めて外に出る習慣を身につけると、赤ちゃんの生活リズムを整える効果を得られます。
赤ちゃんを外気浴させるときの注意点
外気浴は赤ちゃんの体を鍛える効果がありますが、無理をさせては本末転倒です。適切にメリットの効果を享受するには、赤ちゃんのデリケートな体を気遣いながらおこなう必要があります。外気浴をさせるときは、以下の注意点に気を付けながら行いましょう。
直射日光や風が直接当たらないように
赤ちゃんの肌、特に生後3か月までの肌は、薄くてダメージを受けがちです。幼児や大人なら平気な紫外線や風でも、肌トラブルを引き起こす恐れがあります。外気浴の際は、直射日光や風が赤ちゃんに直接当たらないようにしましょう。
赤ちゃんを外気のダメージから守る際には、以下のグッズが活用できます。
• ベビーカーの日よけ
• 赤ちゃん用の帽子
• おくるみ
• バスタオル
• ママコート
赤ちゃんは肌だけでなく体温調節機能も未熟です。これらのグッズを使用する際は、暑さや寒さのダメージにも注意しながら活用しましょう。こまめな脱ぎ着や水分補給で対応してください。また、紫外線や風が強い日は、外気浴は避けましょう。
外気浴は赤ちゃんの体調やご機嫌を最優先して
外気浴は赤ちゃんにさまざまな刺激を与えます。体調やご機嫌が悪いと、思わぬトラブルにつながりかねません。普段と様子が異なると感じたら、無理せず別の方法で過ごしましょう。心配な場合は医療機関などに相談することも大切です。
人が多い場所や時間帯は避けて
日とゴミや車通りの多い場所は、赤ちゃんにとって騒音や目からの刺激が強く、必要以上に疲れさせてしまう恐れがあります。また、風邪などにかかるリスクもほかの場所よりも多く、危険です。
赤ちゃんとのお出かけの際は、人通りや車通りの多い場所や時間帯は避けましょう。外気浴をする際は、親子でゆったり過ごせる静かな場所を選んでください。
なお、リスクの高い場所を避けても、病気にかかってしまうことはあります。風邪などの感染症は、完全な予防は不可能です。病気にかかるリスクが心配な場合は、手洗い・うがいなどの予防対策だけでなく、かかったときの症状を緩和する道具も用意しておきましょう。
鼻吸い器は風邪や寒暖差によって出る鼻水を取り除き、呼吸をサポートします。ひとつ持っておけば安心です。赤ちゃんの病気やそのリスクが気になるときは、予防だけでなくケアできるアイテムを購入しておきましょう。
まとめ
外気浴は赤ちゃんの心と体を鍛えるのにピッタリです。しかし、やり方や注意点に気を付けながら行わなくてはなりません。いきなり外に連れ出すのではなく、徐々に外の空気に慣らしてあげる必要があります。
また、成長を助けるためにおこなう行為で体調や期限を悪くしては意味がありません。外の空気に触れさせる際は、赤ちゃんの体調やご機嫌を最優先に考えながら行いましょう。