2024/10/02(2) チュウゴクアミガサハゴロモほか《津久井湖城山公園2024》23~32℃ - ちゃわんむしのマクロ写真館

2024/10/02(2) チュウゴクアミガサハゴロモほか《津久井湖城山公園2024》23~32℃


2024/10/02、津久井湖城山公園の続きです。



チュウゴクアミガサハゴロモ
カメムシ目
 ヨコバイ亜目
  頸吻群
   ハゴロモ上科
    ハゴロモ科
     Ricania属
のチュウゴクアミガサハゴロモ[Ricania shantungensis]です。

前回(9/24)、津久井湖城山公園パークセンター近くの植え込みのトキワサンザシ(ピラカンサ)で外来種のチュウゴクアミガサハゴロモを確認しました。

  2024/9/24(1) チュウゴクアミガサハゴロモ《津久井湖城山公園2024》19~24℃

8日後の今回、同じ場所で再び確認することができました。

チュウゴクアミガサハゴロモはRicania属で、ヒメベッコウハゴロモと同じ属です。名前にアミガサハゴロモが付きますが、アミガサハゴロモ自身はPochazia属です。

  アミガサハゴロモ・・・・・・[Pochazia albomaculata]
  ベッコウハゴロモ・・・・・・[Orosanga japonica]
  スケバハゴロモ・・・・・・・[Euricania facialis]
  ヒメベッコウハゴロモ・・・・[Ricania taeniata]
  チュウゴクアミガサハゴロモ・[Ricania shantungensis]
チュウゴクアミガサハゴロモ1
チュウゴクアミガサハゴロモ2


アオバハゴロモ
カメムシ目
 ヨコバイ亜目
  頸吻群
   ハゴロモ上科
    アオバハゴロモ科
     アオバハゴロモ属
のアオバハゴロモ[Geisha distinctissima]です。
アオバハゴロモ1
アオバハゴロモ2


クロウリハムシ
コウチュウ目
 カブトムシ亜目
  ハムシ上科
   ハムシ科
    ヒゲナガハムシ亜科
     ウリハムシ属
のクロウリハムシ[Aulacophora nigripennis]です。

クロウリハムシは3月から11月まで長い期間見れますが、カラスウリの葉で行うトレンチ行動は7月~9月限定で観察できます。今回、10/02でしたので見れないかと思いましたが、1頭だけトレンチ行動を見ることができました。トレンチ行動無しの個体は5~6頭見かけましたので、トレンチ行動は少数派になっていて、おそらくこれが最後なのでしょう。

なぜ10月に入るとトレンチ行動が見れなくなるのかは不明です。ただしカラスウリは7~9月が花期、10~11月が果期となり、トレンチ行動が見られる期間が花期と符合します。

今回、見た感じではカラスウリの葉は殆ど新鮮味が無く、花期が終わった葉は美味しく無くなるのかも知れませんね(笑)
クロウリハムシ1
クロウリハムシ2


ヤマトシリアゲ
シリアゲムシ目
 シリアゲムシ亜目
  シリアゲムシ科
   シリアゲムシ属
のヤマトシリアゲ[Panorpa japonica]です。
ヤマトシリアゲ1
ヤマトシリアゲ2


ツルニンジン
キク目
 キキョウ科
  ツルニンジン属
のツルニンジン[Codonopsis lanceolata]です。

ツルニンジンの花を覗き込むとアリ(おそらくクロヤマアリ)が沢山の集まってました。アリなんかが花粉媒介者になるのかなと思い「ツルニンジン アリ」でネット検索した所、面白い論文がヒットしました。

  滑る花びらがアリの花への侵入を妨げることを発見
  ―新たな花の防衛機構の存在を実証―
  京都大学大学院理学研究科

この論文によると、ツルニンジンにとってアリは邪魔者で、花びらの内側を滑る構造にしてアリの侵入を防いでいるそうです。

今回の写真ではアリに侵入を許してしまってますが、ツルニンジンの花の内側を良く見ると、雄しべが花びらの沿って生えていて、これを橋として利用すればアリは滑らずに花に侵入できそうです。雄しべを渡らせる事でアリに花粉を付け、花粉媒介をさせようとしてるのかも知れませんね。花粉媒介してくれないアリは盗密の邪魔者ですが、花粉媒介してくれるアリなら大切な花粉媒介者でWelcomeでしょう。賢いツルニンジンは敵を味方に変えてしまったのかもしれません。
ツルニンジン1

ツルニンジン2
ツルニンジン3


横浜気温グラフ(~2024-10-06)
ここの所、気温のアップ・ダウンが激しい日が続いてますが、お腹を冷やさないように注意が必要ですね(笑)

┌─
│気温グラフ
│ 地点:横浜
│ 期間:2023/6/01~10/31,
│    2024/6/01~10/06,平年値
│ 赤線:最高気温
│ 黒線:平均気温
│ 青線:最低気温
│ 濃い線:2024年
│ 薄い線:2023年
│ 点線:平年値
│(1991年から2020年の30年平均値)
│データソース
│ 気象庁|ホーム>各種データ・資料
│      >過去の気象データ検索
│ 環境省 熱中症予防情報サイト
│ 気象庁|ホーム>防災情報
│          >2週間気温予報
└─
気温2024-10-06


┏━━━━━━━━━━━・・・・
┃X(旧Twitter):@chawanmushi_64
┗━━━━━━━━━━━・・・・



コメント

No title

へ~しかし中にアリがどっさり入っているのは論文の趣旨と反対なので、ちゃわんむしさんの考えもなるほどですね。
ツルニンジンは雄性先熟で始め雄しべは花の中央に集まっていて、後半は雌しべの柱頭が開いて、雄しべは花冠の壁に沿うようになります。
この写真は雌性期になって雄しべが外側に移動して柱頭が開いていますね。
ほんとのところはさっぱりわからないのでツルニンジンに聞いてみたいです。

ツルジンジンとアリの関係

そうですか。論文に書かれているのはツルニンジンの前半での話で、自分が見たアリとの関係は後半の話なのかも知れませんね。ツルニンジンは時期によってアリとの関係を上手にコントロールしてるのかも知れませんね。
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虫好きの昆虫写真です。
素人なので和名に誤りがあるかも知れません。
お気付きの点が有りましたらコメント頂ければ幸いです。なお以前Yahooブログで「マクロ写真館」を開いていた『ちゃわんむし』の再登場です(笑)

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