2022年07月 - ちゃわんむしのマクロ写真館

■番外編■ コカブトムシ


またまた、ネタ切れのため番外編です。

夏と言えばカブトムシ(笑)
今年(2022年)は残念ながら樹液に恵まれず、まだカブトムシにはお目にかかってません。ただ先日の三保市民の森ではコカブトムシが見れました。
この時のブログでは写真は載せましたがコカブトムシについてあまり触れなかったので今回ちょっと説明します。

日本にいるカブトムシの名が付く昆虫は、
    ・カブトムシ
    ・コカブトムシ
    ・タイワンカブトムシ
の3種です。
タイワンカブトムシは外来種で、沖縄本島以南に棲息しヤシの害虫だそうですが、まだ見た事ありません。

カブトムシやタイワンカブトムシはご存じのように甘党ですが、コカブトムシは意外な事に肉食性です。カブトムシの仲間が属するコガネムシ科は草食性や糞食性がほとんどで肉食性は珍しいです。コカブトムシは成虫/幼虫ともに樹木の腐朽した洞などの中でミミズ、幼虫や小動物の死骸などを食べるそうで、樹液には殆ど集まりません。

コカブトムシの体長は18~24mm。雄の前胸背にはパンチを食らったような凹みがあり、頭部には小さな角、と言うより突起のような物が生えてます。雌の前胸背には縦に細い窪みがあります。体形的には雌雄ともにカブトムシの雌を小さくした感じです。

カブトムシのように樹液で見つかると言うポイントが無く、これまでに6頭見てますが、ここを探せば見つかると言う場所を知りませんので、次にいつ見られるかサッパリです。

(左)♂,2003年10月25日,新治市民の森   (右)♂,2013年05月18日,津久井湖城山公園
コカブトムシ1

(左)♀,2013年06月22日,津久井湖城山公園   (右)♀,2013年08月04日,津久井湖城山公園
コカブトムシ2

(左)♀,2014年07月12日,津久井湖城山公園   (右)♀,2022年06月13日,三保市民の森
コカブトムシ3

2013年と2014年に立て続けに4頭見てますが、この年に特別コカブト探しをした訳ではありません。きっと津久井湖城山公園がコカブトムシの当たり年だったのでしょう。先日のコカブトムシ観察は、8年ぶりの出逢いでした。

ネットで見る限りそれほど希少種と言う事も無さそうですが、いつも突然の出逢いなのでレア感はたっぷりです(笑)

7/23(5)その他《津久井湖城山公園2022》27~32℃


2022/7/23津久井湖城山公園の第5報(最終)です。




■サキグロムシヒキ
シオヤアブ、アオメアブ、オオイシアブなどと同じ昆虫界の吸血ギャング団、ハエ目ムシヒキアブ科のサキグロムシヒキです。グレーをベースに、肢と腹部末端を黒で引き締め渋さをメイン・テーマにしたデザインです(笑)
サキグロムシヒキ

サキグロムシヒキ



■アシブトコバチの一種
アシブトコバチ科のハチは、他の昆虫の幼虫や蛹に寄生する寄生バチです。
アシブトコバチ



■フキバッタの一種
成虫でも翅が短いバッタ科フキバッタ亜科のフキバッタ。フキバッタの仲間は色々いますが違いがいまいち分かりにくく個体差もあり、今のところ「フキバッタの一種」で降参してます(笑) この翅では飛べず、移動は限定的になるので地域的に種が別れ、似たような種が沢山出来てしまうのかな? あのサバクトビバッタで有名になったバッタの相変異ですが、フキバッタにも起きるのでしょうか? もしかして孤独相から群生相に変身するとビュンビュン飛んだりして。群生相でも飛べないんじゃ迫力無いですよね。真相は不明です(笑)
フキバッタ

これらは皆「フキバッタの一種」です(笑)
フキバッタ



■カマキリ一種の幼虫
カマキリ一種の幼虫です。体型からオオカマキリかチョウセンカマキリなのですが・・・
カマキリ

オオカマキリとチョウセンカマキリは、成虫に成れば比較的簡単に識別できます。ポイントは次の2点です。
  オオカマキリ
    ・前脚付け根:クリーム色
    ・後翅:基部を中心に紫褐色
  チョウセンカマキリ
    ・前脚付け根:オレンジ色
    ・後翅:透明、少し褐色斑
成虫を棒で突っついて怒らせファイティングポーズをとらせれば違いが良く分かります。
カマキリ



■ガザミグモ
カニグモ科のクモ、ガザミグモです。ガザミグモの名は蟹のガザミに似ているからだそうです。
ガザミグモ

以下の写真は今年の5/19に津久井湖城山公園で撮影した♀と♂です。
ガザミグモ



7/23(4)カメムシ目など編《津久井湖城山公園2022》27~32℃


2022/7/23津久井湖城山公園の第4報です。

カメムシ目などです。



■ツマグロオオヨコバイ
ツマグロオオヨコバイの幼虫です。真っ白ですが、そのうち黄ばんでいくようです。
ツマグロオオヨコバイ

ヨコバイの幼虫は体を左右に揺すってダンスをしますが、視差により距離を測っているのでしょうか?
ツマグロオオヨコバイ



■ホソヘリカメムシ
見事な蟹股のホソヘリカメムシです。
ホソヘリカメムシ

成虫の格好も大胆ですが、幼虫の姿もびっくりです。各齢ごとにそれぞれ見事にアリになりきってます。
ホソヘリカメムシ



■オオトビサシガメ
オオトビサシガメの幼虫がいました。
オオトビサシガメ

オオトビサシガメは本邦最大のサシガメです。体長は20~27mmあります。刺された事はありませんが、相当痛いそうです。
オオトビサシガメ



■シマサシガメ
こちらは普通サイズ。体長は13~16mmです。
シマサシガメ



■エゴノキ + エゴノキハラタマルフシ + エゴネコアシ
エゴノキの葉に付いた丸いものはエゴノキハラタマルフシ(形成者エゴタマバエ)、下のほうにあるバナナのような恰好をしたものはエゴノネコアシ(形成者エゴノネコアシアブラムシ)と言う虫こぶです。エゴノキは虫こぶの楽園です(笑) この他にエゴノキエダオオタマフシ、エゴノメフクレフシ、エゴノキツボミフクレフシ、エゴノキハツボフシ、ニセエゴノネコアシなど色々な虫こぶがあるそうです。エゴノキは虫こぶが作りやすいのですかね。
エゴノキ


次の写真もエゴノキに付いた虫こぶです。虫こぶの名前は分かりませんでしたが、なんとその虫こぶにエゴシギゾウムシが大顎で穿孔してます。エゴシギゾウムシはエゴノキの実に穿孔しその穴に産卵するのですが、虫こぶにも産卵する習性があるのでしょうか? ただし撮影は5月なので産卵には早すぎ、単に虫こぶを食べているのかも知れません。
エゴシギゾウムシ


エゴノキが大好きな昆虫は色々います。エゴヒゲナガゾウムシ、エゴシギゾウムシ、エゴツルクビオトシブミ・・・ 何故かすべてゾウムシ上科ですね。エゴノキ好きのゾウムシ? 何か相性があるのかも知れません。
エゴシギゾウムシ


果肉を口にするとエグい事からエゴノキと呼ばれますが、チシャノキ(チサノキ)とも呼ばれてます。同名にムラサキ科チシャノキ属チシャノキがありますが全くの別種だそうです。

エゴノキがエグい原因は、果肉に含まれるエゴサポニンと言う物質が原因です。エゴサポニンには界面活性があり、昔は石鹸として使われていたとか。エゴサポニンには、痰(たん)きりや咳止めの薬効がありますが、有毒で食用不可だそうです。

エゴノキはヤマガラとの共進化をしているそうです。ヤマガラはエゴノキの不味い果肉を上手に取り除き、種子を食べます。また種子を貯食し冬の食料にすることで、エゴノキを貴重な栄養源にしてます。一方、貯食で蓄えられた種子の一部は発芽するため、エゴノキの種子は広範囲にばら撒かれる恩恵を得ています。

エゴヒゲナガゾウムシに産卵されたエゴノキの実は、地上に落下した種子の中で幼虫が育ちます。この幼虫はチシャ虫と呼ばれ釣り餌として使われているそうです。

毎年、エゴノキに集まる昆虫を楽しみにしてますが、時々花を付けない年があります。当然その年は実も付けません。これはエゴノキのエゴヒゲナガゾウムシ対策のようです。エゴノキの木の下には沢山の昨年のチシャ虫入りのエゴノキの実が落ちていますが、実を付けない年には羽化しても産卵ができず一網打尽、生息数が抑えられます。しかしエゴヒゲナガゾウムシもやられっぱなしではありません。多くは翌年羽化しますが一部は休眠して羽化の年をずらし、子孫を残し対抗します。

エゴノキは話のネタが尽きないですね。



■ソバナ
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草、ソバナです。
ソバナ



■ハグロソウ
キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草、ハグロソウです。
ハグロソウ



7/23(3)その他のコウチュウ編《津久井湖城山公園2022》27~32℃


2022/7/23津久井湖城山公園の第3報です。

コクワガタはすでにアップ済みなので、それ以外のコウチュウ目です。




■ゴマダラオトシブミ
単純な色使いが多いオトシブミの中で、珍しく派手な水玉模様のゴマダラオトシブミ。この手の水玉模様と言えばテントウムシを思い起こさせますが、美味しくないテントウムシへの擬態なんですかね。
ゴマダラオトシブミ



■ヒメコブオトシブミ
黒い体に黄色い肢のヒメコブオトシブミです。
ヒメコブオトシブミ

似たオトシブミにヒメクロオトシブミがいて地域によって肢の色が変わります。中にはヒメコブオトシブミのような黄色い肢ものもいます。区別のポイントは名前の通り上翅にあるコブです。ヒメコブオトシブミにはコブありますが、ヒメクロオトシブミにはありません。
ヒメクロオトシブミ



■ハスジカツオゾウムシ
カツオの名は鰹節から来てるのでしょう。と言っても最近の人は袋に入った削り節しか見たことないでしょうけど(笑) ハスジはハの字の筋が入っているからですが、ハの字と言うよりVの字ですね。
ハスジカツオゾウムシ



■アトボシハムシ
アトボシハムシのペアがいました。
アトボシハムシ

ニ星、三星はアトボシハムシですが、四星はヨツボシハムシと言う別種です
アトボシハムシ



■アカハナカミキリ
触角、頭部が黒、前胸背と上翅が赤色のハナカミキリ。
アカハナカミキリ

普通は前胸背も赤色ですが、一部黒い模様が入っていたり、前胸背全体が黒いのもいます。ただし殆どは赤色です。
アカハナカミキリ



■ラミーカミキリ
ラミーカミキリは、幕末から明治にかけて侵入した外来種。そう言われれば見かけが外国風(笑) 個人的には銀河鉄道999の車掌さんをイメージしちゃいます。 カラムシ、ヤブマオ、ムクゲが大好きです。ラミーとは衣料で使われる麻の事で、原料の苧麻(ちょま)は別名カラムシとかマオとか言うそうです。
ラミーカミキリ


7/23(2)オオムラサキなど《津久井湖城山公園2022》27~32℃


2022/7/23津久井湖城山公園の第2報です。

今回の訪問の主な目的は「もっとオオムラサキを撮りたい」と「カブトムシを撮りたい」と言う小学生レベルの動機でした(笑)
しかし残念ながらオオムラサキは1頭だけ、しかも殆ど通りすがり。樹液涸れでカブトムシもゼロでした。




■オオムラサキ
前回オオムラサキを撮影した場所に行きましたが、残念・・・。何もいません。カナブンなどが数頭のみ。スズメバチもほかのチョウも居ません。しかたなくジッと待機です。
まずはじめにアカボシゴマダラが現れました。そしてやっとオオムラサキ様のご来店。あわてて静止画を撮ったり、動画を撮ったりしていると、さっさと飛び去ってしまいました。動画も一瞬しか映ってませんのでお見逃さずに(笑) やや翅の擦り切れた雄でしたが、それでも唯一の1頭でした。待っている間、空には2頭ほど飛んでるオオムラサキは見かけたのですが、樹液には来てくれませんでした。
オオムラサキ



オオムラサキ




■アカボシゴマダラ
オオムラサキを待っている時に来たアカボシゴマダラ。いつもだったら特定外来生物なので、特に歓迎もしないのですが、こんなにお客さんが少ないのじゃ文句も言ってられません。ようこそ・・・。
アカボシゴマダラ



■クロヒカゲ
仲良く(?)、ベンチに2頭のクロヒカゲが止まってました。
クロヒカゲ



■ウラギンシジミ
こちらもベンチがお好きなようです。
ウラギンシジミ



7/23(1)コクワガタなど《津久井湖城山公園2022》27~32℃


2022/7/23、またまた2回連続で津久井湖城山公園に行ってきました。

オオムラサキ関係の準備が間に合わなかったので、まずはコクワガタなどからです。




■暑い! 樹液涸れ
暑いです(笑) 津久井湖城山公園は横浜より涼しいのですが、それでも暑いです。
暑い

例年、樹液でオオムラサキ、カブトムシ、ノコギリクワガタで繁盛していた樹液酒場はどこも休業状態です。今回もカブトムシは見れませんでした。樹液涸れは、雨が少ないからでしょうか?
樹液涸れ



■コクワガタ

樹木名板の裏にコクワガタ♂が隠れてました。樹液酒場が閉店しているので行くとこ無かったのでしょうか(笑) 1頭は若干赤みが差したコクワガタでした。コクワガタと言えばまっ黒が普通なのにまるでノコギリクワガタみたいです。
コクワガタ

コクワガタ



■カナブン、シロテンハナムグリ
こちらはオオムラサキが居たクヌギのカナブンとシロテンハナムグリです。樹液は殆ど出てないのですがカナブン達はゴシゴシ樹皮を削って僅かな樹液を舐めているようでした。先週はクロカナブンばかりだったのにクロカナブンの姿は見えず、殆どカナブンでした。1頭だけシロテンハナムグリが混ざってました。
カナブン

シロテンハナムグリ





■番外編■ オオトリノフンダマシ


ネタ切れのため、番外編です。


■トリノフンダマシの仲間

トリノフンダマシの仲間は、コガネグモ科トリノフンダマシ属のクモです。良く見かけるのは、
    トリノフンダマシ
    オオトリノフンダマシ
    シロオビトリノフンダマシ
の3種ですね。(地域によって違うかもしれませんが・・・)
トリノフンダマシ

トリノフンダマシと言う名は、その名の通り「鳥の糞騙し」で鳥の糞に擬態して鳥などの天敵の目を騙していると言うものです。確かにトリノフンダマシやシロオビトリノフンダマシは白と焦げ茶ベースのカラーリングなので鳥の糞への擬態は頷けます。

問題はオオトリノフンダマシです。自分が初めてオオトリノフンダマシを見た時、ちょっと驚かされた記憶があります。それはオオトリノフンダマシの目玉模様です。不気味なギョロ目で睨まれている感じ。まるでカマキリのあの視線でした。
オオトリノフンダマシ

オオトリノフンダマシやトリノフンダマシが卵嚢を守ってる(と思われる)シーンを見たことがあります。
カマキリ頭への擬態は、自分自身が捕食されない為だけでなく卵嚢の見張り役としての貫禄にも一役買ってるのかもしれません。自分の命より子供達の命を守る方がより多くの遺伝子を残せますからね。
オオトリノフンダマシ

トリノフンダマシ

オオトリノフンダマシの目玉ですが、ジッと眺めていると目玉の眉毛が動いていることがありました。カマキリ頭擬態の演出効果を狙ってるのでしょうか?なお実際の眉毛の速さはGIFよりも数倍遅かったです。
Animation GIF
GIF


■ツシマトリノフンダマシ

なお次の写真はツシマトリノフンダマシです。こちらは鳥の糞やカマキリ頭では無く、テントウムシに擬態していると言われてます。こちらはトリノフンダマシ属では無く、サカグチトリノフンダマシ属という親戚筋のクモになります。本州南部、四国、九州、南西諸島の南方系の分布だそうですが、ネットで見ると関東でもチラホラ観察されているようです。今回の個体は2013年の津久井湖城山公園(神奈川県)の観察ですが、その後は見かけてません。
ツシマトリノフンダマシ

自然は不思議でいっぱいです。いくら眺めても飽きたらないですね。

7/17(4)オオケマイマイ、花編《津久井湖城山公園2022》27~32℃


津久井湖城山公園の最終便です。



■オオケマイマイ
毛の生えたカタツムリ(笑)、オオケマイマイに会えたのは今回で2回目です。前回は2014年、この時は2匹見ました。雨上がりの日に探せばもっと見つかると思うのですが、雨上がりはあまり昆虫撮影に行かないもので。この毛、何のための毛なんでしょうね。邪魔そうだけど(笑) 珍しそうなので日本のレッドデータ検索システムで調べたましたが、山口県で絶滅危惧種I類、愛媛県で絶滅危惧種II類ですが、他の県では問題無いようです。クロイワオオケマイマイと言うのも居るそうですが八重山諸島産だそうなので見間違える事は無さそうです。
オオケマイマイ

次の写真は2014年のものです。左が直径12mm、右が直径21mmでした。今回は測定を忘れましたが、20mm前後だったと思います。
オオケマイマイ



■ボタンクサギ
自然に生えているのでは無く、植えられたものですが、目を引く色あいだったのでパチリ。
ボタンクサギ

クサギと同様にクマツヅラ科(→修正シソ科)クサギ属で、5裂した花冠はクサギにそっくり。クサギと同様に折ると臭いそうです。
(修正) yasukoさんから教えてもらいました。クサギ、ボタンクサギは新しいAPG体系でクマツヅラ科からシソ科になったそうです。修正します。有難うございます。
ボタンクサギ



■ヤマユリ
こちらもついでにパチリ。
ヤマユリ



7/17(3)ミミズク他編《津久井湖城山公園2022》27~32℃


津久井湖城山公園の続きです。




■ミミズク
久々にミミズクの成虫に会えました。ミミズクはカメムシ目ヨコバイ亜目ヨコバイ科の昆虫で、前胸背の突起物が耳に見えるためミミズクと言われます。前回見たのは2015年で今回が2回目です。「バカボンのパパ」のような顔が面白いです(笑)
ミミズク

前回と同様に今回も手摺虫でした。公園の手摺や柵に引っ付いている虫達を手摺虫と勝手に呼んでます(笑) ミミズクは生息場所では見つけにくいですが、まれに手摺虫として登場してくれるので助かります。ヨコバイの仲間なので不用意に近づくと目にも止まらぬ速さでジャンプし視界から消えてしまいます
ミミズク

以下の左写真が前回のミミズク、右写真はミミズクの幼虫です。幼虫は成虫より頻繁に見かけます(8回)。きっと手摺虫になった後、成虫は飛んで脱出できますが、飛べない幼虫は手摺から逃げられ無くなるので見つかりやすいのでしょうね。
ミミズク

以下は親戚筋のコミミズクです。耳は無いけど"コミミズク"です(笑)
コミミズク



■ベッコウハゴロモの幼虫
アオバハゴロモの幼虫は白い綿のようなロウ状物質で草木を汚すので嫌われものですが、ベッコウハゴロモの幼虫は針状のロウ状物質だから草木を汚さないので安心。とは言っても草木の樹液を吸うのは同じですが・・・ アオバハゴロモの幼虫と同様に近づくとジャンプしますが、ベッコウハゴロモの幼虫はこの針をパラシュートにして着地するとか言われてます。見たこと無いけど(笑)
ベッコウハゴロモ

アミガサハゴロモやスケバハゴロモの幼虫も色こそ違いますがベッコウハゴロモと同じ落下傘部隊です。アオバハゴロモはアオバハゴロモ科、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、スケバハゴロモはハゴロモ科なので、幼虫のスタイルの違いは、科の違いからですね。以下は以前撮影した色々なハゴロモの成虫と幼虫です。
アオバハゴロモとベッコウハゴロモ
アミガサハゴロモとスケバハゴロモ



■アトモンサビカミキリ
結構、地味な生活してます(笑)
アトモンサビカミキリ



■ヒカゲチョウとルリタテハ
すでに動画の脇役で登場のヒカゲチョウとルリタテハ。オオムラサキは樹液で大はしゃぎですが、ヒカゲチョウやルリタテハは静かなもんです。
ヒカゲチョウ
ルリタテハ




7/17(2)オオムラサキ動画編《津久井湖城山公園2022》27~32℃


昨日に続き、津久井湖城山公園です。

今回は動画もアップしてみました。3分程度にまとめてあります。ブログへの動画投稿は初めてです。FC2動画にアップし、それを動画に嵌め込みました。




■オオムラサキ
PCのスペックがイマイチなので、動画編集はあまりやってません。なんと未だにWindows Movie Maker(すでにMicroSoftからサポート外)での編集です(笑) 音源は「甘茶の音楽工房」さんの「陽炎」と言う曲をお借りしました。

当初、動画の長さに近い長さの曲を探し「陽炎」を選びましたが、その後、「甘茶の音楽工房」さんは曲の「テンポやキーの変更」が許可されており、アンドロイド・アプリの音楽スピードチェンジャーなどを使って再生速度を調整すれば良いことが分かりました。次回、チャレンジしてみます。まあ、素人の動画で曲が最後までキッチリ入っている必要も無いですけどね(笑) 鯛焼きの餡子は尻尾まで入っているのが好きなもんで。

なお、オオムラサキが居た木をクヌギと言いましたが、正確にはクヌギみたいな木です(笑) 確実にクヌギだったか確認し忘れました。

動画(2分53秒)



以下、静止画です。
オオムラサキ

オオムラサキ

オオムラサキ

オオムラサキ


7/17(1)オオムラサキ編《津久井湖城山公園2022》27~32℃


2022/7/17、津久井湖城山公園に行ってきました。

梅雨明け直後の6/29は見つかりませんでしたが、さすがに7月中旬にもなればオオムラサキが見れるのではと期待して行ってきました。最初、以前良くオオムラサキを見たクヌギを探しましたがアウト! 6/29と同様に樹液が全然出てなくオオムラサキは勿論、カナブンもスズメバチも居ませんでした。





■オオムラサキ
がっかりして少し行くと、クヌギの高い場所を見ている方がいました。聞くとオオムラサキとのこと。ヤッター(笑) 10~15mくらい離れている高い場所でしたが、1頭のオオムラサキが翅を畳んでジッと止まってました。そこから粘りに粘り、やっと数頭のオオムラサキが入れ替わり立ち代わり現れてくれ、素晴らしい姿を披露してくれました。

Animation GIF
GIF

オオムラサキ

オオムラサキ

オオムラサキ

オオムラサキ

オオムラサキ



7/11(5)植物編《横浜自然観察の森2022》30~34℃


横浜自然観察の森の五報です。
今回は植物です。ただし、植物はちょっと苦手分野です(笑)





■ノカンゾウ
花びらの中央に白っぽい帯が入っているノカンゾウ。似たものに八重咲きのヤブカンゾウがあるそうです。ノカンゾウやヤブカンゾウなどは山菜として美味しいそうですが、良く似たキツネノカミソリは毒草なので注意が必要だそうです。
ノカンゾウ



■ヤマユリ
神奈川県の県花です。ユリ根は食用になるそうです。
ヤマユリ



■イヌビア
実のように見える花嚢の中で花を咲かせるイヌビワ。イヌビワコバチと言うハチとの共生でのみ受粉が行なわれます。イヌビワはイヌビワコバチ無しには生きて行けず、イヌビワコバチもイヌビワ無しには生きて行けない、無くてはならない関係です。
イヌビワ



■ムクゲ
ラミーカミキリが大好きなムクゲ。ただし野山には余り咲いていないので、野山ではカラムシの方がお得意様でしょうか。このムクゲも横浜自然観察の森への道沿いで植えられていたものです。
ムクゲ

ムクゲ


7/11(4)カメムシ目編《横浜自然観察の森2022》30~34℃


横浜自然観察の森の四報です。
今回はカメムシ目です。




■アオバハゴロモ
美しい薄緑色と僅かに赤みがさした縁取りがお洒落なアオバハゴロモ。でも残念ながら農家さんや園芸家さんからは嫌われ者ですね。
アオバハゴロモ


幼虫が樹液を吸い取り、白い綿のようなロウ状物質を撒き散らしてしまいます。植物の生育にも悪影響があるでしょうが、何よりもあの綿クズがそこら中にベタベタ付いてしまうのが不人気の原因かと思います。確かに幼虫の太々しそうなギョロ目を見るとちょっとうなずけてしまいます(笑)
アオバハゴロモ



■ホシハラビロヘリカメムシ
ハラビロヘリカメムシとホシハラビロヘリカメムシとが似ています。
今回のはホシハラビロヘリカメムシと思います。

  ●ハラビロヘリカメムシ
    体長13-15mm
    淡褐色の地に黒褐色の点刻を密に散りばめる
    革質部の小さい黒紋はやや不明瞭
    ホシハラビロヘリカメムシより体の幅が広い
    触角第2、第3節が扁平

  ●ホシハラビロヘリカメムシ
    体長12-15mm
    黄褐色の地に小さい褐色の点刻を散りばめる
    革質部の中央に小さい黒色の紋がある
    触角第2、第3節が円筒形

  ※日本原色カメムシ図鑑より抜粋要約

ホシハラビロヘリカメムシ



■ホソハリカメムシ
ヒメハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ハリカメムシが似てます。
大きさ的にヒメハリカメムシではありませんが、ホソハリカメムシとハリカメムシがちょっと難しいですが、おろらくホソハリカメムシと思います。

  ●ヒメハリカメムシ
    体長7.5-8mm
    腹部背板は大部分黒褐色
    触角第1節は頭幅と同長

  ●ホソハリカメムシ
    体長9-11mm
    黄褐色に暗褐色の小さい点刻
    前胸背の側角は先端が黒く、鋭く尖って側方に突出
    ヒメハリカメムシより体が大きい
    触角第1節は頭幅より長い

  ●ハリカメムシ
    体長10-12mm
    ホソハリカメムシより体が幅広く、色が濃い
    触角第1節の外面に1黒条

  ※日本原色カメムシ図鑑より抜粋要約

ホソハリカメムシ



■マルカメムシ
そろそろカメムシ目からコウチュウ目に移籍しますか(笑)
マルカメムシ



7/11(3)トンボ目、ハエ目編《横浜自然観察の森2022》30~34℃

 
横浜自然観察の森の三報です。
今回はトンボ目とハエ目です。
 
横浜自然観察の森には、「トンボ池」と言うトンボの観察ポイントがありますが、連日の天気ですっかり干上がってカラカラ、カチンコチン。もう一か所トンボが見られる「ヘイケボタルの湿地」は、幸いにも干上がっておらず、トンボが飛んでました。
 
 


■ショウジョウトンボ♂
真っ赤になったショウジョウトンボの♂です。
ネキトンボ♂に似てますが、
  ●ネキトンボ♂(アカトンボ亜科アカネ属)
    胸に2本の黒条、細い腹、黒い肢、黒い翅の縁紋、体長40~45mm
  ●ショウジョウトンボ♂(アカトンボ亜科ショウジョウトンボ属)
    胸に黒条無し、扁平な腹、赤い肢、褐色~赤の縁紋、体長48mm
で確認できそうです。
ショウジョウトンボ
 
 
ショウジョウトンボ♂とオオシオカラトンボ♂が仲良く(?)同じ枝に止まってくれました。まあ種が違うので眼中に無いのかな(笑)
ショウジョウトンボ

 
■オオシオカラトンボ♂
青の化粧が綺麗なオオシオカラトンボです。
しかし塩辛と言えばイカの塩辛が有名ですが、塩辛ってピンク色ですよね。青い塩辛って見た事無いけど、あるんでしょうか?
オオシオカラトンボ
 


■ヤマサナエ
こちらは園路の林道で見かけました。
ヤマサナエ
 


■シオヤアブ
♂のシオヤアブはスマートでお尻の末端に白い毛が生えてますが、♀には白髭が無い代わりに迫力の巨体です(笑) 素手で掴まない限り噛まれたりはしないと思いますが、恐ろしげな姿ですね。
シオヤアブ
 

7/11(2)コウチュウ目編《横浜自然観察の森2022》30~34℃


横浜自然観察の森の二報です。

今回はコウチュウ目です。




■今年はキボシツツハムシが多い?
最近、キボシツツハムシに良く会います。6/2舞岡公園、6/10舞岡小川アメニティ、そして今回は死骸ですが7/11横浜自然観察の森となります。休憩中のベンチのテーブルの上にひっくり返ってました。2012/8/12にムツキボシツツハムシを津久井湖城山公園で見て以来、この手のキボシツツハムシには縁が無かったのに、今年に入って3回目になります。今年は当たり年なのでしょうか?
ツツハムの仲間は円筒形の体系が可愛くお気に入りのハムシですが、その中でもキボシツツハムシの仲間はデザインがお洒落で大好きです(笑)
キボシツツハムシ


こちらは先日上げた舞岡公園のキボシツツハムシの再録です。
キボシツツハムシ



■ラミーカミキリも暑い
気温もぐんぐん上がり、強い日差しの中、虫たちもすっかり姿を消してしまった感じでした。そんな中、ラミーカミキリ君は葉陰で休憩です(笑)(やや脚色してます)
ラミーカミキリ



■ナガゴマフカミキリ
久々のやや大型なカミキリムシ。気温が高いからかカメラを向けると直ぐに飛んで行ってしまいました。
ナガゴマフカミキリ



■シロコブゾウムシ
シロコブゾウムシ



■マメコガネ
マメコガネ



7/11(1)チョウ目編《横浜自然観察の森2022》30~34℃


横浜自然観察の森に行ってきました。
ニイニイゼミが盛んに鳴いてましたが、ツクツクボウシも1頭鳴いてました。

今回は撮影したチョウ目です。




■ジャコウアゲハ夏型♀
ジャコウアゲの夏型♀は真っ白。正確には薄いベージュでしょうか。黒いアゲハチョウの中では異端児のシロアゲハです(笑) ジャコウアゲハは幼虫時代に食べたウマノスズクサの毒を体内に持っているため、天敵の鳥などが嫌うそうです。この為警戒心が低く、人間の近くでも優雅に飛び回ります。まあ毒の有無にかかわらず自分は食べませんが(笑)
ジャコウアゲハ



■ギンツバメ
名前も姿も渋い銀燕。実に洒落た名前ですね。くらくらくる暑さの中、ひとり涼し気に止まってました。
ギンツバメ



■ヒカゲチョウ
ヒカゲチョウ



■ウラギンシジミ
ウラギンシジミ



■ムラサキシジミ
ムラサキシジミ



7/07(4)カワセミ他編《舞岡公園2022》24~28℃


舞岡公園の四報です。

昆虫以外です。
舞岡公園は自然が豊かなので沢山の写真が撮れましたが、今回の舞岡公園としてはここまでです。




■カワセミ
3/20の記事でもカワセミ・ダイビングのGIFアニメを載せましたが、今回の方がバックがスッキリしてラッキーでした。ただし今回のダイビングはカワセミ君には空振りだったようですね(笑)

Animation GIF
GIF

カワセミ

カワセミ



■キキョウ
キキョウは環境省絶滅危惧種で絶滅危惧Ⅱ類(VU)(絶滅の危険が増大している種)に指定されてます。
キキョウ



■ヤブミョウガ
拡大して見ると神秘的な美しさがあります。
ヤブミョウガ



■ネムノキ
ちょっと季節を逃して萎れた花があり、イマイチの写真になってしまいました。
yasukoさんの頂生花、側生花の話を聞く前に撮ったので詳しい構造は不明です(笑)
ネムノキ



■ヘクソカズラ
傷つけると臭いと聞きますが、試した事ありません(笑)
ヘクソカズラ



■タカトウダイ
トウダイグサ、ナツトウダイ、タカトウダイと花の構造が面白いので好きです。
タカトウダイ



■まとめ写真
ウツギの実、カシワバアジサイ、カワセミ、キキョウ、ネムノキ、ヘクソカズラ、マンサクの実、ヤブミョウガ、タカトウダイ
まとめ4-220707




7/07(3)その他の昆虫編《舞岡公園2022》24~28℃


舞岡公園の三報です。

残りの昆虫達です。



■オオミドリシジミ
今回はゼフィルス期待ではなかったのですが、ヨレヨレのオオミドリシジミ♀が撮れました。今年はミドリシジミ、アカシジミ、ミミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミに、今回のオオミドリシジミで5種見れましたが、ウラナミアカシジミはまだ見れてません。もうそろそろお仕舞かな?
オオミドリシジミ



■リンゴコフキハムシ
リンゴコフキハムシは、白い粉に覆われた真っ白なものから粉が無く真っ黒なものまで見かけます。これまで羽化後は粉だらけの白で、次第に粉が取れて黒くなるものと思っていました。しかしネットで見てると黒から白に変化したと言う記事がありました。

    NARO農研機構 > リンゴ害虫生態画像データベース > リンゴコフキハムシ

他の記事も探したのですが、ビンゴの回答はまだ見つかってません。真っ黒な個体は粉が落ちて黒くなったようには見えず、初めから黒のように見えます。羽化直後は黒で、その後粉を吹いて白くなると言う事でしょうか? 白い粉は性的成熟を示すのかな?

今回撮影したリンゴコフキハムシは、白と黒の中間でした。
リンゴコフキハムシ

以下は以前撮影した色違いのリンゴコフキハムシです。
リンゴコフキハムシ



■ヤツボシハムシ
ヤツボシハムシと思われる飴色のハムシがいました。数頭見かけましたが、何れも無紋の個体でした。ヤツボシハムシは名の通り上翅に8つの紋があり、個体差で紋が薄くなったり消失したりします。今回全て無紋だったのは偶然なのかな?

今回撮影した無紋のヤツボシハムシ?
ヤツボシハムシ

以下は以前撮影した有紋から無紋までのヤツボシハムシ。
ヤツボシハムシ



■まとめ写真1
ヤツボシハムシ?、リンゴコフキハムシ、ヒメカメノコテントウ、アカサシガメの幼虫、アトボシハムシ、ウラギンシジミ、ウラベニエダシャク、オジロアシナガゾウムシ、キマダラカメムシ、コチャバネセセリ、ササキリの幼虫、セスジナガカメムシ、トウキョウヒメハンミョウ、ハナノミの一種
まとめ3-1-220707


■まとめ写真2
ヒカゲチョウ、ヒトスジオオメイガ、ヒメカミキリの一種?、ベニシジミ、ホシハラビロヘリカメムシ、マドガ、マメコガネ、ヨツスジヒメシンクイ
まとめ3-2-220707


■まとめ写真3
オオミドリシジミ、ヤツボシハムシ?、アミガサハゴロモの幼虫、ガの一種、クサギカメムシ、クサギカメムシの幼虫、サンゴジュハムシ?、セスジナガカメムシ、ツマキヘリカメムシ?、オオツマキヘリカメムシ?
まとめ3-3-220707




7/07(2)トンボ編《舞岡公園2022》24~28℃


舞岡公園の二報です。

珍しくトンボの写真が多かったので、トンボ編にしました。



■ウチワヤンマ
実はウチワヤンマって初めて撮りました(笑) なかなかカッコいいですね。
ヤンマの名が付いてますが、ヤンマの仲間では無くサナエトンボの仲間だそうです。類似のタイワンウチワヤンマがいますが、黒い部分が多いため黒っぽく見えるようです。今回のはウチワヤンマのようです。
ウチワヤンマ

ウチワヤンマ

ウチワヤンマ

ウチワヤンマ



■シオカラトンボ
ペアのシオカラトンボが撮れましたが、ちょっと意外だったのは♀の色。俗にシオカラトンボ♀はムギワラトンボと言われるように麦わら色をイメージしてましたが、横から見ているからかも知れませんが結構青いんですね。
シオカラトンボ

シオカラトンボ



■オオシオカラトンボ
オオシオカラトンボ




■ネキトンボ
ネキトンボ




■まとめ写真
ウチワヤンマ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ネキトンボ
まとめ2-220707




7/07(1)ハゴロモ外来種編《舞岡公園2022》24~28℃


舞岡公園に行ってきました。

現在、写真をまとめ中なのですが、珍しい(?)昆虫が撮れましたので先にアップします。珍しいと言っても、自分が初めて見ただけで、どの程度レアなのかは分かりません。

発見したのは、目の赤いハゴロモです。見た目はアミガサハゴロモに似てましたが、全体的に黒っぽく赤褐色をしてます。目が赤かったのが印象的でした。

きっとアミガサハゴロモの色違いかな、と思いましたが、ネットで調べて見ると、新参の外来種でまだ和名の無い[Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)]と思われます。アミガサハゴロモとは前翅前縁の白い紋の形状が異なります。また今回のは目が赤かったですが、ネットで見ると、赤く無いのもいるようです。

海外では侵略的な外来種として扱われているようですが、次のサイトでは[Pochazia shantungensis]の名は見つかりませんでした。
        国立環境研究所
        日本の外来種 全種リスト(暫定版)

詳しい情報は分からなかったですが、比較的最近入ってきた外来種のようです。
参考に関連サイトをアップしておきます。

    ムシミル(村松佳優の昆虫写真館)
    ハゴロモの一種(2020-06-21)

    ウィキペディア、フリー百科事典から
    Pochazia shantungensis

今や野山はアカボシゴマダラ、ガビチョウ、ソウシチョウなど特定外来生物で一杯。どうなってるんでしょうか?


■赤い目のハゴロモ外来種 [Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)]
赤い目のハゴロモ外来種


赤い目のハゴロモ外来種


赤い目のハゴロモ外来種


赤い目のハゴロモ外来種


赤い目のハゴロモ外来種

赤い目のハゴロモ外来種


■番外編■ キャンバスに描かれた芸術(モンウスギヌカギバ)

 
本日も天気がイマイチなので、番外編です。
 
今回は蛾です。ウスギヌカギバ(開帳30~45mm)と言う蛾をご存じでしょうか?まずは姿を見てください。
(ウスギヌカギバ 2016-8-09 相模原市)
ウスギヌカギバ
 
 
 
翅のデザイン、如何ですか? 樹皮から垂れた樹液に見えませんか? 天敵の鳥はこの姿を見て「オエッ汚なっ」って思い捕食を避けるのかも知れません。この絵、実に緻密に描かれ、水滴の表面の微妙なグラディエーションや反射光の輝きまで表現された写実派です。
 
 
さらに手の込んだヤツが、モンウスギヌカギバ(開帳35~45mm)です。良く似てますが、少しデザインが変わり、こんな感じです。
(モンウスギヌカギバ 2016-10-15 相模原市)
モンウスギヌカギバ
 
 
 
如何でしょう。水滴の部分がハエの姿に変化したと言われてます。つまり、こんな感じです。
モンウスギヌカギバ
 
 
 
確かに天敵の鳥から見れば「ハエがたかった汁」。これじゃ食欲も沸かないでしょう(笑)
 
鳥の心の中の嫌な物のイメージが、蛾の翅のキャンバスに具現化したんです。このハエの絵は、蛾が見たハエの姿では無く、鳥が見たハエのイメージが蛾の翅に浮き出たものです。ある意味、鳥の念写ですね(笑)
 
鳥の心の中なんて知る由もありませんが、間接的に人間が鳥の心を見れるなんて、進化と言う名の芸術家は凄いです。

■番外編■ イッシキトゲハムシ(別名タケトゲハムシ)


本日も雨天のため、番外編です。

棘をまとったトゲハムシ。地元の横浜あたりではカタビロトゲハムシとキベリトゲハムシを良く見かけますが、大分でこれまで見たことが無いトゲハムシを見つけました。立派な棘を持ったトゲハムシで、笹の葉に止まって葉の表面を齧ってました。

調べたところ、イッシキトゲハムシ(別名タケトゲハムシ)と言うそうです。体長5.0-6.2mm。九州や中華人民共和国に棲息。食草はタケ類だそうです。

イッシキトゲハムシ


イッシキトゲハムシ

イッシキトゲハムシ



こちらは新治市民の森のカタビロトゲハムシです。
カタビロトゲハムシ


こちらは津久井湖城山公園のキベリトゲハムシです。
キベリトゲハムシ


ところでこの棘、何のためにあるんでしょう。天敵は鳥? 鳥は棘を嫌って食べない? でもそんな効果が大きいなら何故他のハムシに棘が無いのかな??? 自然は不思議ですね。


■番外編■ イシガケチョウ 2021-7-04

 
異常に早い梅雨明けだったと思ったら、雨続き。「ツユアケトウカ」はどこへやら。まあ台風4号の影響なのでしょうが無いですね。ちなみに台風4号が九州に上陸しそうですが、台風進路にお住いの方、十分にお気をつけください。
 
雨で撮影に行けず開店早々に休業状態になってしまいました。そこでしかたが無いので適当に以前の写真を引っ張り出して番外編としたいと思います(笑)
 
今回は昨年撮影したイシガケチョウです。2021年7月4日に大分市の高尾山自然公園(たかおやましぜんこうえん)で撮影したものです。偶然ですが、丁度1年前ですね。仕事の関係で大分に居た頃の写真です。
 
イシガケチョウ
 
イシガケチョウ
 
 
イシガケチョウは南西諸島、九州、四国、近畿より西に棲息しているそうです。今のところは関東では見れないようです。
 
以前、イシガケチョウを他の方のブログで拝見させてもらい、いつか見てみたいと思っていましたが、高尾山自然公園で突然その機会が訪れました。公園の林道を歩いていると右上方からヒラヒラと白い紙きれのような物が舞い降りてきました。蛾かなと思い着地点の地面を見ると黒い土の上に真っ白な葉っぱのような物が2枚張り付いてました。すぐにはイシガケチョウとは認識できず「蛾かな?」と思い取り合えずパチリ。良く見るとびっくり、イシガケチョウでした。おそらく給水の為に地面に降り立ったようです。
上翅は紙切れのようにピンと張り真っ平。黒い土の上だったので真っ白に見えました。あわてて何枚か撮ったのですが、こちらに気付かれてしまい飛んでいってしまいました。
 
これ以降、何度かこの公園を訪れましたが、残念ながら再会は果たせませんでした。もうちょっとバックが綺麗な場所で撮ってみたかったです(笑)

【本日開店】2022-7-01

本日よりブログをスタートしたいと思います。
 
以前、Yahooブログをやってましたが、Yahooブログの中止に伴い、ブログを休止してました。
暫く間が空いてしまいましたが、心機一転、再開したいと思います。
 
昆虫のマクロ写真が中心ですが、時々、野鳥、植物なども取り混ぜて紹介したいと思います。
撮影は神奈川県横浜市を中心とした自然公園で行ってます。撮影した公園をカテゴリにまとめてありますのでご覧下さい。
 
とりあえず今年、3/9から6/29までの写真をアップしておきました。今後も新しい写真をアップして行きたいと思います。
 
何かありましたら、お気軽にコメントください。今後とも、宜しくお願い致します。
 
 
 
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Author:ちゃわんむし(chawanmushi64)
虫好きの昆虫写真です。
素人なので和名に誤りがあるかも知れません。
お気付きの点が有りましたらコメント頂ければ幸いです。なお以前Yahooブログで「マクロ写真館」を開いていた『ちゃわんむし』の再登場です(笑)

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