5月のヒマラヤの会員セールでかねてから欲しいと思っていた「Garmin ForeAthlete 235J」を購入しました。海外では「Forerunner 235」という製品名で販売されていて、日本版では日本語化と日本版GPS の「みちびき」への対応がされているようです。
Apple の製品などと比べてパッケージングにはほとんど気を使ていないようで、はっきり言って 3万円を超える価格帯の商品とは思えない程の安っぽさです(苦笑)。色はオレンジ/黒をチョイスしてみました。手首に付けた状態で計れる光学式心拍計を搭載しているので別途心拍数を計測するベルト等を着ける必要がありません。(精度はそちらの方が高いそうですが。)50m 完全防水なのでランニング後に水洗いしても大丈夫ですし、約 42g と非常に軽いので付けて走っても全く気になりません。Apple Watch 2 は「Apple Pay」が使えるのでかなり魅力的で迷ったのですが、GPS を使った状態での電池の保ちがあまり良くないようだったので結局こちらの製品を選びました。
付属品一式です。充電ケーブルと表裏の色が反転した交換用のベルト、ベルト交換用の工具と説明書が入っていました。説明書は Web から PDF で落とすこともできるので iPhone などに転送しておくと便利かと思います。保証期間は購入から 1年間です。以前使っていたランニングウォッチ(TIMEX のもの)はベルトの付け根からポッキリ折れて使えなくなってしまったということもあったので、ベルトの交換できるという点が個人的にポイントの高い点です。ベルトにはたくさん穴が開いているので、自分の手首の太さにぴったりと合わせることができるのもいいですね。
充電ケーブルの長さは 1mほどで、時計本体にクリップで挟んで USB充電器等に繋ぐ形になります。1m のケーブルではさすがに短く感じたので Amazon でエレコムの USB延長ケーブルを買ってみたのですが、データ転送だけならともかく、充電にも使う場合は延長ケーブルと充電器との相性のようなものが出る可能性があるので注意が必要です。(うちの場合 Anker の充電器との組み合わせで Amazon basic の延長ケーブルでは充電できませんでしたが、上記エレコムのケーブルでは大丈夫でした。後日購入した Aukey の充電器では双方共に充電可能でした。)
初期設定をしようと電源を入れてみたところ、バッテリーが完全に放電してしまっていたようで先に充電する必要がありました。充電が終わり改めて電源を入れてみたところ、初っ端からトラブルに遭遇💧。
起動画面の「Garminのロゴ」が出たままで数分経っても待てど暮らせど一向に立ち上がる気配がありません。
どうやらいきなり起動画面でフリーズしてしまったようです。
マニュアルに記述のあるマスターリセット方法は、
1. ForeAthlete235 の電源を切る。
2.『LAP』ボタンを押しながら『POWER』ボタンを押して、電源を入れる。
3.『ユーザーデータを消去しますか?』とメッセージが表示される。
4.「はい」を選択するとユニットが再起動され、工場出荷時の初期状態に戻る。
なのですが、そもそも起動画面の Garmin のロゴが出ている状態でフリーズしてしまっていて「1」の電源を切る操作ができない状態なのでどうしようもありません。
初期不良品に遭遇してしまったのか、はたまたいきなり修理行きかとがっかりしましたが、なにか強制的に電源を切る方法があるはずだ思って検索していると、「すべてのボタン長押し」で電源を切ることができるという情報を寄せている方が居たので試してみたところどうにかこれで無事電源を落とすことができました。その後念のためマスターリセットの手順を踏んだ上でようやく初期設定に進むことができてホッとしました。
時計の表示面がプラスチックらしく、そのままでは傷付きやすそうだったので保護フィルムを貼っておくことにしました。ランニング時は腕振りや体操などをしていて公園などの手すりに「カンッ」という音と共に時計の表示面を当ててしまうこともありがちなので予防策です。
タブレットやスマホよりも貼り付け面積が小さいのでホコリが入ってしまう心配も少なく、比較的容易に貼ることができました。ホコリ取り用にコヨリのようにしたセロテープを用意しておくとより作業がしやすいと思います。屋外での見やすさ重視で低反射タイプにしてみました。製品登録方法については、マニュアルでは日本の代理店であった「いいよねっと」で購入後 30日以内に行うようと書かれていましたが、「いいよねっと」自体が今年の 4月に吸収合併されていて、今は「ガーミンジャパン」で製品のサポートが行われるようになっています。また、この吸収合併に伴って製品登録をする必要はなくなったようで、現在は製品保証書と購入履歴の証明ができればサポートを受けることができるそうです。
製品登録は必要なくなりましたが、「Garmin Connect」 や 「CONNECT IQ」 といったサービスを利用するには「Garminアカウント」の作成が必要ですので「http://www.garmin.co.jp/」からなるべく早く作成しておきましょう。CONNECT IQ ではウォッチフェイスや搭載アプリを多数の候補の中から切り替えることができるので気分転換にもなります。アプリの転送にはやや時間がかかるかなと感じました。
スマホがあるなら「Garmin Connect Mobile」は是非インストールしておきましょう。アプリを立ち上げるだけで Bluetooth 接続で連携して走行データを自動的に Garmin Connect へアップロードしてくれるのでいちいちPCに繋いで転送させる手間が省けますし、スマホでの走行データの確認もバッチリです。
時計の裏はこのようになっていて、充電時は左側に露出している端子部分に充電クリップを挟んで行います。光学式心拍計は 3灯 1点測定式のものになっています。この光学センサーですが、ずっと付けていると低温やけどのような症状が出てかぶれたりする場合があるかも知れませんので、ランニング中の使用くらいならともかく睡眠時も腕に巻きっぱなしでライフログを取る場合などは注意しておいた方がいいかも。かゆみを感じたら外してしばらく様子を見るなどした方がよいかと思います。ディスプレイの視認性はまずますで、太陽光下だけでなく暗くなってきてもバックライトがあるので問題ありません。もう少し解像度が高ければ最高だったかなとは思います。バッテリーの保ちもかなりよく、GPSをフル稼働させてもフルマラソン程度は問題なさそうです。
GPSウォッチはとにかくモチベーション維持に最高ですね。走ったコースや距離・時間・平均ペースや高低差など様々な情報が記録されるのでランニング後にニヨニヨしてしまいます。Garmin Connect で見ると信号待ちで止まったり歩いていた区間まで一目瞭然で面白いですね。衛星の補足はとても早く、米国の GPS だけでなくロシアの GLONASS や日本の「みちびき」の補完信号にも対応しています。(現状補足できる「みちびき」は1機のみですが。)
無事打ち上げが全て成功してみちびきの 4機体制での運用が始まったとしてももさすがに誤差 1m以下!なんてのは補強信号への対応や受信機の改良が必要なのでファームウェアでどうこうするのは無理でしょうが(価格やバッテリーの問題もありそうです)、少なくともビル街などで衛星の信号を受信できない場所はより減るでしょう。多少なりとも精度の向上も望めるかも知れないので期待したいところです。