五目のトッピングの可否は? 【栄信軒】
2017.05.05
「五目揚げ焼ソバってただの揚げ焼ソバより150円も高いんだけど、どう違うんだろう?」と妻。
「せっかくだから五目にしてみれば」と僕。
で、運ばれてきたのが写真のようなシロモノ。
そう来たかぁ…。

五目揚げ焼ソバ820円は、揚げた麺の上にあんがかけられ、その上に“五目”の具がトッピングされている。
あんの部はハクサイ、モヤシ、タマネギ、ニンジン、シイタケ、キクラゲ、エビ。トッピングはチャーシュー、ゆで卵、かまぼこ、ナルト、伊達巻きの5品。
「150円だけあって豪華だね」と妻。
豪華って、そりゃ色は派手だけど…。

このテの五目焼きそばの存在は知っていた。というか、出会ったことがある。
あれはたしか北陸新幹線が金沢まで開業したときだから2年前のいまごろ、銀座インズの「北京」という中華屋でのこと。やはり妻が注文した五目ヤキソバがそうだった。
トッピングはチャーシュー、ナルトのほかにメンマや炒り卵、焼き海苔など、かなりインパクトのあるビジュアルだったことを覚えている。

僕の考える標準的な五目焼きそばは、具はすべて炒めたのち、あんをまとって一体化されている。ここでいう“五目”とは、野菜類のほかにエビ、イカ、ホタテなどの海鮮、フクロタケ、キクラゲなどキノコ類、タケノコ、肉類、ウズラの卵、場合によっては豚モツ、など。

それに対してこのトッピングタイプの“五目”は練り物を中心に構成されている。そう、いわゆる五目中華そばとか五目ラーメンとかと称されるものと同じ陣容である。
前者が本格中華に連なる系統に位置づけられるのに対して、後者はB級ど真ん中。もはや思想信条の違いといってもいいほどの隔たりがそこには存在しそうだ。

僕は五目中華は全面的に認めるという立場をとる。ラーメン類の中で注文頻度はむしろ高いほうでもある。一方、トッピングタイプの五目焼きそばには違和感を覚える。
その違いは、価値観・常識が形成されているかいないかということにすぎない。子どものころから普通に接している五目中華は僕にとって常識だが、2年前に初めて出会った五目焼きそばはそうはなっていない。

しかし2年前まで自分が知らなかったのはたまたまで、おそらくこういうタイプは昔からあったに違いない。今回の2度目の遭遇で、少しは“常識”に近づいたかもしれない。

「五目とそうでないのの違いって何だったんだと思う?」と、妻はまだピンときていない。
「チャーシュー、ゆで卵、かまぼこ、ナルト、伊達巻きののってないのが普通の揚げ焼ソバだよ、たぶん」
「そうか…。じゃあそっちで十分だね」
それが妻の結論のようだ。

ちなみに僕は前回と同じタンメン670円。
ここ「栄信軒」のタンメンは安定のおいしさなのであった。

[DATA]
栄信軒
東京都小平市花小金井1-12-15
[Today's recommendation]

https://youtu.be/o_BBl0HB6cE
端午の節句
福栄堂/東京都小平市学園西町1-26-35
柏もち180円(つぶあん・こしあん各2)
「五目揚げ焼ソバってただの揚げ焼ソバより150円も高いんだけど、どう違うんだろう?」と妻。
「せっかくだから五目にしてみれば」と僕。
で、運ばれてきたのが写真のようなシロモノ。
そう来たかぁ…。

五目揚げ焼ソバ820円は、揚げた麺の上にあんがかけられ、その上に“五目”の具がトッピングされている。
あんの部はハクサイ、モヤシ、タマネギ、ニンジン、シイタケ、キクラゲ、エビ。トッピングはチャーシュー、ゆで卵、かまぼこ、ナルト、伊達巻きの5品。
「150円だけあって豪華だね」と妻。
豪華って、そりゃ色は派手だけど…。

このテの五目焼きそばの存在は知っていた。というか、出会ったことがある。
あれはたしか北陸新幹線が金沢まで開業したときだから2年前のいまごろ、銀座インズの「北京」という中華屋でのこと。やはり妻が注文した五目ヤキソバがそうだった。
トッピングはチャーシュー、ナルトのほかにメンマや炒り卵、焼き海苔など、かなりインパクトのあるビジュアルだったことを覚えている。

僕の考える標準的な五目焼きそばは、具はすべて炒めたのち、あんをまとって一体化されている。ここでいう“五目”とは、野菜類のほかにエビ、イカ、ホタテなどの海鮮、フクロタケ、キクラゲなどキノコ類、タケノコ、肉類、ウズラの卵、場合によっては豚モツ、など。

それに対してこのトッピングタイプの“五目”は練り物を中心に構成されている。そう、いわゆる五目中華そばとか五目ラーメンとかと称されるものと同じ陣容である。
前者が本格中華に連なる系統に位置づけられるのに対して、後者はB級ど真ん中。もはや思想信条の違いといってもいいほどの隔たりがそこには存在しそうだ。

僕は五目中華は全面的に認めるという立場をとる。ラーメン類の中で注文頻度はむしろ高いほうでもある。一方、トッピングタイプの五目焼きそばには違和感を覚える。
その違いは、価値観・常識が形成されているかいないかということにすぎない。子どものころから普通に接している五目中華は僕にとって常識だが、2年前に初めて出会った五目焼きそばはそうはなっていない。

しかし2年前まで自分が知らなかったのはたまたまで、おそらくこういうタイプは昔からあったに違いない。今回の2度目の遭遇で、少しは“常識”に近づいたかもしれない。

「五目とそうでないのの違いって何だったんだと思う?」と、妻はまだピンときていない。
「チャーシュー、ゆで卵、かまぼこ、ナルト、伊達巻きののってないのが普通の揚げ焼ソバだよ、たぶん」
「そうか…。じゃあそっちで十分だね」
それが妻の結論のようだ。

ちなみに僕は前回と同じタンメン670円。
ここ「栄信軒」のタンメンは安定のおいしさなのであった。

[DATA]
栄信軒
東京都小平市花小金井1-12-15
[Today's recommendation]

https://youtu.be/o_BBl0HB6cE

福栄堂/東京都小平市学園西町1-26-35
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