焦がれてやまない… 【松ちゃん】
2021.07.27
台風8号の影響でちょっとは涼しくなったが自転車で動き回るには空模様が怪しい。
台風に備えて在宅勤務としている人もいることだし、車で昼ごはんに出かけることにした。
昼ごはんというか、「あぐれっしゅげんき村」でまんじゅう買いたいというリクエストを受けて、県道126号所沢堀兼狭山線を狭山方面へ。
あぐれっしゅの近くに気になるラーメン屋さんがあって、まずそちらで昼ごはんと思ったが、定休日。アタマはすっかりラーメンモードで、あぐれっしゅのフードコートでうどん… などという修正が利かない。
「『ナポリのかまど』のとこ曲がった先に、やってるんだかやってないんだかってラーメン屋さんなかったっけ?」
ということで、126号を引き返して川越所沢線へ。
問題の物件は赤坂交差点のすぐ先。
まことに、やってるんだかやってないんだか… という外観で、お店の前の駐車場だか空き地だかという場所に車が数台止まっていることから、やってるんだろうなぁ… という推測がかろうじて働く。
実はこの道は埼玉県北部の相方の実家に行くときに必ず通るので、少なくとも25年間、この物件を目にし続けているはずだが、ラーメン店としてインプットされていない。やってるんだかやってないんだか… のまま、ずーっと来ているのである。
入り口の位置が車運転者からは死角で、暖簾が目に入らないのだ
右手にカウンター10席ほど、左に小上がり4卓。先客は3組5人。
スタッフは、ご高齢のおかあさんと、さらに年季の入ったおとうさん。
“やってるんだか…”には、頻繁にお店が入れ替わっていそうな… といういわゆる鬼門物件的ニュアンスを含んでいたが、店主ご夫婦を目にしたとたん、そんな考えは吹っ飛んだ。
こんなベテランの方がこんな場所で居抜きでお店を始めるとはとても思えないからだ。
あらためて向き合ってみると、このお店は僕の焦がれてやまない昭和の郊外型ラーメン店そのものなのではないか!?
基本のラーメンを頼もうと思ったが、壁の品書きの横の厨房入り口の暖簾が目に入った。
時計台のイラストに“本場の味 みそラーメン”のコピー。
まさに「どさん子」チェーンを頂点とするあの時代を特徴づける核心的要素といえよう。
注文をみそラーメンに変更。
相方はチャーハン。それと餃子2皿。
具がぎっしり詰まった餃子はとても正直な味。
よけいな下味を感じないのがいい。
薄い皮についた焦げ目に年季の入った鉄板の香りがついて食欲がそそられる。
チャーハンは味の濃そうな見た目だが、ぱらりと軽い食味でどんどん食べられる。
具はチャーシュー、卵、ナルト、ネギとシンプル。
高齢のご夫婦と書いたが、厨房にはもう1人、若い男性。炒めものを担当している様子で、このチャーハンでもいい仕事をしている。
後継問題等を考えればきわめて頼もしい存在ではないだろうか。
みそラーメンをひと口すすると…、こ、これはっ!
懐かし~、と思わず漏れるひと言。
ネギ系の香り付けをした合わせみそダレのスープに炒め野菜がのる、懐かしのサッポロみそラーメン。
野菜はモヤシ、ニンジン、ニラ。これにひき肉が加わるだけの最小構成単位で勝負している。
われわれ世代にはいろいろ詰まった特別な食べ物。
感涙モノのおいしさです (≧ω≦)b
こんなお店がまだ残っていたとは…!
脂が染みた古い店内でありながら、よく見ると手入れが行き届いているのがわかる。
すっきり片付いていてテーブルもカウンターもよく拭き上げられている。
接客もこなれていて、まだまだ現役バリバリ感。
25年間、素通りしてきた自分なんか、まだまだスカスカなんだなぁ… ( ̄  ̄;)
[DATA]
松ちゃん
埼玉県川越市下赤坂1856-1
[Today's recommendation]
https://youtu.be/9Rbmv12PMvI
前日夕方、東の海から台風が迫ってくるイメージ
台風8号の影響でちょっとは涼しくなったが自転車で動き回るには空模様が怪しい。
台風に備えて在宅勤務としている人もいることだし、車で昼ごはんに出かけることにした。
昼ごはんというか、「あぐれっしゅげんき村」でまんじゅう買いたいというリクエストを受けて、県道126号所沢堀兼狭山線を狭山方面へ。
あぐれっしゅの近くに気になるラーメン屋さんがあって、まずそちらで昼ごはんと思ったが、定休日。アタマはすっかりラーメンモードで、あぐれっしゅのフードコートでうどん… などという修正が利かない。
「『ナポリのかまど』のとこ曲がった先に、やってるんだかやってないんだかってラーメン屋さんなかったっけ?」
ということで、126号を引き返して川越所沢線へ。
問題の物件は赤坂交差点のすぐ先。
まことに、やってるんだかやってないんだか… という外観で、お店の前の駐車場だか空き地だかという場所に車が数台止まっていることから、やってるんだろうなぁ… という推測がかろうじて働く。
実はこの道は埼玉県北部の相方の実家に行くときに必ず通るので、少なくとも25年間、この物件を目にし続けているはずだが、ラーメン店としてインプットされていない。やってるんだかやってないんだか… のまま、ずーっと来ているのである。
入り口の位置が車運転者からは死角で、暖簾が目に入らないのだ
右手にカウンター10席ほど、左に小上がり4卓。先客は3組5人。
スタッフは、ご高齢のおかあさんと、さらに年季の入ったおとうさん。
“やってるんだか…”には、頻繁にお店が入れ替わっていそうな… といういわゆる鬼門物件的ニュアンスを含んでいたが、店主ご夫婦を目にしたとたん、そんな考えは吹っ飛んだ。
こんなベテランの方がこんな場所で居抜きでお店を始めるとはとても思えないからだ。
あらためて向き合ってみると、このお店は僕の焦がれてやまない昭和の郊外型ラーメン店そのものなのではないか!?
基本のラーメンを頼もうと思ったが、壁の品書きの横の厨房入り口の暖簾が目に入った。
時計台のイラストに“本場の味 みそラーメン”のコピー。
まさに「どさん子」チェーンを頂点とするあの時代を特徴づける核心的要素といえよう。
注文をみそラーメンに変更。
相方はチャーハン。それと餃子2皿。
具がぎっしり詰まった餃子はとても正直な味。
よけいな下味を感じないのがいい。
薄い皮についた焦げ目に年季の入った鉄板の香りがついて食欲がそそられる。
チャーハンは味の濃そうな見た目だが、ぱらりと軽い食味でどんどん食べられる。
具はチャーシュー、卵、ナルト、ネギとシンプル。
高齢のご夫婦と書いたが、厨房にはもう1人、若い男性。炒めものを担当している様子で、このチャーハンでもいい仕事をしている。
後継問題等を考えればきわめて頼もしい存在ではないだろうか。
みそラーメンをひと口すすると…、こ、これはっ!
懐かし~、と思わず漏れるひと言。
ネギ系の香り付けをした合わせみそダレのスープに炒め野菜がのる、懐かしのサッポロみそラーメン。
野菜はモヤシ、ニンジン、ニラ。これにひき肉が加わるだけの最小構成単位で勝負している。
われわれ世代にはいろいろ詰まった特別な食べ物。
感涙モノのおいしさです (≧ω≦)b
こんなお店がまだ残っていたとは…!
脂が染みた古い店内でありながら、よく見ると手入れが行き届いているのがわかる。
すっきり片付いていてテーブルもカウンターもよく拭き上げられている。
接客もこなれていて、まだまだ現役バリバリ感。
25年間、素通りしてきた自分なんか、まだまだスカスカなんだなぁ… ( ̄  ̄;)
[DATA]
松ちゃん
埼玉県川越市下赤坂1856-1
[Today's recommendation]
https://youtu.be/9Rbmv12PMvI
前日夕方、東の海から台風が迫ってくるイメージ