四季のヘルシーメニューを穴場カフェで 【季節のテーブル 野の花】
2019.12.01
これまで「エイトランド」「花ごよみ」と取り上げてきた武蔵野市緑町のグリーンパーク商店街の南の端すなわち五日市街道に面した入り口はマンション内を通過する構造になっている。

そのマンション1階に入居し出席番号1番という位置取りのお店の存在に、つい先日気づいた。
というか、昔からさんざん通っていた場所にもかかわらずつい先日まで気づかなかったわけだから、入り口というより出口、番号もラストワンとしたほうが…。
左写真中央のマンション入り口が商店街入り口になっている(拡大が右写真)。入ってすぐ右手に「野の花」入り口がある

マンション裏口は商店街の出口(「花ごよみ」の写真もご参照ください)。「野の花」の位置は左奥
おしゃれだがイマドキ風でなく、カフェっぽいが定食メニューを前面に打ち出していて、すごく気になるが、1人では入れそうにない…。

本日、周辺のいくつかの商店街を結ぶコース取りで散歩中に思い出し、日曜日でどうかと思ったが行くだけ行ってみることにした。
このエリアで同行者がいるというのは貴重な機会なのである。

五日市街道・西久保三丁目交差点の角地に位置し、マンション外壁にわりと大きな看板が掛けてあるが、色あせていて目立たない。

お店の名前は「季節のテーブル 野の花」。日曜日でも営業しているもよう。

この期に及んでひるむ自分。13時を回って空腹に耐えきれず、押し切る相方。
入ってはみたものの、すごく狭い店内で先客も2名おり、どこに座っていいものか… と立ち尽くすわれわれ。

奥の調理場から顔を出した店主風の女性もキョトンとした顔をしているので、「食事、大丈夫ですか…?」と相方が尋ねる始末。
「大丈夫です。お急ぎでなかったら(笑)」と店主のおばさま。

窓にくっつけたテーブル2つにいすが6脚。あとは小さなテーブルが2つで、キャパはせいぜい10人といったところ。
リネンのハーフカーテンが引かれた交差点側の大きい窓から入る淡い自然光に加え、布シェードスタンドライトとペンダントライトの優しい光。

メニュー用の壁掛けボードは花の写真やドライフラワーでアレンジされ、店名どおり花好きな店主さんのようだ。
野の花だけに、BGMはベートーヴェンの『田園』。
花だけでなく、テーブルの一つに大根の葉が“生けて”ある。
「野菜もつくられるんですか?」と相方。
「いえ、この先に市民農園があって、通り道に置いてってくれる人がいるんです。3人ほど」と店主さん。「とても助かってます」
どうりで虫食いがあって健康そうな葉っぱだと思った。

ひょうきんで、おちゃめで、ユーモラスな(って、全部一緒か…)店主さんが「はじめは無難なところで生姜焼で、次からいろいろ挑んでいただければ」とオススメ? するB 豚肉の生姜焼定食と、もう1品はA おまかせ定食(本日は回鍋肉)に。
「お店の写真撮らせてもらっていいですか?」と伺うと、「もちろん。どんどん宣伝してください(笑)」とおっしゃるので、いつもより長めの記事で気合入れて鋭意宣伝中 ♪(* ̄∇ ̄)/ ォッヶ

注文から35分ほどかな、生姜焼と回鍋肉が同時に出てきた。気を使ってくださったんだと思う。

主菜の皿のほかに、お盆いっぱいに主食・一汁・副菜・副々菜・香の物が並んでいる。
カブとカブの葉、豆腐、ネギのみそ汁 / タケノコとダイコン葉、豚肉の煮浸し / お新香はダイコン、ダイコンの皮、キュウリ / サラダにはキャベツ、カイワレ、ニンジン、キュウリ、プチトマトおよびニンジン入りポテトサラダ… と、野菜たっぷり。

生姜焼にはキャベツ、モヤシ、タマネギ、ピーマン、赤ピーマン、ブナシメジと、こちらも野菜がいっぱい。豚肉に下処理が施され軟らかに仕上がっている。
あっさり目の味付けだがショウガが効いていてご飯が進む。

豚肉とキャベツの辛みそ炒め(回鍋肉)は甘めのみそ味で、やはりご飯によく合う。
豚肉とキャベツ、ブナシメジというシンプルな構成で、肉がたっぷりだ。

どれも手づくり感いっぱいだが、しっかりプロのお味。
ご飯はあっさりめだが、おかずがたっぷりなので量的にも十分満足できる。ベジファーストでもプロテインファーストでも食べる人しだいで、というヘルシー感いっぱいな献立だ。

お店は20年くらいになるという。
「まだ半人前です」と店主さん。
おいしいだけでなく、素材にこだわり、栄養バランスもしっかり計算されている感じであり、そういう背景があるのかもしれない。

滞在時間はバーンスタイン/NYPの田園と余白のレオノーレ3番を聴き終わるくらい。
音楽に耳を傾けながら窓外の交差点の往来をぼんやり眺め、ゆったりと食事を楽しみ、店主さんと少しお話しして… という流れで、ちょうどそのくらいになるのかな。
「おそるおそる入ってきましたよね(笑)」と店主さん。「でも一度入ってしまえば大丈夫でしょ?」
そのとおり、きわめて居心地のよい空間である。
CDリピート再生で第1楽章がまた始まったころあいで席を立った。

[DATA]
季節のテーブル 野の花
東京都武蔵野市緑町1-5-1
[Today's recommendation]



“野の花がわたしに語ること” https://youtu.be/b-nIONXM2IA
これまで「エイトランド」「花ごよみ」と取り上げてきた武蔵野市緑町のグリーンパーク商店街の南の端すなわち五日市街道に面した入り口はマンション内を通過する構造になっている。

そのマンション1階に入居し出席番号1番という位置取りのお店の存在に、つい先日気づいた。
というか、昔からさんざん通っていた場所にもかかわらずつい先日まで気づかなかったわけだから、入り口というより出口、番号もラストワンとしたほうが…。
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マンション裏口は商店街の出口(「花ごよみ」の写真もご参照ください)。「野の花」の位置は左奥
おしゃれだがイマドキ風でなく、カフェっぽいが定食メニューを前面に打ち出していて、すごく気になるが、1人では入れそうにない…。

本日、周辺のいくつかの商店街を結ぶコース取りで散歩中に思い出し、日曜日でどうかと思ったが行くだけ行ってみることにした。
このエリアで同行者がいるというのは貴重な機会なのである。

五日市街道・西久保三丁目交差点の角地に位置し、マンション外壁にわりと大きな看板が掛けてあるが、色あせていて目立たない。

お店の名前は「季節のテーブル 野の花」。日曜日でも営業しているもよう。

この期に及んでひるむ自分。13時を回って空腹に耐えきれず、押し切る相方。
入ってはみたものの、すごく狭い店内で先客も2名おり、どこに座っていいものか… と立ち尽くすわれわれ。

奥の調理場から顔を出した店主風の女性もキョトンとした顔をしているので、「食事、大丈夫ですか…?」と相方が尋ねる始末。
「大丈夫です。お急ぎでなかったら(笑)」と店主のおばさま。

窓にくっつけたテーブル2つにいすが6脚。あとは小さなテーブルが2つで、キャパはせいぜい10人といったところ。
リネンのハーフカーテンが引かれた交差点側の大きい窓から入る淡い自然光に加え、布シェードスタンドライトとペンダントライトの優しい光。

メニュー用の壁掛けボードは花の写真やドライフラワーでアレンジされ、店名どおり花好きな店主さんのようだ。
野の花だけに、BGMはベートーヴェンの『田園』。
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花だけでなく、テーブルの一つに大根の葉が“生けて”ある。
「野菜もつくられるんですか?」と相方。
「いえ、この先に市民農園があって、通り道に置いてってくれる人がいるんです。3人ほど」と店主さん。「とても助かってます」
どうりで虫食いがあって健康そうな葉っぱだと思った。

ひょうきんで、おちゃめで、ユーモラスな(って、全部一緒か…)店主さんが「はじめは無難なところで生姜焼で、次からいろいろ挑んでいただければ」とオススメ? するB 豚肉の生姜焼定食と、もう1品はA おまかせ定食(本日は回鍋肉)に。
「お店の写真撮らせてもらっていいですか?」と伺うと、「もちろん。どんどん宣伝してください(笑)」とおっしゃるので、いつもより長めの記事で気合入れて鋭意宣伝中 ♪(* ̄∇ ̄)/ ォッヶ

注文から35分ほどかな、生姜焼と回鍋肉が同時に出てきた。気を使ってくださったんだと思う。

主菜の皿のほかに、お盆いっぱいに主食・一汁・副菜・副々菜・香の物が並んでいる。
カブとカブの葉、豆腐、ネギのみそ汁 / タケノコとダイコン葉、豚肉の煮浸し / お新香はダイコン、ダイコンの皮、キュウリ / サラダにはキャベツ、カイワレ、ニンジン、キュウリ、プチトマトおよびニンジン入りポテトサラダ… と、野菜たっぷり。

生姜焼にはキャベツ、モヤシ、タマネギ、ピーマン、赤ピーマン、ブナシメジと、こちらも野菜がいっぱい。豚肉に下処理が施され軟らかに仕上がっている。
あっさり目の味付けだがショウガが効いていてご飯が進む。

豚肉とキャベツの辛みそ炒め(回鍋肉)は甘めのみそ味で、やはりご飯によく合う。
豚肉とキャベツ、ブナシメジというシンプルな構成で、肉がたっぷりだ。

どれも手づくり感いっぱいだが、しっかりプロのお味。
ご飯はあっさりめだが、おかずがたっぷりなので量的にも十分満足できる。ベジファーストでもプロテインファーストでも食べる人しだいで、というヘルシー感いっぱいな献立だ。

お店は20年くらいになるという。
「まだ半人前です」と店主さん。
おいしいだけでなく、素材にこだわり、栄養バランスもしっかり計算されている感じであり、そういう背景があるのかもしれない。

滞在時間はバーンスタイン/NYPの田園と余白のレオノーレ3番を聴き終わるくらい。
音楽に耳を傾けながら窓外の交差点の往来をぼんやり眺め、ゆったりと食事を楽しみ、店主さんと少しお話しして… という流れで、ちょうどそのくらいになるのかな。
「おそるおそる入ってきましたよね(笑)」と店主さん。「でも一度入ってしまえば大丈夫でしょ?」
そのとおり、きわめて居心地のよい空間である。
CDリピート再生で第1楽章がまた始まったころあいで席を立った。

[DATA]
季節のテーブル 野の花
東京都武蔵野市緑町1-5-1
[Today's recommendation]



“野の花がわたしに語ること” https://youtu.be/b-nIONXM2IA