鉄の世界にどっぷりな街のおそば屋さん 【福幸軒】
2019.01.19
東久留米駅周辺をぶらぶらして、昼ごはんに旧市役所通りのそば店「福幸軒」へ。
間口のわりに奥行きのある店内。
奥のほうに間仕切り壁があり、使われているかどうかわからないが戸と敷居があって個室に仕切れる造りになっている。
その奥のスペースのほうへ進んでいくと、なぜかマッサージチェアが置いてある。
これは一般客でない何らかの特別サービス用のスペースに違いないと判断して、手前のテーブルに着く。
すると、お店のおばさまが「どうぞ奥にお入りください」としきりに勧める。
ならば遠慮なく、と奥の間へ移動。
なんと、背後から見てマッサージチェアと思った物品は新幹線の座席シートなのであった。
そうです。
このお店は知る人ぞ知る鉄道マニアのおそば屋さん。
「こちらは0系新幹線の座席でございます」
とおばさま。
おおっ!
この方こそ鉄ちゃんその人であらせられるかー!!
「…と、それだけは覚えました。ほかは何が何やら(笑)」
ヽ(_ _ヽ)彡 ズルッ!
このスペースがコレクション展示ルームになっているもよう。
ナンバープレートやサボ、行先板、ホーロー看板のほか、制服・制帽や機器・装置類など、鉄道部品が所狭しと展示してある。
「写真撮ってもいいですか?」と伺うと、「どうぞどうぞ。制服着て写真撮るお客さんもいるんですよ(笑)」と。
僕は鉄道には疎いが、乗り鉄・撮り鉄・食べ鉄、最近は呑み鉄ってのもあるけれど、どれもいい趣味だと思っているので、鉄の方には一目置いている。
こちらの展示品は、見る人が見ればすごいのかもしれない。
「どなたの趣味なんですか?」と聞いてみた。
「まず父が好きで…」とおばさま。「父は写真と乗るのと模型だったのでまだよかったんですが、弟(現 店主?)は機械も集め始めて…。あちこちに置いてあって足をぶつけるものですから、私は痛い思いしかないんです」と苦笑する。
「でもこうやって飾って見てもらえるんですから、いい趣味だったんでしょうね」とも。
さて、注文。
このお店は“鉄”以外にもユニークな特徴がある。
袖看板が、そば屋にもかかわらず“中華そば おそば”と、中華が上位に来る。
実は以前一度入ったことがあって、それはこの看板に興味を引かれてのこと。“そば屋のラーメン”の訴求度は高いのだ。
といっても、もう20年くらい前のことなので何も覚えていない。
で、注文は迷わず五目ラーメン750円。もう1品は親子丼750円。
五目ラーメンは、キャベツ、ニンジン、タケノコ、シイタケなど具が約10種。3種類の練り物が、このたべもののがB級感を高めている。伊達巻きなんか、このパターン以外に食べることはほとんどないし。
意外なことに麺が不ぞろい。“麺科指導員”の免状が飾ってあるので自家製麺かもしれない。
親子丼にもカマボコ、ナルトが入る。
豚肉の卵とじがアタマのどんぶりを他人丼というが、こうなると多民族国家丼って感じ…?
同じくB級路線でたいへん好ましく思うのである。
支払いのとき「表のタバコ売り場の横に新幹線のハナがあるんです」とおばさま。
「新幹線の花…?? あ… ノーズ!?」
国鉄がJRに変わったときのうんぬんかんぬんという代物らしい。
店を出て写真を撮らせてもらっていると、勝手口から弟さん? が出てきて、出前用のスーパーカブをどかして撮りやすくしてくれた。
「ありがとうございます」
お店の写真を撮って丁重にお礼を言われたのは初めてかも。
深い鉄道愛がひしひしと伝わってきた。
[DATA]
福幸軒
東京都東久留米市幸町1-1-1
[Today's recommendation]
https://www.youtube.com/watch?v=eIi_GbFa_nw
続 つるしびな巡り
2019.01.19 いせや和菓子店 /東京都東久留米市金山町1-1-4
「つるしびな巡り」のスタンプラリーの続きで東久留米駅周辺を歩いてみたが、土日休みの参加店・施設が多く、11カ所回ってスタンプは4つしか集まらなかった。
マップではたどり着けない店があったり、昼ごはんに使えるたべもの屋の参加がなかったりと、このイベントは何かと問題含みである。
まあ、手弁当感が漂い、好ましくはあるが。
東久留米駅周辺をぶらぶらして、昼ごはんに旧市役所通りのそば店「福幸軒」へ。
間口のわりに奥行きのある店内。
奥のほうに間仕切り壁があり、使われているかどうかわからないが戸と敷居があって個室に仕切れる造りになっている。
その奥のスペースのほうへ進んでいくと、なぜかマッサージチェアが置いてある。
これは一般客でない何らかの特別サービス用のスペースに違いないと判断して、手前のテーブルに着く。
すると、お店のおばさまが「どうぞ奥にお入りください」としきりに勧める。
ならば遠慮なく、と奥の間へ移動。
なんと、背後から見てマッサージチェアと思った物品は新幹線の座席シートなのであった。
そうです。
このお店は知る人ぞ知る鉄道マニアのおそば屋さん。
「こちらは0系新幹線の座席でございます」
とおばさま。
おおっ!
この方こそ鉄ちゃんその人であらせられるかー!!
「…と、それだけは覚えました。ほかは何が何やら(笑)」
ヽ(_ _ヽ)彡 ズルッ!
このスペースがコレクション展示ルームになっているもよう。
ナンバープレートやサボ、行先板、ホーロー看板のほか、制服・制帽や機器・装置類など、鉄道部品が所狭しと展示してある。
「写真撮ってもいいですか?」と伺うと、「どうぞどうぞ。制服着て写真撮るお客さんもいるんですよ(笑)」と。
僕は鉄道には疎いが、乗り鉄・撮り鉄・食べ鉄、最近は呑み鉄ってのもあるけれど、どれもいい趣味だと思っているので、鉄の方には一目置いている。
こちらの展示品は、見る人が見ればすごいのかもしれない。
「どなたの趣味なんですか?」と聞いてみた。
「まず父が好きで…」とおばさま。「父は写真と乗るのと模型だったのでまだよかったんですが、弟(現 店主?)は機械も集め始めて…。あちこちに置いてあって足をぶつけるものですから、私は痛い思いしかないんです」と苦笑する。
「でもこうやって飾って見てもらえるんですから、いい趣味だったんでしょうね」とも。
さて、注文。
このお店は“鉄”以外にもユニークな特徴がある。
袖看板が、そば屋にもかかわらず“中華そば おそば”と、中華が上位に来る。
実は以前一度入ったことがあって、それはこの看板に興味を引かれてのこと。“そば屋のラーメン”の訴求度は高いのだ。
といっても、もう20年くらい前のことなので何も覚えていない。
で、注文は迷わず五目ラーメン750円。もう1品は親子丼750円。
五目ラーメンは、キャベツ、ニンジン、タケノコ、シイタケなど具が約10種。3種類の練り物が、このたべもののがB級感を高めている。伊達巻きなんか、このパターン以外に食べることはほとんどないし。
意外なことに麺が不ぞろい。“麺科指導員”の免状が飾ってあるので自家製麺かもしれない。
親子丼にもカマボコ、ナルトが入る。
豚肉の卵とじがアタマのどんぶりを他人丼というが、こうなると多民族国家丼って感じ…?
同じくB級路線でたいへん好ましく思うのである。
支払いのとき「表のタバコ売り場の横に新幹線のハナがあるんです」とおばさま。
「新幹線の花…?? あ… ノーズ!?」
国鉄がJRに変わったときのうんぬんかんぬんという代物らしい。
店を出て写真を撮らせてもらっていると、勝手口から弟さん? が出てきて、出前用のスーパーカブをどかして撮りやすくしてくれた。
「ありがとうございます」
お店の写真を撮って丁重にお礼を言われたのは初めてかも。
深い鉄道愛がひしひしと伝わってきた。
[DATA]
福幸軒
東京都東久留米市幸町1-1-1
[Today's recommendation]
https://www.youtube.com/watch?v=eIi_GbFa_nw
続 つるしびな巡り
2019.01.19 いせや和菓子店 /東京都東久留米市金山町1-1-4
「つるしびな巡り」のスタンプラリーの続きで東久留米駅周辺を歩いてみたが、土日休みの参加店・施設が多く、11カ所回ってスタンプは4つしか集まらなかった。
マップではたどり着けない店があったり、昼ごはんに使えるたべもの屋の参加がなかったりと、このイベントは何かと問題含みである。
まあ、手弁当感が漂い、好ましくはあるが。