釜飯というカテゴリーの時代錯誤的コスパの高さ! 【竹馬】
2018.10.27
前記事の「ひがしやまとスイーツウォーキング」の途中に立ち寄ったのが、割烹・釜めしの「竹馬(ちくま)」。

このお店を見つけたのは最近のことで、店構えのわりに昼のメニューはそれほど高くないので入ってみたくてうずうずしていたが、ジャンルがジャンルである。1人ではちょっと…。
このウォーキングイベントなら同行者がいてコースにも近いので、だいぶ前から今回の候補に考えていた。

釜飯は1人ではちょっと… の理由は、気恥ずかしさだと思う。
釜飯はただ食べるだけでなく、一仕事しなければならない。お釜のふたを開けたのち、炊き上がりをしゃもじで底からひっくり返すように混ぜ、お茶わんによそう。すなわち調理・配膳工程の一部を客が引き受けさせてもらう体験型イベントである。
1人でイベントに参加していることの無意識下の感知が、気恥ずかしさの原因である。

1人釜飯の気恥ずかしさは、1人焼き肉のそれに通じる。
ほかにもありますよね。軽はずみに1人でイベントやらかしちゃって後悔することって。
流しそうめんとか? ヾ(ーωー) アルアル

店内は、入って左手が調理場とカウンター3席、右が小上がりで4席と6席の掘りごたつおよび2人用座卓2つという構成。
接客係が大女将的な年配の方、それと比較的若い板さんの2人体制。
4人用の掘りごたつに通される。

大いに迷っているわれわれに、「何でもお好きなものを頼んでいいんですよ(笑)」とおかみさん。
せっかくだから釜飯と定食を1種類ずつ頼もうと思ったが、釜飯は注文が入ってから炊き始めるわけだから、それだと提供時間がずれるのではないかと相方が言う。
「釜飯なら釜飯、定食なら定食と、2つそろえたほうがいいんじゃない?」
聞いてか聞かずか、「定食の白いご飯もこれから炊き始めますので、時間は一緒ですよ」とおかみさん。
なるほど、そういう調理プロセスだったか。


昔、ブームだったのか、釜飯屋はわりとどこにでもあった。
いまはあまり見かけなくなり、利用するのも久しぶりだから、そういうちょっと特殊なサービスシステムも忘れてしまっていた。
五目釜飯1000円と豚角煮定食1000円を注文。

待つこと20分強。
入ってすぐに気づいたんだが、何かを行っている途中に食べるたべものじゃないな、釜飯は(笑)。
ウォーキングの完歩賞はムリかな… とこの段階で早くも考えている。

どちらも予想以上に豪華。
五目釜飯の具は、えび、うずらの卵、鶏肉、鶏そぼろ、錦糸玉子、栗、なると、たけのこ、にんじん、みつば、など。
豚角煮は、豚肉だけじゃなく大根、干ししいたけ、たまねぎ、こんにゃく。
お新香(5種)と小鉢(ぬた)、みそ汁付き。

豪華すぎないか…? と不安になった。
それに、この量の多さは…。

品書きの価格は1人前ですが、提供は2人分からとなります… などという釜飯独特のシステムがあったりして。
そういえばおかみさんは、僕らが迷っていると「釜飯は量が多いですから、2人で召し上がってもいいんですよ」と言っていた。
まさか4人分頼んじゃった??

と、一瞬本気で不安になったが、お盆はどう見ても1人サイズである。
それほどボリュームがあり、一方で仕事も細やか。
たとえば、ぬたのキュウリは芯の部分だけ拍子木切りにしてある。ランチの付け合わせとは思えない。

釜飯は上品な薄味で素材の味が引き立つ。
釜飯のクォリティはもちろんのこと、白いご飯のおいしさが際立つ。じか火炊きたてを食べる機会はそうあるものではない。
注文を受けてから火にかけるという釜飯スタイルのぜいたくさ、いまはなかなか味わえなくなった。
このお店は味も雰囲気もいいし、コスパは最強クラスといえる。

ただし、このあとウォーキングを再開するわけである。
残り10km近く歩かなければいけない。そして、スイーツ6個…。
釜飯は、何かを行っている途中に食べるものではないし、それが運動系と食欲系をミックスしたイベントだったりしたら、なおよろしくない、と思いました。

[DATA]
竹馬(ちくま)
東京都東大和市上北台3-359-3
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=JmcA9LIIXWw

前記事の「ひがしやまとスイーツウォーキング」の途中に立ち寄ったのが、割烹・釜めしの「竹馬(ちくま)」。

このお店を見つけたのは最近のことで、店構えのわりに昼のメニューはそれほど高くないので入ってみたくてうずうずしていたが、ジャンルがジャンルである。1人ではちょっと…。
このウォーキングイベントなら同行者がいてコースにも近いので、だいぶ前から今回の候補に考えていた。

釜飯は1人ではちょっと… の理由は、気恥ずかしさだと思う。
釜飯はただ食べるだけでなく、一仕事しなければならない。お釜のふたを開けたのち、炊き上がりをしゃもじで底からひっくり返すように混ぜ、お茶わんによそう。すなわち調理・配膳工程の一部を客が引き受けさせてもらう体験型イベントである。
1人でイベントに参加していることの無意識下の感知が、気恥ずかしさの原因である。

1人釜飯の気恥ずかしさは、1人焼き肉のそれに通じる。
ほかにもありますよね。軽はずみに1人でイベントやらかしちゃって後悔することって。
流しそうめんとか? ヾ(ーωー) アルアル

店内は、入って左手が調理場とカウンター3席、右が小上がりで4席と6席の掘りごたつおよび2人用座卓2つという構成。
接客係が大女将的な年配の方、それと比較的若い板さんの2人体制。
4人用の掘りごたつに通される。

大いに迷っているわれわれに、「何でもお好きなものを頼んでいいんですよ(笑)」とおかみさん。
せっかくだから釜飯と定食を1種類ずつ頼もうと思ったが、釜飯は注文が入ってから炊き始めるわけだから、それだと提供時間がずれるのではないかと相方が言う。
「釜飯なら釜飯、定食なら定食と、2つそろえたほうがいいんじゃない?」
聞いてか聞かずか、「定食の白いご飯もこれから炊き始めますので、時間は一緒ですよ」とおかみさん。
なるほど、そういう調理プロセスだったか。


昔、ブームだったのか、釜飯屋はわりとどこにでもあった。
いまはあまり見かけなくなり、利用するのも久しぶりだから、そういうちょっと特殊なサービスシステムも忘れてしまっていた。
五目釜飯1000円と豚角煮定食1000円を注文。

待つこと20分強。
入ってすぐに気づいたんだが、何かを行っている途中に食べるたべものじゃないな、釜飯は(笑)。
ウォーキングの完歩賞はムリかな… とこの段階で早くも考えている。

どちらも予想以上に豪華。
五目釜飯の具は、えび、うずらの卵、鶏肉、鶏そぼろ、錦糸玉子、栗、なると、たけのこ、にんじん、みつば、など。
豚角煮は、豚肉だけじゃなく大根、干ししいたけ、たまねぎ、こんにゃく。
お新香(5種)と小鉢(ぬた)、みそ汁付き。

豪華すぎないか…? と不安になった。
それに、この量の多さは…。

品書きの価格は1人前ですが、提供は2人分からとなります… などという釜飯独特のシステムがあったりして。
そういえばおかみさんは、僕らが迷っていると「釜飯は量が多いですから、2人で召し上がってもいいんですよ」と言っていた。
まさか4人分頼んじゃった??

と、一瞬本気で不安になったが、お盆はどう見ても1人サイズである。
それほどボリュームがあり、一方で仕事も細やか。
たとえば、ぬたのキュウリは芯の部分だけ拍子木切りにしてある。ランチの付け合わせとは思えない。

釜飯は上品な薄味で素材の味が引き立つ。
釜飯のクォリティはもちろんのこと、白いご飯のおいしさが際立つ。じか火炊きたてを食べる機会はそうあるものではない。
注文を受けてから火にかけるという釜飯スタイルのぜいたくさ、いまはなかなか味わえなくなった。
このお店は味も雰囲気もいいし、コスパは最強クラスといえる。

ただし、このあとウォーキングを再開するわけである。
残り10km近く歩かなければいけない。そして、スイーツ6個…。
釜飯は、何かを行っている途中に食べるものではないし、それが運動系と食欲系をミックスしたイベントだったりしたら、なおよろしくない、と思いました。

[DATA]
竹馬(ちくま)
東京都東大和市上北台3-359-3
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=JmcA9LIIXWw

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