タンメン究極形 【うな瀧】
2023.11.18
自転車で軽く38km走って「うな瀧」。
店名的にうなぎ屋を連想すると思うが、ラーメン屋である。
いやいや、うなぎ屋さんでもあるのだな。
そのへんの事情がちょっと込み入っている。
もともとはすし屋だったが、あるときうなぎ主体に切り替えたところ……
(以下、『たぶんこうだったんじゃないか劇場』風に)
「なあ大将、すし屋だから寄らせてもらってたが、うなぎ屋じゃ毎日ってわけにはいかねーよなぁ」
常連客のそのひと言に突き動かされたご主人。
毎日来てもらうためにはどうすればいいかと思案の末、
「そうだ、みんな大好き、タンメンだ!」と、山西惇。
当時、近くの八清ロータリーの商店街に「宝来」という中華料理店があり、台湾出身の陳さんという料理人の作るタンメン“陳タンメン“が人気だった。
ご主人は陳さんに直々タンメン作りを教わり、お店で出したところ評判が評判を呼び現在に至る。
「知り合いのラーメン屋がはやってるのを見てうらやましかったけど、まさか自分がやるようになるとは(笑)」
L字カウンター7席ほどの小さいお店。
品ぞろえはタンメンとギョーザのみ。
注文はタンメン650円で、5年前と値段変わらず。
タンメンとギョーザをセットで頼む客がほとんど。
具はハクサイ・モヤシ・豚肉のみの、極々シンプルなタンメン。
野菜をタップリ使用した鶏ガラスープ仕立て。
ラー油および酢による味変が推奨されている。
「ふみさん」はすし屋時代の店名
加水の少ない系の麺が好マッチだったり。
シンプルなだけにごまかしの利かない一杯。
まさに究極のタンメン。
[DATA]
うな瀧
東京都昭島市玉川町1-19-10
[Today's recommendation]
https://youtu.be/1EwY6efZRPo?si=lNlBRUzn8OinLx3Y
自転車で軽く38km走って「うな瀧」。
店名的にうなぎ屋を連想すると思うが、ラーメン屋である。
いやいや、うなぎ屋さんでもあるのだな。
そのへんの事情がちょっと込み入っている。
もともとはすし屋だったが、あるときうなぎ主体に切り替えたところ……
(以下、『たぶんこうだったんじゃないか劇場』風に)
「なあ大将、すし屋だから寄らせてもらってたが、うなぎ屋じゃ毎日ってわけにはいかねーよなぁ」
常連客のそのひと言に突き動かされたご主人。
毎日来てもらうためにはどうすればいいかと思案の末、
「そうだ、みんな大好き、タンメンだ!」と、山西惇。
当時、近くの八清ロータリーの商店街に「宝来」という中華料理店があり、台湾出身の陳さんという料理人の作るタンメン“陳タンメン“が人気だった。
ご主人は陳さんに直々タンメン作りを教わり、お店で出したところ評判が評判を呼び現在に至る。
「知り合いのラーメン屋がはやってるのを見てうらやましかったけど、まさか自分がやるようになるとは(笑)」
L字カウンター7席ほどの小さいお店。
品ぞろえはタンメンとギョーザのみ。
注文はタンメン650円で、5年前と値段変わらず。
タンメンとギョーザをセットで頼む客がほとんど。
具はハクサイ・モヤシ・豚肉のみの、極々シンプルなタンメン。
野菜をタップリ使用した鶏ガラスープ仕立て。
ラー油および酢による味変が推奨されている。
加水の少ない系の麺が好マッチだったり。
シンプルなだけにごまかしの利かない一杯。
まさに究極のタンメン。
[DATA]
うな瀧
東京都昭島市玉川町1-19-10
[Today's recommendation]
https://youtu.be/1EwY6efZRPo?si=lNlBRUzn8OinLx3Y
シンプルで奥深い名物タンメン ――2018-19秋冬メンコレ③ 【うな瀧】
2018.10.20
五日市街道の天王橋の交差点から斜め左に入り、「ザ・ビッグ」の前を通って昭島駅の北口に出る。
先ほど砂川三番のあたりで思い当たるところがあって南下したわけだが、これは行きすぎ。
南口側に回り、江戸街道を引き返す。
昭島の東中神周辺には“陳タンメン”と呼ばれる独特の麺料理があるらしいということを知ったのは2年ほど前。
この間、2回出かけ2回とも臨時休業… という因縁のお店に向かっている。
三度目の正直で… やってました ε=( ̄、 ̄;A) フゥ…
こちら「うな瀧」という、まるでうなぎ屋のような名前だが、エー… うなぎ屋さんです(笑)。
昼はタンメンと餃子、夜(金土)はうなぎを中心とした魚料理を出すらしい。
L字カウンター8席ほどの小さいお店だ。1時すぎでお客さんは4人。
注文はタンメン650円。
壁にはおいしい食べ方のマニュアルが掛けてあり、自家製のラー油+酢を加えることを推奨している。
カウンターの中では店主がまさに大量の小瓶にラー油を詰める作業をしている。
予想外に、まずメンマが出てきた。お通し的な…?
いや、もちろん料金はとられていないので、セットまたはサービスの品。
ラーメン屋さんでメンマが出てきたら条件反射的にビールが飲みたくなるが、そこをグッとこらえる自分に、いいね!👍
まもなくタンメン。
ご主人はラー油を詰める仕事のほかに動きが見られなかったので、タンメンは奥の厨房にいるおかみさん担当ということだろうか?
スープがなみなみで、カウンター越しに受け取るとき受け皿にけっこうこぼれる。
それも演出のうち。
惜しみないおもてなしの心が伝わり、うわさのタンメンにも心置きなく向き合うことができるというもの。
このタンメンの特に目に付く特徴は、ハクサイの切り方。サイズが大きい。
ほかにモヤシ少々と豚肉というシンプルな構成で勝負するのである。
先のマニュアルには「野菜タップリ使用した鶏ガラスープ仕立て」とある。見た目以上にコクがあり、滋味と呼ぶにふさわしいスープは、シャクシャク感の残るハクサイの甘味を引き立てる。
かつて、近くの八清ロータリー周辺の商店街に「宝来」という中華料理店があり、台湾出身の陳さんという料理人の作るタンメンが人気で、いまも続くその系譜は“陳タンメン”と呼ばれ地元で愛されているという。
こちらのタンメンは陳さん直伝だそうだ。
ご主人はもともとすし職人。うなぎを出し始めるときに店名を「ふみさん」から「うな瀧」に変えた。だが、すしと違ってうなぎ屋じゃ毎日来られない、と常連客に言われたとか。そんなこともあって、陳さんにタンメン作りを教わるようになったそうだ。
「知り合いのラーメン屋がはやってるの見てうらやましかったけど、まさか自分がやるようになるとは…」と苦笑するご主人。
すし屋で修業を積み自分の店を出すとき、店名を決めるのに高校時代の先生に相談すると「お母さんの名前にしなさい」と言われ、「ふみさん」に。通い徳利にしたためられた「冨美寿し」を句頭に折り込んだ句を詠んだのもその恩師だそうだ
タンメンと餃子主体のいまも「うな瀧」を名乗るのは、「もう名前変えるのめんどくさいから(笑)」
すし屋の名前は恩師に付けてもらい、うなぎ屋もどこかのお店の名前をもらったというから、よっぽど命名が苦手とみえる(笑)。
シンプルながら奥の深いこのタンメン、ハクサイが甘味を増すこれからの季節、どんどんおいしくなるに違いない。
[DATA]
うな瀧
東京都昭島市玉川町1-19-10
[Today's recommendation]
https://www.youtube.com/watch?v=DUT5rEU6pqM
五日市街道の天王橋の交差点から斜め左に入り、「ザ・ビッグ」の前を通って昭島駅の北口に出る。
先ほど砂川三番のあたりで思い当たるところがあって南下したわけだが、これは行きすぎ。
南口側に回り、江戸街道を引き返す。
昭島の東中神周辺には“陳タンメン”と呼ばれる独特の麺料理があるらしいということを知ったのは2年ほど前。
この間、2回出かけ2回とも臨時休業… という因縁のお店に向かっている。
三度目の正直で… やってました ε=( ̄、 ̄;A) フゥ…
こちら「うな瀧」という、まるでうなぎ屋のような名前だが、エー… うなぎ屋さんです(笑)。
昼はタンメンと餃子、夜(金土)はうなぎを中心とした魚料理を出すらしい。
L字カウンター8席ほどの小さいお店だ。1時すぎでお客さんは4人。
注文はタンメン650円。
壁にはおいしい食べ方のマニュアルが掛けてあり、自家製のラー油+酢を加えることを推奨している。
カウンターの中では店主がまさに大量の小瓶にラー油を詰める作業をしている。
予想外に、まずメンマが出てきた。お通し的な…?
いや、もちろん料金はとられていないので、セットまたはサービスの品。
ラーメン屋さんでメンマが出てきたら条件反射的にビールが飲みたくなるが、そこをグッとこらえる自分に、いいね!👍
まもなくタンメン。
ご主人はラー油を詰める仕事のほかに動きが見られなかったので、タンメンは奥の厨房にいるおかみさん担当ということだろうか?
スープがなみなみで、カウンター越しに受け取るとき受け皿にけっこうこぼれる。
それも演出のうち。
惜しみないおもてなしの心が伝わり、うわさのタンメンにも心置きなく向き合うことができるというもの。
このタンメンの特に目に付く特徴は、ハクサイの切り方。サイズが大きい。
ほかにモヤシ少々と豚肉というシンプルな構成で勝負するのである。
先のマニュアルには「野菜タップリ使用した鶏ガラスープ仕立て」とある。見た目以上にコクがあり、滋味と呼ぶにふさわしいスープは、シャクシャク感の残るハクサイの甘味を引き立てる。
かつて、近くの八清ロータリー周辺の商店街に「宝来」という中華料理店があり、台湾出身の陳さんという料理人の作るタンメンが人気で、いまも続くその系譜は“陳タンメン”と呼ばれ地元で愛されているという。
こちらのタンメンは陳さん直伝だそうだ。
ご主人はもともとすし職人。うなぎを出し始めるときに店名を「ふみさん」から「うな瀧」に変えた。だが、すしと違ってうなぎ屋じゃ毎日来られない、と常連客に言われたとか。そんなこともあって、陳さんにタンメン作りを教わるようになったそうだ。
「知り合いのラーメン屋がはやってるの見てうらやましかったけど、まさか自分がやるようになるとは…」と苦笑するご主人。
タンメンと餃子主体のいまも「うな瀧」を名乗るのは、「もう名前変えるのめんどくさいから(笑)」
すし屋の名前は恩師に付けてもらい、うなぎ屋もどこかのお店の名前をもらったというから、よっぽど命名が苦手とみえる(笑)。
シンプルながら奥の深いこのタンメン、ハクサイが甘味を増すこれからの季節、どんどんおいしくなるに違いない。
[DATA]
うな瀧
東京都昭島市玉川町1-19-10
[Today's recommendation]
https://www.youtube.com/watch?v=DUT5rEU6pqM