駅前一等地の隠れ家喫茶は、超穴場的ラーメン物件? 【喫茶 エンゼル】
2018.09.08
チビ猫はロイヤルカナンというブランドめしを召し上がるので、近所のスーパーやドラッグストアでは売っておらず、「シマホ東村山店」まで買いに行った。そのまま昼ごはんに清瀬まで足を延ばす。
清瀬は、南口の商店街はおもしろい店が多いのでちょくちょく出かけているが、北口の特にけやき通りと「西友」を中心とした再開発地区は魅力に乏しいように思う。入ったことがあるのはとんかつ屋の「とんとん」くらい。
ところで、北口の階段を下りて10秒くらいのところに「そうすけ」というラーメン屋がある。
最初見たとき、いまどきのラーメン屋っぽい名前だな… と思い、そう思ったとたんにメモリーからデリートされてしまったらしい。しばらく僕の中には存在していなかった。
とはいっても駅前一等地でよく通る場所なので、都度、目にはつく。見るほどに実態が明らかになっていく。
このお店、実はかなり古い…?
周りがゆっくりリニューアルされていくにつれ古いものがあぶり出される。
ということで、じわじわとそのラーメン屋の存在が気になりだしていたのだが、最近、2階に喫茶店があることに気づいた。
すごく年季が入っていそうで、ラーメン屋よりそっちのほうが全然気になる。
まずはそちらに入ってみることにした。
今日、初めて店名を知る。
「喫茶 エンゼル」
ネーミングだけで、勝負あり \( ̄ー ̄ )
階段の上り口にメニュー表が張ってある。左が飲み物、右が食事。
食事の部は、ごはん、麺、パンとある。
麺…?
醤油ラーメン、タンメン、つけめん、味噌ラーメン、ミニラーメン…
これはあれだ。古い甘味処でラーメンや焼きそばを出すところがある。あの感覚。
「いいぞ、いいぞ」と井之頭ゴローさんのように盛り上がりつつ、“ごはん”の部を拝見。
カレーライス、ハヤシライス、チャーハン…
「いいぞ、いいぞ」
喫茶店的洋食メニューから、ハヤシライス。甘味処風麺メニューから、タンメン。
この組み合わせでいってみよう。
店内は、正面がこじんまりしたコの字カウンターで中がキッチンになっている(カウンター席はなし)。右手の窓側が禁煙席、左が喫煙席で、ソファーテーブルセットが各4。
スタッフは年配のおばさま。BGMにジャズが流れる。
まさに昭和の喫茶店そのもの。
壁にはメニュー表に載っていない麺の短冊。
台湾まぜそば、カレーラーメン…
それを見てピンとくるものがある。お店のつくりもその考えを裏づけるように思えてくる。
タンメン → カレーラーメン と変更。
注文をとったおばさまはキッチンに戻り、インターホンの受話器を取り上げる。
「カレーラーメン1つね」
やっぱりー。
「ここのラーメンって、下のお店の?」と聞いてみる。
「そうなんです」とおばさま。「同じお店なんですよ」
こちらのキッチンを見て、ラーメン類を出すにしてはこざっぱりしていると感じた。
そして台湾まぜそばの文字。昭和のメニューのラーメン、タンメンで止まっておらず、アップデートしている様子。
これはラーメンのキッチンは別にあるぞ、と。
もともと一つのレストランだったが、1階と2階でお店を分けて専門化したそうだ。
レストラン時代から数えれば「半世紀にはなるんじゃないかしら」
まずハヤシライス。これはこちらのキッチンで製作。
すぐにインターホンが鳴り、おばさまが急いで階段を下りていく。キッチンの奥に昇降機があると踏んでいたが、これは予想が外れる。
ハヤシライスは、トマトの酸味とタマネギ、ニンジンの煮込んだ甘味がバランスよく、昭和のデパート食堂で供されていたような懐かしさ。
カレーラーメンに変えたのは、仮に「そうすけ」のラーメンが出てくるならば、その古そうなラーメン屋の特徴的なメニューがこれなんじゃないかと直感が働いたから。
それが大当たり。
カレーに関して、どんな食べ方でも味の薄いのはワタクシ的にはNG。
このカレーラーメン、だしが濃厚でスパイスも攻撃的。中太縮れ麺がカレースープとよく絡む。
カレーラーメンのために「そうすけ」に通いそうな予感も…。
せっかくだから、ブレンドコーヒーを追加(ドリンクセット200円)。
「ラーメン屋は急ぐ人が使うところですよね。こっちはゆっくり、コーヒーも一緒に楽しんでいただけますから」とおばさま。
専門店のラーメンを、ゆったり落ち着いて食べられる。まさに穴場中の穴場。
メニュー表には生ビールもギョーザもある。
昭和レトロな喫茶店で、いわゆるギョビー。
そんな超一級のB級の愉しみ、そうそうあるものじゃない。
[DATA]
喫茶 エンゼル
東京都清瀬市元町1-10-13 そうすけビル2F
[Today's recommendation]
https://youtu.be/D4KaK6XZc1A
チビ猫はロイヤルカナンというブランドめしを召し上がるので、近所のスーパーやドラッグストアでは売っておらず、「シマホ東村山店」まで買いに行った。そのまま昼ごはんに清瀬まで足を延ばす。
清瀬は、南口の商店街はおもしろい店が多いのでちょくちょく出かけているが、北口の特にけやき通りと「西友」を中心とした再開発地区は魅力に乏しいように思う。入ったことがあるのはとんかつ屋の「とんとん」くらい。
ところで、北口の階段を下りて10秒くらいのところに「そうすけ」というラーメン屋がある。
最初見たとき、いまどきのラーメン屋っぽい名前だな… と思い、そう思ったとたんにメモリーからデリートされてしまったらしい。しばらく僕の中には存在していなかった。
とはいっても駅前一等地でよく通る場所なので、都度、目にはつく。見るほどに実態が明らかになっていく。
このお店、実はかなり古い…?
周りがゆっくりリニューアルされていくにつれ古いものがあぶり出される。
ということで、じわじわとそのラーメン屋の存在が気になりだしていたのだが、最近、2階に喫茶店があることに気づいた。
すごく年季が入っていそうで、ラーメン屋よりそっちのほうが全然気になる。
まずはそちらに入ってみることにした。
今日、初めて店名を知る。
「喫茶 エンゼル」
ネーミングだけで、勝負あり \( ̄ー ̄ )
階段の上り口にメニュー表が張ってある。左が飲み物、右が食事。
食事の部は、ごはん、麺、パンとある。
麺…?
醤油ラーメン、タンメン、つけめん、味噌ラーメン、ミニラーメン…
これはあれだ。古い甘味処でラーメンや焼きそばを出すところがある。あの感覚。
「いいぞ、いいぞ」と井之頭ゴローさんのように盛り上がりつつ、“ごはん”の部を拝見。
カレーライス、ハヤシライス、チャーハン…
「いいぞ、いいぞ」
喫茶店的洋食メニューから、ハヤシライス。甘味処風麺メニューから、タンメン。
この組み合わせでいってみよう。
店内は、正面がこじんまりしたコの字カウンターで中がキッチンになっている(カウンター席はなし)。右手の窓側が禁煙席、左が喫煙席で、ソファーテーブルセットが各4。
スタッフは年配のおばさま。BGMにジャズが流れる。
まさに昭和の喫茶店そのもの。
壁にはメニュー表に載っていない麺の短冊。
台湾まぜそば、カレーラーメン…
それを見てピンとくるものがある。お店のつくりもその考えを裏づけるように思えてくる。
注文をとったおばさまはキッチンに戻り、インターホンの受話器を取り上げる。
「カレーラーメン1つね」
やっぱりー。
「ここのラーメンって、下のお店の?」と聞いてみる。
「そうなんです」とおばさま。「同じお店なんですよ」
こちらのキッチンを見て、ラーメン類を出すにしてはこざっぱりしていると感じた。
そして台湾まぜそばの文字。昭和のメニューのラーメン、タンメンで止まっておらず、アップデートしている様子。
これはラーメンのキッチンは別にあるぞ、と。
もともと一つのレストランだったが、1階と2階でお店を分けて専門化したそうだ。
レストラン時代から数えれば「半世紀にはなるんじゃないかしら」
まずハヤシライス。これはこちらのキッチンで製作。
すぐにインターホンが鳴り、おばさまが急いで階段を下りていく。キッチンの奥に昇降機があると踏んでいたが、これは予想が外れる。
ハヤシライスは、トマトの酸味とタマネギ、ニンジンの煮込んだ甘味がバランスよく、昭和のデパート食堂で供されていたような懐かしさ。
カレーラーメンに変えたのは、仮に「そうすけ」のラーメンが出てくるならば、その古そうなラーメン屋の特徴的なメニューがこれなんじゃないかと直感が働いたから。
それが大当たり。
カレーに関して、どんな食べ方でも味の薄いのはワタクシ的にはNG。
このカレーラーメン、だしが濃厚でスパイスも攻撃的。中太縮れ麺がカレースープとよく絡む。
カレーラーメンのために「そうすけ」に通いそうな予感も…。
せっかくだから、ブレンドコーヒーを追加(ドリンクセット200円)。
「ラーメン屋は急ぐ人が使うところですよね。こっちはゆっくり、コーヒーも一緒に楽しんでいただけますから」とおばさま。
専門店のラーメンを、ゆったり落ち着いて食べられる。まさに穴場中の穴場。
メニュー表には生ビールもギョーザもある。
昭和レトロな喫茶店で、いわゆるギョビー。
そんな超一級のB級の愉しみ、そうそうあるものじゃない。
[DATA]
喫茶 エンゼル
東京都清瀬市元町1-10-13 そうすけビル2F
[Today's recommendation]
https://youtu.be/D4KaK6XZc1A