関東(ry) うどんロード 【登治うどん】
2018.05.03
GWやお盆休みなんかの連休のとき、相方は休みに入る前日に都心の職場からそのまま電車で埼玉県北部の実家に帰り、翌日僕が車で迎えに行くというパターンをとることが最近多い。
このGWは5月2~3日をそのように設定してあった。
せっかく出かけるのだから、どこかそっち方面で外食したらどうかと考えた。
3日の朝、早めに出て昼前に実家に着くようにして、早めに帰路に就いて途中で昼食をとるという計画。
ということで8時半に出発。
途中、小江戸・川越の“蔵造りの町並み”の真ん中でクルマの走行距離が大台に乗る。
そろそろ買い替えのタイミングかなぁ… って、ケタまちがえてませんかぁー!?(笑)
いつも通る道沿いに古い郊外型のラーメン屋がいくつか残っていて、はじめお昼ごはんにそういうところを考えていたが、走っているうちに、せっかくならもっと名物っぽいものにしたほうがいいんじゃないかという考えが膨らんでいった。
そう、実家は“うどんの町・加須”に近いのである。
10時半ごろ到着。
僕が言うまでもなく、相方はちゃんとそのように話を進めていた。
家長である相方のお兄さんに、おいしいうどん店を教えてもらい、いつものようにお土産をいっぱいもらって実家をあとにする。
すぐにお兄さんから電話。
「そのお店、木曜定休日だったって」と相方。「でも祝日だからやってるかもしれないし、休みだったらその先にもうどん屋あるっていうから、行くだけ行ってみよう」
国道125号線の旧道というのかな、加須市役所の南の通り。
最初に教えてもらったお店はやはり休みで、そのまま西へ。すぐに電話で教わった「登治うどん」が見えてくる。
駐車場が広く、どんどんお客さんが入り、ファミレスやドライブインのニュアンスがなくもないが、板壁造りの昔の料理屋のような外観は非常に趣がある。
最近リフォームしたと思われる普通の民家のような趣のない引き戸を開けて入店。
店内は広く、テーブル席が3×3列、東と南が小上がりになっていて各3卓。
店員さんは… なんかいっぱいいる。
駐車場に面した窓際のテーブル席へご案内。
メニューを見ながら「天ぷらざるうどんとか、どうかな?」とお伺いを立てると、「このあたりじゃ、もともと海老天なんか食べないよ」と元・地元民に却下される。
で、このあたりの人が好んで食するというけんちん汁とうどんを組み合わせた“けんちんうどん”770円と、もう一品は“鴨汁うどん”750円に。
加須がうどんどころということは、当然いま住んでいる町に引っ越してくる前から知っていたわけで、となると武蔵野うどんを認知するだいぶ前に加須うどんの存在がインプットされていたことになる。
にもかかわらず、これまで一度も食べたことはなかった。
それはちょっとまずいんじゃないかと、いまになってヒヤヒヤしている。
注文から6~7分で鴨汁うどんの配膳。
提供時間は素早いが、ゆで上げのしっかりしたコシがあるので、ある程度見込みでゆでているのかもしれない。
武蔵野うどんによく似た不ぞろいでよじれの入ったごわごわ系とでもいうか。
灰色味は強くなく、特徴はものすごく長いところ。
こっちはそばにすればよかったか…? と注文後にモヤモヤしていたが、甘めの味付けの鴨汁なので、うどんのほうが合うと思う。
けんちんうどんという食べ物を進んで頼もうと思うことは、普段はまずない。
しかしこのけんちんうどん、非常においしい。
やはり地元民(相方)の教育的指導には素直に従うべき。
大根、にんじん、ごぼう、しいたけ、里芋に、豚肉、油揚げ、さつま揚げ――。
根菜の土っぽさと小麦の風味の相性のよさは、自宅近所のうどん屋で思い知らされている。豚肉が入ることで肉汁うどんテイストも。
考えてみれば、武蔵野うどん好きにとってこれがおいしくないわけがない。
やはり同じ関東内陸文化圏というか、加須うどんと武蔵野うどんは共通するところが多い。
通底するのは、大地の恵みをいただく感謝と喜びなのだと思った。
[DATA]
登治うどん
埼玉県加須市大門町19-27
[Today's recommendation]
https://www.youtube.com/watch?v=geB6pudWpBA
GWやお盆休みなんかの連休のとき、相方は休みに入る前日に都心の職場からそのまま電車で埼玉県北部の実家に帰り、翌日僕が車で迎えに行くというパターンをとることが最近多い。
このGWは5月2~3日をそのように設定してあった。
せっかく出かけるのだから、どこかそっち方面で外食したらどうかと考えた。
3日の朝、早めに出て昼前に実家に着くようにして、早めに帰路に就いて途中で昼食をとるという計画。
ということで8時半に出発。
途中、小江戸・川越の“蔵造りの町並み”の真ん中でクルマの走行距離が大台に乗る。
そろそろ買い替えのタイミングかなぁ… って、ケタまちがえてませんかぁー!?(笑)
いつも通る道沿いに古い郊外型のラーメン屋がいくつか残っていて、はじめお昼ごはんにそういうところを考えていたが、走っているうちに、せっかくならもっと名物っぽいものにしたほうがいいんじゃないかという考えが膨らんでいった。
そう、実家は“うどんの町・加須”に近いのである。
10時半ごろ到着。
僕が言うまでもなく、相方はちゃんとそのように話を進めていた。
家長である相方のお兄さんに、おいしいうどん店を教えてもらい、いつものようにお土産をいっぱいもらって実家をあとにする。
すぐにお兄さんから電話。
「そのお店、木曜定休日だったって」と相方。「でも祝日だからやってるかもしれないし、休みだったらその先にもうどん屋あるっていうから、行くだけ行ってみよう」
国道125号線の旧道というのかな、加須市役所の南の通り。
最初に教えてもらったお店はやはり休みで、そのまま西へ。すぐに電話で教わった「登治うどん」が見えてくる。
駐車場が広く、どんどんお客さんが入り、ファミレスやドライブインのニュアンスがなくもないが、板壁造りの昔の料理屋のような外観は非常に趣がある。
最近リフォームしたと思われる普通の民家のような趣のない引き戸を開けて入店。
店内は広く、テーブル席が3×3列、東と南が小上がりになっていて各3卓。
店員さんは… なんかいっぱいいる。
駐車場に面した窓際のテーブル席へご案内。
メニューを見ながら「天ぷらざるうどんとか、どうかな?」とお伺いを立てると、「このあたりじゃ、もともと海老天なんか食べないよ」と元・地元民に却下される。
で、このあたりの人が好んで食するというけんちん汁とうどんを組み合わせた“けんちんうどん”770円と、もう一品は“鴨汁うどん”750円に。
加須がうどんどころということは、当然いま住んでいる町に引っ越してくる前から知っていたわけで、となると武蔵野うどんを認知するだいぶ前に加須うどんの存在がインプットされていたことになる。
にもかかわらず、これまで一度も食べたことはなかった。
それはちょっとまずいんじゃないかと、いまになってヒヤヒヤしている。
注文から6~7分で鴨汁うどんの配膳。
提供時間は素早いが、ゆで上げのしっかりしたコシがあるので、ある程度見込みでゆでているのかもしれない。
武蔵野うどんによく似た不ぞろいでよじれの入ったごわごわ系とでもいうか。
灰色味は強くなく、特徴はものすごく長いところ。
こっちはそばにすればよかったか…? と注文後にモヤモヤしていたが、甘めの味付けの鴨汁なので、うどんのほうが合うと思う。
けんちんうどんという食べ物を進んで頼もうと思うことは、普段はまずない。
しかしこのけんちんうどん、非常においしい。
やはり地元民(相方)の教育的指導には素直に従うべき。
大根、にんじん、ごぼう、しいたけ、里芋に、豚肉、油揚げ、さつま揚げ――。
根菜の土っぽさと小麦の風味の相性のよさは、自宅近所のうどん屋で思い知らされている。豚肉が入ることで肉汁うどんテイストも。
考えてみれば、武蔵野うどん好きにとってこれがおいしくないわけがない。
やはり同じ関東内陸文化圏というか、加須うどんと武蔵野うどんは共通するところが多い。
通底するのは、大地の恵みをいただく感謝と喜びなのだと思った。
[DATA]
登治うどん
埼玉県加須市大門町19-27
[Today's recommendation]
https://www.youtube.com/watch?v=geB6pudWpBA